不当利得の判例総合解説
事実関係の要旨付きで実務判断に便利
著者 |
土田 哲也
著 |
---|---|
ジャンル |
法律
> 民法 |
シリーズ |
法律・政治
> 判例総合解説シリーズ |
出版年月日 | 2003/11/18 |
ISBN | 9784797256437 |
判型・ページ数 | B5・176ページ |
定価 | 2,640円(税込) |
在庫 | 品切れ・重版未定 |
民法703条~707条までの不当利得に関する裁判例の解説。大審院および最高裁判例を中心にしつつも、新しい論点があるものは、未だ下級審段階にあるものも取り上げている。不当利得論は、判例は公平論を維持しているが、通説となってきた学説の類型論の立場で、整理されている。判例の事実関係の要旨をすべて付してあり、実務的判断に便利。
土田哲也(高松大学経営学部教授) 著
はしがき
第1章 不当利得の意義
第1節 債権発生原因としての不当利得
第2節 財産的利益保護のための他の制度との関係 【1】
第2章 一般不当利得の成立要件
第1節 成立要件の意義
第2節 利得に「法律上の原因がない」こと
1 二当事者間の給付利得(財産の給付)
(1) 利得者が積極的利益を得た場合
(a) 利得者が給付を受けたのち,契約の無効が判明または取消もしくは解除された場合 【2】~【11】
(b) 利得者が債権を有しないのに債務者等から弁済を受けた場合
ⅰ 民法関係
① 債権譲渡後の受領 【12】
② 債権消滅後の受領 【13】
③ 非債弁済に該当しない弁済提供の受領 【14】~【16】
④ 身元保証の効力を誤認しての弁償金の受領
⑤ 実体のない債権の譲渡人による譲渡代金の受領 【17】
⑥ 利息制限法所定の制限を超過する利息・損害金の受領 【18】~【22】
⑦ 権限のない事項についての協定に基づく金銭の徴収 【23】
⑧ 虚偽の事実に基づく損害賠償金の受領 【24】
⑨ 約款解釈を誤ったうえでの金銭の徴収 【25】
⑩ 婚約解消前の結納の受領 【26】【27】
ⅱ 商法関係
① 消却株に対する払込金の受領 【28】
② 無効な小切手に対する支払金の受領 【29】
③ 法定免責事由に該当するのに支払われた保険金の受領 【30】【31】
ⅲ 民事訴訟法関係
① 無効の転付命令の取得またはそれに基づく金銭の受領 【32】~【36】
② 仮処分取消前の仮処分命令による金銭の受領 【37】
ⅳ 行政法関係
① 年金受給権消滅後の受領代理人による年金の受領 【38】~【40】
② 恩給裁定取消前の払渡金の受領 【41】
ⅴ 税法関係
誤った課税処分に基づく税金の徴収 【42】~【45】
(c) 利得者が損失者に対して債権を有しない場合 【46】~【53】
(d) 利得者が被担保債権を有しないのに配当を受けた場合 【54】~【60】
(e) 担保権者が手続を誤って配当を受けたり,強制執行手続が誤っていた場合 【61】~【67】
(f) 利得者が社員権を有しないのに配当金・新株式を取得した場合 【68】~【70】
(2) 利得者が消極的利益を得た(出捐しないで債務を免れた)場合 【71】~【79】
2 二当事者間の給付利得(労務の給付)
① 工 事 【80】【81】
② 登記手続 【82】
③ 管理行為 【83】
3 二当事者間の非給付利得
① 他人の所有物の無権限売却 【84】~【87】
② 他人の所有物の無権限利用 【88】~【93】
③ 賃貸借終了後の目的物の占有 【94】~【101】
④ 土地譲渡後の小作料受領 【102】
⑤ 他人所有の金銭の受領 【103】~【110】
4 三当事者が係わる給付利得 【111】~【118】
5 三当事者が係わる非給付利得
(1) 財産の給付 【119】~【121】
(2) 労務の給付 【122】~【125】
第3節 利得者に「利得」,損失者に「損失」があること
1 他人の「財産」による利得
(1) 金銭の取得または支払免脱
(2) 金銭以外の財産の取得
(3) 他人の財産の占有
2 他人の「労務」による利得
第4節 利得と損失との間に因果関係があること
① 「取引上の観念」説
② 「直接の因果関係」説
③ 「社会通念上の連結」説
第3章 一般不当利得の効果
第1節 効果の概説
第2節 善意の利得者の返還義務の範囲
1 返還すべき財産
2 返還義務の範囲
第3節 悪意の利得者の返還義務の範囲
第4章 特殊な不当利得
第1節 非債弁済
1 狭義の非債弁済の成立要件
(1) 債務が存在しないこと
(2) 弁済として任意に給付をしたこと
(3) 弁済者が弁済の当時債務の不存在を知っていること
2 効 果
第2節 期限前の弁済
