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原子力外交  新刊

現代選書28 

原子力外交

人類が生み出した核・原子力をいかに制御するかは人類自身の課題である。IAEA発足60周年を迎え、いま、核・原子力を考える。

著者 加納 雄大
ジャンル 法律 > 環境法
法律 > 国際法/国際関係/国際私法
政治・経済 > 政治学 > 外交
政治・経済 > 経済
自然科学・環境 > 環境
シリーズ 一般 > 現代選書
出版年月日 2017/09/05
ISBN 9784797234268
判型・ページ数 4-6変・184ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

 『原子力外交(現代選書)』

  加納雄大 著


【目  次】

はしがき

◆序 章 原子力外交の都,ウィーン

 外交の都,ウィーン/IAEAの誕生/IAEAの概要と役割/原子力外交と日本

◆第1章 「核の番人」IAEA

 イランの核問題とIAEA/イラン核合意の概要/イラン核問題のその後の動き/米トランプ政権の登場とイラン大統領選挙/「核の番人」としてのIAEAのあゆみ/「NPT・IAEA体制」の成立/冷戦後の保障措置:イラク,北朝鮮の教訓と追加議定書の策定/近年の保障措置の課題:効率化の取り組み/「核不拡散はNPTの要」,「IAEAは核不拡散の要」

◆第2章 原子力の平和的利用

 「奪い得ない権利」としての原子力の平和的利用/原子力の平和的利用の様々なかたち/IAEAの役割:「平和のための原子力」から「平和と開発のための原子力」へ/新たな開発目標へのIAEAの貢献/原子力の平和的利用の代表例:保健分野での貢献/IAEA in Africa/原子力の平和的利用における課題と日本の貢献

◆第3章 原子力安全

 原子力安全とIAEA/「スリーマイル」と「チェルノブイリ」:原子力事故関連2条約の策定/IAEA原子力安全基準,原子力安全条約,放射性廃棄物等安全条約/原子力損害賠償制度に関する諸条約/福島第一原発事故を受けた原子力安全強化のための取り組み/原子力安全条約の改正問題/「原子力損害の補完的な補償に関する条約」(CSC)の発効/総合規制評価サービス(IRRS)ミッション/IAEA理事国関係者の訪日招聘/原子力安全の強化は終わりなき課題

◆第4章 2つの福島第一原発事故報告書

 原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)/UNSCEAR福島報告書/IAEA福島報告書/IAEA事務局長報告の全体構成[1 はじめに,2 事故とその評価,3 緊急時への備えと対応,4 放射線の影響,5 事故後の復旧,6 IAEAの事故への対応]

◆第5章 核セキュリティ

 核セキュリティ:ポスト冷戦期における原子力外交の課題/核セキュリティにおける国際的な法的枠組み/核セキュリティ・サミット/IAEAの役割/核セキュリティと核軍縮/2016年IAEA核セキュリティ国際会議

◆第6章 ウィーンの四季,日本政府代表部の一年

 秋:「原子力の祭典」IAEA総会/IAEA総会での日本の対外発信/冬:クリスマス市とコンサート,舞踏会シーズンの中での原子力外交/原爆被害常設展示コーナーの設置/年末年始の風物詩:オペレッタ「こうもり」とニューイヤー・コンサート/IAEA舞踏会と日本/春:新緑のなか,原子力外交は続く/G7議長国日本とIAEA/夏:一年の締めくくりと次のシーズンに向けて

◆第7章 オーストリア・ハンガリー原子力事情

 オーストリアとハンガリー:美しく青きドナウでつながる二重帝国の末裔/オーストリア:原子力外交の都を擁する脱原発の国/ハンガリー:小さな原子力大国

◆第8章 環境外交と原子力外交

 地球温暖化問題と原子力/米国新政権の登場/環境外交と原子力外交:幾つかの共通点/環境外交と原子力外交:共通する「強み」と「弱み」/「強み」:「ルールに基づく国際秩序」への人々の希求/「弱み」:「内的脆弱性」と「外的脆弱性」/(既存の国際枠組みに内在する「内的脆弱性」/外部環境・要因に左右される「外的脆弱性」/米国の環境外交と原子力外交/1990年代の米国の環境外交と原子力外交/オバマ政権の環境外交と原子力外交/「米国と世界をつなぐ」「米国と向き合う」ことの重要性

◆第9章 原子力外交の「皇帝」,IAEA事務局長

 皇帝(カイザー)の都,ウィーン/原子力外交の「皇帝」:IAEA事務局長/「選帝侯」:IAEA理事国/「武器なき継承戦争」:IAEA事務局長選挙/歴代の「皇帝」たち/(〈1〉「草創期の議会人事務局長」:スターリング・コール(初代:1957-1961)/〈2〉「長期政権の科学者事務局長」:シグヴァード・エクルンド(第2代:1961-1981)/〈3〉「第三の男」:ハンス・ブリックス(第3代:1981-1997)/〈4〉「途上国初の事務局長」:モハメド・エルバラダイ(第4代:1997-2009)/〈5〉天野之弥(第5代:2009-現在))

おわりに

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内容説明

人類が生み出した核・原子力をいかに制御するかは人類自身の課題である。とりわけ外交の力が大きなウェートを占める。その「光」と「影」の原子力外交を、街の魅力と共に紹介する。混迷する国際社会と平和利用への道。IAEA発足60周年を迎え、いま、核・原子力を考える。

〈著者紹介〉

加納雄大(かのう たけひろ)

1968年生まれ。
1989年3月 東京大学法学部中退
1993年6月 ケンブリッジ大学経済学修士

1989年4月 外務省入省。国際連合局、大蔵省出向、アジア局、大臣官房、北米局、経済協力局、在米国日本大使館、経済局、内閣総理大臣官邸(出向)、国際協力局、総合外交政策局等において、東南アジア、日米関係、政府開発援助、環境・気候変動、安全保障等を担当。東京大学客員教授(2012年10月〜2014年3月)。

2014年7月より2017年7月まで在ウィーン国際機関日本政府代表部公使として、国際原子力機関(IAEA)、原子力供給国グループ(NSG)、原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)を担当し、ウィーンにおける原子力外交に従事。

著書:「環境外交:気候変動交渉とグローバル・ガバナンス」(2013年 信山社)

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