国際仲裁教材

仲裁・ADRを国際的視点から解説した、実務・学習に必備のガイドブック
著者 |
日本仲裁人協会模擬国際仲裁プロジェクトチーム
編 |
---|---|
ジャンル |
法律
> 民事訴訟法/民事執行法/民事保全法/倒産法 法律 > 国際法/国際関係/国際私法 |
出版年月日 | 2015/01/18 |
ISBN | 9784797269116 |
判型・ページ数 | A5変・70ページ |
定価 | 本体1,000円+税 |
在庫 | 在庫あり |
ネット書店を選択 |
---|
目次
日本仲裁人協会模擬国際仲裁プロジェクトチーム 編
〈監修者及び執筆者〉~~~~~~~~~~~~
【監修者】
手塚裕之(弁護士 西村あさひ法律事務所)
古田啓昌(弁護士 アンダーソン・毛利・友常法律事務所)
高取芳宏(弁護士 オリック東京法律事務所・外国法共同事業)
児玉実史(弁護士 北浜法律事務所・外国法共同事業)
【執筆者】
鈴木 毅(弁護士 桃尾・松尾・難波法律事務所)
井上 葵(弁護士 アンダーソン・毛利・友常法律事務所)
河端雄太郎(弁護士 西村あさひ法律事務所)
落合孝文(弁護士 森・濱田松本法律事務所)
清水茉莉(弁護士 アンダーソン・毛利・友常法律事務所)
一色和郎(弁護士 オリック東京法律事務所・外国法共同事業)
高橋直樹(弁護士 小島国際法律事務所)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【目次】
第1章 前説─仲裁とは何か
第1 仲裁の意義・種類
第2 仲裁手続の特徴
第3 仲裁手続と訴訟手続との関係
第2章 仲裁権限・仲裁合意の範囲についての補足説明
第1 仲裁権限・仲裁合意の範囲についての
第2 仲裁合意の文言と仲裁廷の判断権限の範囲
第3章 国際仲裁における文書提出・文書開示(Document Production/Disclosure)についての補足説明
第1 はじめに
第2 IBA国際仲裁証拠調べ規則
第3 IBA証拠規則におけるDocument Production/Disclosureの範囲
第4 仲裁機関が独自の規則等を定めている例─AAA-ICDRの場合
第5 Redfern Schedule
第6 電子的文書の提出・開示(Electronic Document Disclosure)
第4章 国際仲裁における秘匿特権(Privileges)
第1 はじめに
第2 仲裁法及び仲裁規則の規定例
第3 解釈及び実務の概括的傾向
第4 秘匿特権の内容及び範囲の解釈について考えられる仲裁廷のアプローチの例
第5 各国の訴訟手続における秘匿特権について
第6 日本の訴訟手続における「秘匿特権」について
第7 国際仲裁手続において,インハウス・カウンセル(法曹資格を有しない日本の会社の法務部員等)に弁護士依頼者問秘匿特権は認められるか
内容説明
〔はしがき〕より
本書は,日本仲裁人協会(JAA)として,2012年5月29日に実施した模擬国際仲裁及びそれを題材とした研修資料の作成を担当したメンバーを中心に,国際仲裁の遂行にあたり重要な論点についての知見・解説をまとめたものです。
この模擬仲裁は,日本商事仲裁協会(JCAA),英国仲裁人協会(CIArb.),東京商工会議所,大阪商工会議所と共同主催にて,モリソン・フォースター法律事務所作成による模擬仲裁の教材を基に作成したシナリオにもとづき実施しました。ここに改めて同事務所のご協力に感謝申し上げます。最先端の国際仲裁の準備及び具体的な進行について,東京会場と大阪会場をビデオでつなぐことにより,参加が600人を超す大盛況を得ましたが,このような本格的な模擬国際仲裁を英語で行うのは,日本において初めての試みであり,日本仲裁人協会としても,設立当初からの悲願とも言える最大の課題の1つでした。そして,多くの日本企業をはじめとした法務担当者,企業内弁護士等にも積極的に参加していただいたことは,日本において,いかに国際仲裁が現実かつ具体的な必要性をもった紛争解決手続として重要視されているかだけでなく,実際に活用され,また今後も活用されていくべきものであることを如実に示しております。
本書の作成にあたっては,同模擬国際仲裁実施にあたってのプロジェクトチーム及び教材作成プロジェクトにおいて次世代を担うべき若手の実務家が,多大なる尽力をされ,仲裁実務を遂行するための教材として素晴らしいものができたと思います。ますますニーズが拡大し,高度化する国際仲裁実務発展のための一助として本書が活用されることを切に望みます。