性暴力被害者の法的支援 ― 性的自己決定権・性的人格権の確立に向けて
【性暴力被害者の総合的・包括的支援 シリーズ1】

支援員の常駐と産婦人科救急医療態勢、被害者の心とからだの治療と、その後の回復に向けた、継続的なケアとサポートを提起する。
著者 |
特定非営利活動法人 性暴力救援センター・大阪SACHICO
編 |
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ジャンル |
法律
> 刑事法 |
出版年月日 | 2017/12/30 |
ISBN | 9784797286946 |
判型・ページ数 | A5変180ページ |
定価 | 本体1,800円+税 |
在庫 | 在庫あり |
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目次
『性暴力被害者の法的支援―性的自己決定権・性的人格権の確立に向けて』(性暴力被害者の総合的・包括的支援シリーズ1)
特定非営利活動法人
性暴力救援センター・大阪SACHICO 編
【目 次】
巻頭言〔加藤 治子〕
◆第1章 法的支援のケースワーク
1 はじめに―性暴力被害への法的支援に求められる基本的な理解と姿勢〔雪田 樹理〕
1 性暴力とは何かを理解する
(1) 性暴力とは何か
(2) すべての性暴力被害者への支援
(3) リプロダクティブ・ヘルス/ライツ
(4) 同意とはなにか
2 被害者の自己決定を尊重する◆司法手続きは被害回復の道になりえる
3 被害者への配慮ある対応
4 本書で使用する用語について
2 顔見知りによるレイプ〔藤井 恭子〕
1 ケース(事例)
2 論 点
3 解 説
1 強制性交等罪の成立要件
2 不法行為の成立要件と,被害者側の過失(落ち度)の評価
コラム 強かん神話〔原田 薫〕
コラム (臨床)法医学者が法曹関係者・支援員と共有したい大切なこと〔髙瀬 泉〕
3 勤務先の上司からの被害 〔太平 信恵〕
1 ケース(事例)
2 論 点
3 解 説
1 セクシュアルハラスメントの定義
2 事業主の義務
3 加害者及び勤務先の不法行為
4 損害賠償の内容・範囲
5 刑事責任
6 労働災害
4 大学でのセクハラ被害〔本田 千尋〕
1 ケース(事例)
2 論 点
3 解 説
1 絶対的な上下関係がある場合の被害
2 法的責任の追及
3 大学が設置している相談窓口やハラスメント防止委員会等の利用
5 幼少期の被害〔金 星姫〕
1 ケース(事例)
2 論 点
3 解 説
1 消滅時効の起算点
2 除斥期間の起算点
3 加害行為と複雑性PTSD発症との因果関係
4 損害額の算定
コラム 性暴力による心的外傷を理解する―トラウマ関連障害について
コラㇺ〔久保田康愛〕
6 少年による加害事件〔角崎 恭子〕
1 ケース(事例)
2 論 点
3 解 説
1 加害児の年齢による手続の違い
2 被害内容の立証上の問題点(被害児と相談者の意向の違い)
3 学校・教育委員会の役割
4 修復的司法
5 加害児の両親の責任の法律構成
7 保護者(実父・養父・継父など)による性虐待事件〔森本志磨子〕
1 ケース(事例)
2 論 点
3 解 説
1 Bの法的責任
2 被害事実(日時,場所,行為態様等)の特定
3 Aさんの再被害を防ぐために,どうすればよいか
4 個別事情に応じた対応
8 ポルノ出演強要事件 〔雪田 樹理〕
1 ケース(事例)
2 論 点
3 解 説
1 プロダクションとの契約の法的性質は業務委託契約か雇用契約か
2 契約の解除
3 インターネット上の画像の削除および動画の配信や販売の停止
4 債務不履行に基づく慰謝料請求
5 刑事責任
コラム 支援者の二次受傷とその予防 〔岡林絵里子〕
◆第2章 司法手続の説明
1 刑事事件手続 〔和田谷幸子〕
1 はじめに
2 刑事手続の流れ
2 少年事件手続―加害者が少年(20歳未満)の場合〔和田谷幸子〕
1 手続の概要
2 少年審判への参加(関与)方法
コラム 被害者にとっての刑事手続と民事手続〔和田谷幸子〕
コラム 「協同面接」と性暴力救援センター 〔雪田 樹理〕
コラム 加害者に対する教育プログラム 〔岡林絵里子〕
3 民事事件手続〔夛田 有里〕
1 民事手続の流れ
2 交 渉
(1) 交渉とは
(2) 交渉の流れ
(3) 示談書等の作成
(4) 書面を公正証書にする
