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2023/01/31
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2020/04/02
生ける世界の法と哲学 ― ある反時代的精神の履歴書
実践する法と哲学1
◆暴走する世界と迷走する日本への反時代的「檄」―「井上達夫の法哲学の世界」に誘う◆
実践と原理を結ぶ、40年間の知の行路、その「回顧的総括」と、いま熱きメッセージを込めた「未来への提言」。三島由紀夫の死の衝撃が機縁となって法哲学の道を歩み始めた井上の、その言論実践をフォローアップする試み。この一冊は、井上の輪郭が見通せる鳥瞰図でもある。暴走する世界と迷走する日本への反時代的「檄」。
実践と原理を結ぶ、40年間の知の行路、その「回顧的総括」と、いま熱きメッセージを込めた「未来への提言」。三島由紀夫の死の衝撃が機縁となって法哲学の道を歩み始めた井上の、その言論実践をフォローアップする試み。この一冊は、井上の輪郭が見通せる鳥瞰図でもある。暴走する世界と迷走する日本への反時代的「檄」。
『生ける世界の法と哲学 ― ある反時代的精神の履歴書』(実践する法と哲学1)
井上達夫(東京大学大学院法学政治学研究科教授)著
【目 次】
・まえがき
三島事件の衝撃/哲学的啓示体験/そして法哲学徒になる/駒場の「卓袱台」/
廣松渉ににじり寄る/ 本書の狙い/三島由紀夫の「檄」を超えて
◆第一章 日本は何処へ行くのか
◇1 時代に問う―虚偽が真理に勝つのか
1 虚偽が真理に勝つのか?(一)―「言霊の幸ふ国」の病巣
2 虚偽が真理に勝つのか?(二)―国民投票を糾弾する「民主主義者」たちの知的倒錯
◇2 〈戦後〉から〈戦後以後〉へ
1 何処へ―四五年目の自画像
2 これからの〈国家〉
3 「災後日本」の社会と知の再建―東日本大震災が私たちに問うもの
4 いま、日本の何が劣化しているのか―制度改革における政治的知性の貧困
◇3 「保守」対「リベラル」図式の混乱を正す
1 リベラリズムの精髄
2 リベラルとは何か
3 日本の「保守」「リベラル」とは
◆第二章 立憲民主主義の成熟に向けて
◇1 九条論議の欺瞞を断つ
1 憲法の現実―誰が「貢献」するのか、責任負担を民主化せよ
2 九条削除論の真義
3 立憲主義を救うとは、どういうことか
◇2 天皇制と民主主義
1 自由と平等なくして象徴天皇制なし
2 「象徴」に依存する日本人
3 一票の格差の話をしよう―選挙改革から民主政改革へ
4 有権者こそ試される選挙
5 「我ら愚者」の民主主義
◇3 立法と司法を建て直す
1 立法の哲学としての法哲学
2 体制改革としての司法改革
3 厳罰化要求と司法の在り方
4 「司法的殺人」に対する国民的責任
5 裁判員制度の意義を問う
◆第三章 世界と向き合う
◇1 国際社会に正義はあるのか
1 この小さきもの、汝の名は世界―世界正義論の困難性と不可避性
2 人権の普遍性と相対性―問題提起
3 公共性を掘り崩すグローバル化の陥穽
4 世界正義について
5 国境を越える正義の諸問題
6 世界正義とナショナリズム―施光恒への応答
7 国家の分離独立について―吉里吉里村は日本から独立できるか
◇2 欧米中心主義を超える視点
1 日本的競争と欧米中心主義
2 グローバル化が分断する世界の〈共生の作法〉
3 リベラリズムをなぜ問うのか―日本からアジアへ、そして世界へ
4 「アジア的価値」から「アジアの声」へ
5 地球の反対側で考えたこと
◆第四章 知の在り方を問う
◇1 知と実践
1 「学」・「知」・「真」
2 「実践哲学の復権」のこと
3 科学における事実と価値―方法二元論再考
4 議論とは何か、なぜ議論か―ディベートを超えて
5 知は所有できるか
◇2 正義論の批判的組換え
1 なぜ共生を語るのか―共生原理としての正義
2 正義―柔らかき秩序の原理
3 公共性としての正義
4 〈正義の諸構想〉に対する〈正義概念〉の基底性
5 生と死の法理―実体論・関係論・相補論
6 自由と福祉―統合原理としてのリベラリズムの再定義
7 統治理論としての功利主義―安藤馨の統治功利主義の検討
◇3 批評という営為
1 ケルゼンの転向―遺著『規範の一般理論』に寄せて
2 何のための正義か―ルーカスの正義論について
