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判例プラクティス刑法 I 総論〔第2版〕

判例プラクティス刑法 I 総論〔第2版〕

刑法総論判例教材の決定版、待望の第2版。講学上必要・十分な刑法総論判例481件を収録。新規判例120件収録。判例学習に必携。

著者 成瀬 幸典
安田 拓人
ジャンル 法律  > 刑事法
シリーズ 法律・政治  > 判例プラクティスシリーズ
出版年月日 2020/03/05
ISBN 9784797226805
判型・ページ数 B5・470ページ
定価 本体4,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

『判例プラクティス刑法 I 総論〔第2版〕』
 成瀬幸典・安田拓人 編

●編者・執筆者紹介,担当一覧~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(数字は判例通し番号)

【編 者】
成瀬 幸典(なるせ・ゆきのり) 東北大学大学院法学研究科教授 27~29,131~152,339~341,概観解説(罪刑法定主義,不作為,因果関係,過失犯,可罰的違法性,被害者の承諾,正当防衛,緊急避難)
安田 拓人(やすだ・たくと) 京都大学大学院法学研究科教授 1~9,概観解説(故意と錯誤,責任論,実行の着手,中止犯,共同正犯論,共犯の諸問題)

【執筆者】(五十音順)
安達 光治(あだち・こうじ) 立命館大学法学部教授 351~364
足立 友子(あだち・ともこ) 成城大学法学部准教授 200~208
石川友佳子(いしかわ・ゆかこ) 福岡大学法学部准教授 298~307
内海 朋子(うつみ・ともこ) 横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授 272~275,383~386
遠藤 聡太(えんどう・そうた) 早稲田大学大学院法務研究科准教授 217~233
大庭 沙織(おおば・さおり) 島根大学法文学部講師 64~75
岡本 昌子(おかもと・あきこ) 京都産業大学法学部教授 193~199
金澤 真理(かなざわ・まり) 大阪市立大学大学院法学研究科教授 317~322
亀井源太郎(かめい・げんたろう)慶應義塾大学法学部教授 170~178,190~192
川崎 友巳(かわさき・ともみ) 同志社大学法学部教授 20~26
小島 陽介(こじま・ようすけ) 金沢大学人間社会研究域法学系准教授 370~380
齊藤 彰子(さいとう・あきこ) 名古屋大学大学院法学研究科教授 406~424
坂下 陽輔(さかした・ようすけ)東北大学大学院法学研究科准教授 179~189
佐藤 拓磨(さとう・たくま) 慶應義塾大学法学部教授 276~297
塩谷 毅(しおたに・たけし) 岡山大学法学部教授 165~169
品田 智史(しなだ・さとし) 大阪大学大学院高等司法研究科准教授 261~271
嶋矢 貴之(しまや・たかゆき) 神戸大学大学院法学研究科教授 342~350
杉本 一敏(すぎもと・かずとし)早稲田大学大学院法務研究科教授 42~63
十河 太朗(そごう・たろう) 同志社大学大学院司法研究科教授 88~99
辰井 聡子(たつい・さとこ) 広島大学高等教育研究開発センター特任教授 457~471
田中 優輝(たなか・ゆうき) 広島大学大学院社会科学研究科准教授 153~164
田山 聡美(たやま・さとみ) 早稲田大学法学部教授 442~456
津田 雅也(つだ・まさや) 静岡大学人文社会科学部准教授 10~19
照沼 亮介(てるぬま・りょうすけ)上智大学大学院法学研究科法曹養成専攻教授 387~405
豊田 兼彦(とよた・かねひこ) 大阪大学大学院法学研究科教授 323~324,335~338,365~369,381~382
永井 善之(ながい・よしゆき) 金沢大学人間社会研究域法学系教授 100~101,127~130
永田 憲史(ながた・けんじ)  関西大学法学部教授 472~481
仲道 祐樹(なかみち・ゆうき) 早稲田大学社会科学総合学術院教授 251~260
平山 幹子(ひらやま・もとこ) 甲南大学大学院法学研究科法務専攻教授 122~126
古川 伸彦(ふるかわ・のぶひこ)名古屋大学大学院法学研究科教授 102~114
増井 敦(ますい・あつし) 京都産業大学法学部准教授 325~334
松尾 誠紀(まつお・もとのり) 北海道大学大学院法学研究科教授 30~41
水留 正流(みずとめ・まさる) 南山大学法学部准教授 239~250
宮川 基(みやがわ・もとい) 東北学院大学法学部教授 76~87
森永 真綱(もりなが・まさつな)甲南大学法学部准教授 209~216,234~238
山本 紘之(やまもと・ひろゆき)大東文化大学法学部教授 115~121
山本 雅昭(やまもと・まさあき)近畿大学大学院法務研究科教授 425~441
和田 俊憲(わだ・としのり) 慶應義塾大学大学院法務研究科教授 308~316


