国際法実践論集
著者の国際法実務の経験に基づく,貴重な論稿の数々を1冊に集成。「法の支配」の理想と現実の間で磨かれてきた小松一郎氏の理論・考え方を、読みやすく整序した、待望の書。国際法を学ぼうとする学生達から、プロフェッショナルの皆様まで必読の、小松大使の法理論の真髄。編集の御巫智洋氏(外務省国際法局国際法課長)による解題を付す。
『国際法実践論集』
小松一郎(元内閣法制局長官) 著/
御巫(みかなぎ)智洋(外務省国際法局国際法課長) 編
【目 次】
序にかえて〔解題〕/御巫智洋
◆第一部◆ 外交実務と国際法
1 日本外交と法の支配…3
一 「開国」による国際法との出会い(3) 二 戦後処理をめぐって(4) 三 日本と国際裁判(7) 四 国際裁判所の管轄権(9) 五 国際裁判の「積極的」な活用(10) 六 国際刑事裁判所(ICC)への加盟(11) 七 日本の開発途上国に対する法制度整備支援(12) 八 「法の支配」は単なる理念を超えられるか(13)
2 外交実務で「国際法を使う」ということ…15
一 は じ め に(15) 二 国際法に係る意思決定と外交実務(17) 三 国際法に従った外交政策の実施(27) 四 国際法における「ルール造り」と国際約束締結事務(32) 五 むすびに代えて(41)
■国会承認条約(49)
■行 政 取 極(50)
◆第二部◆ 国際法の実践
◆Ⅰ 海洋と管轄権
3 公海漁業の規制と国家管轄権…55
一 公海自由の原則と旗国主義(55) 二 公海漁業の規制と旗国主義の段階的変容(56) 三 いわゆる「国連公海漁業協定」と国家管轄権(60) 四 公海漁業の規制と国内法(67)
◆Ⅱ 戦 後 処 理
4 国際法の履行確保と国内裁判所による国際法の適用――いわゆる「米国POW訴訟」をめぐって …87
一 国際社会における法の支配の強化に向けて(87) 二 「米国POW訴訟」と日本の戦後処理(93) 三 サンフランシスコ平和条約の戦争請求権関連条項の規範的意義(108) 四 むすびに代えて(123)
◆Ⅲ 国際刑事裁判所
5 国際刑事裁判所ローマ規程検討会議と侵略犯罪…133
一 は じ め に(133) 二 国際刑事裁判所ローマ規程と日本(136) 三 日本にとってのローマ規程検討会議の特別の意味(139) 四 条約改正の法的整合性 条約法上の若干の考察 (146) 五 むすびに代えて(154)
◆Ⅳ 紛争の平和的解決
6 紛争処理と外交実務…163
一 はじめに 外交実務で「国際法を使う」ということ (163) 二 国際紛争の平和的解決を目指して(165) 三 「国際裁判等」の活用と「紛争処理の強制性」(170) 四 日本と「国際裁判等」(172) 五 むすびに代えて(179)
7 GATTの紛争処理手続と「一方的措置」…183
一 は し が き(183) 二 条約としてのGATTと「一方的措置」(186) 三 国家責任論から見た「一方的措置」(206) 四 あ と が き(229)
◆第三部◆ そ の 他
◆Ⅰ 地 域 情 勢
8 欧州統合の進展と日本〔講演〕…241
一 は じ め に(241) 二 滔々たる欧州拡大の潮流(242) 三 欧州統合の深化をめぐって(250) 四 ユーロの登場(256) 五 欧州統合は非経済の分野まで進んでいる――大きな試練に直面したCFSP (258) 六 欧州憲法条約草案をめぐる動き(261) 七 外務省欧州局の改組について――欧州全体への政策を考える「政策課」を新設 (266)
9 「中央アジア+日本」対中央アジア政策の新展開…275
一 中央アジアとは(275) 二 「対シルクロード地域外交」を原点に(278) 三 9・11と戦略環境の変化(280) 四 新たな政策の展開(281) 五 「地域内協力」への支援の蓄積(283) 六 日・西バルカン協力(286) 七 「『眼力』のある外相訪問だった」(289)
■フランス共和国レジオン・ドヌール勲章コマンドゥールを拝叙して(292)
