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ホーム > 環境リスクと予防原則 Ⅱ 予防原則論争【アメリカ環境法入門2】

環境リスクと予防原則 Ⅱ 予防原則論争【アメリカ環境法入門2】

環境リスクと予防原則   Ⅱ  予防原則論争【アメリカ環境法入門2】

アメリカにおける予防原則論争の経緯と現状等から論点を克明に描出。新たな法原理の確立を求めて、予防原則の役割を議論・考究する。

著者 畠山 武道
ジャンル 法律  > 環境法
法律  > 行政法
シリーズ 一般  > 現代選書
出版年月日 2019/01/30
ISBN 9784797234350
判型・ページ数 4-6変336ページ
定価 本体2,900円+税
在庫 在庫あり
 

目次

・はしがき

〈略語集〉

◆第1章 予防原則とは何か

1 予防原則に関するさまざまな定義
2 ドイツ環境法と事前配慮原則

◆第2章 アメリカにおける予防原則の発達

1 アメリカ環境法と予防の伝統
⑴ 予防原則をめぐるアメリカとヨーロッパ
⑵ アメリカは早くから予防原則のエッセンスを取り入れた
2 予防的観点を取り入れた法律
⑴ 国家環境政策法
⑵ 食品・医薬品・化粧品法のゼロリスク基準
⑶ 絶滅のおそれのある種の法
⑷ 大気清浄法,水質清浄法
⑸ 殺虫剤,有害物質などの規制
⑹ リスク評価の実施と予防原則
3 予防的観点を示した判決
4 中間まとめ―アメリカ環境法と予防原則の役割

◆第3章 予防原則をめぐるアメリカとEU との対立

1 国際法における予防原則の登場
⑴ アメリカが野生動物保護の旗振り
⑵ アメリカがオゾン層の予防的保護を先導
⑶ 成長ホルモン牛肉輸入制限をめぐる決定的対立
⑷ 気候変動問題をめぐり決別
⑸ 米加五大湖水質保全協定
2 予防原則の導入に対する米国学界の(初期の)反応
⑴ 国際法学者による紹介がはじまる
⑵ ボダンスキーの予防原則批判
⑶ グラハム,クロスらのリスクトレードオフ論
⑷ ウイングスプレッド声明
3 予防原則の導入を阻止した政治的逆風
4 グラハムの予防原則決別宣言
5 再論―アメリカは,なぜ予防原則を拒否したのか
⑴ ふたたびアメリカとヨーロッパの比較
⑵ 予防原則の導入を阻んだ2 つの要因

◆第4章 予防原則の構成要件と分類

1 予防原則を解析する
⑴ 予防原則の構成要件
⑵ 損害(脅威)の要件
⑶ 不確実性の要件,適用時期
⑷ 行動の要件(脅威に対する対応)
⑸ 強制の要件
2 弱い予防原則と強い予防原則
⑴ 「2 つの予防原則」論の始まり
⑵ 二分論を拡散させたモリスの主張
⑶ スチュアートの緻密で体系的な分類
3 弱い予防原則と強い予防原則を分ける要素
⑴ 損害の側面
⑵ 不確実性の側面
⑶ 行動の側面
⑷ 強制の側面
4 EU コミュニケーションは弱い予防原則
5 強い予防原則は実在するのか
6 予防原則の分類

◆第5章 予防原則をめぐる論争

1 予防原則に対する激しい批判
2 予防原則論争の論点
3 予防原則は,あいまいで漠然としている
4 予防原則には一貫性がない(規制活動にも予防原則を適用せよ)
5 予防原則は証明責任の転換と高い証明を強制する
6 予防原則は環境独裁主義であり,社会の発展を妨げる
7 予防原則の適用は社会的損失を増大させる
8 予防原則はリスクトレードオフを無視している
⑴ なぜリスクトレードオフが問題となるのか
⑵ リスクトレードオフとは何か
⑶ リスクトレードオフは実際は機能しない
⑷ すべての悪影響の評価は不可能である
⑸ リスクトレードオフは規制の便益を無視している
9 予防原則は費用便益分析を否定する
10 予防原則はイデオロギーであり,法の支配を否定する
⑴ 予防原則は科学を否定し恐怖や感情に根拠をおく
⑵ 予防原則はアメリカの伝統的法文化に反する
11 サンスティーン『恐怖の法則』をめぐって
⑴ 弱いバージョンは問題ない
⑵ 強いバージョンは機能不全である
⑶ 人びとはなぜ予防原則を支持するのか
⑷ 熟議民主主義の限界,専門組織への高い信頼
⑸ 予防原則の再構築
⑹ 費用便益分析に対する強い確信
⑺ リバタリアン・パターナリズム
12 『恐怖の法則』に対する批判

◆終章 アメリカ環境法学と予防原則

1 予防原則の復活か
⑴ 予防原則の底流
⑵ 環境問題の量的・質的な変化
⑶ 従来型手法の限界
2 予防原則に対する環境法学者の関心
⑴ 予防原則論争は政府規制をめぐる論争の代理戦争
⑵ 弱いバージョンと強いバージョン
⑶ 大部分の法学者は中道をめざす
3 予防原則の役割
⑴ 予防原則の法的性質
⑵ 予防原則が担う役割
4 予防原則の適用範囲―リスクから不確実への拡大
⑴ 「リスク」から「不確実」へ
⑵ 「科学的不確実性」とは何か
⑶ 予防原則の適用範囲を画定する
⑷ カタストロフィー予防原則
5 正しい科学と予防原則
⑴ 「正しい科学」とは何か
⑵ 予防原則とリスク評価の関係
⑶ 予防原則と費用便益分析は和解できるのか
6 結語―改めて予防原則の根拠を問う


・事項索引

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内容説明

好評の著者【アメリカ環境法入門】シリーズ、待望の第2弾が登場!
 
アメリカにおける予防原則論争の経緯と現状等から論点を克明に描出する。気候変動、遺伝子組み換え体(GMO)、ナノテクノロジーなどをめぐるアメリカ研究者の文献を精査・再検討。過去の経験や失敗に学び、新たな法原理の確立を求めて、予防原則の役割を議論・考究する。


 

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