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東大教師 青春の一冊

東大教師 青春の一冊

第一線の研究者による、学問世界への誘い

ジャンル 人文・社会  > 教育
シリーズ 一般  > 信山社新書
出版年月日 2013/03/08
ISBN 9784797281019
判型・ページ数 新書・283ページ
定価 本体820円+税
在庫 在庫あり
 

目次

はしがき[吉見俊哉(東京大学新聞社理事長)]

◇Ⅰ 研 究 編◇

◇第一章 研究者となることを決めた
 未開の分野への情熱生む オットー・マンゴルド(佐藤忠雄 訳)『発生生理学への道』:浅島 誠(東京大学名誉教授)
 おのれの守護神を信じた職業選択 マックス・ウェーバー(尾高邦雄 訳)『職業としての学問』:長谷部恭男(東京大学法学政治学研究科教授)
 近い存在になったアインシュタインと相対性理論
  アインシュタイン=インフェルト(石原純 訳)『物理学はいかに創られたか(上・下):杉原厚吉(明治大学特任教授)
 音楽に別れを告げ、美学の道に 廣松渉『マルクス主義の地平』:小田部胤久(東京大学人文社会系研究科教授)
 時代遅れだが心酔する明快さ 吉本隆明『言語にとって美とは何か』:橋元良明(東京大学情報学環・学際情報学府教授)
 中国留学への面接に役立つ 西順蔵 編『原点中国近代思想史(第二冊)洋務運動と変法運動』:高見澤磨(東京大学東洋文化研究所教授)
 内省呼び覚ました批評眼 小林秀雄『考えるヒント』:山形俊男(東京大学理学系研究科教授)
 列車で出会った未来の自分 サマセット・モーム(中野好夫 訳)『月と六ペンス』:寺田寅彦(東京大学総合文化研究科准教授)

◇第二章 研究分野を決めた
 文学から「情報系」への回り道を後押し 森毅『チャランポランのすすめ』:影浦 峡(東京大学教育学研究科教授)
 一つの判例と一人の教師 「バタフィールド対フォレスター事件」『英米判例百選[第3版]』:中村民雄(早稲田大学教授)
 随筆から学んだ経済学の面白さ 大内会 編『山麗集』:伊藤正直(東京大学経済学研究科教授)
 数量的分析の力にひかれる 中村隆英『戦前期日本経済成長の分析』:岡崎哲二(東京大学経済学研究科教授)
 「国文学」の神髄に触れ 高木市之助『国文学五十年』:多田一臣(東京大学人文社会系研究科教授)
 白酒精神に誘われ中文へ 魯迅(竹内好 訳)『阿Q正伝』:藤井省三(東京大学人文社会系研究科教授)
 「存在」の恐怖に挑む スタニスワフ・レム(飯田規和 訳)『ソラリスの陽のもとに』:沼野充義(東京大学人文社会系研究科教授)
 「コンテンツ」への展望、「過去」にルーツ 大田秀通『歴史を学ぶ心』:馬場 章(東京大学情報学環・学際情報学府教授)
 池袋で出会ったシチリア島 飯塚浩二『東洋史と西洋史のあいだ』:高山 博(東京大学人文社会系研究科教授)
 傍線からよみがえる思い出 キルケゴール(杉山好 訳)『キリスト教の修練』:市川 裕(東京大学人文社会系研究科教授)
 韻文史から浮かぶラテン語の輝き ウェルギリウス(河津千代 訳)『牧歌・農耕詩』:日向太郎(東京大学総合文化研究科准教授)
 塔の向こうに見た未知の認識 マグダ・レヴェツ・アレクサンダー(池井望 訳)『塔の思想』:荒井良雄(東京大学総合文化研究科教授)
 生化学への興味と教育の重み 丸山工作『生化学の夜明け』:石浦章一(東京大学総合文化研究科教授)

◇第三章 研究分野への関心を高めた
 諸学問を統合し、時代を把握する哲学 ヘーゲル(藤野渉=赤沢正敏 訳)『法の哲学』:山脇直司(東京大学総合文化研究科教授)
 小説観変えたさわやかな衝撃 ヴァージニア・ウルフ(御輿哲也 訳)『灯台へ』:林 文代(東京大学名誉教授)
 駒場キャンパスの勢いに押され ミシェル・フーコー(渡辺守章 訳)『性の歴史Ⅰ 知への意志』:赤川 学(東京大学人文社会系研究科准教授)
 制度的な学問が掬い上げられない等身大の世界 宮本常一『忘れられた日本人』:菅  豊(東京大学東洋文化研究所教授)
 書かれなかった章 ジーン・フランコ(吉田秀太郎 訳)『ラテン・アメリカ―文化と文学』:野谷文昭(東京大学人文社会系研究科教授)
 現在見据えた歴史研究に感服 佐々木潤之介『幕末社会論』:吉田伸之(東京大学名誉教授)
 図書館情報学を新境地へ誘う 川田順造『無文字社会の歴史』:根本 彰(東京大学教育学研究科教授)
 無機物へ意識の枠広げた 日野啓三『砂丘が動くように』:小野良平(東京大学農学生命科学研究科准教授)
 進取の学問へのいざない コンラート・ローレンツ(日高敏隆 訳)『ソロモンの指環』:北本勝ひこ(東京大学農学生命科学研究科教授)
 独創性への憧れ 北杜夫『どくとるマンボウ航海記』:垣内 力(東京大学薬学系研究科准教授)
 推理小説を読むような興奮 S.オオノ(山岸秀雄=梁永弘 訳)『遺伝学重複による進化』:三谷啓志(東京大学新領域創成科学研究科教授)