■父の国・母の国(296)
◆Ⅱ 人 材 育 成
10 日本のリーダーが語る世界競争力のある人材とは――豊かな教養とパブリックの精神を身につけた先駆的なリーダーを目指してほしい
〔対談〕小松一郎 vs 山内進…299
一 マキャベリズムか至誠で迫るか 外交の本質は? (300) 二 公務員でなくとも頭の片隅にパブリックを(302) 三 歴史の節目に直接かかわれる醍醐味(303) 四 PKO法が日の目を見定着してきた(306) 五 自由・民主主義・市場経済などの普遍的価値を重視する「価値の外交」(307) 六 もっと日本という国に自信を持ってほしい(308)
11 外務省での仕事を振り返って…311
一 「進路」を決めるということ(311) 二 職業って何だろう(312) 三 いつ、どうして外務省に入ろうと思ったのか(317) 四 外務省で仕事をして良かったと思うこと(319)
◇参考資料
[1] 国際海洋裁判所弁論
THE “HOUSHINMARU" CASE
THE “TOMIMARU" CASE
[2] 英文国際法年報(第35号)掲載論文
JAPAN AND THE GATT DISPUTE-SETTLEMENT RULES AND PROCEDURES
小松一郎(元内閣法制局長官) 著/
御巫(みかなぎ)智洋(外務省国際法局国際法課長) 編
【目 次】
序にかえて〔解題〕/御巫智洋
◆第一部◆ 外交実務と国際法
1 日本外交と法の支配…3
一 「開国」による国際法との出会い(3) 二 戦後処理をめぐって(4) 三 日本と国際裁判(7) 四 国際裁判所の管轄権(9) 五 国際裁判の「積極的」な活用(10) 六 国際刑事裁判所(ICC)への加盟(11) 七 日本の開発途上国に対する法制度整備支援(12) 八 「法の支配」は単なる理念を超えられるか(13)
2 外交実務で「国際法を使う」ということ…15
一 は じ め に(15) 二 国際法に係る意思決定と外交実務(17) 三 国際法に従った外交政策の実施(27) 四 国際法における「ルール造り」と国際約束締結事務(32) 五 むすびに代えて(41)
■国会承認条約(49)
■行 政 取 極(50)
◆第二部◆ 国際法の実践
◆Ⅰ 海洋と管轄権
3 公海漁業の規制と国家管轄権…55
一 公海自由の原則と旗国主義(55) 二 公海漁業の規制と旗国主義の段階的変容(56) 三 いわゆる「国連公海漁業協定」と国家管轄権(60) 四 公海漁業の規制と国内法(67)
◆Ⅱ 戦 後 処 理
4 国際法の履行確保と国内裁判所による国際法の適用――いわゆる「米国POW訴訟」をめぐって …87
一 国際社会における法の支配の強化に向けて(87) 二 「米国POW訴訟」と日本の戦後処理(93) 三 サンフランシスコ平和条約の戦争請求権関連条項の規範的意義(108) 四 むすびに代えて(123)
◆Ⅲ 国際刑事裁判所
5 国際刑事裁判所ローマ規程検討会議と侵略犯罪…133
一 は じ め に(133) 二 国際刑事裁判所ローマ規程と日本(136) 三 日本にとってのローマ規程検討会議の特別の意味(139) 四 条約改正の法的整合性 条約法上の若干の考察 (146) 五 むすびに代えて(154)
◆Ⅳ 紛争の平和的解決
6 紛争処理と外交実務…163
一 はじめに 外交実務で「国際法を使う」ということ (163) 二 国際紛争の平和的解決を目指して(165) 三 「国際裁判等」の活用と「紛争処理の強制性」(170) 四 日本と「国際裁判等」(172) 五 むすびに代えて(179)
7 GATTの紛争処理手続と「一方的措置」…183
一 は し が き(183) 二 条約としてのGATTと「一方的措置」(186) 三 国家責任論から見た「一方的措置」(206) 四 あ と が き(229)
◆第三部◆ そ の 他
◆Ⅰ 地 域 情 勢
8 欧州統合の進展と日本〔講演〕…241