1 立法趣旨
2 弁済者の保護
第3節 他人の債務の弁済
1 立法趣旨
2 債権者の保護
(1) 要 件
(a) 債権者が債権が消滅したものと誤信して証書を毀滅したとき
(b) 債権者が債権が消滅したものと誤信して担保を放棄したとき
(c) 時効によって債権を失ったとき
(2) 効 果
3 弁済者の保護
主要参考文献
はしがき
第1章 不当利得の意義
第1節 債権発生原因としての不当利得
第2節 財産的利益保護のための他の制度との関係 【1】
第2章 一般不当利得の成立要件
第1節 成立要件の意義
第2節 利得に「法律上の原因がない」こと
1 二当事者間の給付利得(財産の給付)
(1) 利得者が積極的利益を得た場合
(a) 利得者が給付を受けたのち,契約の無効が判明または取消もしくは解除された場合 【2】~【11】
(b) 利得者が債権を有しないのに債務者等から弁済を受けた場合
ⅰ 民法関係
① 債権譲渡後の受領 【12】
② 債権消滅後の受領 【13】
③ 非債弁済に該当しない弁済提供の受領 【14】~【16】
④ 身元保証の効力を誤認しての弁償金の受領
⑤ 実体のない債権の譲渡人による譲渡代金の受領 【17】
⑥ 利息制限法所定の制限を超過する利息・損害金の受領 【18】~【22】
⑦ 権限のない事項についての協定に基づく金銭の徴収 【23】
⑧ 虚偽の事実に基づく損害賠償金の受領 【24】
⑨ 約款解釈を誤ったうえでの金銭の徴収 【25】
⑩ 婚約解消前の結納の受領 【26】【27】
ⅱ 商法関係
① 消却株に対する払込金の受領 【28】
② 無効な小切手に対する支払金の受領 【29】
③ 法定免責事由に該当するのに支払われた保険金の受領 【30】【31】
ⅲ 民事訴訟法関係
① 無効の転付命令の取得またはそれに基づく金銭の受領 【32】~【36】
② 仮処分取消前の仮処分命令による金銭の受領 【37】
ⅳ 行政法関係
① 年金受給権消滅後の受領代理人による年金の受領 【38】~【40】
② 恩給裁定取消前の払渡金の受領 【41】
ⅴ 税法関係
誤った課税処分に基づく税金の徴収 【42】~【45】
(c) 利得者が損失者に対して債権を有しない場合 【46】~【53】
(d) 利得者が被担保債権を有しないのに配当を受けた場合 【54】~【60】
(e) 担保権者が手続を誤って配当を受けたり,強制執行手続が誤っていた場合 【61】~【67】
(f) 利得者が社員権を有しないのに配当金・新株式を取得した場合 【68】~【70】
(2) 利得者が消極的利益を得た(出捐しないで債務を免れた)場合 【71】~【79】
2 二当事者間の給付利得(労務の給付)
① 工 事 【80】【81】
② 登記手続 【82】
③ 管理行為 【83】
3 二当事者間の非給付利得
① 他人の所有物の無権限売却 【84】~【87】
② 他人の所有物の無権限利用 【88】~【93】
③ 賃貸借終了後の目的物の占有 【94】~【101】
④ 土地譲渡後の小作料受領 【102】
⑤ 他人所有の金銭の受領 【103】~【110】
4 三当事者が係わる給付利得 【111】~【118】
5 三当事者が係わる非給付利得
(1) 財産の給付 【119】~【121】
(2) 労務の給付 【122】~【125】
第3節 利得者に「利得」,損失者に「損失」があること
1 他人の「財産」による利得
(1) 金銭の取得または支払免脱
(2) 金銭以外の財産の取得
(3) 他人の財産の占有
2 他人の「労務」による利得
第4節 利得と損失との間に因果関係があること
① 「取引上の観念」説
② 「直接の因果関係」説
③ 「社会通念上の連結」説
第3章 一般不当利得の効果
第1節 効果の概説
第2節 善意の利得者の返還義務の範囲
1 返還すべき財産
2 返還義務の範囲
第3節 悪意の利得者の返還義務の範囲
第4章 特殊な不当利得
第1節 非債弁済
1 狭義の非債弁済の成立要件
(1) 債務が存在しないこと
(2) 弁済として任意に給付をしたこと
(3) 弁済者が弁済の当時債務の不存在を知っていること
2 効 果
第2節 期限前の弁済
1 立法趣旨
2 弁済者の保護
第3節 他人の債務の弁済
1 立法趣旨
2 債権者の保護
(1) 要 件
(a) 債権者が債権が消滅したものと誤信して証書を毀滅したとき
(b) 債権者が債権が消滅したものと誤信して担保を放棄したとき
(c) 時効によって債権を失ったとき
(2) 効 果
3 弁済者の保護
主要参考文献
関連書籍
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