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知的財産法の未来

知的財産研究叢書 9

知的財産法の未来

日韓の各視点から知的財産制度を考察

著者 中山 信弘
韓 相郁
ジャンル 法律  > 知的財産法/特許法/著作権法
シリーズ 法律・政治  > 知的財産研究叢書
出版年月日 2010/12/13
ISBN 9784797227055
判型・ページ数 A5変・288ページ
定価 本体8,600円+税
在庫 在庫あり
 

目次

 序 文―日韓に架ける夢 〔中山信弘〕
 序 文―知的財産権を追いかけてきた希望と夢 〔韓 相郁〕

◇第1部 知的財産政策

1 知的財産法研究の回顧と将来への課題 〔中山信弘〕…3
  1 知的財産法の講座の生い立ち (3)
  2 知的財産法学の独自性 (4)
  3 知的財産法の社会的意味 (5)
  4 わが国の知的財産政策の状況 (8)
  5 知的財産法が直面する今後の課題 (9)
  6 今後の知的財産法学のあり方 (12)
2 米国特許訴訟は,なぜテキサス東部法院(Eastern District of Texas)に集まっているのか―韓国が注視する点はないか 〔韓 相郁〕…15
  1 パテント・トロール (15)
  2 タイラーでの経験 (15)
  3 我々は何を学ばなければならないか (19)
3 属地主義の破壊―特許法統合の第一歩 〔韓 相郁〕…21
  1 不公正貿易行為調査法による知的財産権保護 (21)
  2 知的財産権保護の国際協力を目指す立法 (24)
4 特許制度の2つの顔―韓国の宿題は何で,進むべき方向はどこなのか 〔韓 相郁〕…26
  1 はじめに (26)
  2 特許制度と独占禁止 (27)
  3 経済発展に対する特許制度の役割 (28)
  4 おわりに (32)
5 デジタル時代の知的財産権―覚書 〔中山信弘〕…34
  1 情報化というコンテクストの中での知的財産法 (34)
  2 財産的情報の保護の手法 (37)
   (1) 財産的情報の囲い込み (37)
   (2) 情報のアクセスをブロックする囲い込み―営業秘密 (38)
   (3) 情報の経済的利用をブロックする囲い込み―知的財産権法 (40)
   (4) 知的財産法 (42)
  3 デジタル化に伴う問題 (43)
   (1) 情報管理技術の意義(43)
   (2) 平成11年著作権法・不正競争防止法改正 (45)
   (3) 従来の制度の前提 (48)
   (4) 技術的保護手段と契約 (50)
  4 今後の展望 (55)
6 国家の発展段階と知的財産権の保護―韓国はどこまできているのか 〔韓 相郁〕…59
  1 未来志向的な知的財産政策の必要性 (59)
  2 韓国における知的財産権保護の現状 (60)
  3 韓国は世界10位以内の貿易大国であり,経済大国である (62)
7 知的財産権保護の世界的動向とわが国の対応 〔中山信弘〕…64
  1 はじめに (64)
  2 日本における知的財産制度改革 (66)
  3 なぜ,いま知的財産か―知的財産法の構造と産業政策 (70)
  4 現在の改革の問題点 (73)
  5 知的財産制度の強化と独禁法 (76)
  6 おわりに―脱工業社会と知的財産制度 (79)
8 世界特許庁―過去100年間の夢:韓国の役割は何か? 〔韓 相郁〕…81
  1 はじめに (81)
  2 世界特許をめぐる議論状況 (83)
  3 特許制度統一のメリット・デメリット (84)
9 特許怪物(Patent Troll)に対する断想 〔韓 相郁〕…90
  1 はじめに (90)
  2 特許侵害訴訟の具体例 (91)
  3 特許怪物を契機とする特許権保護制度の再検討 (93)
   (1) 特許怪物という用語の由来 (93)
   (2) エジソンが特許怪物なのか (94)
10 知的財産高等裁判所への道のり 〔中山信弘〕…98
  1 はじめに (98)
  2 知財高裁設立までの経緯 (98)
  3 知財高裁成立までの議論 (102)
  4 今後の展望 (105)
11 知的財産強国と司法府への期待 〔韓 相郁〕…107
  1 韓国における知的財産政策の現状 (107)
  2 韓国の特許司法にかける国民の期待 (109)
12 工業所有権法のゆくえ 〔中山信弘〕…111
  1 はじめに (111)
  2 プロ・パテント政策の意味 (112)
   (1) 審査期間の短縮 (112)
   (2) 権利の幅 (113)
   (3) エンフォースメント (114)
   (4) 権利の活用 (115)
  3 競争法との関係 (116)
  4 特許権と著作権 (118)
  5 将来像 (120)
13 特許権と独占禁止法の調和と葛藤―Ebay判決の解決策 〔韓 相郁〕…121
  1 特許権の保護と制限 (121)
  2 Ebay判決の柔軟化 (125)

