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戦後日本の経済外交 ―「日本イメージ」の再定義と「信用の回復」の努力

学術選書 2010

戦後日本の経済外交 ―「日本イメージ」の再定義と「信用の回復」の努力

日本の「自己」定義への新たな視座

著者 高瀬 弘文
ジャンル 法律  > 国際法/国際関係/国際私法
シリーズ 法律・政治  > 学術選書
出版年月日 2008/07/29
ISBN 9784797254808
判型・ページ数 A5変・352ページ
定価 本体8,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

・まえがき 


◆序章 研究課 題と分析の視角 3  

一 研究課題 ―「経済外交」 4
(1)コトバとしての「経済外交」 (4) (2)「経済外交」をめぐる議論の変遷( 6) 「アジア」諸国を対象とした「経済外交」研究 ( 6 ) / 「先進国」を対象とした「経済外交」研究 ( 7 ) / 「アジア第一主義」と「先進国第一主義」( 8 ) / 「先進国第一主義」の優勢 ( 9 ) / 近年の「経済外交」研究の動向( 11 )
二  分析の視角と本書の構成 13 (1)「日本イメージ」の再定義( 14) (2)「信用の回復」の努力 ( 16)

◆第1章 「日本イメージ」の再定義 20  
一  「社会進化の動向」 23 (1)世界政治の変化 ( 23 ) (2)世界経済の動向( 25 )
二  日本経済再建の方向 27 (1)経済の民主化 ( 27 ) (2)貿易の振興( 30 )
三  「発展段階」と「特殊」 33 (1)日本の位置付け ( 33 ) (2)日本の役割( 35 )
四  「信用の回復」の必要 38 (1)「日本の戦争」と「信用の回復」( 38) (2)「信用の回復」の具体的な中身 ( 41 )
五  再定義のパターン 45 「社会進化の動向」 ( 46 ) / 「発展段階」と「特殊」 ( 47 ) / 「貿易主義」の台頭 ( 48 )  

◆第2章 「過去」の意義付けの変化 50  
一  対日占領政策の転換 50
二  「貿易主義」の台頭 53 吉田茂首相による「日本イメージ」の再定義( 53 ) / 「信用の回復」 をめぐる吉田の議論 ( 54 )
三  論争の勃発「開発主義」対「貿易主義」 57 (1)「貿易主義」の議論 ( 57) 中山伊知郎「日本經濟の顏」( 57 ) / 中山による「過去」の意義付け (5 9 ) (2)「開発主義」の擁護( 60) 都留重人による中山論文批判 ( 60 ) / 有沢広巳による中山論文批判( 62 ) / 積み残された論点 ( 64 )
四  「過去」の意義付けの変化 65 「過去との断絶」 ( 67 ) / 戦前と戦中の分離 ( 69 ) / 『基本問題』から継承したもの ( 70 )  

◆第3章 日本を取り巻く国際環境 74  
一  「日米経済協力」構想の登場 76 日本の輸出市場に対するアメリカ側の構想 ( 76 ) / 東北アジアから 東南アジアへ( 77 ) / 「日米経済協力」構想に対する日本側の態度 ( 80 )
二  日本のIMF・IBRD加盟 83 (1)加入申請までの道程 ( 86) 経済的利益を獲得するための政治的・社会的基盤の確立( 87 ) / 中 長期的な課題としての政治的・社会的基盤の確立 ( 89 ) /政治的・社会的基盤の具体的な中身 ( 90 ) (2)加盟検討委員会の討議 ( 94) 日本のクォータをめぐる国際的な対立 ( 94 ) / 日本のクォータに関する日本側の態度 ( 96 ) / 日本の金払込額をめぐる諸問題 ( 98 ) (3)日本政府内部の政策対立( 99 ) 大蔵省の見解 ( 99 ) / 外務省の見解 ( 101 ) / 政策対立が持つ意味( 102 ) (4)吉田の介入と加盟の決断 ( 103)
三  日本のココム加入と対中貿易 106 (1)外務省と通産省の政策対立 ( 108) ①  機構問題 ( 110 ) ② 品目問題 ( 114 ) (2)加入条件の受諾 ( 116) 日本側の態度決定 ( 117 ) / ワシントン会議の開催 ( 119 )
四  日本を取り巻く国際環境 121 国際環境が日本に対して持つ意味( 123 )  

