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医療における公共的決定 ― ガイドラインという制度の条件と可能性

学術選書151

医療における公共的決定 ― ガイドラインという制度の条件と可能性

萎縮しない医療と法的リスク、職業倫理とのせめぎ合いからの解決を求めて、法的リスクの対処を可能にするガイドライン構想を定立。

著者 飯島 祥彦
ジャンル 法律  > 医事法
法律  > 法哲学
医学・心理学
人文・社会  > 哲学/思想
シリーズ 法律・政治  > 学術選書
出版年月日 2016/10/28
ISBN 9784797267518
判型・ページ数 A5変・312ページ
定価 本体6,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

『医療における公共的決定 ― ガイドラインという制度の条件と可能性』

飯島祥彦(いいじま よしひこ:名古屋大学大学院医学系研究科特任准教授)著

  <経歴>
1988年03月 琉球大学 医学部 医学科 卒業
2004年03月 名古屋大学 法学部 卒業
2006年03月 名古屋大学大学院 法学研究科 実務法曹養成専攻 その他課程 修了
2015年03月 名古屋大学大学院 法学研究科 総合法政専攻 博士後期課程 単位取得満期退学
  <職歴>
名古屋第二赤十字病院研修医 , 1988年05月 ~ 1990年05月
名古屋市立城北病院内科医師 , 1990年06月 ~ 1993年03月
名古屋第二赤十字病院消化器内科医師 , 1993年04月 ~ 1998年03月
名古屋第二赤十字病院消化器内科副部長 , 1998年04月 ~ 2001年06月
名古屋市立大学医学部第2内科臨床研究医 , 2001年07月 ~ 2002年03月
  <取得学位>
博士(医学) , 名古屋市立大学 , 論文 , 2001年09月
法務博士(専門職) , 名古屋大学 , 課程 , 2006年03月
博士(法学) , 名古屋大学 , 論文 , 2016年03月

  *名古屋大学HP(http://profs.provost.nagoya-u.ac.jp/view/html/100001582_ja.html)より抜粋


 - - - - -


【目 次】

はしがき

◆序 章

◇第1節 問題の所在
◇第2節 本書の構成

◆第1章 職業倫理問題への制度的対応

◇第1節 はじめに
◇第2節 制度的対応の種類
◇第3節 制度的対応としてのガイドライン
・第1項 ガイドラインの分類
・第2項 ガイドラインに求められる内容
◇第4節 医師が負う法的責任とガイドライン
◇第5節 小  括

◆第2章 医師の法的責任に関する分析(ケース・スタディ)

◇第1節 検討の視座
◇第2節 宗教的信条からの輸血拒否
・第1項 問題の所在
・第2項 宗教的信条からの輸血拒否に関する刑事法的概観
   第1款 判例の概観
   第2款 医師が負う刑事責任の検討(輸血を差控えた場合)
   第3款 医師が負う刑事責任の検討(患者の同意を得ない輸血) 
・第3項 エホバの証人の信者による輸血拒否に関する民事法的概観
   第1款 判例の概観
   第2款 医師が負う民事責任の検討
・第4項 患者の決定能力に係る問題
   第1款 未成年の患者
   第2款 成人の患者
・第5項 残される子供の利益,および,胎児の利益に係る問題
・第6項 小  括
◇第3節 終末期における延命治療の中止・差控え
・第1項 問題の所在
・第2項 終末期とは
・第3項 延命治療とは
・第4項 終末期の延命治療の中止・差控えに関する職業倫理
・第5項 延命治療の中止・差控えに関する刑事法的概観
   第1款 人工呼吸の中止
    A 人工呼吸の中止行為の性質と医師の刑事責任
    B 人工呼吸の中止の正当化要件
     1 我が国の事件・判例と学説について
     2 主要国における状況
   第2款 人工呼吸の差控え
   第3款 人工栄養の中止
   第4款 血液透析の中止
   第5款 輸血の差控え
・第6項 延命治療の中止・差控えに関する民事法的概観
   第1款 判例の概観
   第2款 医師の負う民事責任の検討
・第7項 小  括
◇第4節 生体臓器移植
・第1項 問題の所在
・第2項 生体臓器移植に関する法的概観
   第1款 生体臓器移植の利害関係者
   第2款 ドナーからの臓器摘出の正当化根拠
   第3款 臓器売買の禁止と親等制限
・第3項 小  括
◇第5節 ま と め

