【山田卓生著作選集 3】 損害賠償法

山田卓生著作選集 3

【山田卓生著作選集 3】 損害賠償法

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不法行為法・損害賠償に関する26論文を収録

著者 山田 卓生
ジャンル 法律  > 民法
シリーズ 法律・政治  > 著作集・全集
出版年月日 2010/07/27
ISBN 9784797286038
判型・ページ数 菊判変・464ページ
定価 13,200円(税込)
在庫 在庫あり

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長く民法学の最先端を研究、新しい領域を切り拓いてきた著者の重要論稿をテーマごとにまとめ、読み易く再構成した著作集。全4巻中、第3巻では、不法行為法・損害賠償に関するものを、総論、メディア法関係(名誉毀損・プライバシー損害)、製造物責任、交通事故損害賠償法に分けて収録。

はしがき

◆Ⅰ 総  論


◆ 1 不法行為法の基礎 …5

一 はじめに(5)

 1 本稿の目的(5)   2 損害填補の三タイプ(6)   3 権利か責任か(7)

二 主要な不法行為類型と隘路(9)

 1 自動車事故(10)   2 製造物事故(10)   3 医療事故(11) 
 4 プロフェッショナルの責任(12)   5 事故以外の不法行為(12)

三 過失責任・間接寄与者・損害論(14)

 1 過失責任主義(14)   2 被告の選択―間接寄与者(17)   3 損害論(21)

四 日本の不法行為法の特質(26)

 1 日本法の特色(26)   2 その他の特質(27)

五 む す び(30)

◆ 2 過失責任と無過失責任 …33

一 はじめに(33)
二 過失責任主義の意義(35)

 1 過失責任主義の成立とその根拠(35)   2 過失の概念(37)

三 過失責任主義の機能(42)

 1 抑止的機能(42)   2 制裁的機能(42)   3 過失と賠償額(43)

四 過失責任主義の修正(47)

 1 法律による修正(48)   2 特別法による修正(49)   3 判例による修正(52)

五 過失責任主義の当否(55)

 1 医療事故(56)   2 名誉毀損(58)   3 製造物による事故(59) 
 4 企業と過失責任(60)   5 まとめ(61)

六 責任保険制度と損害賠償責任(64)
七 不法行為による損害賠償制度の目的(68)
八 む す び(72)

◆ 3 不法行為法の機能 …75

一 はじめに(75)
二 不法行為法の機能―学説(78)
三 損害填補機能(80)
四 制裁的機能(82)
五 抑止的機能(88)

 1 無過失責任と抑止力(91)   2 責任保険と抑止力(91)   3 制裁と抑止力(92)

六 む す び(93)

◆ 4 事故法の現状と課題―事故法の法理・覚書  1 …97


一 不法行為法の混迷(97)
二 事故法の課題(102)

 1 いくつかの問題(102)   2 責任論を中心に(103)   3 アメリカ法との対比(104) 
 4 事故補償の視角から(107)

◆ 5 作為義務をめぐって―事故法の法理・覚書  2 …111

一 はじめに(111)
二 作為義務違反の諸類型(112)
三 一般的な危険防止義務(114)
四 施設内における危険防止義務(116)
五 施設内における健康管理義務(118)
六 アメリカの事例(120)
七 む す び(121)

◆ 6 注意義務と慣行―事故法の法理・覚書  3 …125

一 はじめに(125)

 1 過失と慣行(125)   2 慣行と個人の習慣(126)   3 慣行と通常人(127)

二 アメリカにおける注意義務と慣行(127)

 1 慣行順守と注意義務(127)   2 慣行の合理性(129)   3 慣行の根拠(131)

三 わが国における注意義務と慣行(132)
四 む す び(134)
    
◆Ⅱ メディア法関係

◆ 7 医療批判と名誉毀損 …139


一 はじめに(139)
二 東京地裁昭和六一年三月三一日判決(140)

 1 事 実(140)   2 判 旨(141)

三 医療の公共性(143)

 1 医療の具備すべき条件(143)   2 証明責任(147)

四 医療批判のあり方(147)

