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不法行為法 I(第2版)

不法行為法 I(第2版)

不法行為法理論の到達点を示す体系書

著者 潮見 佳男
ジャンル 法律  > 民法
シリーズ 法律・政治  > 法律学の森
出版年月日 2013/03/25
ISBN 9784797226775
判型・ページ数 A5変498ページ
定価 本体4,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

◆第1部 不法行為制度

◆第1章 不法行為制度の意義――権利保障の体系から……2
     Ⅰ 不法行為の意義……2
     Ⅱ 他人の権利に対する侵害――被害者の権利保護……3
     Ⅲ 禁止規範・命令規範に対する違反行為……4
     Ⅳ 侵害された権利に対する救済……8
     Ⅴ 本書が基礎とする「権利」の理解――概要……9

◆第2章 不法行為制度の目的……13
 第1節 出発点
     ――被害者の権利の価値の回復と,行為者の行動自由の保障……13
 第2節 発想の転回
     ――社会本位の思想のもとでの損害の公平妥当な分配……14
     Ⅰ 損害の公平妥当な分配――配分的正義の観点……14
     Ⅱ 損害賠償をめぐる思想的基盤の転換
       ――「個人主義的権利本位から社会本位の法律思想へ」……15
 第3節 「過失責任の原則」から「損失の填補・調整」へ
     ――損害補償制度としての体系化……17
 第4節 不法行為制度の組み替えと総合救済システム論……17
     Ⅰ 損失補償システムの構築に向けた萌芽的主張……17
     Ⅱ 不法行為制度の限界……18
     Ⅲ 不法行為制度と他の諸制度との関連づけの試み……20
     Ⅳ 不法行為制度の廃棄・後退と「総合救済システム」の構築の試み……21
 第5節 不法行為制度の再評価――正義の基盤のうえでの再評価……22
     Ⅰ 緒 論――正義の思考様式……22
     Ⅱ 不法行為制度と共同体的正義……23
     Ⅲ 不法行為訴訟における正義の思考様式……24
 第6節 「個人の権利」の保護を目的とした不法行為制度
     ――権利論の再生……25
     Ⅰ 緒  論……25
     Ⅱ 権利保障の体系――「個人の権利」保護……26
     Ⅲ 権利間の衡量……31
 第7節 「個人の権利」の保護の限界……37
     Ⅰ 秩序違反の視点のもとでの不法行為法体系の再構築……37
     Ⅱ 「個人の権利」(「私権」)と公共的権利・利益
       ――「権利(・利益)」の多様性……40
     Ⅲ 「個人の権利」保護から社会的効用(厚生)へ
       ――私法の原理的基盤の変容の模索……45
 第8節 不法行為の制度目的としての「加害行為の抑止・制裁」……47
     Ⅰ 損害填補から加害行為の抑止へ……47
     Ⅱ 損害填補から制裁へ……50

◆第2部 不法行為に基づく損害賠償――損害賠償責任の成立要件

◆第1章 総  論……58
     Ⅰ 一般的な理解……58
     Ⅱ 本書の立場……58

◆第2章 権利・法益侵害――総論……60
 第1節 緒  論……60
 第2節 明治民法――「権利」侵害要件の創設……60
 第3節 権利侵害から違法性へ……61
     Ⅰ 権利概念の厳格な理解……61
     Ⅱ 判例の転回
       ――「法律上保護される利益」への拡大(大学湯事件)……62
     Ⅲ 学説の転回――権利侵害から違法性へ……66
 第4節 「違法性」理論に対する批判――違法性要件不要論……70
     Ⅰ 権利侵害概念の拡大(権利拡大説)……70
     Ⅱ 故意・過失要件による一元的処理(過失一元論)……71
     Ⅲ 新受忍限度論……71
 第5節 「違法性」理論の補強・修正……72
     Ⅰ 緒  論……72
     Ⅱ 違法性二元論……72
     Ⅲ 違法性一元論……75
 第6節 権利侵害要件の再評価――権利論の再生……75
 第7節 2004年(平成16年)改正による文言変更
     ――「権利」または「法律上保護される利益」の侵害……76
     Ⅰ 先行する動き……76
     Ⅱ 民法典の現代語化と709条の変更……77
     Ⅲ 現代語化後の709条と民法学説……79