◇第2部 特許法

1 特許紛争の二元的解決とキルビー判決の特異性 〔韓 相郁〕…129
  1 はじめに (129)
  2 ドイツでの特許侵害訴訟の経験 (130)
  3 特許侵害における二元論 (130)
  4 キルビー判決の特異性 (131)
  5 一方,韓国は? (133)
  6 おわりに (135)
2 当業者確定の問題(最も重要かつ難しい実務上の難題)―当業者は当該出願の外国出願書を参酌できないのか? 〔韓 相郁〕…136
  1 「当業者」「出願当時の技術水準」の確定 (136)
  2 特許出願時の記載不備の判断 (138)
3 世界に示せるだけの進歩性判断基準が韓国にあるのか―予測可能性と具体的妥当性の調和する妥協点の摸索 〔韓 相郁〕…147
  1 韓国における進歩性判断の基準は何か (147)
  2 知的財産権の保護は強化されなければならないか (148)
  3 理想的な進歩性の判断基準が揃えるべき2つの要件 (150)
  4 TSM Test (151)
  5 KSR判決の内容 (153)
  6 韓国大法院の進歩性判断基準 (156)
  7 2つの進歩性判断基準の提示 (157)
  8 フォームファクター判決と米国判例法の進歩性判断基準の比較 (158)
  9 進歩性「否定要件」の提示 (159)
4 職務発明の補償請求権―特許に対する配慮に注目しなければならない 〔韓 相郁〕…162
  1 法人は発明者になり得るか (162)
  2 職務発明に対する補償と課題 (164)
  3 訴訟の増加と紛争金額の増大 (166)
5 改良型医薬品(incrementally modified drug)に対する過度な有効性の要求―ブーメランとなって韓国へ戻って来るだろう 〔韓 相郁〕…168
  1 改良型医薬品の定義 (168)
  2 韓国製薬産業と改良型医薬品 (169)
  3 改良型医薬品の開発と特許政策 (172)
   (1) 特許政策と産業発達 (173)
   (2) 改良型医薬品に対する特許政策 (174)
6 Pension Committee事件―韓国の実務に与える影響および教訓 〔韓 相郁〕…176
  1 はじめに (176)
  2 事実関係と決定の主要内容 (178)
  3 Scheindlin判事が提示する論議の基礎 (178)
  4 主要論点の整理 (179)
   (1) 争点1:制裁するかどうかを定めるに当たって考慮すべき事項は何か (179)
   (2) 争点2:discoveryにおいてどのような行為が過失,重過失,故意のある行為になるのか (179)
   (3) 争点3:立証責任 (181)
   (4) 争点4:適正な制裁(Sanction)の選択 (182)
     ア 制裁の目的および種類 (182)
     イ 制裁の選択 (182)
     ウ 制裁の回避 (182)
   (5) 本件において文書損失者に加えられた制裁 (183)
  5 今回の判決の意義およびZubulake判決との比較 (183)
   (1) 本判決の位置づけ (183)
   (2) 文書保存義務の発生時期 (183)
   (3) 相手方が不利益を被ったことの推定 (184)
  6 終わりに (184)

◇第3部 著作権法・デザイン法

1 デジタル時代の著作権 〔中山信弘〕…189
  1 はじめに (189)
  2 コンピュータ・プログラムの衝撃 (190)
  3 デジタル革命 (191)
  4 今後の展望 (193)
2 著作権法における思想・感情 〔中山信弘〕…195
  1 はじめに (195)
  2 「思想または感情」の表現 (195)
   (1) はじめに (195)
   (2) 著作権法2条1項1号における「思想・感情」 (196)
   (3) 思想・感情の具体的意味 (198)
     ア 事実それ自体 (199)
     イ 雑報・時事の報道 (201)
     ウ 契約書案等 (202)
     エ スポーツやゲームのルール (204)
     オ 技術的思想の体現 (204)
  3 表現したもの (206)
  4 思想(感情も含む)・表現二分論(idea-expression dichotomy) (207)
   (1) 理論的根拠 (207)
   (2) 判断の基準 (210)
3 著作権法改正の潮流 〔中山信弘〕…212
  1 はじめに (212)
  2 著作権法の大きな潮流 (212)
  3 著作権リフォームの必要性 (219)
   (1) 集中管理 (219)
   (2) 補償金制度 (221)
   (3) 権利者の探索 (224)
   (4) 侵害の補足の困難性 (225)
   (5) 権利関係の錯綜 (226)
   (6) 人格権 (227)
   (7) 著作権と多方面の価値との衝突 (229)
   (8) 著作権法の物権的構成 (231)
   (9) 著作権法関係者の条約観 (232)
   (10) 権利者団体 (233)
   (11) コモンズの発想 (235)
  4 近年の法改正 (237)
   (1) 最近行われた改正 (237)
   (2) IPマルチキャスト放送 (238)
  5 今後の改正 (245)
   (1) 検索エンジンビジネス (245)
   (2) 研究開発における情報利用の円滑化 (246)
   (3) 一時的蓄積 (246)
   (4) リバースエンジニアリング (246)
   (5) 違法コンテンツ対策 (247)
   (6) 過去のコンテンツの利用促進 (247)
   (7) フェアユース (247)
  6 終わりに (252)
4 韓国のデザインと米国のデザインパテント(design patent)―名称が認識と実務を分ける? 〔韓 相郁〕…253
  1 韓国における特許保護とデザイン保護の相違 (253)
  2 デザインパテントとデザイン―名称の由来:命名の差は権利実質の差から発生したものではない (255)
  3 デザインの重要性―異論は存在し得ない (257)

  初出一覧(巻末)

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内容説明

本書は日本と韓国のそれぞれの視点から、知的財産制度の将来に対する期待を込めて、知的財産政策・特許法・著作権法についての検討を行っている。知的財産を取り巻く社会環境が世界的に著しく変化している現状を捉え、日韓両国内の問題分析にとどまらず、国際的な知的財産制度を考察し、今後の在り方に対する示唆を含んでいる。知的財産法の最前線で研究・実務を行ってきた著者による力作。

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