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安全保障論─平和で公正な国際社会の構築に向けて

黒澤満先生古稀記念

安全保障論─平和で公正な国際社会の構築に向けて

伝統的理論から最新理論を実践的な視座を組み込みながら、総合的に検討

著者 神余 隆博
星野 俊也
戸崎 洋史
佐渡 紀子
ジャンル 法律 > 国際法/国際関係/国際私法
出版年月日 2015/01/10
ISBN 9784797291773
判型・ページ数 A5変・648ページ
定価 本体14,200円+税
在庫 在庫あり
 

目次

 神余隆博(関西学院大学副学長)・星野俊也(大阪大学副学長)・
 戸崎洋史(日本国際問題研究所軍縮・不拡散促進センター主任研究員)・
 佐渡紀子(広島修道大学法学部教授) 編


はしがき  

◆第1部◆ 伝統的安全保障

1 東アジアの安全保障と日本外交〔神余隆博〕
 Ⅰ はじめに―地政学の再登場
 Ⅱ 世界の多極化とアジアの危機
 Ⅲ 米中G 2 時代は到来するか
 Ⅳ 中露のユーラシアパワー連携
 Ⅴ いまなぜ,集団的自衛権か
 Ⅵ 東アジアの冷戦思考を打開する日本外交戦略
 Ⅶ おわりに―アジア・アンタントを求めて

2 北朝鮮のミサイル配備と日本の対応―-策源地攻撃能力保持論を考える―-
  〔竹内俊隆(大阪大学大学院国際公共政策研究科教授)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 北朝鮮のミサイル配備
 Ⅲ 日本のミサイル防衛網整備
 Ⅳ 弾道ミサイルと国際紛争の公算
 Ⅴ ゲームの理論からの接近
 Ⅵ 拡大抑止の信憑性
 Ⅶ 策源地攻撃能力と戦略的安定性
 Ⅷ 終わりに代えて

3 信頼醸成措置再考―-欧州における信頼醸成枠組みの成果と課題―-〔佐渡紀子〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 欧州における信頼醸成措置の枠組みと履行状況
 Ⅲ 欧州における信頼醸成措置の意義
 Ⅳ 新たな文脈での信頼醸成措置とその課題
 Ⅴ おわりに

4 OSCE の役割の変遷―-欧州における階層的安全保障共同体の中で―-
  〔中内政貴(大阪大学大学院国際公共政策研究科特任講師)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 冷戦期のCSCE
 Ⅲ 冷戦後のCSCE/OSCE
 Ⅳ 新時代のOSCE
 Ⅴ おわりに

5 国連憲章第7章の法的性格―-安保理決議の検討を通して―-〔山本慎一(香川大学法学部准教授)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 安保理決議の規範性
 Ⅲ 第7 章決議の採択事例
 Ⅳ おわりに

◆第2部◆ 軍縮・不拡散

6 新START後の核軍備管理の停滞―-力の移行の含意―-〔戸﨑洋史〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 力の移行と核軍備管理の誘因
 Ⅲ 力の移行と核兵器の役割およびバランス
 Ⅳ 利益と規範の限界
 Ⅴ むすびにかえて―今後の展望

7 パウエル「核不要」論からみる核抑止の転換点〔吉田文彦(国際基督教大学客員教授、元朝日新聞論説副主幹)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 核抑止への懐疑論
 Ⅲ 核兵器に関するパウエル見解
 Ⅳ 日本の非核外交との連関
 Ⅴ おわりに

8 現代社会における核セキュリティの意義と今後の展望〔宮本直樹(核物質管理センター事業推進部核物質防護課課長代理)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 核セキュリティの概念
 Ⅲ 核セキュリティの意義
 Ⅳ 核セキュリティの本質
 Ⅴ 核セキュリティの新たな領域
 Ⅵ おわりに

9 非伝統的安全保障課題としてのCBRNに対する2国間・多国間協力の展望
  ―-日本の取り組みを事例として―-〔一政祐行(防衛省防衛研究所主任研究官)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 非伝統的安全保障課題としてのCBRN
 Ⅲ 日本のCBRN防衛の取り組み
 Ⅳ CBRNに対する多国間協力の可能性とその展望
 Ⅴ むすび

10 対日講和における核エネルギー規制条項の変遷―-日本に与えられた自由とその限界―-
  〔田中慎吾(大阪大学大学院国際公共政策研究科教授)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 初期の対日講和における核エネルギー規制
 Ⅲ 講和準備の再開から締結へ
 Ⅳ おわりに

11 通常兵器使用禁止条約における兵器使用禁止義務と履行確保制度の考察〔仲宗根卓(日本学術振興会特別研究員)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 相互主義と戦時復仇
 Ⅲ CCWにおける義務及び履行確保
 Ⅳ 対人地雷禁止条約及びクラスター弾に関する条約における義務及び履行確保
 Ⅴ 問題の検討

◆第3部◆ 人間の安全保障・平和構築

12 人間の安全保障〔福島安紀子(東京財団上席研究員)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 「人間の安全保障」の背景と解釈
 Ⅲ 「人間の安全保障」を巡る主要国・地域の取組
 Ⅳ むすびに

