目次
第一部 立憲国家の諸相
Ⅰ 国家法人説とベッケンフェルデのアンシュタルト国家論 3
Ⅱ 立憲主義のドイツ的理解 25
Ⅲ ケルゼンの民主主義論 79
Ⅳ 法治国家と民主制 127
Ⅴ 基本法への環境国家規定の導入 159
第二部 基本権保障の諸問題
Ⅵ 制度保障論と制度的基本権論 183
Ⅶ 制度と自由 243
Ⅷ 基本権の制限と法律の一般性 263
Ⅸ 基本権放棄の観念と自己決定権 287
Ⅹ 人格の自由な発展の権利 309
ⅩⅠ 集会の自由に関する二つの連邦憲法裁判所判決 337
第三部 憲法変遷の観念
ⅩⅡ ビスマルク憲法と憲法変遷論 365
ⅩⅢ ヴァイマル憲法と憲法変遷論 441
ⅩⅣ ボン基本法と憲法変遷論 537
ⅩⅤ 憲法解釈の枠と憲法変遷論 581
初出・原題一覧(巻末)
あとがき(巻末)
事項索引(巻末)
人名索引(巻末)
内容説明
ドイツを中心に、憲法理論を比較検討した理論的検討。≪第一部≫では「国家」「立憲主義」「国民主権」といった憲法学の基礎概念に焦点を当て、統治原理に関する研究や国家の役割論・目的論を論ずる。≪第二部≫では、「基本権保障」について、その基礎理論から個別基本権の各論的研究までを論考。個人の自由の実質化・最適化のために憲法の基本権規定はいかに解釈されるべきか、という視点より洞察。≪第三部≫では、時間の経過の中で変転する憲法秩序を、「憲法変遷」概念を精査し、検討。