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国際法論集

学術選書 89

国際法論集

激動の国際社会から国際法の原点を捉える

著者 村瀬 信也
ジャンル 法律  > 国際法/国際関係/国際私法
シリーズ 法律・政治  > 学術選書
出版年月日 2012/01/31
ISBN 9784797258899
判型・ページ数 A5変・480ページ
定価 本体8,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

  村瀬信也 (上智大学法学部教授)著
  

はしがき

第1部 国際立法
1 国際法委員会の現状と将来の展望
 Ⅰ はじめに/Ⅱ 課題の選定/Ⅲ 最終形式/Ⅳ 委員会の構成/Ⅴ 結びに代えて
2 「大気の保護」に関する法典化
 Ⅰ はじめに/Ⅱ 「大気の保護」に関する法典化/Ⅲ 大気の性質/Ⅳ 大気の法的地位/Ⅴ 結びに代えて
3 気候変動に関する科学的知見と国際立法
 Ⅰ IPCC ――科学と国際法の対話/Ⅱ 気候変動枠組条約の目的と京都議定書の問題点/Ⅲ 結びに代えて
4 武力紛争における環境保護
 Ⅰ 問題の所在/Ⅱ 武力紛争における環境保護規定の性質/Ⅲ 武力紛争における「平時」国際環境法の適用範囲/Ⅳ 結 び
5 「朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)をめぐる国際法上の問題点 ――国際組織および加盟国の第三者責任を中心として――
 Ⅰ 問題の所在/Ⅱ KEDO設立協定および供給協定・議定書等における責任規定概観/Ⅲ 国際組織の第三者責任に関する先例/
 Ⅳ 国際組織と加盟国との第三者責任の配分/Ⅴ 結 び

第2部 気候変動
6 国際環境法の履行確保 ――その国際的・国内的側面 ――京都議定書を素材として
 Ⅰ はじめに ――国際法における擬制と欺瞞/Ⅱ 京都議定書不遵守手続/Ⅲ 京都議定書の国内的履行とその国際的影響/
 Ⅳ 結びに代えて
7 京都議定書の履行とTBT協定
 Ⅰ はじめに/Ⅱ TBT協定関連条文/Ⅲ TBT協定の解釈適用に関する問題点/Ⅳ 結びに代えて
8 「ポスト京都」の国際枠組 ――気候変動政府間パネル第4次報告書のメッセージ――
 Ⅰ はじめに/Ⅱ 京都議定書の問題点/Ⅲ 将来枠組み
9 気候変動枠組条約 ――柔軟性と拘束性の相克――
 Ⅰ はじめに ――「コペンハーゲン合意」の破綻/Ⅱ 気候変動枠組条約体制の変遷/Ⅲ 「コペンハーゲン合意」とその問題点/
 Ⅳ 将来枠組みの試論/Ⅴ 結びに代えて

第3部 安全保障法
10 国際法における国家管轄権の域外執行 ――国際テロリズムへの対応――
 Ⅰ はじめに/Ⅱ 外国からの逃亡犯罪人の強制的移送/Ⅲ 9.11テロ攻撃とアフガニスタンにおける軍事活動/Ⅳ 結 び
11 国連憲章と一般国際法上の自衛権
 Ⅰ はじめに/Ⅱ 国連憲章における武力不行使原則と自衛権/Ⅲ 一般国際法上の自衛権/Ⅳ 結びに代えて
12 安全保障に関する国際法と日本法 ――集団的自衛権及び国際平和活動の文脈で――
 Ⅰ 問題の所在 ――国際法と日本法の乖離/Ⅱ 集団的自衛権の行使/Ⅲ 国際平和活動等における武器使用の根拠と範囲/
 Ⅳ 結びに代えて ――憲法9条の解釈

