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法哲学はこんなに面白い

法哲学はこんなに面白い

研究生活40年の教授が説く,法哲学という学問の面白さと多様性。17編の論文・書評を収録。2019年1月の最終講義の記録も収載

著者 森村 進
ジャンル 法律  > 法哲学
出版年月日 2020/06/23
ISBN 9784797227963
判型・ページ数 A5変・368ページ
定価 本体5,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

『法哲学はこんなに面白い』

  森村 進(一橋大学大学院法学研究科特任教授) 著


【目 次】

・序 文

1 私の歩んできた法哲学研究の道

 はじめに
 ① 思想史
 ② 規範的正義論、特にリバタリアニズム
 ③ 人格の同一性
 ④ 実定法学の基礎的問題
 ⑤ 法概念論
 ⑥ 幸福論
 ⑦ 翻 訳
 終わりに


◇第一部 思想史◇

2 労働と私有財産

 はじめに
 一 先占から労働へ
  1 ロック以前 2 ロックの所有論
 二 現代の所有論
  1 労働所有論の受容と批判 2 所有権論の原状と将来
 む す び

3 ポリガミーと離婚に関する近世・近代ヨーロッパの思想――グロティウスからミルの批判者まで

 一 序
 二 近世自然法論
  1 グロティウス 2 プーフェンドルフ
 三 ミルトン
 四 モンテスキューとスコットランド啓蒙
  1 モンテスキュー 2 ハチスンとフォーダイス 3 ヒューム 4 スミス
 五 ドイツ観念論
  1 カント 2 ヘーゲル
 六 ミルとその批判者たち
  1 ミル 2 スティーヴンほか
 七 結 語


◇第二部 規範的正義論、特にリバタリアニズム◇

4 マイケル・サンデルのコミュニタリアニズムを批判する

 一 序
 二 『民主政の不満』
 三 『公共哲学』
 四 サンデルのコミュニタリアン共和主義一般について
  1 コミュニティへの帰属の価値 2 コミュニティとアソシエーション
  3 「集団的アイデンティティ」批判の問題点 4 リベラル・コミュニタリアン論争は食い違っていたのか?
  5 ロールズ 6 宗教と道徳 7  政治哲学は「善き生」について語るべきでない
 五 『完全な人間を目指さなくてもよい理由』
 六 『それをお金で買いますか』
 七 サンデルの市場社会批判一般について
  1 「市場化(商品化)」の二つの意味 2 売買は悪いが無償の贈与ならばよいのか?
  3 自由の軽視と平等主義 4 理論的検討の薄弱さ

5 移民の規制は正当化できるか

 一 序
  1 この問題に関する議論はまだ多くない――特に日本では 2 出国と入国 3 本章で取り扱わない問題
 二 自由権
  1 移動の自由 2 経済的自由 3 結社の自由
 三 民主主義
  1 集団的自己統治 2 国民の意志 3 「足による投票」
 四 社会の一体性
 五 経済的豊かさ
 六 分配的正義、特に平等
 七 エコロジー
 八 パターナリズム
 九 結 語

6 移民規制に関するリバタリアンの議論

 一 序
 二 移民規制に反対するリバタリアン
 三 移民規制に賛成するリバタリアン
  1 晩年のロスバード 2 ホッペ 3 自由を尊重する社会と移民
 四 実際的な結論

7 未来世代への道徳的義務の性質

 一 序――いくつかの前提
 二 未来世代は権利を持つか?
 三 現在世代はなぜ未来世代に義務を負うのか、またどのような義務を負うのか?
  1 功利主義 2 「間接的互恵性」の議論 3 ロールズの「貯蓄原理」 4 平等主義
  5 改善主義あるいは非改悪主義 6 十分主義 7  優先主義 8  歴史を通じた大共同体としての人類
 四 残された問題


◇第三部 人格の同一性◇

8 個人はいかにして存在するか

 一 進化生物学と道徳
 二 自己利益と人格の観念
 三 人格に関する三次元主義と四次元主義
 四 幸福(効用)評価の時間的単位


◇第四部 実定法学の基礎的問題◇

9 私的自治とは何か、また何のためか

 序
 一 「私的自治」の意味――それは実質上「契約の自由」と大差ない
 二 私的自治は契約の法的強制を含む
 三 契約が法的拘束力を認められるべき理由
 補 論
  1 和田仁孝「対話的私的自治の可能性へ向けて」へのコメント 2 浅野・山田コメントへの回答

10 親族法の私法化のために

 一 民法典、特に親族法はいかなる点で公的か
 二 リバタリアンな親族法(および刑法)の提案
 三 リバタリアンな家族法解釈論
 四 結 語

11 知的財産権に関するリバタリアンの議論

 一 序
 二 知的財産権を支持するリバタリアン
  1 自然権としての知的財産権 2 インセンティヴ論
 三 無体財産権に反対するリバタリアン
  1 知的財産権はむしろ自由と財産権を制限する 2 インセンティヴ論への疑問
 四 結 論

12 公用収用の法哲学的問題


◇第五部 書 評◇

13 規範的経済学の哲学的研究――塩野谷祐一『価値理念の構造ー効用対権利』(東洋経済新報社、一九八五年)

14 最後期ロールズの国際的正義論――ジョン・ロールズ『万民の法』(中山竜一訳、岩波書店、二〇〇六年)

 一 内容の紹介
 二 コメント
  1 語られなかったこと、不明確なまま残されていること 2 「民衆(ピープル)」と「国家(ステイト)」の区別
  3 援助義務と分配的正義との相違

15 ホッブズとケルゼンの解釈をめぐって――長尾龍一『ケルゼン研究Ⅲ』(慈学社、二〇一三年)

 一 編集方針の問題点
 二 ケルゼンの法学
 三 ホッブズの自然状態論と社会契約論
 追 記

16 法理論における立法の意義――『立法学のフロンティア』(全三巻)(ナカニシヤ出版、二〇一四年)

 一 はじめに
 二 規範的法実証主義と法の「正統性」
  1 「規範的法実証主義」を取り上げる理由 2 名称と範囲の問題 3 記述的法実証主義との関係
  4 法の正統性と正当性 5 正統性のない法には従う義務がないか?正統性のある法には必ず従うべきか?
  6 特定の領域における法の正統性
 三 その他の論文三篇

17 もしドゥオーキンが日本の憲法学者になったら――小泉良幸『個人として尊重 「われら国民」のゆくえ』(勁草書房、二〇一六年)

 一 はじめに
 二 立憲主義
 三 自由よりも自律?
 四 密教としての《リベラリズム》
 五 ドゥオーキンは運の平等主義者でないのか?


・主要研究業績目録

・索引(人名・事項)

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内容説明

法哲学という学問の面白さと多様性
 
思想史,人格の同一性,実定法学の基礎的問題など,日本を代表するリバタリアニズム研究の第一人者である森村進教授の,それにとどまらない法哲学者としての研究の幅と奥行きを明らかにする待望の書。2019年(平成31年)1月に行われた一橋大学での最終講義の記録も収載する。研究生活40年の教授が説く,法哲学という学問の面白さと多様性。計17編の論文・書評を収録(各編に[後記]付き)。
 

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