◆第3章 権利・法益侵害――各論……83
 第1節 所有権ほか物権に対する侵害……83
  第1項 所有権の侵害……83
  第2項 占有権の侵害……83
  第3項 物的担保の侵害……85
     Ⅰ 緒  論……85
     Ⅱ 抵当権の侵害……85
     Ⅲ 代理受領権の侵害……89
 第2節 知的財産権に対する侵害……90
     Ⅰ 絶対権としての知的財産権……90
     Ⅱ 知的財産法上の特別の不法行為構成要件と民法709条……91
 第3節 営業権(ないし営業利益)に対する侵害……94
  第1項 基本権としての営業の自由……94
  第2項 営業権・営業利益(「営業上の利益」)と,他者の権利・利益……95
  第3項 競業者間での営業権侵害……97
     Ⅰ 営業権の保護と競争秩序……97
     Ⅱ 取引先行者の権利保護と取引後行者の権利保護……97
     Ⅲ 不正競争行為と営業権侵害を理由とする損害賠償……100
     Ⅳ 独占禁止法違反行為と競業者の損害賠償請求
       ――独占禁止法25条と民法709条……105
  第4項 関連問題――不正競争行為・競争制限行為による消費者の権利・利益の侵害……106
  第5項 競業者以外の者による営業権侵害……108
 第4節 契約上の地位に対する侵害(契約侵害)……109
     Ⅰ 総  論……109
     Ⅱ 不動産二重譲渡における「買主の地位」の侵害……111
 第5節 契約締結の際の自己決定権その他の権利・利益の侵害……116
  第1項 総  論……116
  第2項 契約交渉破棄と「先行行為に対する信頼」・「契約成立への正当な期待」の保護……117
     Ⅰ 緒  論……117
     Ⅱ 問題処理のための枠組み――伝統的立場……117
     Ⅲ 伝統的立場の問題点……118
     Ⅳ 交渉破棄事例における行為義務の正当化
       ――熟度論とその展開……118
     Ⅴ 信義則に基づく責任……127
     Ⅵ 小  括……130
     Ⅶ 信義則上の義務と交渉相手方の保護法益……131
     Ⅷ 義務違反の法的性質……135
     Ⅸ 損害賠償の内容……136
  第3項 契約締結における説明義務・情報提供義務違反と自己決定権侵害
      ……139
     Ⅰ 緒  論……139
     Ⅱ 説明義務・情報提供義務をめぐる初期の学説……140
     Ⅲ 福祉国家の観点に出た説明義務・情報提供義務の正当化……143
     Ⅳ 自己決定権と説明義務・情報提供義務……144
     Ⅴ 自己決定権保護の目的を超えた行為義務(顧客の利益顧慮を目的とした助言義務)……155
     Ⅵ 説明義務・情報提供義務違反を理由とする損害賠償請求権の法的性質……157
  第4項 適合性の原則に対する違反と損害賠償責任……161
     Ⅰ 適合性の原則の意義……161
     Ⅱ 適合性の原則と民事責任論――最高裁平成17年判決……162
     Ⅲ 適合性の原則をめぐるその後の展開……165
 第6節 生命・身体・健康に対する侵害(人身侵害)……172
 第7節 名誉毀損……172
  第1項 総 論――人格権としての名誉権……172
  第2項 名  誉……173
     Ⅰ 人の人格的価値についての社会的評価……173
     Ⅱ 法人の名誉……173
  第3項 名誉毀損……173
     Ⅰ 社会的評価の低下……173
     Ⅱ 「事実の摘示」による社会的評価の低下……175
     Ⅲ 「虚名」の要保護性……175
     Ⅳ 社会的評価の低下の有無の判断基準……176
     Ⅴ 摘示された事実が何かについての判断基準……176
     Ⅵ 名誉毀損の成立時期……177
  第4項 名誉毀損の免責法理――判例法理……178
     Ⅰ 真実の事実の摘示による免責(名誉毀損行為の正当化)……178
     Ⅱ 意見・論評による名誉毀損……184
  第5項 死者の名誉毀損……187
     Ⅰ 問題の所在……187
     Ⅱ 直接保護説……188
     Ⅲ 間接保護説……189
  第6項 不当提訴・懲戒請求等による名誉毀損(・人格権侵害)……190
     Ⅰ 不当提訴……190
     Ⅱ 弁護士会への不当な懲戒処分の申立て……192
 第8節 人格権・プライバシーの侵害……194
  第1項 一般的人格権……194
  第2項 人格権・プライバシーの諸相……196
     Ⅰ 平穏生活権としての人格権・プライバシー……196
     Ⅱ 情報コントロール権としての人格権・プライバシー……200
     Ⅲ 自己決定権としての人格権・プライバシー……206
  第3項 パブリシティの権利……209
     Ⅰ パブリシティの権利の意義……209
     Ⅱ パブリシティの権利の法的性質……213
  第4項 人格権・プライバシー侵害と責任阻却
      ――名誉毀損の場合との対比……216
  第5項 著作者人格権……217
     Ⅰ 緒  論……217
     Ⅱ 著作者人格権の内容……218
     Ⅲ 著作者人格権と「著作者の人格権」との関係
       ――著作者人格権の完結性……220
     Ⅳ 著作者人格権と民法の人格権との同質性……222
 第9節 家族関係上の地位の侵害……224
  第1項 夫婦間の不法行為……224
     Ⅰ 人身侵害・人格権侵害……224
     Ⅱ 配偶者としての地位の侵害……224
     Ⅲ 離婚による家族関係上の地位の侵害……224
  第2項 不貞行為と第三者の不法行為責任……225
     Ⅰ 他方配偶者に対する責任……225
     Ⅱ 不貞の相手方の未成年子に対する責任……229
  第3項 婚約上の地位の侵害……231
  第4項 内縁・事実婚の不当破棄……232
 第10節 生活妨害・環境破壊……234
  第1項 緒  論……234
  第2項 生活妨害・環境破壊による権利・法益侵害……235
     Ⅰ 所有権侵害としての処理――財産的価値への着目……235
     Ⅱ 人格権侵害としての処理――人格的価値への着目……235
     Ⅲ 環境権としての把握……236
     Ⅳ 環境権・環境利益の再定式化……240
  第3項 生活妨害・環境破壊による権利・法益侵害――各論……243
     Ⅰ 生活妨害・環境破壊の各種……243
     Ⅱ 騒音・振動……243
     Ⅲ 日照・通風妨害……244
     Ⅳ 眺望侵害……245
     Ⅴ 景観破壊……246
     Ⅵ 暴力団事務所の存在と近隣生活妨害(平穏生活権)……251