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【目 次】

第2版はしがき……………成瀬幸典・安田拓人
初版はしがき……………成瀬幸典・安田拓人

◆Ⅰ◆ 罪刑法定主義

■概観解説 罪刑法定主義
1 法律主義――――――――――
1 命令への罰則の委任 猿払事件
2 条例への罰則の委任
3 法律と条例の関係(1) 徳島市公安条例事件
4 法律と条例の関係(2) 福岡県青少年保護育成条例事件
2 類推解釈の禁止―――――――
5 「汽車」の意義 ガソリンカー事件(中勢鉄道事件)
6 「捕獲」の意義 旧鳥獣保護法違反事件
7 「人家稠密」の意義
8 電気窃盗事件
9 放尿事件
3 事後法の禁止――――――――
10 判例変更と遡及処罰の禁止 岩教組同盟罷業事件第2次上告審判決
11 刑の変更と公訴時効期間
12 刑の変更と刑の一部執行猶予制度の新設
4 明確性の原則――――――――
13 刑罰法規の明確性 徳島市公安条例事件
5 内容の適正と合憲的限定解釈―
14 刑罰法規の広汎性 福岡県青少年保護育成条例事件
15 合憲限定解釈の限界 広島市暴走族追放条例事件
16 公務員の政治的行為
17 医業類似行為の禁止と適正処罰 HS式無熱高周波療法事件
6 罪刑均衡――――――――――
18 猿払事件
19 尊属殺人違憲判決

