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ロクシン刑法総論 第1巻【第4版】(翻訳第1分冊)

ロクシン刑法総論 第1巻【第4版】(翻訳第1分冊)

ドイツ刑法学を長く牽引してきたロクシン教授による体系書第4版。著者の思想・方法論から、最新の判例・学説・理論を総合的に検討。

著者 クラウス・ロクシン
山中 敬一 監訳
ジャンル 法律  > 刑事法
出版年月日 2019/02/21
ISBN 9784797255430
判型・ページ数 A5変・828ページ
定価 本体14,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

  『ロクシン刑法総論第1巻[基礎・犯罪論の構造](第4版)[翻訳第1分冊]』

  クラウス・ロクシン 著・山中敬一 監訳

【目  次】

 第4版への序文
 第4版[翻訳第1分冊]へのはしがき
 第1版への序文

◆第1編 基 礎◆

第1章 形式的意義における刑法定義と限界
 A.刑法の形式的定義基準としての制裁(刑罰および処分)ならびに制裁体系の二元主義
 B.公法としての刑法,非刑法的制裁としての懲戒処分・過料および秩序処分
 C.特別刑法
 D.全刑法学の一部としての実体刑法・その様々な分野
 E.実体刑法総則

第2章 実質的犯罪概念―補充的法益保護としての刑罰および刑罰類似制裁との内容的境界
 A.実質的犯罪概念
 B.法益概念をめぐる争い
 C.刑法の任務からの法益概念の演繹
  第1節 恣意的な,純粋にイデオロギー的に動機づけられた,または,基本権に違反する刑罰法規は,法益を保護しない
  第2節 法的な目的観念を言い換えても,構成要件を正当化する法益を根拠づけることはない
  第3節 行為の不道徳,非倫理性またはその他の非難は,それ自体,まだ法益侵害を根拠づけない
  第4節 自らの人間の尊厳または「人間存在の尊厳」に対する違反は,処罰にとってまだ十分な根拠とはいえない
  第5節 脅威感においてのみ,感情の保護を法益と認めることができる
  第6節 意識的自傷行為,それを可能とする行為,そしてそれを支援する行為は刑罰威嚇を正当化しない
  第7節 象徴性が優る刑法規範は否定されなければならない
  第8節 タブーは法益ではない
  第9節 捉えきれない抽象的なものに関する保護客体は法益ではない
  第10節 まとめ
 D.法益保護を超えた刑法上の規定領域の拡張
 E.法益保護と秩序違反法
 F.法益概念の変遷可能性
 G.法益と行為客体
 H.法益,抽象的危険犯および集合的法益
 I.法益保護と憲法
 J.立法者には法益侵害の処罰の義務を負わせられうるか?
 K.法益保護の補充性
 L.学界における異なる見解
  第1節 Jescheck/Weigend, Zipf
  第2節 Welzel
  第3節 Lenckner
  第4節 Jakobs
  第5節 Amelung
  第6節 Stratenwerth
  第7節 要 約
 M.加害原理
 N.対敵刑法?
 O.刑罰と刑罰類似の制裁との内容上の区別
  第1節 秩序違反法における過料との区別
  第2節 懲戒処分との区別
  第3節 訴訟法およびそれに類する法律における秩序・強制処分との区別
  第4節 民事罰との区別

第3章 刑罰と処分の目的と正当化
 A.刑罰の目的―刑罰論
  第1節 応報刑論(正義論,贖罪論)
  第2節 特別予防論
  第3節 一般予防論
  第4節 応報的統合論
  第5節 予防的統合論
   1 刑罰の一元的予防目的
   2 応報の全面的放棄
   3 侵害を制限する手段としての責任主義
   4 まとめ
 B.処分の目的と限界,刑罰と処分の関係
 C.刑法の第3の軌道としての損害回復?

