森美術館問題と性暴力表現

芸術の名における性暴力は許されるか
著者 |
ポルノ被害と性暴力を考える会
編 |
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ジャンル |
法律
> 刑事法 法律 > ジェンダー法 |
出版年月日 | 2013/08/30 |
ISBN | 9784797290752 |
判型・ページ数 | A5・175ページ |
定価 | 本体1,800円+税 |
在庫 | 在庫あり |
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目次
はじめに―問題の発端と経過〔ポルノ被害と性暴力を考える会〕
第1部 森美術館問題,私はこう考える
「性暴力被害者の声に耳を傾けず主流秩序にいなおる森美術館」
〔イダヒロユキ(立命館大学大学院先端総合学術研究課非常勤講師)〕
「男性雑誌と性表現」〔梅山美智子(フリーライター)〕
「何に,私は危害を感じているのか?―森美術館問題とヘイトスピーチ」
〔岡野八代(同志社大学グローバル・スタディーズ研究科・教員)〕
「『芸術』の驕りと女たちの沈黙」〔西山千恵子(青山学院大学・慶應義塾大学非常勤講師)〕
「ジェンダー・ヘイトスピーチを考える」〔前田 朗(東京造形大学教授)〕
「森美術館・会田誠展への港区での請願経過」
〔宮口髙枝(ヒューマン・サービスセンター理事/劣化ウラン廃絶港ネットワーク代表)〕
「在特会デモと会田誠展とのあいだ」〔森田成也(駒澤大学・國學院大学非常勤講師)〕
「婦人保護施設の現場から訴えたいこと」
〔横田千代子(社会福祉法人ベテスダ奉仕女母の家/婦人保健施設「いずみ寮」施設長)〕
第2部 森美術館問題をめぐる討論集会
Ⅰ,第1回討論集会(2013年2月5日)
「芸術表現と人間の尊厳」〔宮本節子(フリー・ソーシャルワーカー)〕
「ポルノ表現と性暴力」〔森田成也〕
「表現の自由と責任―博物館法における社会的責任」〔前田 朗〕
Ⅱ,第2回討論集会(2013年3月23日)
「ポルノ被害をどう考えるか」〔角田由紀子(弁護士)〕
「〈博物館事件〉小史」〔前田 朗〕
「森美術館との話し合いの顚末」〔宮本節子〕
第3部 資料編
No. 1 森美術館への抗議文(ポルノ被害と性暴力を考える会)
No. 2 「会田誠展 天才でごめんなさい」への抗議と「犬」シリーズ展示撤去の要望(宮本節子)
No. 3 森美術館への抗議文(金尻カズナ)
No. 4 森美術館の回答
No. 5 森美術館の回答について(ポルノ被害と性暴力を考える会)
No. 6 「会田誠展 天才でごめんなさい」への抗議と展示中止の申し入れ
(石原都知事の女性差別発言を許さず,公人による性差別をなくす会)
No. 7 港区議会への請願書(宮口髙枝,他)
執筆者紹介
内容説明
「ポルノに被害者はない」として、表現の自由により保護されているポルノ表現。しかし、実際にはポルノ被害は生じている。美術館における性暴力表現に焦点を当て、女性や子どもの人権の立場から「芸術」を検証し、ポルノにより生じる被害を分析する。各紙で取り上げられた市民団体による異議申立てが待望の書籍に!