◆Ⅱ◆ 構成要件該当性

1 客観的構成要件要素―――――
 (1)主 体
20 法人の犯罪能力と法人処罰の関係
21 両罰規定と過失推定説
22 両罰規定における事情主の免責の可否(1)
23 両罰規定における事業主の処罰根拠
24 両罰規定における自然業務主の処罰根拠
25 両罰規定における事業主の免責の可否(2)
26 両罰規定における「行為者を罰するほか」の意義
 (2)行 為
 a 行為性
27 行為性が否定された事例
 b 問責対象たる行為の特定
28 ベランダ事件
29 クロロホルム事件
■概観解説 不作為
 (3)不作為
 a 作為義務(保障人的地位・義務)
30 炭焼き窯事件
31 不作為による放火(1) 火鉢事件
32 不作為による放火(2) 泥棒事件
33 医療措置の懈怠 不作為による殺人(シャクティ事件)
34 医療不給付 不作為による殺人
35 救護行為の途中放棄
36 加江田塾ミイラ事件
37 神棚事件 不作為による放火
38 契約によるシッターの食物不給付事件
 b 因果関係
39 覚せい剤注射事件
40 交通事故被害者の救護可能性
41 保護責任者不保護と救命可能性
■概観解説 因果関係
 (4) 法的因果関係
 a 被害者の特殊事情
42 脳梅毒事件
43 被害者の宿痾と因果関係 老女布団むし事件
44 被害者の宿痾・余病併発と因果関係
 b 第三者の行為の介在
45 第三者の行為の介入と因果関係(1) 米兵轢き逃げ事件
46 第三者の行為の介入と因果関係(2) 大阪南港事件
47 第三者の行為の介入と因果関係(3) 高速道路停車事件
48 第三者の行為の介入と因果関係(4) トランク追突死事件
49 医師の治療行為の介入と因果関係
50 電車火災事故の因果関係 桜木町事件
51 日航機ニアミス事件
 c 被害者の行為の介在
52 被害者の逃走・転倒と因果関係
53 被害者の行為の介入と因果関係 高速道路進入事件
54 被害者の治療拒絶の態度
55 神水塗布事件
56 火傷による水中飛び込み
57 誤った治療法の指示 柔道整復師事件
58 被害者の行為介入と因果関係 夜間潜水事件
 d 行為者の行為の介在
59 行為者の行為の介入と因果関係(1) 藁科川事件
60 行為者の行為の介入と因果関係(2) 熊撃ち誤射事件
61 事故惹起者の運転の続行(1)
62 事故惹起者の運転の続行(2)
 e 因果関係の証明
63 事実的因果関係の証明 千葉大チフス菌事件
2 主観的構成要件要素―――――
■概観解説 故意と錯誤
 (1) 故 意
 a 確定的故意と未必の故意
64 入院客に対する結果発生を望んでいない病院放火
65 盗品の認識と未必の故意
66 意識の深層における認識
67 強姦の意図と軽自動車による追突
68 ボンネットへの飛び乗りとそれに続く運転行為
 b 条件付故意
69 条件付故意と共謀共同正犯
70 一定の事態の発生にかからせていた殺人
71 教唆の成立と条件付故意
 c 故意の構成要件関連性(構成要件該当事実の認識)
72 メタノールの認識
73 覚せい剤の認識
74 トルエンを含有するシンナーの認識
 d 概括的故意
75 普段飲用の湯への「昇汞」投入と被害者の数
 e 意味の認識・事実の錯誤と違法性の錯誤の区別
76 わいせつ文書の認識 チャタレイ事件
77 封印破棄事件(肯定例)
78 無鑑札犬事件
79 無許可浴場営業事件
80 物品税法上の無申告製造 ブランコ事件
81 追越し禁止区域内での追越し
82 封印破棄事件(否定例)
83 むささび・もま事件
84 たぬき・むじな事件
85 メチルアルコールの認識
86 サンダル履きの運転
87 寺院規則事件
 (2)錯 誤
 a 具体的事実の錯誤
  ① 錯誤になる場合との区別
88 択一的故意
  ② 客体の錯誤
89 客体の錯誤
  ③ 方法の錯誤
90 方法の錯誤と第三者の行為の介入
91 方法の錯誤
92 方法の錯誤と量刑上の考慮
  ④ 客体の錯誤と方法の錯誤の区別
93 1人轢いたつもりで2人轢いていた事件
  ⑤ 因果関係の錯誤
94 因果関係の錯誤
 b 抽象的事実の錯誤
95 ジアセチルモルヒネ輸入と覚せい剤輸入,禁制品輸入と無許可輸入
96 覚せい剤所持とコカイン所持
97 公文書虚偽作成教唆と公文書偽造教唆
98 嘱託を誤信しての殺人
99 ダイヤモンド原石と薬物
■概観解説 過失犯
 (3)過 失
 a 明文なき過失犯処罰
100 明文なき過失犯処罰
 b 結果的加重犯と過失
101 結果的加重犯と過失
 c 予見可能性
102 北大電気メス事件 過失犯における結果発生の予見可能性
103 荷台乗車事件 認識していない客体を被害者とする過失犯
104 有楽町サウナ浴場火災事件
105 近鉄生駒トンネル火災事件
106 明石人工砂浜陥没事件第一次上告審
107 JR福知山線脱線事件・歴代社長強制起訴事案
108 森永ドライミルク事件差戻し後第一審
109 大阪天六ガス爆発事件
 d 結果回避義務
110 薬害エイズ事件・厚生省ルート
111 薬害エイズ事件・帝京大ルート
112 明石人工砂浜陥没事件第二次上告審
113 明石歩道橋群衆なだれ事件
114 渋谷温泉施設ガス爆発事件
 e 信頼の原則
115 交通法規の違反と信頼の原則
116 直列型の共同作業における信頼の原則 日本アロエジル事件
117 水平型の共同作業における信頼の原則 患者取り違え事件
118 同乗者の行為と運転者の注意義務
119 交通法規を無視する車両に対する注意義務
120 北大電気メス事件と信頼の原則
121 対向車両の対面信号と信頼の原則
 f 義務違反と結果の因果関係(結果回避可能性)
122 衝突の回避可能性
123 リコールの不作為についての過失責任 三菱ハブ脱落事件
124 入居型介護施設での火災事故
125 京踏切事件
126 バックミラー事件
 g 管理・監督過失
127 監督過失(1) 川治プリンスホテル事件
128 監督過失(2) 千日デパートビル事件
129 監督過失(3) ホテル・ニュージャパン事件
130 監督過失(4) 大洋デパート事件

