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現代フランス憲法理論

学術選書 128

現代フランス憲法理論

立憲主義の理念が現代において持つ意味とは

著者 山元 一
ジャンル 法律  > 憲法
シリーズ 法律・政治  > 学術選書
出版年月日 2014/06/19
ISBN 9784797267280
判型・ページ数 A5変・738ページ
定価 本体12,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

  山元 一(慶應義塾大学大学院法務研究科教授) 著

 はしがき

◆ 第Ⅰ部 ◆ 《一にして不可分の共和国》の揺らぎ

◆ Ⅰ 《一にして不可分の共和国》の揺らぎ―その憲法学的考察…5

一 は じ め に(5)
二 《一にして不可分の共和国》としてのフランス ― フランス的例外性(11)
三 《一にして不可分の共和国》の揺らぎ(16)
四 ナショナル・アイデンティティの反撃とその展開(22)
五 《中央―周辺》問題(36)
六 宗教的マイノリティの法的保護(44)
七 小 括 ― 《一にして不可分の共和国》の憲法論的意義(49)
八 揺らぎのなかの普遍主義の再考(50)
九 むすびにかえて ― もう一つの《批判的普遍主義》憲法学の可能性?(61)

◆ Ⅰ―〔補論〕1 《デモスの国民国家》とアイデンティティ―フランスの場合…73

一 は じ め に(73)
二 ナショナル・アイデンティティと国籍法改革(76)
三 再訪・《デモスの国民国家》フランス(87)

◆ Ⅰ―〔補論〕2 多文化主義の挑戦を受ける〈フランス共和主義〉…109

一 〈フランス共和主義〉とは何か?(109)
二 多文化主義の要求(114)
三 揺らぐ〈フランス共和主義〉?(117)
四 Stasi報告書(二○○三年一二月一一日)の思想 ― 《闘う共和国》へ(121)
五 ムスリムのスカーフの問いかけるもの ― 「普遍主義」の再構築のゆくえ(127)

◆ Ⅰ―〔補論〕3 文化的多様性と共和主義の対話…133

一 は じ め に(133)
二 フランス共和主義の歴史的形成と文化的多様性への応接(134)
三 「批判的共和主義」にとってのイスラム・スカーフ事件(137)
四 文化的多様性をめぐる共和主義と自由主義の距離(140)
五 憲法理論にとっての「批判的共和主義」の課題(143)

◆ 第Ⅱ部 ◆ 「憲法制定権力」論と「立憲主義」論の動向

◆ Ⅱ―1 現代フランス憲法学における立憲主義と民主主義…149

一 は じ め に(149)
二 フランス憲法思想のパラドックス ― 立憲主義の「母国」における立憲主義の「欠如」(150)
三 《法の復権》と「この国のかたち」の再構築 ― 「法治国家」をめぐるディスクール(152)
四 憲法学の「法律学化」とその波紋(152)
五 《憲法》による民主主義の克服 ― Dominique Rousseauの場合(153)
六 憲法制定権力による民主主義の馴致 ― Olivier Beaudの場合(157)
七 教訓と展望(162)

◆ Ⅱ―2 最近のフランスにおける「憲法制定権力」論の復権
       ―Olivier Beaudの『国家権力論』を中心に…165

一 序  説(165)
二 「憲法制定権力」の主権性論 ― 判例と学説(169)
三 Olivier Beaudの「憲法制定権力」論(197)
四 まとめにかえて 
   ― 九○年代フランス憲法学における「立憲主義的民主主義」モデルの再構築(214)

◆ Ⅱ―3 「憲法制定権力」と立憲主義 ― 最近のフランスの場合…221

一 三つの《banalisation》 ― 憲法改正・憲法裁判・国民投票(221)
二 「超憲法的規範」論 ― (α)と(β)の交錯(235)
三 ひとつではない「憲法改正権」? ― (α)(β)(γ)の交錯(244)
四 「憲法制定権力」と立憲主義(250)
五 むすびにかえて ― 今、なぜ、「憲法制定権力」か?(258)

◆ Ⅱ―〔補論〕1 自由と主権 ―最近のフランスにおける議論の一断面…269

一 はじめに ― 自由・主権・「法律中心主義」(269)
二 「人権と普遍的なるものの危機」(272)
三 フランスにおける「この国のかたち」の再構築と《法的なるもの》の興隆(274)
四 ジャコバン型国家像の「現代的再編成」の可能性?(276)

