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犯人引渡と庇護権の展開(芹田健太郎著作集 第4巻)

犯人引渡と庇護権の展開(芹田健太郎著作集 第4巻)

第4巻は、現在の難民問題等に通底する、政治犯罪人や難民・亡命などの引渡や庇護に関する本質的課題を考究する。

著者 芹田 健太郎
ジャンル 法律  > 国際法/国際関係/国際私法
シリーズ 法律・政治  > 著作集・全集
出版年月日 2020/03/26
ISBN 9784797281842
判型・ページ数 A5変・384ページ
定価 本体6,500円+税
在庫 在庫あり
 

目次

『犯人引渡と庇護権の展開(芹田健太郎著作集第4巻)』

 芹田健太郎(神戸大学名誉教授) 著

【目 次】

著作集 はしがき

第一章 犯罪人引渡制度の成立とその理念
序 引渡犯罪と「逃亡」犯罪人
一 成立の時期
二 理念――犯罪鎮圧の国際協力
三 罪刑法定主義の確保――双方可罰原則・特定性原則
四 引渡と死刑――現代的問題

第二章 政治犯罪人不引渡原則の確立――歴史的・実証的検討
 序
 一 一九世紀における問題状況
  (1) 不引渡原則を生み出すヨーロッパの政治的・社会的環境
  (2) 不引渡の事例と不引渡条項の動向――一八三三年の潮流の変化
  (3) 問題の整理と第二次世界大戦前の状況
 二 社会主義諸国誕生とアジア・アフリカ諸国独立のインパクト
    ――現代国際法における諸国の条約上の慣行
  (1) 問題の意味と西欧諸国の新傾向
  (2) 社会主義諸国の司法共助
  (3) アジア・アフリカ諸国の考えと慣行
 三 不引渡原則の法的意義
  (1) 前提的考察――慣習国際法成立の要件
  (2) 不引渡原則は慣習国際法か
 結

第三章 政治犯罪と擬装引渡――政治犯罪人不引渡原則適用の問題
 はじめに
 一 政治犯罪――不引渡原則適用の実質的要件の問題
  (1) 政治犯罪概念の不確定性――いわゆる加害条項の問題性
  (2) 各国判例の検討
  (3) 政治犯罪の定義
 二 擬装引渡――不引渡原則の形式的要件の問題
  (1) 相手国の要望、引渡請求の意思はどのようにして推定されるか
  (2) なぜ擬装引渡が問題とされなければならないのか
 おわりに

第四章 国連の領域内庇護宣言について
 序
 一 沿  革
  (1) 前史(一九四七―一九五四)
     ――国際人権規約草案への庇護権規定挿入をめぐる攻防
  (2) 人権委員会(一九五六―一九六〇)による宣言案の作成
     ――終始フランスのイニシアチブ
  (3) 第三委員会(一九六二)と第六委員会(一九六五―一九六七)による宣言案の審議
 二 若干の問題点
  (1) 庇護権とは何か
  (2) 庇護を受けるのは誰か
  (3) 庇護付与理由の認定は誰がするのか
  (4) いわゆるノン・ルフールマンの原則
 三 評  価
  (1) 人権保護の観点からの評価
  (2) 法的性質をめぐる評価
 結

第五章 国連の領域内庇護条約案
 はじめに――政治亡命の国際法
 一 領域内庇護の意味
 二 カーネギー平和財団の領域内庇護条約案(一九七二)
  (1) ベラジオ・ジュネーブ両研究集会と条約案
  (2) 同条約案の簡単なコメント
  (3) 各国の反応
 三 国連の専門家グループによる逐条審議(一九七五)
 四 条約案の構造と庇護法の体系
  (1) 庇護権の構造
  (2) ノン・ルフールマンの原則
  (3) 政治犯不引渡の原則
 おわりに
 補遺 領域内庇護条約採択全権会議(一九七七)の成果

第六章 庇護権の構造と庇護法の体系
 一 庇護権の構造
  (1) 庇  護
  (2) 庇護権の構造
 二 庇護法の体系
  (1) 概  説
  (2) ノン・ルフールマンの原則
  (3) 政治犯不引渡の原則

第七章 日本の判例
 序
  (1) はじめに
  (2) 退去強制と偽装引渡
  (3) 犯罪人引渡の手続
  (4) ハイジャックと政治犯罪
  (5) 特定性の原則等
 1 尹秀吉事件
  一 事  実
  二 判決要旨
  三 問 題 点
 2 張振海事件――中国民航機ハイジャック犯引渡事件
  一 事  実
  二 判決要旨
  三 評  釈

第八章 日本における研究状況
 1 本間浩著『政治亡命の法理』
 2 島田征夫著『庇護権の研究』

第九章 難民の一時的保護――国際法協会における議論と問題点
 はじめに
 一 難民手続委員会の議論
 二 九六年難民手続暫定報告
 三 九八年一時的保護暫定報告
 おわりに

あとがき

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内容説明

「人」と「国」を見る国際法・国際人権法 ― 芹田健太郎著作集 第4巻!
  
「とき」と「ところ」を背景に「人」と「国」を見る、具体的人間観、具体的国家観を構築。歴史や先例から人間の知的営為を凝視し、超国家的な人類の共同意思によって支持される国際法・国際人権法を希求する。第4巻は、現在の難民問題等に通底する、政治犯罪人や難民・亡命などの引渡や庇護に関する本質的課題を考究する。慣習国際法を直視し「ノン・ルフールマン」原則を確立。



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