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生物遺伝資源へのアクセスと利益配分─生物多様性条約の課題

生物遺伝資源へのアクセスと利益配分─生物多様性条約の課題

環境、経済、社会的に最適なABSの制度と

著者 バイオインダストリー協会生物資源総合研究所
ジャンル 自然科学・環境  > 環境
法律  > 環境法
シリーズ 法律・政治  > 理論と実際シリーズ
出版年月日 2011/04/21
ISBN 9784797258370
判型・ページ数 A5変・312ページ
定価 本体4,300円+税
在庫 在庫あり
 

目次

はじめに〔磯崎 博司〕…3

第1章 生物多様性条約(CBD)の基礎知識… 7
1 生物多様性条約(CBD)とは〔最首 太郎〕… 7
(1) 概 要 7
(2) CBDの運用実施履行のための法構造 9
(3) CBDの特徴としての遺伝資源の規制12
2 CBD成立までの経緯〔高倉 成男〕…19
(1) 地球サミットとCBD19
(2) 対立点は先送り20
(3) 新条約制定の契機21
(4) 政府間交渉は1990年末から22
(5) 条約の目的の変質23
(6) 利益配分=環境コスト負担24
(7) TRIPS協定との関係25
(8) 日米の反対理由26
(9) 土壇場での修正27
(10) その後の日米の対応28
3 CBDで使われる用語、基本条文の説明〔磯崎 博司〕…29
(1) 基本的な用語29
(2) 主要条文の分析32
4 ABS問題の背景〔磯崎 博司〕…47
(1) 南北問題47
(2) 採択時の残された課題49
(3) ABS交渉難航の原因50
(4) 国家主権と国内法51
(5) 国境を越える国内法51
(6) 遺伝資源移転契約の遵守57

第2章 CBDにおけるアクセス及び利益配分 ABS会議の変遷と日本の対応〔炭田 精造・渡辺 順子〕…61
1 問題の背景61
2 ボン・ガイドラインの策定まで(COP1-COP6)65
3 ABSに関する国際レジーム(IR)をめぐる議論76
4 最終局面の交渉と名古屋議定書の採択103

第3章 生物遺伝資源の利用111
1 医薬品産業における生物遺伝資源の利用―天然物創薬と生物遺伝資源〔奥田 徹〕…111
(1) 創薬の起源111
(2) 抗生物質時代112
(3) ポスト抗生物質時代114
(4) 医薬品の探索と開発119
(5) 医薬品業界と天然物創薬121
2 機能性食品・健康食品素材としての生物遺伝資源の利用〔渡辺 順子〕…127
(1) 機能性食品、健康食品とは128
(2) 機能性食品・健康食品に素材として使用される生物遺伝資源130
(3) 産業の構造と商品開発136
(4) 開発におけるCBDの課題138
3 化粧品素材としての生物遺伝資源の利用  〔渡辺 順子〕…141
(1) 化粧品に素材として使用される生物遺伝資源142
(2) 原料の調達145
(3) 化粧品の開発146
(4) 開発におけるCBDの課題149
4 園芸産業における生物遺伝資源の利用〔鴨川 知弘〕…149
(1) 園芸産業における遺伝資源の利用152
(2) 園芸産業による遺伝資源利用の特異性に基づいたアクセス事例158
(3) 今後解決すべき課題163
5 大学や研究機関における生物遺伝資源の利用〔安藤勝彦〕…165
(1) 生物遺伝資源の学術利用165
(2) 生物遺伝資源の学術利用から産業利用への移行166
(3) カルチャー・コレクション(Culture Collection: CC)166
(4) 分類学研究とCBD167

