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人にやさしい医療の経済学─医療を市場メカニズムにゆだねてよいか

現代選書 24

人にやさしい医療の経済学─医療を市場メカニズムにゆだねてよいか

経済学から医療の本質をとらえなおす

著者 森 宏一郎
ジャンル 医学・心理学
法律  > 医事法
政治・経済  > 経済
法律  > 労働法/社会保障法
シリーズ 一般  > 現代選書
出版年月日 2013/12/19
ISBN 9784797234220
判型・ページ数 4-6・208ページ
定価 本体2,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

まえがき
第1 章 イントロダクション
1 はじめに
⑴ 提供医療サービスの不足
⑵ 医師不足の事例:産科医療
⑶ 医療供給不足の事例:救急医療
⑷ 医療資源の配分・分配の問題
2 政府の失敗か
⑴ 需給不均衡の原因
⑵ 診療報酬という医療サービスの価格
⑶ 政府 vs. 市場
3 市場が解決策か
⑴ 市場による配分
⑵ 効率性 vs. 公平性
⑶ 医療サービスは私的財ではなく公共財
4 本書の内容
⑴ 3 つのメッセージ
⑵ 本書の構成
第2 章 医療サービスは公共財
本章の目的
財・サービス(用語の使い方)
1 公共財
⑴ 公共財とは何か
⑵ 非排除性とは何か
⑶ 非競合性とは何か
⑷ 公共財と市場メカニズム
2 医療サービスの2 つのとらえ方
⑴ 患者へ提供される医療サービス
⑵ 国民に対する医療サービスのインフラ
⑶ なぜ2 つ目のとらえ方が正論なのか
⑷ 医療インフラの提供は財・サービス
⑸ 医療サービスの特殊性
3 医療サービスは公共財
⑴ 非排除性を持つか:
医療サービスの第1 解釈の場合
⑵ 非競合性を持つか:医療サービスの第1 解釈の場合
⑶ 医療サービスは私的財:医療サービスの第1 解釈の場合
⑷ 市場メカニズムとの関係:医療サービスの第1 解釈の場合
⑸ 非排除性を持つか:医療サービスの第2 解釈の場合
⑹ 非競合性を持つか:医療サービスの第2 解釈の場合
⑺ 医療サービスは公共財:医療サービスの第2 解釈の場合
第3 章 医療資源はスラック資源
本章の目的
1 スラック資源
⑴ スラック資源とは何か
⑵ スラック資源の2 つの意味合い
2 医療資源の考え方
⑴ 医療資源の整理:ヒト
⑵ 医療資源の整理:モノ
⑶ 医療資源の整理:カネ
⑷ 医療資源の整理:情報
⑸ 医療資源はスラック資源
⑹ なぜ医療資源はスラック資源なのか:成長のために必要な資源が多い
⑺ なぜ医療資源はスラック資源なのか:外部環境に対するバッファー
3 医療サービスに対するインプリケーション
⑴ 医療サービスの第2 解釈と医療資源に
スラック資源が必要なことは表裏一体
⑵ 医師確保にはスラック資源がなければならない
第4 章 市場メカニズムによる配分の問題
本章の目的
1 市場メカニズムによる資源配分
⑴ 分析の準備
⑵ 社会厚生とは何か
⑶ 社会厚生の最大化
⑷ パレート効率
⑸ 配分 vs. 分配
⑹ 効用関数
⑺ エッジワース・ボックスによる配分と分配に関する考察
⑻ 効率と公正を両にらみで考える経済学へ
2 市場メカニズムの分析:医療サービスの第1 解釈の場合
⑴ 医療サービスの市場分析 :医療サービスの第1 解釈の場合
⑵ 配分の効率性をベースにして分配の公正を考慮
⑶ 貧乏人は医者にかかるな
⑷ 医療サービスへのアクセスを価格で制限できるか
⑸ 人は事前に疾病時の医療サービスへの需要量を考えているか
⑹ 医療サービスに対する見かけの需要と真の需要
⑺ 真の需要を満たす方策とそのコスト
⑻ いくつかの視点の衝突
3 市場メカニズムの分析:医療サービスの第2 解釈の場合