13 アジア地域の人間安全保障:ダイナミックな変化への協働対応に向けて
   ―-リスクの複合連鎖がもたらす課題―-〔清水美香(京都大学防災研究所助教)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ アジアにおける人間安全保障―ダイナミックな変化
 Ⅲ 災害リスクの複合連鎖化とその影響―アジアとの関係性
 Ⅳ 国際・地域機関および国別による現状の制度・取り組みとギャップ
 Ⅴ むすびに―協働知アプローチから実践,アクション可能な政策へ

14 セキュリティ・ガバナンスと平和構築〔山根達郎(広島大学大学院国際協力研究科准教授)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ セキュリティ・ガバナンス・アプローチの起源
 Ⅲ セキュリティ・ガバナンス・アプローチの挑戦
 Ⅳ セキュリティ・ガバナンスの脅威と平和構築
 Ⅴ セキュリティ・ガバナンスの機能と平和構築
 Ⅵ セキュリティ・ガバナンスの特徴と平和構築―リベラル・ピースビルディングを背景に
 Ⅶ おわりに

15 治安部門改革―-日本の警察改革と因果的推論―-〔工藤正樹(国際協力機構アフガニスタン事務所主任調査役)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 問題の所在
 Ⅲ SSRの「包括性」と警察改革
 Ⅳ 事例研究―日本の警察改革
 Ⅴ 分析結果
 Ⅵ おわりに

16 日本の国際平和協力における全政府アプローチの形成―-イラク支援を事例に―-〔川口智恵(JICA研究所研究助手)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 国際平和協力における「全政府アプローチ」
 Ⅲ 日本のイラク支援
 Ⅳ イラク支援における3つの調整ネットワーク
 Ⅴ 調整による摩擦の解消―アクター間の差異と目的の共有
 Ⅵ 分  析
 Ⅶ おわりに

◆第4部◆ 人権と安全保障

17 外国人の出入国と家族の保護―-権限ある当局が考慮するべき事項に関する若干の検討―-
   〔村上正直(大阪大学大学院国際公共政策研究科教授)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 外国人の出入国と人権条約
 Ⅲ 考慮事項
 Ⅳ おわりに

18 ASEAN人権宣言をめぐる政治過程―- AICHRと市民社会アクターとの相克―-〔重政公一(関西学院大学国際学部教授)〕
 Ⅰ はじめに―「多様性のなかの統一」というレトリック
 Ⅱ ASEAN加盟国の人権を巡る位相― 3つのレトリック
 Ⅲ ドラフティング・グループ(DG)とAICHR,市民社会アクターとの批判的連携
 Ⅳ ASEAN人権宣言の成立と問題点
 Ⅴ 結びに代えて

19 在留国で家族を形成した外国人に対する退去強制と自由権規約〔藤本晃嗣(敬和学園大学人文学部国際文化学科准教授)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 日本の国法体系における条約
 Ⅲ 外国人の出入国管理に関する国際法
 Ⅳ 規約の解釈に関する国際実行
 Ⅴ むすび

20 紛争「被害者」と社会変革の「エージェント」としての女性
   ―-移行期正義におけるジェンダー政策についての一考察―-〔クロス京子(立命館グローバル・イノベーション研究機構研究員)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ ジェンダー視点の拡大―開発・人権から安全保障へ
 Ⅲ 移行期正義へのジェンダー視点の導入
 Ⅳ 紛争後社会の女性の「正義」と移行期正義
 Ⅴ おわりに

◆第5部◆ 新しい安全保障

21 未来共生による人間の平和論〔星野俊也〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 「未来共生」理念とは
 Ⅲ 「非共生」の克服と国際秩序の変革
 Ⅳ 「未来共生秩序」のエッセンス
 Ⅴ むすび―真の「人間の平和」に向けて

22 日本の『国境警備論』の構築に向けて〔古川浩司(中京大学法学部・大学院法学研究科教授)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 国境警備とは
 Ⅲ 日本の国境警備体制
 Ⅳ 考  察
 Ⅴ おわりに

23 武力紛争・平和とマスメディア―-紛争報道の現状と課題―-〔Virgil Hawkins(大阪大学大学院国際公共政策研究科准教授)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 国際報道量
 Ⅲ 紛争報道の格差
 Ⅳ 紛争報道の内容
 Ⅴ 他のアクターによる注目度
 Ⅵ アジェンダ・セッティングと紛争に対する注目
 Ⅶ まとめ

24 水銀問題のグローバル化―-条約交渉までの取り組みから―-
   〔宮崎麻美(熊本学園大学経済学部講師、英国キール大学名誉研究員)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 水銀の性質と水銀問題の国際化
 Ⅲ 水銀問題に対する国・地域での取り組み
 Ⅳ 政府間交渉委員会(INC)の設置交渉
 Ⅴ おわりに

25 インフォーマルな合意の形成要因の再検討―-グローバル・テロ対策フォーラムを事例として―-
   〔佐々木葉月(大阪大学大学院国際公共政策研究科博士後期課程)〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ インフォーマルな合意の形成要因
 Ⅲ 事例研究―グローバル・テロ対策フォーラム
 Ⅳ おわりに

黒澤満先生紹介〈略歴・主要業績〉

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内容説明

伝統的理論から最新理論を、実践的な視座を組み込みながら、総合的に検討。軍縮学会を牽引し、今なお世界で活躍を続けている、黒澤満大阪大学名誉教授の古稀をお祝いする記念論文集。【本書の構成】「伝統的安全保障」・「軍縮・不拡散」・「人間の安全保障、平和構築」・「人権と安全保障」・「新しい安全保障」

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