(5) 交渉がまとまらなかったら
3 調 停
(1) 調停とは
(2) 調停申立ての手続
(3) 調停の流れ
4 訴 訟
(1) 訴訟とは
(2) 訴訟の提起
(3) 訴状送達
(4) 第1回口頭弁論期日
(5) 第1回口頭弁論期日以降の期日
(6) 民事訴訟における被害者保護のための手続
(7) 判 決
(8) 裁判上の和解
(9) 上 訴
4 法的手続きの経済的支援〔角崎 恭子〕
1 司法支援センター(法テラス)の民事法律扶助
2 日弁連の犯罪被害者法律援助
3 国選被害者参加弁護士制度
5 法的支援における支援員の役割〔高見 陽子〕
1 病院拠点型のワンストップセンターへの相談・来所
2 診 察
3 男性被害者について
4 刑事手続きの支援
5 警察への同行支援
6 検察への同行支援
7 二次被害
8 裁判での支援
9 弁護士との打ち合わせ
10 大切な振り返りの時間
11 支援員の役割
◆第3章 関連法律の紹介と解説
1 刑法の性犯罪規定〔藤井 恭子〕
1 強制わいせつ罪
2 強制性交等罪
3 準強制わいせつ及び準強制性交等
4 集団強姦等(改正により削除)
5 監護者わいせつ及び監護者性交等(改正により新設)
6 未 遂 罪
7 強制わいせつ等致死傷罪
8 親 告 罪(改正により削除)
9 平成29年刑法改正の解説
(1) 犯罪が成立する行為を拡大
(2) 法定刑の引き上げ
(3) 監護者わいせつ及び監護者性交等罪の新設
(4) 非親告罪に改正
(5) 残されている問題点
2 ストーカー規制法〔藤井 恭子〕
1 規制対象となる行為の定義
(1) つきまとい等
(2) ストーカー行為
(3) 条 文
2 法的手続
(1) 警 告
(2) 禁止命令
(3) 条 文
3 プライバシー情報の秘匿
4 ストーカー規制法違反による検挙数等統計
3 リベンジポルノ被害防止法〔藤井 恭子〕
1 「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」の概要
(1) 定 義
(2) 罰 則
2 統 計
4 児童ポルノ禁止法等〔角崎 恭子〕
1 児童ポルノ禁止法
(1) 「児童買春」の定義等
(2) 「児童ポルノ製造等」の定義等
(3) 注 意 点
2 青少年健全育成条例等
3 迷惑防止条例違反
4 JKビジネス禁止条例
5 児童虐待防止法・児童福祉法〔岡崎 倫子〕
1 児童虐待防止法
(1) 被害事実が児童虐待に該当する場合
(2) 児童虐待に該当する場合に子どもを守るためにとりうる対応
2 児童福祉法
(1) 被害事実が児童虐待に該当する場合:当事者の要件
(2) 児童虐待等の場合の措置
(3) 被害事実につき児童福祉法違反として訴追される場合
あとがき〔雪田 樹理〕
特定非営利活動法人
性暴力救援センター・大阪SACHICO 編
【目 次】
巻頭言〔加藤 治子〕
◆第1章 法的支援のケースワーク
1 はじめに―性暴力被害への法的支援に求められる基本的な理解と姿勢〔雪田 樹理〕
1 性暴力とは何かを理解する
(1) 性暴力とは何か
(2) すべての性暴力被害者への支援
(3) リプロダクティブ・ヘルス/ライツ
(4) 同意とはなにか
2 被害者の自己決定を尊重する◆司法手続きは被害回復の道になりえる
3 被害者への配慮ある対応
4 本書で使用する用語について
2 顔見知りによるレイプ〔藤井 恭子〕
1 ケース(事例)
2 論 点
3 解 説
1 強制性交等罪の成立要件
2 不法行為の成立要件と,被害者側の過失(落ち度)の評価
コラム 強かん神話〔原田 薫〕
コラム (臨床)法医学者が法曹関係者・支援員と共有したい大切なこと〔髙瀬 泉〕
3 勤務先の上司からの被害 〔太平 信恵〕
1 ケース(事例)
2 論 点
3 解 説
1 セクシュアルハラスメントの定義
2 事業主の義務
3 加害者及び勤務先の不法行為
4 損害賠償の内容・範囲
5 刑事責任
6 労働災害
4 大学でのセクハラ被害〔本田 千尋〕
1 ケース(事例)
2 論 点
3 解 説
1 絶対的な上下関係がある場合の被害
2 法的責任の追及
3 大学が設置している相談窓口やハラスメント防止委員会等の利用
5 幼少期の被害〔金 星姫〕
1 ケース(事例)
2 論 点
3 解 説
1 消滅時効の起算点
2 除斥期間の起算点
3 加害行為と複雑性PTSD発症との因果関係
4 損害額の算定