◆第3章 ガイドラインに要求される適合性条件

◇第1節 問題の所在
◇第2節 ガイドラインの概観
・第1項 診療ガイドライン
・第2項 生体臓器移植に関するガイドライン
・第3項 医療機関が策定するガイドライン
   第1款 ガイドラインの必要性と役割
   第2款 策定手続
◇第3節 適合性条件の基本的考察
・第1項 法的リスクへの対応のあり方
・第2項 患者と医師が協働する医療
   第2款 原理原則に基づく自律概念からの分析
   第3款 ガイドラインに求められる機能
・第3項 小  括
◇第4節 ガイドラインの適合性条件の具体的検討
・第1項 問題の所在
・第2項 インフォームド・コンセントの法理
   第1款 インフォームド・コンセントの法理の機能
   第2款 我が国の医療現場でのインフォームド・コンセントの法理
   第3款 インフォームド・コンセントの法理の問題点
    A 医療の不確実性からの問題提起
    B 自己決定の認定に係る問題
    C 医療現場で定着している蘇生不要指示(DNAR 指示)
    D 患者の家族などの位置づけ
・第3項 患者側と医師が対立する関係を回避できない場合
・第4項 治療義務の限界論
◇第5節 ま と め

◆第4章 医療現場の職業倫理問題に関するガイドライン試論

◇第1節 はじめに
◇第2節 宗教的信条からの輸血拒否に関するガイドラインの検討
・第1項 宗教的信条からの輸血拒否に関するガイドライン
・第2項 モデルガイドラインの検討(名古屋大学医学部「エホバの証人の輸血拒否についての倫理指針」)
   第1款 基本方針
   第2款 患者が未成年の場合
   第3款 患者の輸血拒否の意思を確認できない場合
   第4款 決定手続
   第5款 残された課題
◇第3節 終末期の延命治療の中止・差控えに関するガイドラインの検討
・第1項 終末期の延命治療の中止・差控えに関するガイドライン
・第2項 モデルガイドラインの検討
   第1款 基本方針
   第2款 延命治療の中止・差控えの正当化要件
    A 延命治療の種類と正当化要件
    B 患者本人の自己決定の認定
    C 患者の決定能力に問題がある場合と家族の位置づけ
    D 治療義務の限界
   第3款 決定手続
   第4款 今後の課題(延命治療の中止・差控えの濫用の防止)
◇第4節 ガイドラインという制度による対応の公共的意義

◆終 章


【参考資料】~~~~~~~~
資料1  宗教的輸血拒否に関するガイドライン(宗教的輸血拒否に関する合同委員会報告)
資料2  宗教上の理由による輸血拒否への対応について(東京都立病院倫理委員会報告)
資料3  エホバの証人による輸血拒否にいての倫理指針(名古屋大学医学部生命倫理委員会)
資料4  終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン(厚生労働省,平成19 年5 月)
資料5  救急・集中治療における終末期医療に関するガイドライン― 3 学会からの提言―(日本救急医学会,日本集中治療医学会,日本循環器学会)
資料6  終末期/末期状態における延命治療中止に関わるガイドライン(九州大学病院)
資料7 「 臓器の移植に関する法律」の運用に関する指針(ガイドライン)(厚生労働省)
資料8  日本移植学会倫理指針(日本移植学会)
資料9  終末期の延命治療の中止・差控えに関するモデルガイドライン(著者作成)

文献リスト

判例索引
事項索引

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内容説明

医療現場の職業倫理と医師の法的責任を分析・考究する。医療現場の医師および医療スタッフが直面する職業倫理問題とはいかなるものかを同定し、その解決方法としてガイドラインという制度的対応に着目。その適合性条件を、学際的・多角的に検討。萎縮しない医療と法的リスク、職業倫理とのせめぎ合いからの解決を求める。

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著者:甲斐 克則 編集代表
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