◆ Ⅱ―〔補論〕2 フランスにおける憲法改正の動向…281

一 序  論(281)
二 第五共和制における憲法改正の内容(282)
三 憲法改正の活性化とフランス的憲法観念(287)
四 小  括(289)

◆ 第Ⅲ部 ◆ 憲法裁判とその理論的展開

◆ Ⅲ―1 フランスにおける憲法裁判と民主主義…295

一 は じ め に(295)
二 伝統的な考え方の動揺と憲法院の活性化(298)
三 憲法院の憲法解釈と民主主義(300)
四 憲法改正の必要性を明らかにするための憲法裁判という考え方(302)
五 民主主義についての新しい理解(304)
六 憲法制定権力と民主主義(307)
七 憲法院の改革と民主主義(310)
八 お わ り に(312)

◆ Ⅲ―2 《八○年代コアビタシオン現象》以降のフランス憲法論の一断面
        ―『法によって捕捉される政治』という定式をめぐって…313

一 課 題 設 定(313)
二 『法によって捕捉される政治』という定式(317)
三 『法によって捕捉される政治』という定式のポジティヴな受けとめ方
    ― Dominique Rousseauの所論(321)
四 『法によって捕捉される政治』という定式のネガティヴな受けとめ方
    ― Yves Poirmeur = Dominique Rosenbergの所論(324)
五 むすびにかえて(330)

◆ Ⅲ―3 「法治国家」論から「立憲主義的民主主義」論へ
        ―Dominique Rousseauの「持続的民主主義」…333

一 は じ め に(333)
二 「持続的民主主義」とは何か?(335)
三 「持続的民主主義」論の意義(336)
四 「持続的民主主義」への批判(338)

◆ Ⅲ―4 フランスにおける憲法解釈論の現況 
        ― 《Troper法解釈理論》以後の議論状況…341

一 は じ め に(341)
二 《Troper法解釈理論》以前の議論状況(343)
三 《Troper法解釈理論》以後の議論状況(一) ― 新たな法解釈観の模索(345)
四 《Troper法解釈理論》以後の議論状況(二) ― 憲法解釈方法論としての「憲法解釈」論(347)
五 お わ り に(350)

◆ Ⅲ―〔補論〕1 〔書評〕Jacques Meunier『憲法院の権力―戦略的分析試論』…353

一 は じ め に(353)
二 本書の内容(356)
三 本書に対する若干のコメント(364)

◆ Ⅲ―〔補論〕2 〔判例評釈〕憲法院の人権保障機関へのメタモルフォーゼ
            ―憲法院結社の自由判決(一九七一年七月一六日)…371

一 憲法院の人権保障機関へのメタモルフォーゼ(373)
二 裁判規範としての「共和国の諸法律によって承認された基本的諸原理」(374)
三 フランス公法における「結社の自由」(376)
四 日本への示唆(377)

◆ Ⅲ―〔補論〕3 〔判例評釈〕ヨーロッパ連合条約(マーストリヒト条約)のための憲法改正と
           憲法院 ―マーストリヒト第二判決・第三判決(一九九二年九月二日及び一
           九九二年九月二三日)…379

一 近代憲法学の基本的カテゴリーとヨーロッパ統合(381)
二 第二判決の意義(382)
三 現代フランス憲法学における憲法制定権力(384)
四 第三判決の意義(385)
五 マーストリヒト判決と現代フランスの憲法思想(386)
六 日本への示唆(387)

◆ 第Ⅳ部 ◆ 司法とその理論的展開

◆ Ⅳ―1 「コオルとしての司法」をめぐる一考察…391

一 問題の所在 ― 司法制度改革と「コオルとしての司法」(391)
二 「コオルとしての司法」とフランスモデル(396)
三 裁判官団の比較憲法的類型化(400)
四 「コオルとしての司法」と日本の司法制度改革(1) ― 裁判官団(409)
五 「コオルとしての司法」と日本の司法制度改革(2) ― 弁護士集団(414)
六 むすびにかえて(420)