 1 フェア・コメント(147)   2 非専門家による批判(148)
 3 チリング・イフェクト(149)   4 スピーチ・バイ・スピーチ(150)

五 む す び(150)

◆ 8 公共的問題に関するフェア・コメント …153


一 はじめに(153)
二 名誉毀損(154)
三 フェア・コメント(156)
四 ファクトとオピニオン(161)
五 おわりに(168)

◆ 9 伝記をめぐる法律問題―名誉、プライバシー、著作権侵害 …171


一 はじめに(171)
二 伝記に関する前提的問題(174)

 1 伝記を書かれた者の法的救済(174)   2 伝記の意義(175)   3 死者の名誉(177) 
 4 手紙の利用(178)

三 伝記出版をめぐるアメリカ合衆国の事例(181)

 1 ヒューズ事件(181)   2 ヘミングウェイ・ホッチナー事件(185)
 3 ナイザー・ローゼンバーグ事件(187)   4 サリンジャー事件(189)   5 ハッバード事件(193)

四 む す び(197)

◆ 10 行政当局による公表と名誉毀損 〈判例研究〉 …203


一 はじめに(203)
二 事実の概要と判旨(203)
三 公表制度と非公式の公表(206)
四 公表と行政の責任(207)
五 行政職員の免責(211)

◆ 11 消費者情報誌の記事と名誉、信用毀損不法行為 〈判例研究〉 …213


一 はじめに(213)
二 事実と判旨(214)
三 商品評価と名誉毀損(216)
四 アメリカ法における商品評価毀損(217)
五 商品評価毀損の要件(220)
六 む す び(222)

◆ 12 不当広告と広告掲載新聞社の責任 〈判例研究〉 …223

一 はじめに(223)
二 青田売りマンション広告事件(224)
三 広告掲載行為の意味―広告と編集権(227)
四 広告内容の真実性調査確認義務(230)
五 広告への信頼(231)
六 間接寄与者の責任(232)

◆Ⅲ 製造物責任

◆ 13 たばこ製造者の責任 …237


一 喫煙の有害性(237)
二 アメリカにおけるたばこの製造者の責任―六〇年代の四大訴訟(238)
三 たばこ製造物責任訴訟の問題点(239)

 1 因果関係(239)   2 責任の根拠(239)   3 保 証(240)   4 危険の引き受け(240)

四 日本における問題(240)

 1 因果関係(241)   2 過失―責任根拠(241)   3 危険の引き受け方(243)

五 む す び(244)

◆ 14 タバコ「製造物責任法」 …245


一 はじめに(245)
二 タバコという製造物(246)
三 アメリカにおけるタバコの製造物責任(247)
四 日本におけるタバコの製造物責任(250)

◆ 15 アメリカにおけるタバコ関係訴訟 …255


一 はじめに(255)
二 タバコをめぐる製造物責任(PL)訴訟(256)

 1 タバコPL訴訟の争点(256)   2 第二期の訴訟(259)

三 いくつかの派生的問題(260)

 1 機上乗務員の喫煙被害(260)   2 タバコ広告の制限(260)   3 喫煙者と雇用差別(261)
 4 喫煙者と生命保険(262)   5 タバコについてのFDAの権限(262)

四 む す び(263)

◆ 16 たばこ被害と損害賠償―東京地裁平成一五年一〇月二一日判決をめぐって 〈判例研究〉 …267

一 はじめに(267)
二 東京地裁判決(269)
三 いくつかの問題点の検討(274)

 1 有害性(274)   2 依存性(274)   3 因果関係(275)   4 有責性(276) 
 5 嗜好品か(276)   6 広告禁止(277)   7 差止請求(278)   8 消滅時効(279)

四 先例的意味(279)

◆ 17 アメリカの製造物責任法の示唆―デザイン欠陥をめぐって …283

一  はじめに(283)
二  「静かな革命」(286)
三  デザイン欠陥(288)