◆第4章 「信用の回復」Ⅰ ―「日本イメージ」 の「後進国」側 127  
一  日本の役割の再定義 129 (1)「大来構想」の提示 ( 129) 「日米経済協力」構想に基づく「東南アジア開発」( 131 ) / 対東南アジア経済政策構想の再検討 ( 133 ) / 賠償支払い問題の早期解決( 134 ) / 「岡野構想」(「わが国経済の自立について」) ( 136 ) /賠償支払い問題の行き詰まり ( 139 ) (2)「新輸出計画」の策定 ( 143)「大来構想」の受容 ( 144 ) / 輸出会議の設立 ( 147 ) (3)「信頼の確保」( 148)
二  日本のECAFE加盟 151 (1)準加盟の模索 ( 151) 日本のECAFE加盟に対する障害( 152 ) / 日本の加盟に対するECAFE事務局の態度 ( 152 ) / ECAFE事務局の政策方針( 153 ) / ECAFEにおける日本の位置付けと役割 ( 155 ) / ECAFEの付託条項の改正( 157 ) / 積み残された課題 ( 158 ) (2)二度の討議延期 ( 159) ① 日本の加盟を取り巻く国際環境 ( 159 ) 米仏提案をめぐる政策対立 ( 160 ) ② 「アジア」諸国との「峻別」 ( 163 ) 東南アジア地域との経済提携を阻害?( 164 ) / ECAFE正式加盟の目的が変化? ( 166 ) / 武内の構想が持つ意味( 167 ) / 二度目の討議延期 ( 168 ) (3)正式加盟の実現 ( 169) 「アジア」諸国(と)の「連帯」( 170 ) / ECAFE正式加盟に向けた努力 ( 173 )
三 日本のコロンボ・プラン加入 175 (1)加入の目的および方法 ( 175) コロンボ・プランにおける日本の位置付けと役割( 175 ) / 東南ア ジア開発における「指導的地歩」 ( 177 ) / 日本のコロンボ・プラン加入に対する障害( 180 ) (2)対日政策の変化と加入の実現 ( 182) ソ連外交の「柔軟化」( 182 ) / イギリス政府の政策転換 ( 183 ) / アメリカ政府の政策転換( 184 ) / 外交チャネルの多様化 ( 185 ) / オーストラリア政府の政策転換( 186 ) / 「アジア」諸国からの支持の獲得 ( 188 )
四 日本の加入が持つ意味 189 「先進国」との協調 ( 189 ) / 「アジア」諸国との「峻別」 ( 192 )/ 「アジア」諸国(と)の「連帯」 ( 193 ) / 日本の位置付けと役割 ( 193 ) / 「信頼の確保」の努力とその成果 ( 195 )  

◆第5章 「信用の回復」Ⅱ ―「日本イメージ」 の「先進国」側 197  
一 日本のGATT加入の動機 199 GATTにおける日本の位置付けと役割 ( 201 ) / 加入の方途― ―「対英関係の調整」( 203 ) / GATT加入に対する日本側の方針 ( 205 )
二 加入の方途の模索 206 「不公正」貿易という批判の払拭 ( 207 ) / 日本のGATT加入に対するイギリス側の態度( 209 ) / イギリス側が懸念する日本の位置付けと役割 ( 211 ) / 差別的待遇に対する報復措置( 214 )
三 GATTのメンバーになる― ― 仮加入の模索 215 (1)仮加入をめぐる国内対立( 215) 仮加入に対する慎重論 ( 217 ) / 仮加入に対する推進論 ( 218 ) (2)仮加入に向けた対外政策 ( 220) 日本の「中立化」の示唆 ( 221 ) / 英連邦諸国の分断工作 ( 224 )
四 正式加入の実現 225
五 日本のGATT加入が持つ意味 228 日本の位置付けと役割 ( 228 ) / 日本側とイギリス側との見解の相違( 229 ) / 「過去」をめぐる食い違い ( 231 )  