⑴ 医療サービスの市場分析 :医療サービスの第2 解釈の場合
⑵ 医療サービスは公共財
⑶ 市場メカニズムでは公共財の配分はうまくいかない
⑷ 公共財の需要曲線
⑸ フリーライド(タダ乗り)の問題
⑹ 所得分配と公共財の需要曲線
補論 利得表を変更した場合の考察
第5 章 完全競争市場モデルにおける医療
(市場の失敗)
本章の目的
市場モデルの背景
経済学は市場メカニズム万能を信奉する学問ではない
1 市場均衡と効率性の関係
⑴ 厚生経済学の第一定理と第二定理
2 完全競争市場モデルの仮定の意味
⑴ 完全競争市場モデルが前提とする仮定
⑵ 同一の財・サービスが取引されること
⑶ 匿名性のある多数の消費者が存在すること
⑷ 生産者は独占力を持たないこと
⑸ 情報が完全であること
⑹ 参入・退出が自由であること
⑺ 外部性や公共財が存在しないこと
⑻ 取引コストがゼロであること
⑼ 完全競争市場モデルの仮定についてのまとめ
3 競争要因としての営利動機と広告
⑴ 営利動機の否定
⑵ 広告の制限
⑶ 背後の論理
4 見えざる手による競争 vs. 顔の見える競争
⑴ 医療サービスでは見えざる手による競争は期待できない
⑵ 顔の見える競争によって十分な競争圧力が得られる
⑶ 見えざる手による競争と顔の見える競争の比較
⑷ 医療サービスにおける競争原理の考察·
第6 章 医療政策を考える
本章の目的
1 市場と組織の選択
⑴ 市場と組織
⑵ 市場 vs. 組織
⑶ 組織が有利なとき
⑷ 救急車の配車を市場メカニズムで行うと何が起きるか
2 2 つの医療制度システム
⑴ 医療制度システムの2 つの世界観
⑵ 医療サービスの第1 解釈の世界観
⑶ 一円一票の厳しい世界をいかに補正するか:公的医療保険制度
⑷ 日本は医療サービスの第1 解釈の世界観に立っている
⑸ 価格の固定化は市場システムを補完している
⑹ 市場の失敗をどのように克服するか
⑺ 医療サービスの第2 解釈の世界観
⑻ 非効率でも国民に等しく一定レベルの医療サービスを提供するという価値観
⑼ 医療サービスの第2 解釈の世界観:英国NHS
⑽ 内部市場システム:英国NHS
⑾ PFI の推進:英国NHS
⑿ 結果に基づく支払制度:英国NHS·
⒀ 医療サービスの無料とGP:英国NHS
⒁ 中間システムとしての医療制度システムの形成
3 日本の医療政策の方向性
⑴ 理念と実際の制度システム
⑵ リスクと不確実性
⑶ 民間医療保険は社会的公正の問題を解決できるか
⑷ 社会的公正の問題解決のためには公的医療保険が必要
⑸ 日本における医療政策の方向性
⑹ 医療サービスのインフラとして医療を充実させる方策
⑺ 医療サービスの地域別配置の適正化
⑻ 欧米か?
4 日本の医師不足問題に対する政策
⑴ 日本の医師不足問題
⑵ 医師不足問題の本質とは何か
⑶ 医療サービス市場と医師労働市場の関係
⑷ 医師数を増やす政策の副作用
⑸ 医師労働の罠
⑹ 無料化の問題: 価格の意味
5 混合診療をどう考えるか
⑴ 混合診療解禁の問題
⑵ 市場と組織の選択・組合せ
第7 章 結  論
1 医療政策に関わる残された論点
⑴ モラル・ハザード
⑵ 供給が需要をつくる
⑶ 個人の意思決定 vs. 組織の意思決定
2 本書のまとめ
参考文献
索  引

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内容説明

日本の医療制度システムをどのようにとらえるべきかを、経済学をベースに検証し、より良い医療制度システムを構築するための政策の方向性を考究する。効率性と公平性を両にらみした「人にやさしい医療」の実現に向け、医療の本質に迫る。

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