第4章 1871年以降のドイツ刑法改正
 A.1871年のライヒ刑法
 B.第1次世界大戦までの発展
 C.ワイマール共和国における改正作業
 D.ナチス時代
 E.改正作業の再開
 F.1962年草案と対案
 G.1975年の新しい総則について
  第1節 懲役刑の廃止
  第2節 6月未満の自由刑の制限
  第3節 刑の免除
  第4節 刑の執行猶予の拡大
  第5節 新しい罰金制度
  第6節 行状監視
  第7節 社会治療施設
 H.1969年から今日に至るまでの改正立法
 I.刑法のヨーロッパ化
 J.国際文化間刑法
 K.国際刑法

第5章 刑法の解釈および時間的効力と関連する罪刑法定主義
 A.法律なければ犯罪なし,刑罰なし
  第1節 法律なければ犯罪なし
  第2節 法律なければ刑罰なし
 B.罪刑法定主義の四つの効果
  第1節 類推禁止(厳格な法律なければ犯罪なし,刑罰なし)
  第2節 刑を創出しまた刑を加重する慣習法の禁止(成文の法律なければ犯罪なし,刑罰なし)
  第3節 遡及効の禁止(予め定められた法律なければ犯罪なし,刑罰なし)
  第4節 不明確な刑法および刑罰の禁止(明確な法律なければ犯罪なし,刑罰なし)
 C.罪刑法定主義の歴史および国際的効力
 D.罪刑法定主義の今日まだ妥当する国家論的および刑法的な根拠
  第1節 政治的自由主義
  第2節 民主主義および三権分立
  第3節 一般予防
  第4節 責任主義
 E.解釈および類推禁止
  第1節 刑法における解釈の限界
   1 解釈の限界としての可能な日常用語的語義
   2 判 例
   3 学界における異説
  第2節 類推禁止の妥当範囲
   1 各則および刑罰威嚇におけるその妥当性
   2 総則におけるその妥当性
   3 手続法における類推禁止?
   4 行為者に有利な類推
 F.刑罰を根拠づける慣習法と刑罰を加重する慣習法の禁止
 G.遡及禁止と刑法の時間的適用範囲
  第1節 遡及禁止の根拠
  第2節 行為時に効力のある法律
  第3節 可罰性の要件における遡及禁止と,処分に対する原則的な不適用
  第4節 遡及禁止と手続法
  第5節 遡及禁止と判例
  第6節 行為者に有利な遡及
  第7節 限時法
 H.不明確な刑法と刑罰の禁止
  第1節 可罰性の要件の明確性
  第2節 犯罪に対する効果の領域における明確性の原則

第6章 行為刑法と行為者刑法
 A.概念的明確化:現行法における支配的傾向としての行為刑法
 B.Franz v. Lisztとその後継者達における行為刑法と行為者刑法
 C.30年代の行為者刑法的傾向:行状責任―犯罪学的および規範的行為者類型
  第1節 Erik Wolf
  第2節 1933年の常習犯罪者法
  第3節 戦時立法と規範的行為者類型
 D.現行法における行為刑法と行為者刑法
  第1節 行為者刑法の刑の加重的影響
   1 各則における行為者刑法的構成要件?
   2 総則における行為者刑法の影響?
   3 量刑における行為者刑法の影響?
  第2節 行為者刑法の減軽的影響
  第3節 行為者刑法的思想の表現としての処分

第7章 刑法解釈学と刑法体系―一般的犯罪論の基本問題
 A.刑法の解釈学と体系論の任務
 B.刑法体系の基本概念
  第1節 行 為
  第2節 構成要件該当性
  第3節 違法性
  第4節 責 任
  第5節 その他の処罰条件
  第6節 全刑法学の体系化について
 C.最近の犯罪論の史的展開について
  第1節 諸々の基本概念の発見
  第2節 立法者によるその受容
  第3節 犯罪体系論の史的発展段階
   1 古典的犯罪体系
   2 新古典的体系
   3 目的的行為論
  第4節 古典的体系から目的主義的体系への展開の精神史的・哲学的基礎
  第5節 現在の支配的な犯罪理論の新古典的・目的主義的統合
  第6節 目的合理的(機能的)刑法体系
 D.伝統的刑法体系論の功績と限界,刑法解釈論における体系思考と問題思考
  第1節 体系思考の利点
   1 事例検討の容易化
   2 斉一的かつ細分化的法適用の前提としての体系秩序
   3 法の簡易化とより優れた運用可能性
   4 法の継続的展開のための道しるべとしての体系連関
  第2節 体系思考の危険性
   1 個別事案の公正の軽視
   2 問題解決の可能性の縮減
   3 刑事政策的に正当化不可能な体系的演繹
   4 抽象的すぎる概念の使用
  第3節 問題思考
 E.目的論的・刑事政策的体系構想の基礎
  第1節 評価志向的な体系の構想について
   1 行 為
   2 構成要件
   3 不 法
   4 答責性
   5 その他の処罰条件
  第2節 刑法解釈論と刑事政策
  第3節 判断の観点としての犯罪論の諸カテゴリー
  第4節 目的論的・刑事政策的犯罪論と体系形成および概念形成の方法