 1 デザイン欠陥とは(288)   2 欠陥判断の基準(289)   3 ウェイド教授の基準(290)
 4 デザイン選択と安全性(291)   5 衝突耐性をめぐる議論(292) 
 6 事故後の改良と欠陥(294)   7 明白な危険と欠陥(296)   8 摩耗、中古品と欠陥(298)

四  日本法への示唆(299)

 1 無過失責任としての製造物責任(300)   2 無過失責任法とその効果(303)

五  むすび(304)

◆ 18 カネミ油症福岡高裁判決と製造物責任 …311

一 はじめに(311)
二 PCBの混入経路―因果関係(313)
三 本判決における鐘化の責任論(314)

 1 PCBを製造販売したこと自体の責任(314) 
 2 PCBを食品工業用熱媒体として製造販売した責任(315) 
 3 PCBの毒性についての警告義務違反の責任(316) 
 4 カネミの措置とPCBの供給行為の関係(317)

四 問題点の検討―他の判決との対比(317)

 1 PCBの製造販売の責任(318)   2 PCBを熱媒体として製造販売した責任(318) 
 3 PCBの毒性の警告義務(319)   4 カネミの行為との因果関係(320)

五 鐘化と製造物責任(321)

 1 カネミの「妄断」と予見義務(322)   2 因果関係と帰責性(323) 
 3 「欠 陥」(324)   4 ディープ・ポケット論(325)

六 む す び(326)

◆Ⅳ 交通事故

◆ 19 レンタカー借受人が起こした事故につきレンタカー会社に自賠法三条の運行供用者
責任が認められた事例 〈判例研究〉 …331

一 事  実(331)
二 判  旨(332)
三 評  釈(334)

◆ 20 幼児の死亡損害の男女格差 …341
一 はじめに(341)
二  二つの最高裁判決(342)

 1 最高裁第三小法廷昭和61・11・4判決(342) 
 2 最高裁第一小法廷昭和62・1・5判決(345)

三  幼児の死亡逸失利益の算定(346)

 1 男女格差の存在(346)   2 格差是正の方法(348)

四  幼児の死亡損害とその前提の再考(351)

 1 男女の賃金格差(351)   2 過去の統計と改められるべき現状(352)
 3 子の死亡と親の損害(逆相続)(353)

五 む す び(353)

◆ 21 懲罰的損害賠償[シンポジウム 交通事犯に対する制裁] …355

〔報告レジュメ〕
一 損害賠償と制裁的機能(355)
二 アメリカにおける懲罰的賠償(punitive damages)(355)
三 我が国における問題(356)
〔報  告〕

 1 損害賠償と制裁的機能(357)   2 アメリカにおける懲罰的賠償(359) 
 3 我が国における問題(364)

  《報告後の質疑応答》(368)

◆ 22 シートベルトと過失相殺―日本交通法学会個別報告 …373

一 はじめに(373)
二 着用義務(374)
三 否定論の根拠(376)
四 ド イ ツ(378)
五 アメリカ合衆国(379)
六 過失相殺すべきか(382)
《討  論》(383)

◆ 23 介護を要する事故被害者のガンによる死亡と将来の介護費用請求 〈判例研究〉 …389

一  判決のポイント(389)
二  事  案(389)
三  判  旨(390)
四  先例・学説(392)

 1 先 例(392)   2 学 説(393)

五  評  論(394)
    
◆Ⅴ そ の 他

◆ 24 ホームの点字ブロックと営造物瑕疵 〈判例研究〉 …403

一 はじめに(403)
二 事案の概要と判旨(404)
三 安全設備の不存在と設置の瑕疵(406)
四 点字ブロックの設置義務(408)
五 他原因の競合(411)

◆ 25 銀行への信用照会における不正確な回答と不法行為責任 〈判例研究〉 …415

一 はじめに(415)
二 事実と判旨(416)
三 守秘義務と信用照会(418)
四 裁判例と問題点(421)
五 本件の問題点(423)

◆ 26 控訴期間徒過と弁護士の責任 〈判例研究〉 …427

一 はじめに(427)
二 事案の概要と判旨(428)
三 弁護士の義務違反(430)
四 勝訴の見込(432)
五 期間徒過による損害(434)

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