目次
木下 健(同志社大学研究開発推進機構助手)著
【目 次】
はしがき
◆本書の構成と概要
◆序 章
◆第1章 参議院と民主主義
はじめに
第1節 民主主義とは何か
第2節 参議院の役割と影響力
第3節 民主主義理論からみた参議院
第4節 参議院改革は民主主義に適っているか
小 括
◆第2章 二院制はデモクラシーにとって有効な制度であるか
はじめに
第1節 二院制に関する理論研究
第2節 二院制類型論
第3節 二院制の実態及び分析手順とデータセット
第4節 民主主義と多数主義的議事運営及び拒否権プレイヤーの関係
第5節 民主主義の質を向上させる要因とは
小 括
◆第3章 二院制の採否と国民性
はじめに
第1節 仮説の提示とデータセット
第2節 対抗仮説――連邦制と人口・経済規模
第3節 二院制を求める国民性とは
第4節 分析結果
第5節 経路依存性の検討
小 括
◆第4章 国政調査権行使の態様とその限界
はじめに
第1節 国政調査権とは
第2節 国政調査権の行使
第3節 証人喚問に対する衆参の対応の差異
第4節 国政調査権の行使とねじれ国会
小 括
◆第5章 予算委員会における与野党対立構造の分析――国会による行政府監視機能
はじめに
第1節 日本における国会研究
第2節 予算委員会の役割と特徴
第3節 与野党対立の指標
小 括
◆第6章 国会における行政府監視機能の検証――国政調査に関する量的分析
はじめに
第1節 行政府監視に関する先行研究
第2節 仮説の設定と国政調査の現状
第3節 仮説の検証
小 括
◆第7章 予算委員会における談話分析――国政調査に関する質的分析
はじめに
第1節 理論研究及び先行研究
第2節 方法論及びデータセット
第3節 仮説の設定
第4節 分析結果
小 括
◆第8章 内閣支持率と首相答弁の関係――有権者による行政府監視機能
はじめに
第1節 内閣支持率とデータセット
第2節 日本語テキスト型データ分析
第3節 仮説の設定と検証
小 括
◆終 章 参議院改革案の検討
第1節 本書の要約
第2節 参議院改革案の検討
第3節 結 び
【参考文献】
事項索引
内容説明
近年、“決められない政治”に対して、参議院改革が叫ばれている。参議院を存続させるか、あるいは廃止・統合するか、その機能・役割を二院制の有効性から吟味し、「計量政治学」や「リサーチ・デザイン」の新たな手法も用い、理論的かつ、実証的に検討。決められない政治から脱するために、行政府監視の院として、参議院が存在感を増すための改革提言。