第4章 CBDに関する個別論点…169
1 遺伝資源及び伝統的知識をめぐる国際紛争:論点と対策〔田上麻衣子〕…169
(1) 遺伝資源及び伝統的知識をめぐる主張の整理169
(2) 遺伝資源及び伝統的知識へのアクセス及び利用の際の留意点178
2 知的財産権に関する論点整理〔田上麻衣子〕…182
(1) WIPO/IGCにおける議論182
(2) WTO/TRIPS理事会における議論187
(3) 論点整理190
3 伝統的知識の保護193
 3-1 伝統的知識(TK)に関する問題の所在〔青柳 由香・田上麻衣子〕…194
(1) 伝統的知識とは何か194
(2) 広義の伝統的知識に関する問題の所在196
(3) 伝統的知識に関する問題の法的解決の可能性198
 3-2 CBDの締約国会議(COP)等における議論〔最首 太郎〕…201
(1) CBDの伝統的知識(TK)関連規定201
(2) CBDにおける伝統的知識関連議論の系譜204
(3) 第8条(j)実施において提起される問題について208
 3-3 その他の国際機関等による取組〔青柳 由香〕…213
(1) 国際的な取組214
(2) 地域的な取組217
(3) 国レベルでの取組218
4 Certificateに関する議論〔渡邊 幹彦〕…219
(1) ABSにおける国際認証の議論の開始221
(2) 国際認証の議論の内容224
(3) 実効性・実現可能性と経済性の問題232
(4) 国際認証の議論の動向に関する注意点234
5 食料及び農業のための植物遺伝資源に関する議論〔山本 昭夫〕…235
(1) ITPGRの概要237
(2) MLSの概要239
(3) ま と め241

第5章 海外生物遺伝資源へのアクセス及び利益配分の現状 243
1 海外動向243
 1-1 海外における生物遺伝資源利用の取組〔安藤 勝彦・渡辺 順子〕…243
(1) ノボザイム社のケニアにおける事例243
(2) グラクソ・スミスクライン(GlaxoSmithKline:GSK)社のブラジルにおける事例244
(3) アストラゼネカ(AstraZeneca)社のオーストラリアにおける事例245
(4) メルク(Merck)社の海外生物資源探索事例245
(5) 米国国立癌研究所(National Cancer Institute:NCI)の海外生物資源探索事例245
 1-2 英国王立キュー(Kew)植物園の取組〔山本 昭夫〕…247
2 日本における生物遺伝資源利用の取組250
 2-1 ABS問題への日本のアプローチ:JBAの取組〔薮崎 義康〕…251
(1) JBAとCBDとの関わり251
(2) CBD及びボン・ガイドラインの普及252
(3) 「遺伝資源へのアクセス手引」の作成253
(4) オープンセミナーによる「遺伝資源へのアクセス手引」の普及255
(5) ウェブサイト「生物資源へのアクセスと利益配分企業のためのガイド」の開設255
(6) 海外遺伝資源アクセスに関する「相談窓口」256
(7) 遺伝資源アクセスに関する関連動向の把握とアクセスルートの開拓256
(8) CBD締約国会議等への参加と我が国政府への支援・提言 257
(9) バイオインダストリー集団研修258
 2-2 海外生物遺伝資源利用の取組〔安藤 勝彦〕…260
(1) アステラス製薬のマレーシアにおける事例260
(2) ニムラ・ジェネティック・ソリューソンズ(NGS)の海外生物資源探索事例260
(3) 九州大学のネパールにおける事例261
(4) 製品評価技術基盤機構(NITE)の海外生物資源探索事例261

第6章 名古屋議定書の概略と論点〔磯崎 博司〕…264
1 名古屋議定書の枠組み264
2 名古屋議定書の主要規定266
(1) 適用範囲266
(2) 派生物:利益配分の対象範囲267
(3) 派生物:取得規制の対象範囲269
(4) 国内法に対する要件269
(5) 域外効力の対象事項271
(6) 対応義務272
(7) 利用国における違反対応措置273
(8) 監視・認証制度273
3 その他の規定275
4 今後の課題276

おわりに〔炭田 精造〕…279

◆◆CBD-ABSに関するよくある質問(FAQ)〔Q1~15〕283

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内容説明

生物多様性条約の中でも、重要な論点であるABS(アクセスと利益配分)問題について、第一線の研究者と実務家が協働して、理論と実践の両面から検討。2010年の名古屋議定書(COP10)後の状況も含み、「名古屋議定書の枠組み」といった総論から、「日本のアプローチ-JBAの取組」といった貴重な具体例までを網羅的、かつ詳細に議論・紹介。環境政策や生物学から経済・商学系まで、幅広い要請に応える必備の文献。企業担当者、政策担当者、学生、研究者必読。

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