目次
第1章 序 論
Ⅰ 問題の所在
Ⅱ 検討方法
Ⅲ 本書の構成
第2章 日 本
Ⅰ 現行制度に至るまでの最低賃金規制
Ⅱ 最低賃金法の成立から平成19年改正までの展開
Ⅲ 平成19年改正による新たな最低賃金制度
Ⅳ 最低賃金法制と社会保障各制度との関係
Ⅴ 小括――日本の最低賃金制度と社会保障制度
第3章 イギリス
Ⅰ 現行制度に至るまでの最低賃金規制
Ⅱ 全国最低賃金制度
Ⅲ 社会保障・税制度
Ⅳ 小括――イギリスの最低賃金制度と社会保障・税制度
第4章 フランス
Ⅰ 現行制度に至るまでの最低賃金規制
Ⅱ 全職域成長最低賃金(SMIC)制度
Ⅲ 社会保障・税制度
Ⅳ 小括――フランスの最低賃金制度と社会保障・税制度
第5章 総 括
Ⅰ イギリス
Ⅱ フランス
Ⅲ 英仏における法定最低賃金の役割
Ⅳ 日本の課題に対する示唆
内容説明
最低賃金制度の役割について、比較法的分析を通じて検討を行うとともに、制度のもつ課題と解決の方向性を明らかにする。具体的には、イギリス・フランスにおける最低賃金制度の構造および社会保障・税制度との関係について分析を行っている。そこでの比較法的分析を通じて、日本における最低賃金制度の特徴を明らかにし、社会保障・税制度との関係についても対象にした制度論を示唆する。