目次
『社会保障法における連帯概念―フランスと日本の比較分析』
伊奈川秀和(元厚生労働省参事官(社会保障担当)) 著
【目 次】
◆第1章 はじめに
1 社会保障が直面する状況
2 問題の所在
3 検討の進め方・手法
◆第2章 基本概念としての連帯の意義
1 社会保障の原点としての連帯
2 現代の社会保障の先端に位置する連帯
3 連帯概念の整理
(1)連帯の語義
(2)連帯の社会性と集団性
(3)連帯の類型
(4)友愛との関係
4 小 活
◆第3章 連帯概念の歴史的な生成発展
1 フランスにおける連帯概念
(1)政治的・哲学的概念
(2)法的概念への昇華
(3)実定法上の概念としての連帯の確立
2 連帯概念の我が国への影響
(1)戦前の影響
(2)戦後における連帯概念の発展
(3)裁判規範としての連帯
3 小 活
◆第4章 社会保障法の基礎としての連帯
1 分析の視座・アプローチ
(1)制度体系に関する本書の立場
(2)本書が依拠する連帯原理の類型
2 フランスに関する分析
(1)社会保険法の場合
(2)社会扶助法の場合
(3)日本の分析に向けての予備的整理
3 日本に関する分析
(1)社会保険法の場合
(2)社会扶助法の場合
(3)社会扶助の権利性
4 小 活
(1)連帯類型と社会保障各制度との関係
(2)社会保障の権利義務関係における連帯の機能
◆第5章 社会保障の権利義務に関する論点の検討
1 社会保障の基礎としての連帯
(1)我が国における連帯と生存権保障のこれまでの理解
(2)フランス法を踏まえた連帯と生存権との関係の整理
(3)社会保障の水準設定における連帯の意義
2 社会扶助の権利性
(1)社会扶助の権利義務関係
(2)個人給付化による権利性の強化
(3)社会扶助のパラダイム転換
3 社会保険の権利性
(1)社会保険の権利義務関係
(2)保険料拠出を巡る連帯の射程と限界
(3)財政調整を巡る連帯の射程と限界
(4)給付を巡る連帯の射程と限界
4 連帯による平等権保障
(1)連帯と平等権の関係
(2)連帯と平等の規範的意義
5 小 活
◆第6章 社会保障の主体に関する論点の検討
1 連帯の根底にある集団性
2 連帯による多様な当事者関係の形成
(1)社会保険の場合
(2)社会扶助の場合
3 小 活
◆第7章 日仏の比較分析の総括と我が国への示唆
1 比較分析の総括
(1)総括の進め方
(2)集団性から見た連帯の作用
(3)ま と め
2 我が国への示唆等
(1)持続可能な制度構築に向けた重層的な支え合い
(2)多様な主体の参画と協働
(3)連帯による権利性の強化
(4)基本的な方向としての国民連帯の強化
(5)ま と め
3 おわりに
伊奈川秀和(元厚生労働省参事官(社会保障担当)) 著
【目 次】
◆第1章 はじめに
1 社会保障が直面する状況
2 問題の所在
3 検討の進め方・手法
◆第2章 基本概念としての連帯の意義
1 社会保障の原点としての連帯
2 現代の社会保障の先端に位置する連帯
3 連帯概念の整理
(1)連帯の語義
(2)連帯の社会性と集団性
(3)連帯の類型
(4)友愛との関係
4 小 活
◆第3章 連帯概念の歴史的な生成発展
1 フランスにおける連帯概念
(1)政治的・哲学的概念
(2)法的概念への昇華
(3)実定法上の概念としての連帯の確立
2 連帯概念の我が国への影響
(1)戦前の影響
(2)戦後における連帯概念の発展
(3)裁判規範としての連帯
3 小 活
◆第4章 社会保障法の基礎としての連帯
1 分析の視座・アプローチ
(1)制度体系に関する本書の立場
(2)本書が依拠する連帯原理の類型
2 フランスに関する分析
(1)社会保険法の場合
(2)社会扶助法の場合
(3)日本の分析に向けての予備的整理
3 日本に関する分析
(1)社会保険法の場合
(2)社会扶助法の場合
(3)社会扶助の権利性
4 小 活
(1)連帯類型と社会保障各制度との関係
(2)社会保障の権利義務関係における連帯の機能
◆第5章 社会保障の権利義務に関する論点の検討
1 社会保障の基礎としての連帯
(1)我が国における連帯と生存権保障のこれまでの理解
(2)フランス法を踏まえた連帯と生存権との関係の整理
(3)社会保障の水準設定における連帯の意義
2 社会扶助の権利性
(1)社会扶助の権利義務関係
(2)個人給付化による権利性の強化
(3)社会扶助のパラダイム転換
3 社会保険の権利性
(1)社会保険の権利義務関係
(2)保険料拠出を巡る連帯の射程と限界
(3)財政調整を巡る連帯の射程と限界
(4)給付を巡る連帯の射程と限界
4 連帯による平等権保障
(1)連帯と平等権の関係
(2)連帯と平等の規範的意義
5 小 活
◆第6章 社会保障の主体に関する論点の検討
1 連帯の根底にある集団性
2 連帯による多様な当事者関係の形成
(1)社会保険の場合
(2)社会扶助の場合
3 小 活
◆第7章 日仏の比較分析の総括と我が国への示唆
1 比較分析の総括
(1)総括の進め方
(2)集団性から見た連帯の作用
(3)ま と め
2 我が国への示唆等
(1)持続可能な制度構築に向けた重層的な支え合い
(2)多様な主体の参画と協働
(3)連帯による権利性の強化
(4)基本的な方向としての国民連帯の強化
(5)ま と め
3 おわりに
内容説明
変化の激しい社会の今日に、いかに「連帯」概念は、社会保障の安定化に寄与するのか。日仏比較法のアプローチから、その規範的意義と現代的機能を考察。近年、より一層複雑化、細分化する社会保障法学に、広く全体を見通す視座を与える待望の書。