◆Ⅲ◆ 違法性

1 実質的違法性阻却――――――
■概観解説 可罰的違法性
 (1) 可罰的違法性
 a 違法一元論と違法多元論
131 都教組事件
132 名古屋中郵事件
133 国労檜山丸事件
134 全逓東京中郵事件
 b 絶対的軽微類型
135 旅館たばこ買い置き事件
136 マジックホン事件
137 さい銭泥棒事件
 c 相対的軽微類型
138 三友炭鉱事件
139 久留米駅事件
140 舞鶴事件
141 日本鉄工所事件
142 光文社事件
143 年齢識別装置付自販機での有害図書販売行為と違法性
144 防衛庁立川宿舎立入り事件
 (2) 法令行為
145 現行犯逮捕の際の実力行使と法令行為
146 教師の懲戒行為と正当行為
147 警察官の発砲行為と正当行為
 (3) 正当(業務)行為
148 ブルーボーイ事件
149 外務省機密漏洩事件
 (4) 自救行為
150 自救行為と違法性阻却(1)
151 自救行為と違法性阻却(2)
152 自救行為と違法性阻却(3)
■概観解説 被害者の承諾
 (5) 法益主体(被害者)の承諾
153 精神障害者の同意能力
154 嘱託の真意性
155 錯誤による同意(1) 強盗目的での住居侵入
156 錯誤による同意(2) 偽装心中
157 同意に基づく素手での絞首
158 同意に基づく紐での絞首
159 保険金詐欺目的での傷害の同意
160 豊胸手術事件
161 児童ポルノ製造罪と被害者の承諾
162 幼児の同意能力
163 被害者の承諾と結果の認識
164 指つめ事件
 (6) 安楽死・尊厳死
165 安楽死が認められる要件(1) 名古屋尊属・嘱託殺人事件
166 安楽死が認められる要件(2) 東海大学安楽死事件
167 川崎協同病院事件
 (7) 危険の引受け
168 坂東三津五郎ふぐ中毒死事件
169 ダートトライアル事件
■概観解説 正当防衛
2 正当防衛――――――――――
 (1) 正当防衛状況
 a 急迫性
170 急迫性の意義
171 急迫不正の侵害の終了時期
172 団体交渉の拒否と急迫性
173 侵害の予期の問題とされなかった場合
174 公的機関に保護を求める余裕と急迫性
175 代替方法と急迫性 隠匿小刀殺害事件
176 不要の訪問と準備した果物ナイフによる刺突行為
177 顔面殴打行為とそれに続く踏みつけ行為
178 窃盗既遂後の暴行
 b 喧嘩闘争・積極的加害意思・自招防衛
179 全般的情況からの判断
180 喧嘩闘争における正当防衛成立の余地
181 侵害の予期と急迫性(1) 日本刀用意事件
182 侵害の予期と急迫性(2) 隠匿小刀殺害事件
183 積極的加害意思と急迫性
184 侵害の予期と急迫性(3)
185 自招侵害と反撃が正当とされる状況
186 被告人による挑発とナイフの準備
187 自招侵害と急迫性及び防衛行為の相当性
188 自招侵害による急迫性の否定
189 自招侵害による不正性の否定
 c 不正性
190 不正の意義
 d 保全法益
191 国家的・公共的法益の防衛
192 財産的権利等を防衛するためにした暴行
 (2) 防衛行為
 a 防衛の意思
193 防衛の意思
194 憤激による殺害と防衛の意思
195 防衛の意思 隠匿小刀殺害事件
196 防衛の意思と攻撃の意思の併存
197 防衛の意思の認定
198 意図的過剰行為と防衛の意思
199 自動車運転過失致死罪と正当防衛
 b やむを得ずにした行為(必要性・相当性)
200 防衛行為の相当性
201 相当性の範囲を超えていない脅迫行為
202 西船橋駅ホーム転落死事件
203 河川敷転落死事件
204 ホテトル嬢客刺殺事件
205 やむを得ずした行為である疑いが残るとされた事例
206 自動車運転過失致死罪と正当防衛
207 防衛行為の適正妥当性
208 包丁を棒状のものと誤信した場合
 (3) 過剰防衛
209 量的過剰
210 侵害の終了を認識した過剰な攻撃
211 誤想防衛と過剰防衛
212 反撃としての複数の暴行
 (4) 誤想防衛・誤想過剰防衛
213 急迫不正の侵害の誤想
214 過剰防衛行為の認識の不存在
215 誤想防衛と方法の錯誤
216 誤想過剰防衛 英国騎士道事件
■概観解説 緊急避難
3 緊急避難――――――――――
 (1) 法的性質
217 緊急避難と民事責任 千代川堤防事件
 (2) 現在の危難
218 現在の危難(1) 板堰破壊事件
219 現在の危難(2) 吊橋爆破事件
220 現在の危難(3) 狩勝トンネル事件
221 処罰を免れるための密入国と「危難」
222 工業組合による生産制限
 (3) 避難行為
 a 避難の意思
223 稼働目的の併存と避難意思 中国一子政策事件
 b やむを得ずにした行為
224 「やむを得ずにした行為」の意義と避難行為の補充性
225 補充性と過失犯における注意義務
 c 法益の権衡
226 法益の権衡(1) 板堰破壊事件
227 法益の権衡(2) 番犬狙撃事件
228 法益の権衡(3) 狩勝トンネル事件差戻控訴審
229 酒気帯び運転による避難と法益の権衡
 (4)強要緊急避難
230 強要による緊急避難
231 覚せい剤使用の強要と緊急避難
 (5)自招危難
232 自招危難(1) 無理な追越し
233 自招危難(2) 自動車の無制動運行
 (6) 過剰避難・誤想過剰避難
234 補充性の要件と過剰避難の関係
235 狩勝トンネル事件
236 散髪バサミの盗取と誤想過剰避難
 (7) 過失犯と緊急避難
237 自動車運転行為(1)
238 自動車運転行為(2)

