【福田徳三著作集 第15巻】 黎明録
◆著作集第3回配本◆
吉野作造らと日本の民主主義、デモクラシー黎明期を先導した福田徳三の議論をまとめる。重要書籍ながら、入手困難だった1冊を、読みやすく翻刻。
中国との関係など、日本のみならず、国際的状況・時代状況から理解できる、信頼の編集者による【解題】と、使いやすい索引を新たに付す。
日本の経済学の黎明期、「社会厚生のために一身を捧げた一大学者にして一大運動家」であった徳田福三先駆的業績を新編集により蘇らせた現代版。全巻に通底する「厚生の理論・歴史・政策」は経済学のまさに学問的源流となった。各巻編集者による【解題】付。第5巻は大正デモクラシー期、吉野作造らとともに「黎明会」を結成し、活発な言論活動を展開した福田の「熱き言行録」。現代の民主主義、デモクラシー論にも、「民衆からのデモクラシー」を説くなど、根本的な視座から大きな示唆を与える。
*【学者の肖像 学者の風景:福田徳三・中山伊知郎展】(2016年5月12日~18日,於:一橋大学附属図書館)
http://www.lib.hit-u.ac.jp/pr/tenji/
<全21巻刊行予定>(概要はこちら →【福田徳三著作集】パンフレット)
・第1回配本/第10巻 『社会政策と階級闘争』(西沢保・森宜人)<6800円(本体:税別)>既刊
・第2回配本/第17巻 『復興経済の原理及若干問題』(清野幾久子)<5800円(本体:税別)>既刊
・第3回配本/第15巻 『黎明録』(武藤秀太郎)<8800円(本体:税別)>既刊
・第4回配本/第16巻 『暗雲録』(武藤秀太郎)
【第2期刊行】
・第5回配本/第3巻 『国民経済講話(1)』(江夏由樹・大月康弘)
・第6回配本/第4巻 『国民経済講話(2)』(江夏由樹・大月康弘)
・第7回配本/第1巻 『経済学講義』(西沢保)
・第8回配本/第19巻 『厚生経済研究』(井上琢智)
【第3期刊行】
・第9回配本 /第13巻 『生存権の社会政策』(清野幾久子)
・第10回配本/第14巻 『労働権・労働全収権及労働協約』(清野幾久子)
・第11回配本/第6巻 『経済史研究』(杉岳志・森宜人・夏目琢史)
・第12回配本/第7巻 『経済学史研究』(井上琢智)
・第13回配本/第9巻 『経済学論攷』(山内進)
・第14回配本/第11巻 『社会運動と労銀制度』(玉井金五・杉田菜穂)
【以下続刊】
・第2巻 『国民経済原論』(池田幸弘)
・第5巻 『流通経済講話』(大友敏明)
・第8巻 『経済学研究』(原伸子)
・第12巻 『ボルシェヴィズム研究』(土肥恒之・大月康弘)
・第18巻 『経済危機と経済恢復』 (森宜人)
・第20巻 『現代の商業及商人』(田中秀臣)
・第21巻 『唯物史観経済史出立点の再吟味』(田中秀臣)
参考:一橋大学附属図書館ホームページ(http://www.lib.hit-u.ac.jp/retrieval/bunko/fukudapapers.html)
福田徳三研究会 編
武藤秀太郎(新潟大学大学院現代社会文化研究科准教授) 編集
【目 次】
刊行にあたって(西沢 保)
凡 例
『黎明録』 序
一 世界の平和望み遠し =改造途上の世界=
一 イギリス、ドイツ国民経済の比較
二 第一九世紀の総勘定
三 来るべき世界とその文明
四 ロンバード・ストリート本位の戦時経済論を笑う
五 愚なる経済戦論
六 イギリス的経済思想の末路
七 戦後の世界と姉崎博士
八 ホッブズとグロティウスとを論じて姉崎博士の空想的世界観を排す
九 大戦が暴露せるドイツの弱点
付録一 金と人に困る
付録二 講和とドイツ社会党
付録三 真剣のドイツ
付録四 ドイツ、日本を恐る
付録五 空ン洞(がらんどう)のドイツ
付録六 ドイツの月賦(げんぷ)革命
付録七 ドイツ帝国未来記
十 勝者は誰か =世界文明の危機と日本の使命=
十一 新世界の文明におけるフランスの使命
十二 資本的帝国主義を排す
十三 世界経済戦の謬想(びゅうそう)を排す
十四 資本的侵略主義の危険 =戦後の世界を救う者はフランスと日本とあるのみ=
十五 拝英論もまた甚だしからずや
十六 世界の平和望み遠し
二 対抗か順応か =世界における日本=
一 連合国経済協商の実いずくにある
二 愚に重ぬるに愚
三 欧州出兵論を排す
四 ウィルソンの教書と日本の国是
五 何のために戦う
六 自主的出兵よりも自主的平和 =日本須(すべか)らく断乎として講和を主張せよ=
七 対抗か順応か =資本的侵略主義に抗し、真正のデモクラシーを発揚せよ=
三 改造途上の世界経済 =戦時及び戦後の経済問題=
一 イギリス中心の世界経済とその改造
二 金の経済と物の経済
三 戦時経済の一福音
四 戦後の経済界において真に恐るべき事は何
五 意気地(いくじ)なき戦後経済論を排す
六 戦後の世界経済当面の大問題
四 国本は動かず =黎明日本の諸問題=
一 新社会とは何ぞや
二 二大政党対立論を非とす
三 新しい意味のデモクラシー
付録一 寺内内閣の社会的施設を評す
付録二 速やかに物価調査会を起せ
付録三 奸商(かんしょう)取締りの手を緩(ゆる)むことなかれ
付録四 極窮権の実行
付録五 国民生活に触れざる政変は無意味
付録六 原内閣に要望す
四 日本に社会主義起るべきや
五 何を調節する =物価調節の謬想(びゅうそう)、貨幣調節の急要=
六 社会政策とは何ぞや
七 黎明運動論
八 国本は動かず
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〔解 題〕武藤 秀太郎
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年 譜
人名・団体名索引(巻末)
書誌索引(巻末)
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