現代比較法学の諸相
新刊案内・書評・最終構成の中に長年の思索が見事に展開されている。北大・幌大と恵まれた研究環境に感謝しつつ、超一流を目指して比較法学に専念された著者の面目躍如たるものがある。愛娘を亡くされ、ご霊前に捧げるにふさわしい格調高い、身のひきしまる思いのする書物である。版元としても先生のお気持ちに少しでも報いたいと願って力を尽くしたつもりである。法を素材に人の魂に迫ると同時に、著者の涼々しい文体にカタルシスを感じて小気味良い逸作。
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