目次
ドイツ憲法判例研究会 編
鈴木秀美 編集代表
【目 次】
◇序 章◇〔鈴木秀美〕
◇第1部 メディアの自律と法的規制◇
◆第1章 BPO放送人権委員会――任期を終えて〔小山 剛〕
Ⅰ BPOの組織と性格
Ⅱ 放送人権委員会の目的と構成
Ⅲ 申立て・審理・公表
Ⅳ 委員としての経験から――むすびにかえて
◆第2章 NHK国際放送の概要とその諸課題〔丸山敦裕〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ NHK国際放送の概要
Ⅲ 放送の自由論からみた国際放送制度の理論的諸課題
Ⅳ むすびにかえて
◆第3章 インターネットの自主規制・共同規制
――米国・EUにおけるプライバシー政策の展開を題材として〔生貝直人〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 米国における状況
Ⅲ EUにおける状況
Ⅳ 我が国の法政策のあり方に関する若干の検討
Ⅴ 結びにかえて
◆第4章 共同規制――携帯電話におけるフィルタリングの事例〔曽我部真裕〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 青少年インターネット環境整備法制定までの状況
Ⅲ 携帯電話フィルタリングに関する現在の仕組み
Ⅳ 若干の分析と課題
◇第2部 取材源秘匿のための証言拒絶権◇
◆第5章 取材源に関する証言拒絶権〔カール=フリードリッヒ・レンツ〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ WikiLeaksの概要
Ⅲ ドイツの刑事訴訟法の関連規定
Ⅳ 政 策 論
Ⅴ 2007年キケロ判例の立場
Ⅵ 記者の取材源に関する証言拒絶権を憲法上認めるべきか
Ⅶ おわりに
◆第6章 刑事裁判における取材源の秘匿〔池田公博〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 報道の自由と取材源の秘匿
Ⅲ 法的規律をめぐる議論
Ⅳ 検 討
Ⅴ おわりに
◆第7章 取材の自由の今日的意味――国家情報とプレスの関係を改めて考える〔山田健太〕
Ⅰ 政治家とメディアの関係
Ⅱ オフレコという名の情報操作
Ⅲ 取材源の保護と情報源の明示
◇第3部 メディア法・情報法◇
◆第8章 劇場公開映画におけるプロダクトプレースメント
――ドイツ連邦通常裁判所1995年7月6日判決を中心として――〔杉原周治〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 連邦通常裁判所判決――I ZR 2/94(„Feuer, Eis & Dynamit II“)
Ⅲ 連邦通常裁判所判決――I ZR 58/93(„Feuer, Eis & Dynamit I“)
Ⅳ むすびにかえて
◆第9章 デジタル基本権の位相〔西土彰一郎〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ ドイツ連邦憲法裁判所における「デジタル基本権」の意義
Ⅲ 人間とコンピュータの間の新たなコミュニケーション形式
Ⅳ 基本権理論における社会的認知とデジタル認知
Ⅴ おわりに
◆第10章 行政・警察機関が情報を収集する場合の法律的根拠〔實原隆志〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 刑事捜査に関する日本の議論の特徴
Ⅲ 刑事捜査に関するドイツの議論の特徴
Ⅳ 検 討
Ⅴ おわりに
◆第11章 放送法における表現の自由と知る権利〔鈴木秀美〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ ドイツ――法律による内容形成
Ⅲ 日本――規律された自主規制
Ⅳ おわりに
◆第12章 表現の自由の意味をめぐる省察〔棟居快行〕
Ⅰ 問題の所在
Ⅱ 制度の変化と表現の自由の機能
Ⅲ 表現の自由の制約法理
Ⅳ ネット社会におけるパブリックフォーラム
Ⅴ 政府言論
Ⅵ 表現の自由と立憲主義の将来
内容説明
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1 規範力の観念と条件
2 憲法の規範力と憲法裁判
3 憲法の規範力と市民法
4 憲法の規範力とメディア法
5 憲法の規範力と行政