◆第2編 行為,軽罪,重罪◆

第8章 行 為
 A.行為概念の任務
 B.刑法解釈学の展開における行為概念―その叙述と批判
  第1節 前古典的行為概念
  第2節 古典的体系の自然的(自然主義的,因果的)行為概念
  第3節 目的的行為概念
  第4節 社会的行為論
  第5節 消極的行為概念
  第6節 行為の構成要件への吸収
 C.人格的行為論
  第1節 人格の発露としての行為
  第2節 これに近い見解
  第3節 基本要素としての人格的行為概念
  第4節 結合要素としての人格的行為概念
  第5節 限界要素としての人格的行為概念
  第6節 人格的行為概念の本質

第9章 軽罪と重罪
 A.区別の歴史について
 B.現行法における規則と実践的意味
 C.現行法における「抽象的」理論の実現と罪刑法定主義におけるその根拠づけ
 D.区別の問題

◆第3編 構成要件◆

第10章 構成要件論
 A.体系構成要件,保障構成要件,錯誤構成要件
 B.体系的カテゴリーとしての構成要件の発展について
  第1節 Belingによる客観的・没価値的構成要件
  第2節 主観的構成要件の発展
  第3節 違法構成要件としての体系構成要件の特徴
 C.構成要件と違法性の関係
  第1節 消極的構成要件要素の理論
  第2節 二段階の犯罪構造か三段階の犯罪構造か?
  第3節 特殊な見解
  第4節 刑罰規定における違法性の指示;消極的に理解される構成要件要素
 D.社会的相当性と構成要件阻却
 E.開かれた構成要件と全体的行為評価要素
  第1節 開かれた構成要件
  第2節 全体的行為評価要素
 F.客観的構成要件と主観的構成要件
  第1節 客観的構成要件
   1 客観的構成要件の構造と内容
   2 記述的構成要件要素と規範的構成要件要素
  第2節 主観的構成要件
   1 構成要件的故意
   2 主観的構成要件要素およびそれと責任要素との区別
   3 心情要素
   4 主観的要素を伴う構成要件の体系化について
 G.構成要件における行為無価値と結果無価値
 H.構成要件の種類
  第1節 結果犯と挙動犯
  第2節 継続犯と状態犯
  第3節 結果的加重犯
   1 規定と法政策的評価
   2 基本犯と結果との関係
   3 類似の構成要件形式
   4 歴史について
  第4節 侵害犯と危険犯
  第5節 企行構成要件
  第6節 単一犯と結合犯
  第7節 一行為犯と多行為犯
  第8節 普通犯と身分犯
  第9節 基本犯,変型構成要件,独立犯

第11章 客観的構成要件への帰属
 A.因果関係論
  第1節 因果概念の自然科学的および哲学的問題性について
  第2節 等価説(条件説)
  第3節 等価説の個別の諸問題
  第4節 統計的および確率的因果関係モデル
  第5節 相当性説および重要性説
 B.客観的構成要件へのその他の帰属
  第1節 侵害犯
   1 序 論
   2 許されない危険の創出
    a) 危険減少の場合の帰属阻却
    b) 危険創出がない場合の帰属阻却
    c) 危険の創出と仮定的因果経過
    d) 許された危険の事案における帰属阻却
   3 許されない危険の実現
    a) 危険の実現がない場合の帰属阻却
    b) 許されない危険の実現がない場合の帰属阻却
    c) 注意規範の保護目的によって覆われない結果における帰属阻却
    d) 適法な代替行為と危険増加論
    e) 危険増加論と保護目的論との組み合わせについて
   4 構成要件の射程
    a) 故意の自己危殆化に対する関与
    b) 合意による他者の危殆化
    c) 他人の答責領域への帰属
    d) その他の事案
  第2節 危険犯
   1 具体的危険犯
   2 抽象的危険犯
    a) 古典的な抽象的危険犯
    b) 大量行為(特に,道路交通の場合)
    c) 「精神化された中間法益」をもつ犯罪
    d) 抽象的適性犯