◆Ⅳ◆ 責任論

■概観解説 責任論
1 責任能力――――――――――
239 責任能力の意義
240 部分的責任能力
241 「精神の障害」と責任能力(1) 尼崎連続変死(鉄道会社社員一家)事件第1審判決
242 「精神の障害」と責任能力(2) 尼崎連続変死(鉄道会社社員一家)事件控訴審判決
243 弁識能力(認識能力)の判断(1)
244 弁識能力(認識能力)の判断(2)
245 責任能力判断と精神鑑定(1) 心神耗弱の鑑定の評価
246 責任能力判断と精神鑑定(2) 塗装業者殺害事件
247 責任能力判断と精神鑑定(3) サバイバルナイフ事件
248 責任能力判断と精神鑑定(4) 加古川8人殺傷事件
249 責任能力判断と精神鑑定(5) 元自衛官殺人事件第一次上告審判決
250 責任能力判断と精神鑑定(6) 元自衛官殺人事件第二次上告審決定
 (1) 原因において自由な行為
251 飲酒酩酊による心神喪失と過失致死
252 麻薬の連続使用による責任能力低下
253 心神耗弱状態での酒酔い運転
254 飲酒酩酊による心神喪失と故意犯の成否
255 心神耗弱下まで継続した覚せい剤所持・使用
256 薬物摂取に基づく心神喪失下での殺害行為
257 飲酒酩酊による心神喪失・耗弱と酒酔い運転の罪
 (2) 実行行為途中からの責任能力の低下
258 実行行為開始後の責任能力の低下
259 一連の行為の途中で陥った心神耗弱
260 事後強盗致傷罪の途中からの心神耗弱
2 違法性の意識の可能性――――
 (1) 違法性の意識の要否
261 法律の錯誤
262 百円札模造事件
263 法令の発布を了知できなかった場合
264 法定犯と違法性の意識
 (2) 違法性の意識における「違法性」の意義
265 現行犯人逮捕と違法性の錯誤
266 法定刑の認識 関根橋事件
267 羽田空港ビル内デモ事件 第2次上告審判決
268 判例変更と違法性の意識 岩教組同盟罷業事件第2次上告審判決
 (3) 違法性の意識の可能性と相当の理由
269 映画「黒い雪」事件
270 石油やみカルテル(生産調整)事件
271 けん銃部品輸入事件
3 期待可能性―――――――――
272 第五柏島丸事件
273 失業保険料不納付事件
274 偽証と期待可能性
275 三菱炭礦新入礦業所事件