コラム 性暴力による心的外傷を理解する―トラウマ関連障害について
コラㇺ〔久保田康愛〕
6 少年による加害事件〔角崎 恭子〕
1 ケース(事例)
2 論 点
3 解 説
1 加害児の年齢による手続の違い
2 被害内容の立証上の問題点(被害児と相談者の意向の違い)
3 学校・教育委員会の役割
4 修復的司法
5 加害児の両親の責任の法律構成
7 保護者(実父・養父・継父など)による性虐待事件〔森本志磨子〕
1 ケース(事例)
2 論 点
3 解 説
1 Bの法的責任
2 被害事実(日時,場所,行為態様等)の特定
3 Aさんの再被害を防ぐために,どうすればよいか
4 個別事情に応じた対応
8 ポルノ出演強要事件 〔雪田 樹理〕
1 ケース(事例)
2 論 点
3 解 説
1 プロダクションとの契約の法的性質は業務委託契約か雇用契約か
2 契約の解除
3 インターネット上の画像の削除および動画の配信や販売の停止
4 債務不履行に基づく慰謝料請求
5 刑事責任
コラム 支援者の二次受傷とその予防 〔岡林絵里子〕
◆第2章 司法手続の説明
1 刑事事件手続 〔和田谷幸子〕
1 はじめに
2 刑事手続の流れ
2 少年事件手続―加害者が少年(20歳未満)の場合〔和田谷幸子〕
1 手続の概要
2 少年審判への参加(関与)方法
コラム 被害者にとっての刑事手続と民事手続〔和田谷幸子〕
コラム 「協同面接」と性暴力救援センター 〔雪田 樹理〕
コラム 加害者に対する教育プログラム 〔岡林絵里子〕
3 民事事件手続〔夛田 有里〕
1 民事手続の流れ
2 交 渉
(1) 交渉とは
(2) 交渉の流れ
(3) 示談書等の作成
(4) 書面を公正証書にする
(5) 交渉がまとまらなかったら
3 調 停
(1) 調停とは
(2) 調停申立ての手続
(3) 調停の流れ
4 訴 訟
(1) 訴訟とは
(2) 訴訟の提起
(3) 訴状送達
(4) 第1回口頭弁論期日
(5) 第1回口頭弁論期日以降の期日
(6) 民事訴訟における被害者保護のための手続
(7) 判 決
(8) 裁判上の和解
(9) 上 訴
4 法的手続きの経済的支援〔角崎 恭子〕
1 司法支援センター(法テラス)の民事法律扶助
2 日弁連の犯罪被害者法律援助
3 国選被害者参加弁護士制度
5 法的支援における支援員の役割〔高見 陽子〕
1 病院拠点型のワンストップセンターへの相談・来所
2 診 察
3 男性被害者について
4 刑事手続きの支援
5 警察への同行支援
6 検察への同行支援
7 二次被害
8 裁判での支援
9 弁護士との打ち合わせ
10 大切な振り返りの時間
11 支援員の役割
◆第3章 関連法律の紹介と解説
1 刑法の性犯罪規定〔藤井 恭子〕
1 強制わいせつ罪
2 強制性交等罪
3 準強制わいせつ及び準強制性交等
4 集団強姦等(改正により削除)
5 監護者わいせつ及び監護者性交等(改正により新設)
6 未 遂 罪
7 強制わいせつ等致死傷罪
8 親 告 罪(改正により削除)
9 平成29年刑法改正の解説
(1) 犯罪が成立する行為を拡大
(2) 法定刑の引き上げ
(3) 監護者わいせつ及び監護者性交等罪の新設
(4) 非親告罪に改正
(5) 残されている問題点
2 ストーカー規制法〔藤井 恭子〕
1 規制対象となる行為の定義
(1) つきまとい等
(2) ストーカー行為
(3) 条 文
2 法的手続
(1) 警 告
(2) 禁止命令
(3) 条 文
3 プライバシー情報の秘匿
4 ストーカー規制法違反による検挙数等統計
3 リベンジポルノ被害防止法〔藤井 恭子〕
1 「私事性的画像記録の提供等による被害の防止に関する法律」の概要
(1) 定 義
(2) 罰 則
2 統 計
4 児童ポルノ禁止法等〔角崎 恭子〕
1 児童ポルノ禁止法
(1) 「児童買春」の定義等
(2) 「児童ポルノ製造等」の定義等
(3) 注 意 点
2 青少年健全育成条例等
3 迷惑防止条例違反
4 JKビジネス禁止条例
5 児童虐待防止法・児童福祉法〔岡崎 倫子〕
1 児童虐待防止法
(1) 被害事実が児童虐待に該当する場合
(2) 児童虐待に該当する場合に子どもを守るためにとりうる対応
2 児童福祉法
(1) 被害事実が児童虐待に該当する場合:当事者の要件
(2) 児童虐待等の場合の措置
(3) 被害事実につき児童福祉法違反として訴追される場合
あとがき〔雪田 樹理〕