第4部 国際法断片
13 国連20年の歩みと将来の展望 ――海外派遣奨学論文コンテスト入選論文(要約)――
 Ⅰ 序  論/Ⅱ 国連20年の歩み/Ⅲ 明日への歩み
14 自衛権行使の合法性と正当性
 Ⅰ はじめに/Ⅱ 第51条起草の背景/Ⅲ 「武力攻撃」の意義/Ⅳ 集団的自衛権の法理/Ⅴ 自衛の「権利」と自衛の「自由」/
 Ⅵ む す び
15 入管行政に人権の配慮を ――治安偏重のマクリーン判決――
16 国連の理想と現実 ――国連法務担当官としての体験から――
 Ⅰ 美化された国連像/Ⅱ 遥かなる理想/Ⅲ 奮闘の日々/Ⅳ 威信の内側/Ⅴ 国際法を創る/Ⅵ エピローグ
17 光華寮訴訟と中国の対応
18 国際司法裁判所に冷静な評価を ――核兵器「勧告的意見」によせて――
 Ⅰ 諮問自体に大きな疑義」/Ⅱ 守られている法の論理」/Ⅲ 「希望的解釈」は禁物」
19 宇宙の平和利用と査察衛星
20 環境開発サミット「壮大なゼロ」 ――国際立法の視点から――
 Ⅰ はじめに/Ⅱ ヨハネスブルグ・サミットの世界/Ⅲ メガ・コンファレンスの反省/Ⅳ NGO参加の問題/
 Ⅴ 結びに代えて ――国際環境ガバナンスの整備
21 自衛権の現代的意義
22 国際刑事裁判の難しさ
 Ⅰ ミロシェヴィッチの独演場/Ⅱ 国際刑事裁判の歴史/Ⅲ 国際刑事裁判所の設立
23 日中大陸棚境界画定問題
 Ⅰ はじめに/Ⅱ 係争区域の範囲/Ⅲ 境界画定基準としての中間線
24 東シナ海共同開発 ――国際法の適正な解釈に則り推進せよ――
 Ⅰ 対立の火種 東シナ海における日中大陸棚問題とは/Ⅱ 中間線方式に軍配 大陸棚境界画定に関する国際法の基準/
 Ⅲ 2008年政治合意に関する2つの了解とその評価/Ⅳ 前途多難な共同開発 ――国際法の手続きに乗せて解決せよ
25 国連安保理の機能変化
 Ⅰ 安保理の「立法」活動/Ⅱ 安保理の機能変化とその意味/Ⅲ 安保理決議と日本法
26 海賊対処法案どう考える
27 北方領土,択捉の主権問題は紛争「凍結」を ――日露共同管理で打開目指せ――
28 北方領土問題の解決に向けて国際司法裁判所に付託を ――「紛争」顕在化させ「法と正義」の判断に委ねよ――

第5部 国際法と人間
29 トワイライトの向こうに ――悲劇の国際法学者トーマス・ベイティ――
 Ⅰ 英国人法学者の数奇なる運命/Ⅱ オックスブリッジの異端児/Ⅲ 日本に夢見た「第二の英国」/Ⅳ 日本の国際法研究を支援/
 Ⅴ ベイティの「もう一つの顔」/Ⅵ 満州事変で果たした大役/Ⅶ 「反逆者」の無念と偉業/Ⅷ 青山墓地に永眠/Ⅸ ベイティ復権を願って
30 1907年ハーグ密使事件の遺産
 Ⅰ 序に代えて/Ⅱ 韓国皇帝・高宗と3使節の派遣/Ⅲ ハーグでの使節の活動/Ⅳ 同時代性の視点における密使事件/
 Ⅴ 日本政府の対応/Ⅵ 使節たちのその後/Ⅶ 結 び
31 石本泰雄教授の戦争法・中立法研究とその背景

初出一覧(巻末)
索 引(巻末)
1 事項(人名)索引
2 条約・文書索引
3 判例索引

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内容説明

混迷を深めるこの10年の国際社会の現状を捉えつつ、それを契機として、国際法の原点を見つめ直す。国際立法、気候変動、安全保障法等の最新動向を見据えながら、同時に、国際法の基本原理も鮮やかに照らし出す、研究、実務に必読の書。著者は現在、国連国際法委員会委員でもあり、委員会での「大気の保護」の漸進的法典化等環境問題に積極的に取り組んでいる。

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