◆Ⅴ◆ 未遂論

1 実行の着手―――――――――
■概観解説 実行の着手
 (1) 複数の行為と実行の着手時期
276 早過ぎた結果の発生 クロロホルム事件
277 衝突行為と殺人未遂
278 ガソリンの散布と放火未遂
279 揮発性が低い灯油の散布
280 睡眠薬の投与と殺人未遂
281 首絞め行為と殺人未遂
 (2) 窃盗罪と実行の着手
282 財物の物色
283 店舗侵入後のタバコ売場への接近
284 土蔵への侵入
285 車上荒らし
286 自動券売機の釣り銭返却口への接着剤の塗布
 (3) 強制性交罪と実行の着手
287 ダンプカーへの引きずり込み
288 ホテル内への連れ込み
289 自動車への引きずり込み(1)
290 自動車への引きずり込み(2)
 (4) 詐欺罪と実行の着手
291 詐欺罪と実行の着手
 (5) 抽象的危険犯の着手時期
292 禁制品輸入罪と実行の着手(1)
293 禁制品輸入罪と実行の着手(2)
294 無許可輸出罪と実行の着手
 (6) 離隔犯と実行の着手
295 毒入り砂糖の郵送
296 毒入りジュース事件
297 宛名書換え事件
2 不能犯―――――――――――
 (1) 方法の不能
298 硫黄による殺人
299 空気注射事件
300 不十分な量の触媒を用いた覚せい剤製造
301 不真正な原料による覚せい剤の製造
302 ピース缶爆弾事件
303 空ピストル事件
304 天然ガスを用いた無理心中事件
 (2) 客体の不能
305 空ポケット事件
306 死体に対する殺人
307 騙されたふり作戦
■概観解説 中止犯
3 中止犯―――――――――――
 (1) 中止行為
308 牛刀による一撃後の中止
309 絞首行為を中断した不作為による中止
310 日本刀による一撃後の中止
311 絞首行為後の不作為による中止
312 結果発生の危険性の判断基準
313 結果防止との同視可能性
314 他人に消火活動を委ねた場合の中止
315 「よろしく頼む」事件
316 犯行の秘匿と真摯な努力
 (2) 任意性
317 驚愕による強姦の中止
318 刑務所に行きたくないとの動機に基づく強姦の中止
319 母親の痛苦を見ての殺人の中止
320 驚愕による殺人の中止
321 欲情の減退による強姦の中止
322 逡巡した末の強姦の中止