3 方法から思想へ―経済哲学における「歴史の始め方」
4 「思想の冬の時代」のユートピア民主主義
5 「根源的民主主義」の根源性を疑う
◆第五章 人生と法哲学
◇1 人生を/人生から考える法哲学
1 挫折との付き合い方―責任感の罠
2 フェア・プレイとは何か―競技の法哲学
◇2 「自分史」的省察
1 我が法魂の記
2 貧すればこそ鈍せず
◇3 逝きし先達に捧ぐ
1 哲学者ジョン・ロールズ氏を悼む
2 ロナルド・ドゥオーキン追悼
3 星野英一先生の追懐
4 碧海純一先生を偲んで
5 碧海法哲学の内的葛藤
・あとがき
井上達夫(東京大学大学院法学政治学研究科教授)著
【目 次】
・まえがき
三島事件の衝撃/哲学的啓示体験/そして法哲学徒になる/駒場の「卓袱台」/
廣松渉ににじり寄る/ 本書の狙い/三島由紀夫の「檄」を超えて
◆第一章 日本は何処へ行くのか
◇1 時代に問う―虚偽が真理に勝つのか
1 虚偽が真理に勝つのか?(一)―「言霊の幸ふ国」の病巣
2 虚偽が真理に勝つのか?(二)―国民投票を糾弾する「民主主義者」たちの知的倒錯
◇2 〈戦後〉から〈戦後以後〉へ
1 何処へ―四五年目の自画像
2 これからの〈国家〉
3 「災後日本」の社会と知の再建―東日本大震災が私たちに問うもの
4 いま、日本の何が劣化しているのか―制度改革における政治的知性の貧困
◇3 「保守」対「リベラル」図式の混乱を正す
1 リベラリズムの精髄
2 リベラルとは何か
3 日本の「保守」「リベラル」とは
◆第二章 立憲民主主義の成熟に向けて
◇1 九条論議の欺瞞を断つ
1 憲法の現実―誰が「貢献」するのか、責任負担を民主化せよ
2 九条削除論の真義
3 立憲主義を救うとは、どういうことか
◇2 天皇制と民主主義
1 自由と平等なくして象徴天皇制なし
2 「象徴」に依存する日本人
3 一票の格差の話をしよう―選挙改革から民主政改革へ
4 有権者こそ試される選挙
5 「我ら愚者」の民主主義
◇3 立法と司法を建て直す
1 立法の哲学としての法哲学
2 体制改革としての司法改革
3 厳罰化要求と司法の在り方
4 「司法的殺人」に対する国民的責任
5 裁判員制度の意義を問う
◆第三章 世界と向き合う
◇1 国際社会に正義はあるのか
1 この小さきもの、汝の名は世界―世界正義論の困難性と不可避性
2 人権の普遍性と相対性―問題提起
3 公共性を掘り崩すグローバル化の陥穽
4 世界正義について
5 国境を越える正義の諸問題
6 世界正義とナショナリズム―施光恒への応答
7 国家の分離独立について―吉里吉里村は日本から独立できるか
◇2 欧米中心主義を超える視点
1 日本的競争と欧米中心主義
2 グローバル化が分断する世界の〈共生の作法〉
3 リベラリズムをなぜ問うのか―日本からアジアへ、そして世界へ
4 「アジア的価値」から「アジアの声」へ
5 地球の反対側で考えたこと
◆第四章 知の在り方を問う
◇1 知と実践
1 「学」・「知」・「真」
2 「実践哲学の復権」のこと
3 科学における事実と価値―方法二元論再考
4 議論とは何か、なぜ議論か―ディベートを超えて
5 知は所有できるか
◇2 正義論の批判的組換え
1 なぜ共生を語るのか―共生原理としての正義
2 正義―柔らかき秩序の原理
3 公共性としての正義
4 〈正義の諸構想〉に対する〈正義概念〉の基底性
5 生と死の法理―実体論・関係論・相補論
6 自由と福祉―統合原理としてのリベラリズムの再定義
7 統治理論としての功利主義―安藤馨の統治功利主義の検討
◇3 批評という営為
1 ケルゼンの転向―遺著『規範の一般理論』に寄せて
2 何のための正義か―ルーカスの正義論について
3 方法から思想へ―経済哲学における「歴史の始め方」
4 「思想の冬の時代」のユートピア民主主義
5 「根源的民主主義」の根源性を疑う
◆第五章 人生と法哲学
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1 哲学者ジョン・ロールズ氏を悼む
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5 碧海法哲学の内的葛藤
・あとがき
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