◇第四章 研究対象となった
 隠された政治論の一極を知る マキアヴェッリ(河島英昭 訳)『君主論』:佐々木毅(学習院大学教授)
 反戦運動が生んだ批判精神 宇野弘蔵『経済原論』:小幡道昭(東京大学経済学研究科教授)
 テクストの音からしばしば歓びが届く ダンテ・アリギエーリ(寿岳文章 訳)『神曲』:村松真理子(東京大学総合文化研究科准教授)
 初々しい思い出を呼び起こす
  ジョージ・バークリ(下條信輔=植村恒一郎=一ノ瀬正樹 訳)『視覚新論』:一ノ瀬正樹(東京大学人文社会系研究科教授)
 研究者として鍛えられた マルティン・ハイデッガー(細谷貞雄 訳)『存在と時間』:石原孝二(東京大学総合文化研究科准教授)
 技術の負の面に触れ安全を意識 柳田邦男『マッハの恐怖』:鈴木真二(東京大学工学系研究科教授)

◇第五章 研究の視座を育んだ
 「あまのじゃく」になる勇気を イザヤ・ベンダサン『日本人とユダヤ人』:森田 朗(学習院大学教授)
 思想の変化を掘り下げる 思想の科学研究会 編『共同研究 転向(上・中・下)』:塩川伸明(東京大学法学政治学研究科教授)
 朗読会で受けた衝撃 佐藤春夫 作「秋刀魚の歌」『我が一九二二年』:川島 真(東京大学総合文化研究科准教授)
 何時間も楽譜を読みながら楽しむ パウル・パドゥラ=スコダ 編『ショパン練習曲』:ヘルマン・ゴチェフスキ(東京大学総合文化研究科准教授)
 古典を原語で読む最初のきっかけに カール・マルクス“Das Kapital”:佐藤 学(学習院大学教授)
 「亡命生活」とニーチェ読解 ジル・ドゥルーズ“Nietzsche et la philosophie”:石田英敬(情報学環・学際情報学府教授)
 深みある文章とじっくり向き合う喜び H.A.ハイエク“The Constitution of Liberty”:伊藤元重(東京大学経済学研究科教授)
 永続する、「テクスト」の魅力 ウィリアム・フォークナー(高橋正雄 訳)『響きと怒り』:塚本昌則(東京大学人文社会系研究科教授)
 背伸びして本を見つけよう 彌永昌吉=小平邦彦『現代数学概説Ⅰ』:山口和紀(東京大学総合文化研究科教授)
 この時代にこそ貪欲な読書を 松原望『意思決定の基礎』:増田直紀(東京大学情報理工学系研究科准教授)
 オリジナリティーの源 柳宗悦『民藝四十年』:大武美保子(千葉大学准教授)

◇Ⅱ 生 活 編◇

◇第六章 時代を映した
 物語から伝わる時代の流れ トーマス・マン(高橋義孝 訳)『魔の山』:玉井哲雄(法政大学教授)
 失われた輝きを求めて 安部公房『他人の顔』:金森 修(東京大学教育学研究科教授)
 歴史捉えようとする壮大な意志 カール・マルクス『資本論』:近藤和彦(立正大学教授)
 揺るがない既存の体制崩壊への目覚めと確信 ジョン・リード(原光雄 訳)『世界をゆるがした十日間(上・下)』:橘川武郎(一橋大学教授)
 創造力と「行動力」こそ若者の強み
  ロジェ・マンタン・デュ・ガール(山内義雄 訳)『チボー家の人々』:江里口良治(東京大学総合文化研究科教授)
 激動する社会に向き合う コリン・ウィルソン(福田恆存=中村保男 訳)『アウトサイダー』:五十嵐武士(桜美林大学教授)
 絶対の「正義」を批判する「寛容」 ハンス・ケルゼン(長尾龍一他 訳)『正義とは何か』:玉井克哉(東京大学先端科学技術研究センター教授)