◆Ⅵ◆ 共犯論

1 必要的共犯―――――――――
323 弁護士法違反事件
324 自己の刑事事件の証拠偽造の依頼
2 間接正犯――――――――――
 (1) 刑事未成年者の利用
325 12歳の刑事未成年者を利用した窃盗罪
326 10歳の刑事未成年者を利用した窃盗罪
327 12歳の刑事未成年者を利用した強盗罪
 (2) 被害者の利用
328 被害者の行為を利用した殺人罪(1)
329 被害者の行為を利用した殺人罪(2)
330 被害者の行為を利用した殺人罪(3)
 (3) 故意のない者の利用
331 故意のない者を利用した窃盗罪
 (4) 適法行為の利用
332 医師の緊急避難行為を利用した堕胎罪
333 コントロールド・デリバリーと禁制品輸入罪
 (5) 故意のある者(故意ある幇助的道具)の利用
334 故意ある者を利用した輸送罪
■概観解説 共同正犯論
3 共同正犯の基本的成立要件――
 (1) 予備罪の共同正犯
335 殺人予備罪の共同正犯
 (2) 異なる構成要件間における共同正犯の成否
336 窃盗の意思での強盗への関与
337 暴行・傷害の意思での殺人への関与
338 保護責任者遺棄の意思での殺人への関与 シャクティ事件
 (3) 共謀の射程
339 意思連絡がなかった財物の奪取と共謀の射程
340 昏酔強盗共謀後の単純強盗の遂行と共謀の射程
341 犯行に失敗した翌日の犯行と共謀の射程
 (4) 過失の共同正犯
342 過失の共同正犯(肯定例) メタノール入り飲料販売事件
343 過失の共同正犯(肯定例) 四条踏切衝突事件
344 過失の共同正犯(肯定例) 電気溶接失火事件
345 過失の共同正犯(肯定例) 世田谷ケーブル事件
346 過失の共同正犯(否定例) クロロホルム誤注射事件
347 過失の共同正犯(肯定例) 肝切除手術出血死事件
348 過失の共同正犯(否定例) 明石市歩道橋事故強制起訴事件
349 過失の共同正犯(否定例) 工事作業員喫煙失火事件
350 過失の共同正犯(肯定例) 都立広尾病院事件
4 共謀共同正犯,共同正犯と狭義の共犯の区別――――――――――――
 (1) 共謀共同正犯
351 窃盗罪・強盗罪の共謀共同正犯
352 窃盗罪と共謀共同正犯
353 知能犯と共謀共同正犯
354 共謀共同正犯の成立要件 練馬事件
355 黙示の意思連絡による共謀共同正犯 スワット事件
356 未必の故意による共謀共同正犯
357 不作為犯としての共同正犯
358 黙示の意思連絡による共謀共同正犯 親衛隊事件
359 不作為での共同正犯
 (2) 共謀共同正犯と狭義の共犯の区別
360 共謀共同正犯と狭義の共犯の区別(1) 大麻密輸入事件
361 共謀共同正犯と狭義の共犯の区別(2)
362 共謀共同正犯と狭義の共犯の区別(3)
363 実行行為を伴う幇助犯(1)
364 実行行為を伴う幇助犯(2)
5 狭義の共犯の基本的成立要件―
 (1) 教唆行為
365 教唆行為(教唆の方法)
366 教唆の限界
367 過失犯に対する教唆
368 結果的加重犯に対する教唆
369 教唆と幇助の区別
 (2) 幇助行為
370 幇助行為性(1) 鳥打帽子事件
371 幇助行為性(2) 差入れ約束事件
372 中立的行為と幇助 Winny開発者事件
373 幇助行為性(3) 家屋賃貸事件
374 幇助行為性(4) 塩まき事件
 (3) 共犯の因果性
375 教唆の因果関係 ゴットン師事件
376 幇助の因果関係 宝石商殺し事件
377 再間接教唆
378 間接幇助
 (4) 予備の共犯
379 通貨偽造準備罪の幇助
380 密出国企図(予備)罪の幇助
 (5) 共犯の錯誤
381 共犯の錯誤 ゴットン師事件
382 教唆犯と間接正犯の錯誤
6 片面的共犯―――――――――
383 片面的共同正犯
384 片面的幇助
385 不作為による片面的幇助
386 けん銃密輸入の片面的幇助
■概観解説 共犯の諸問題
7 承継的共(同正)犯――――――
387 強盗殺人罪の承継的幇助
388 強盗傷人罪の承継的共同正犯
389 傷害罪の承継的共同正犯(1)
390 傷害罪の承継的共同正犯(2)
391 途中参加者と同時傷害罪
392 強盗致傷罪の承継的共同正犯
393 包括一罪とされる行為の一部への関与と承継的共同正犯
394 詐欺未遂罪の承継的共同正犯
8 共犯と中止犯,共犯関係からの離脱――――――――――――――――
 (1) 共犯と中止犯
395 共犯の中止の効果
396 共犯と中止犯の成否(1)
397 共犯と中止犯の成否(2)
398 共犯と中止犯の成否(3)
 (2) 共犯関係からの離脱
399 着手前の離脱(1)
400 着手前の離脱(2)
401 着手前の離脱(3)
402 着手後の離脱
403 共犯関係の一方的解消
404 既遂後の離脱
405 因果性の遮断と離脱
9 共同正犯と違法性判断――――
406 共同正犯と過剰防衛 フィリピンパブ事件
407 共同正犯と量的過剰防衛
408 共同正犯と過剰防衛・誤想防衛
10 不作為の共犯―――――――
409 不作為による殺人幇助
410 不作為による傷害致死幇助(1)
411 不作為による傷害致死幇助(2)
412 不作為による傷害致死幇助(3)
413 不作為による売春幇助
414 不作為による強盗致傷幇助
11 共犯と身分――――――――
415 賭博罪における常習性と身分
416 常習者による非常習者の賭博行為の幇助
417 65条1項における「共犯」の意義
418 横領罪における占有者と身分
419 業務上横領罪への非占有者の関与と65条
420 麻薬輸入罪の営利目的と身分
421 覚せい剤輸入罪の営利目的
422 堕胎罪における医師と身分
423 事後強盗罪における「窃盗」の身分性
424 消極的身分