第12章 故意と構成要件的錯誤―因果逸脱における故意への帰属
 A.故意の基礎と現象形態
  第1節 意 図
  第2節 直接故意
  第3節 未必の故意(dolus eventualis)
   1 可能な法益侵害を是とする決断としての未必の故意
   2 類似の見解および異なる見解
    a) 認容または認諾説
    b) 無関心説
    c) 表象説ないし可能性説
    d) 蓋然性説
    e) Puppeの「故意危険」説
    f) 回避意思不発動理論
    g) フランクの公式
    h) 諸々の組合せ説
    i) Wolfgang Frischの危険説
    j) Jakobsの蓋然性がないとはいえない結果発生と危険馴化の理論
    k) Herzbergの無防備な危険の理論
    l) Ulrich Schrothの不法構成的要素掌握理論
    m) 総括的考察
    n) 未必の故意と認識ある過失の同等の取り扱い
   3 最近の判例の展開
  第4節 故意の時間的次元(事前の故意と事後の故意)
  第5節 故意の構成要件関連性と択一的故意
 B.構成要件の錯誤
  第1節 行為事情の認識と不認識
   1 構成要件的錯誤と禁止の錯誤の区別
   2 行為事情の「認識」における意識の明確性
  第2節 構成要件的故意の対象―16条の直接適用および類推適用
   1 16条1項の法律上の構成要件の事情
   2 16条2項による刑の減軽事情に関する錯誤
   3 16条の類推適用
   4 その他の規定によって取り扱われるべき錯誤
 C.因果の逸脱の場合における故意の帰属
  第1節 通常の因果の逸脱
  第2節 打撃の錯誤
  第3節 故意の転換(行為客体の転換)
  第4節 「概括的故意」と類似の事例
  第5節 客体の錯誤(もしくは人の錯誤)

第13章 同 意
 A.同意論の状況について
  第1節 歴史について
  第2節 合意と同意
  第3節 区別から導かれる差異
  第4節 区別の否定とその帰結
 B.構成要件阻却事由としての同意
  第1節 構成要件阻却の根拠としての同意者の行動の自由
  第2節 有効な同意がある場合には犯罪類型実現はない
  第3節 たんなる正当化に反対する論拠としての利益衡量は不要である
  第4節 二分説を貫徹する可能性はない
  第5節 228条は反対の論拠ではない
  第6節 「侵襲を緩和する同意」の正当化力は反対の根拠ではない
  第7節 諸構成要件の個別的構造の推論結果としての有効な同意の種々の条件
 C.同意の可能性がなく,あるいは制限された構成要件
  第1節 公共の法益の場合
  第2節 法益主体の保護に資する構成要件の場合
  第3節 傷害罪の場合
   1 自説の展開
   2 学説の最近の立場
   3 最近の判例
   4 法律上および理論上の特別の解決方法
   5 228条の法思考は他の構成要件に転用できない
 D.同意の告知・対象・時期および取消し
  第1節 有効な同意の条件としての告知
  第2節 同意の対象としての行為と結果
  第3節 同意の時期と取消し可能性
 E.弁識能力
 F.同意における代理
 G.同意における意思の欠缺
  第1節 欺 罔
  第2節 錯 誤
  第3節 脅迫と強制
 H.同意の存否に関する錯誤
 I.仮定的同意

 あとがき(山中敬一)

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内容説明

原著第4版の翻訳がついに完結(翻訳第1分冊)(翻訳第2分冊既刊:全2分冊)

ドイツ刑法学を長く牽引し、中心的な役割を果たしてきたC.ロクシン教授による体系書第4版。翻訳は2分冊とし、本書はその前半を収める。著者の思想・方法論から、最新の判例・学説・理論を明晰かつ総合的に検討した古典的名著最新版。理論と実務の絶妙なバランス感覚により、具体的・説得的な理論を提供、また、個別テーマ毎にドイツ以外の関連文献までも掲示した充実の書。


 

〈監訳者紹介〉

山中敬一(やまなか けいいち)  関西大学名誉教授

〈分担一覧〉

 第1章-第2章 前嶋匠
 第3章-第4章 山中友理
 第5章   A-E 前鴫匠/F-H 松尾誠紀
 第6章-第7章 川口浩一
 第8章-第9章 徳永佳子
 第10章 松尾誠紀
 第11章 A 山中純子/B 佐伯和也
 第12章 A 葛原力三/B 一原亜貴子
 第13章 須之内克彦

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