◆第6章 「信用の回復」Ⅲ ―「日米経済協力」 構想 v. s.「日本イメージ」 234  
一 対米自主輸出規制を実施する 237 対米自主輸出規制という方法の浮上 ( 239 ) / 国務省主導による問題解決 ( 241 ) / アメリカの業界の不満 ( 244 )
二 日米対立の構図とその背景 244 商務省主導による問題解決 ( 244 ) / 日本側の交渉方針 ( 246 ) / アメリカ側第1次提案の提示 ( 247 )/ アメリカ側の交渉方針を受諾 ( 250 )
三 対米譲歩のパターン 253 (1)「大局的見地」からの譲歩( 253) 第1次提案に対する日本側の態度 ( 253 ) / 日本側対案に対するアメリカ側の反応( 254 ) / 日本側による対米譲歩 ( 256 ) (2)「最大の犠牲」を越えて( 257) アメリカ側第2次提案の提示 ( 257 ) / 別珍に関する対米譲歩 ( 258 ) (3)日米関係悪化の恐怖 ( 261) アメリカ側第3次提案の提示 ( 261 ) / 日本側のさらなる対米譲歩 ( 262 ) / アメリカ側第4次提案の提示( 263 ) / 第4次提案に対する日本側の態度 ( 265 ) / 「大局的見地」が意味するもの( 266 ) / アメリカ側最終案の条件付き受諾 ( 267 ) / 日米妥協案の作成( 269 ) (4)対米譲歩の歴史的意味 ( 270) 日本の位置付けと役割をめぐる日米対立( 270 ) / 対米譲歩の理由とその意味 ( 272 ) / 「大局的見地」からの譲歩とその帰結( 273 )
四 積み残された課題への対処 276 (1)対日GATT35条の援用撤回( 276) 対英交渉の展開 ( 277 ) / 日本のOECD加盟 ( 279 ) (2)賠償支払い問題の妥結( 281) 講和直後の賠償支払い交渉 ( 282 ) / 「信用の回復」としての賠償支払い交渉( 282 ) / 「日本イメージ」の継承 ( 285 ) / 東南アジア開発閣僚会議の開催( 286 )  

◆終章 暫定的結論と若干の展望 289  
一  本書の議論のまとめ 289 「日本イメージ」の再定義 ( 290 ) / 「過去」の意義付けの変化 ( 291 ) / 「日米経済協力」構想 ( 291 ) / 日本に対する「信用」・「信頼」の欠如( 293 ) / 「信用の回復」のための方途 ( 295 )
二  暫定的結論と若干の展望 296 (1)暫定的結論 ( 296) ①  「日本イメージ」の再定義 ( 297 ) 再定義のパターン( 297 ) / 日本の位置付けと役割の「二面性」 ( 299 ) ②  「信用の回復」の努力( 300 ) 「信用の回復」の努力が持つ2つの側面 ( 302 ) ③  「過去」の意義付け( 304 ) 「過去との断絶」 ( 304 ) / 「過去」の肯定的な理解 ( 305 ) / 「過 去」の意義付けが意味したもの ( 306 ) ④  戦後日本の国際環境( 307 ) 「冷戦」の部分的な緊張緩和 ( 309 ) / 国際環境の変化がもたらしたもの( 309 ) (2)若干の展望 ( 311)    


・あとがき
     

事項索引(巻末)

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内容説明

「われわれ」とはいったいどのような存在であり、どこからきてどこへ向かうのか。外交政策の展開のみならず、戦後日本の、経済成長とその政治的・社会的基盤の確立に向けた日本の政策決定者たちの認識や思考パターン、さらに富の配分のあり方など、「自己」定義をめぐる、なお現代的な問題を考察する。日本の「未来」を見出す必読文献。

 

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