◆Ⅶ◆ 罪 数

1 (広義の)包括一罪――――――
 (1) 集合犯
425 常習賭博罪における複数の賭博行為の罪数
426 反復累行された出資取締法違反行為の罪数
 (2) 接続犯
427 同一の場所・機会に行われた複数の窃盗行為の罪数
428 同一の場所で近接して行われた同一内容の公然わいせつ行為の罪数
429 機会を異にして行われた常習累犯窃盗と侵入具携帯罪の罪数
430 近接した2か所における速度違反行為の罪数
431 複数の街頭募金詐欺行為の罪数
432 一定期間内に反復された一連の暴行行為の罪数
 (3) 随伴行為
433 傷害行為に伴う器物損壊行為
 (4) 不可罰的(共罰的)事前行為・事後行為
434 殺害目的で日時場所を異にした攻撃の罪数
435 盗品の有償譲受け行為とその後の運搬行為の罪数
436 窃取した預金通帳から預金を引き出す行為
437 身代金目的拐取後の監禁行為および身代金要求行為の罪数
438 横領後の横領
 (5) 混合的包括一罪
439 混合的包括一罪(1)
440 混合的包括一罪(2)
441 混合的包括一罪(3)
2 科刑上一罪―――――――――
 (1) 観念的競合
442 観念的競合における「1個の行為」の意義
443 酒酔い運転開始直後の事故
444 覚せい剤取締法の輸入罪と関税法の無許可輸入罪の罪数関係
445 監禁罪と強制わいせつ罪,強制わいせつ罪と児童ポルノ製造罪の罪数関係
446 不作為犯の罪数 救護義務違反罪と報告義務違反罪
 (2) 牽連犯
447 牽連犯の意義
448 住居侵入罪と窃盗罪の罪数関係
449 恐喝とその手段としての監禁の罪数関係
3 共犯の罪数―――――――――
450 共同正犯の罪数 併合罪
451 共同正犯の罪数 観念的競合
452 共同正犯の罪数 連続犯
453 幇助犯の罪数
4 かすがい現象――――――――
454 かすがい現象(1) 住居侵入罪との牽連犯
455 かすがい現象(2) 集合犯との観念的競合
456 かすがい現象(3) 包括一罪との観念的競合

◆Ⅷ◆ 適用範囲

1 時間的適用範囲―――――――
457 官報による法令公布の時期
458 犯罪の途中における刑の変更
459 包括一罪と刑の変更
460 牽連犯と刑の変更
461 常習犯処罰規定の新設と刑の変更
462 幇助犯と刑の変更
463 執行猶予の要件の変更と適用すべき法
464 外国とみなされなくなった地域からの密輸入
465 交通取締規則の改正と刑の廃止
2 場所的適用範囲―――――――
466 国内で行われた過失行為と国外での結果発生
467 国内での贈賄の約束と国外での実行
468 犯罪の謀議が日本船舶内で行われた場合の国内犯の成否
469 外国のサーバにあるデータファイルの国内顧客のPC等への記録の国内犯性
470 国内での正犯行為に対する国外での幇助
471 条例の場所的適用範囲

◆Ⅸ◆ 刑罰論・量刑論

1 量 刑―――――――――――
472 併合罪加重の方法
473 併合罪を構成する一部の罪について裁判が確定している場合の余罪の量刑判断
474 量刑における前科の考慮
475 量刑における余罪の考慮
476 量刑における量刑傾向の意義
477 死刑選択基準 永山事件
478 裁判員裁判における死刑選択のあり方
2 自 首―――――――――――
479 刑法42条1項の「捜査機関に発覚する前」の意義
480 一部に虚偽を含む申告と自首の成否
481 犯人隠避罪を構成する申告と自首の成否


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内容説明

好評の判例教材が、待望の改訂 ― 新規判例120件収録。判例学習に必携の書
   
【刑法〔総論〕判例教材の決定版・待望の第2版】
講学上必要・十分な刑法〔総論〕判例481件を収録している。また初版以来の一貫した編集方針,すなわち,①事実関係の的確・丁寧な提示,②スタンダードな解説,そして③概観解説による見取り図の提供,を維持する。一方,この第2版から解説付き判例,解説無し判例ヘの段階化を採用して,メリハリをつける。新規判例120件収録。判例学習に必携の教材。
 

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