◆ Ⅳ―2 「公共空間における裁判権」…423

一 「公共空間における裁判権」の登場(423)
二 裁判権をめぐる制度面の変化(424)
三 裁判という試練を受ける民主主義 ― 「第三の権力」としての裁判権(430)
四 司法コオルの国家からの離脱とフランス法文化の転換?(432)
五 「裁判官の責任」論の活性化(434)
六 新たな法学研究の動向 ― 「研究ミッション・法と裁判」(438)
七 ウトロ事件とフランス司法の危機(439)

◆ Ⅳ―3 統治の主体としての憲法裁判官…443

一 「統治」と「裁判官」 ― 《裁判官統治というトポス》(444)
二 憲法院をめぐる現在の状況(447)
三 統治の主体としての裁判官 ― Michel Troperの所説(452)
四 《統治しない裁判官》という可能性?(455)

◆ Ⅳ―〔補論〕1 フランスにおける法曹像・法曹養成に関する調査報告…465

一 は じ め に(465)
二 本調査報告の結果について(468)
三 若干のまとめ(494)

◆ 第Ⅴ部 ◆ 人権論の変容

◆ Ⅴ―1 最近のフランスにおける人権論の変容 ―公の自由から基本権へ…501

一 問題の所在(501)
二 公の自由から基本権へ(503)
三 フランス憲法学における基本権論議(510)
四 むすびにかえて(517)

◆ Ⅴ―2 ヨーロッパ統合とフランスの人権…521

一 ヨーロッパ・人権・憲法学(521)
二 ヨーロッパ統合における人権の位置づけ(523)
三 ヨーロッパ人権条約とフランス(527)
四 フランスにおける基本権の出現(533)

◆ Ⅴ―3 国家像・人間像・平等化政策 ―フランスにおける「積極的差別」について…535

一 は じ め に(535)
二 フランスにおける「積極的差別」観念(543)
三 普遍主義的人間像と共和主義の再考(560)
四 お わ り に(567)

◆ Ⅴ―〔補論〕1 第五共和制における女性の政策・方針決定過程への参画
          ― その展開と課題…571

一 は じ め に(571)
二 現代フランス政治における女性の存在の小ささの理由(573)
三 de Gaulle大統領(一九五八年~一九六九年)およびPompidou大統領(一九六九年~
 一九七四年)における女性の政策・方針決定過程への参画(582)
四 Giscard d’Estaing大統領時代(一九七四年~一九八一年)における女性の政策・
 方針決定過程への参画(584)
五 Mitterrand大統領時代(一九八一年~一九九五年)における女性の政策・
 方針決定過程への参画(587)
六 Chirac大統領時代(一九九五年~一九九七年)における女性の政策・
 方針決定過程への参画(1)―保守政権(590)
七 Chirac大統領時代(一九九七年~二○○二年)における女性の政策・
 方針決定過程への参画(2)―左翼政権(591)
八 Chirac大統領時代(二○○二年~現在)における女性の政策・方針決定
 過程への参画(3)―保守政権(592)
九 フランスにおける女性の政策・方針決定過程への参画における意義と
 諸課題(593)
一○ 日本に与える示唆(595)

◆ 第Ⅵ部 ◆ フランスの統治機構論

◆ Ⅵ―1 フランスにおける半大統領制とその展開…599

一 序  論(599)
二 半大統領制論の現況(600)
三 Charles de Gaulleと半大統領制(605)
四 de Gaulle以後の半大統領制(616)
五 結論にかえて(623)

◆ Ⅵ―〔補論〕1 現代民主主義社会における「法律による行政の原理」モデル
          ― その構造と動態…625

一 は じ め に(625)
二 法構造論における「法律による行政の原理」モデル(627)
三 「法律による行政の原理」モデルの動態における問題状況(637)

◆ 第Ⅶ部 ◆ 現代フランス憲法理論の展望

◆ Ⅶ 現代フランス憲法理論の展望…649

一 「政治法」プロジェクトの登場(649)
二 再訪・第三共和制期憲法学(655)
三 現在のフランス憲法学の理論的状況(663)
四 現代フランス憲法理論における主権と民主主義(674)


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内容説明

《普遍主義的人間像》を基礎とするフランスの立憲主義憲法学は、ジェンダー論やエスニシティ論の台頭など、多様化する社会・政治のなかでいかに展開しているのか。新しい価値観が生起している日本社会、そしてそれに対応を迫られつつある日本の憲法論に多様な示唆を与える、フランス憲法研究の第一人者による待望の書。

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