◇第七章 生きる糧となった
 満たされない大学生活に興奮を カーター・ディクスン(砧一郎 訳)『ユダの窓』:石浦章一(東京大学総合文化研究科教授)
 しびれるような読後感にため息 ヘンリー・ミラー(河野一郎 訳)『南回帰線』:金森 修(東京大学教育学研究科教授)
 大人になれない自分を見つめる ドストエフスキー(工藤精一郎 訳)『未成年』:沼野充義(東京大学人文社会系研究科教授)
 小説の良し悪しを判断するめやす フローベール(生島遼一 訳)『感情教育(上・中・下)』:菅原克也(東京大学総合文化研究科教授)
 自分を突き放して見直した 吉本隆明『高村光太郎』:島薗 進(東京大学人文社会系研究科教授)
 芸術と知識で心が軽やかに
  フリードリッヒ・ニーチェ(阿部六郎 訳)『人間的な、あまりに人間的な(上・下)』:塚本昌則(東京大学人文社会系研究科教授)
 心の奥底に迫る著者の孤独 宮柊二『宮柊二歌集』:末木文美士(東京大学国際日本文化研究センター教授)
 冷えた心に「ほの温かさ」がともる 中島敦『わが西遊記』:廣野喜幸(東京大学総合文化研究科准教授)
 「密室の芸術」である文学に心酔 太宰治『晩年』:安藤 宏(東京大学人文社会系研究科教授)
 学生に劣等感は要らない 本居宣長『うひ山ふみ/鈴屋答問録』:安西信一(東京大学人文社会系研究科准教授)
 利口な東大生の弱点突く 勝海舟『氷川清話』:大久保修平(東京大学地震研究所教授)
 ジョンの魂胸に 大学を辞める ジョン・レノン“John Lennon/Plastic Ono Band”:佐藤良明(元東京大学教授)

◇第八章 自らを形作った
 鋭い言葉が残した傷あと フリードリヒ・ニーチェ(吉沢伝三郎 訳)『ツァラトゥストラ』:石井洋二郎(東京大学総合文化研究科教授)
 心の中に広がる異郷への憧れ シュトルム(伊藤武雄 訳)『三色菫・溺死』:平島健司(東京大学社会科学研究所教授)
 孤高を貫いた高潔な青年 辻邦生『背教者ユリアヌス(上・中・下)』:石原俊時(東京大学経済学研究科准教授)
 書物の世界に浸る読み方で トルストイ(米川正夫 訳)『戦争と平和(1~4)』:北川東子(元東京大学教授)
 紛争の中で発見した学知 コンラート・ローレンツ(日高敏隆 訳)『ソロモンの指環』など:山影 進(東京大学青山学院大学教授)
 民族を超えた感性を求めて 伊福部昭『音楽入門』:伊福部達(東京大学東京大学名誉教授)
 改めて自分を見つめる機会に 神谷美恵子『生きがいについて』:藤井眞理子(東京大学先端科学技術研究センター教授)
 頭蓋骨から夢読む男と自分を重ねる
  村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(上・下)』:丸川知雄(東京大学社会科学研究所教授)
 憧れの著者と大学で対面 池上嘉彦『記号論への招待』:阿部公彦(東京大学人文社会系研究科准教授)
 生きていることが表現となる 市川浩『精神としての身体』:渡部泰明(東京大学人文社会系研究科教授)
 生活の骨組みとしての料理 丸元淑生『丸元淑生のシステム料理学―男と女のクッキング8章』:齋藤希史(東京大学総合文化研究科教授)
 放浪の魅力に憑かれて 坂口安吾『暗い青春・魔の退屈』:田原史起(東京大学総合文化研究科准教授)
 不安と期待の入り交じるなか東京へ 五木寛之『青春の門』:岡村定矩(法政大学教授)
 輝ける近代欧州の裏に潜む闇 シドニー・W.ミンツ(川北稔=和田光弘 訳)『甘さと権力』:足立信彦(東京大学総合文化研究科教授)
 「青春の一冊」と出会わなかった幸せ 佐藤俊樹(東京大学総合文化研究科教授)
 無数の書物が現在の精神を作る 東畑郁生(東京大学工学系研究科教授)

執筆者索引(巻末)

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内容説明

今を生きる「若者」たちに向けて、80名の東大教師が感銘を受け、みずからの血や肉としてきた本を紹介する。研究者としての進路を決めた本から、青春時代独特の葛藤の癒しとなった本まで。その語り口からは、1人の人間として悩み苦しみながら歩みを進めてきた、東大教師の等身大の姿が浮かびあがってくる。老若男女問わず、今なお青春時代を生きるすべての人たちにおくる1冊。

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