一 は じ め に(241) 二 滔々たる欧州拡大の潮流(242) 三 欧州統合の深化をめぐって(250) 四 ユーロの登場(256) 五 欧州統合は非経済の分野まで進んでいる――大きな試練に直面したCFSP (258) 六 欧州憲法条約草案をめぐる動き(261) 七 外務省欧州局の改組について――欧州全体への政策を考える「政策課」を新設 (266)
9 「中央アジア+日本」対中央アジア政策の新展開…275
一 中央アジアとは(275) 二 「対シルクロード地域外交」を原点に(278) 三 9・11と戦略環境の変化(280) 四 新たな政策の展開(281) 五 「地域内協力」への支援の蓄積(283) 六 日・西バルカン協力(286) 七 「『眼力』のある外相訪問だった」(289)
■フランス共和国レジオン・ドヌール勲章コマンドゥールを拝叙して(292)
■父の国・母の国(296)
◆Ⅱ 人 材 育 成
10 日本のリーダーが語る世界競争力のある人材とは――豊かな教養とパブリックの精神を身につけた先駆的なリーダーを目指してほしい
〔対談〕小松一郎 vs 山内進…299
一 マキャベリズムか至誠で迫るか 外交の本質は? (300) 二 公務員でなくとも頭の片隅にパブリックを(302) 三 歴史の節目に直接かかわれる醍醐味(303) 四 PKO法が日の目を見定着してきた(306) 五 自由・民主主義・市場経済などの普遍的価値を重視する「価値の外交」(307) 六 もっと日本という国に自信を持ってほしい(308)
11 外務省での仕事を振り返って…311
一 「進路」を決めるということ(311) 二 職業って何だろう(312) 三 いつ、どうして外務省に入ろうと思ったのか(317) 四 外務省で仕事をして良かったと思うこと(319)
◇参考資料
[1] 国際海洋裁判所弁論
THE “HOUSHINMARU" CASE
THE “TOMIMARU" CASE
[2] 英文国際法年報(第35号)掲載論文
JAPAN AND THE GATT DISPUTE-SETTLEMENT RULES AND PROCEDURES
関連書籍
-
定価 9,680円(税込)
-
定価 3,520円(税込)
-
定価 9,680円(税込)
-
定価 3,630円(税込)
-
定価 7,150円(税込)
-
定価 7,150円(税込)
-
定価 968円(税込)
-
東南アジア外交 ― ポスト冷戦期の軌跡(単行本)
定価 3,080円(税込)
-
定価 8,580円(税込)
-
定価 5,500円(税込)
-
定価 22,000円(税込)
-
定価 27,280円(税込)
-
定価 3,080円(税込)
-
定価 4,400円(税込)
-
定価 4,180円(税込)
-
定価 2,750円(税込)
-
定価 3,520円(税込)
-
定価 3,190円(税込)
-
定価 47,300円(税込)
-
定価 13,200円(税込)
-
定価 4,180円(税込)
-
定価 2,420円(税込)
-
定価 2,200円(税込)
-
定価 3,080円(税込)
-
定価 15,400円(税込)
-
定価 15,400円(税込)
-
定価 2,200円(税込)
-
定価 4,180円(税込)
-
定価 5,500円(税込)
-
定価 3,520円(税込)
-
定価 4,180円(税込)
-
定価 6,380円(税込)
-
定価 4,290円(税込)
-
定価 1,980円(税込)
-
定価 1,760円(税込)
-
定価 3,300円(税込)
-
定価 3,960円(税込)
-
定価 3,080円(税込)
-
定価 2,200円(税込)
-
定価 968円(税込)
-
定価 3,960円(税込)
-
東南アジア外交 ― ポスト冷戦期の軌跡(電子書籍)
定価 3,080円(税込)
-
原子力外交 ― IAEAの街ウィーンからの視点(電子書籍)
定価 3,080円(税込)