◆第4章 故意・過失……253
 第1節 過失責任の原則――帰責事由としての故意・過失……253
     Ⅰ 帰責事由の意義……253
     Ⅱ 帰責事由の各種……253
     Ⅲ 過失責任の原則の意義――行動の自由の保障……254
     Ⅳ 客観的帰責(客観的帰属)と主観的帰責(主観的帰属)……255
     Ⅴ 第1次侵害の帰責事由と後続侵害の帰責事由……256
     Ⅵ 過失責任の原則と失火責任法の特別規定……257
 第2節 故  意……259
     Ⅰ 故意の意義……259
     Ⅱ 意思責任としての故意責任……262
     Ⅲ 故意と過失の違い……263
     Ⅳ 故意の種別……264
 第3節 過 失――総論……266
  第1項 問題の所在……266
  第2項 過失論の変遷……267
     Ⅰ 起草段階の議論から通説の形成まで……267
     Ⅱ 過失の規範化・客観化への道……268
     Ⅲ 大阪アルカリ事件判決……269
     Ⅳ 行為義務違反(結果回避義務違反)としての過失理解へ
       ――客観的過失論の定着……273
     Ⅴ 予見可能性不要の過失論の登場――新受忍限度論……274
     Ⅵ 過失の行為義務化に対して抑制的な立場の登場……274
  第3項 心理的責任論と規範的責任論……275
  第4項 主観的過失と客観的過失
      ――不注意な心理状態と,適切な行動パターンからの逸脱……276
     Ⅰ 客観的過失論の骨子――「外的注意」としての過失……276
     Ⅱ 客観的過失論の問題点――「外的注意」への限定……277
     Ⅲ 本書の立場
  ――「内的注意」と「外的注意」の総合体としての行為……278
  第5項 過失判断の規準時――行為時……280
  第6項 過失判断の標準となる人――合理人……280
     Ⅰ 緒 論――抽象的過失と具体的過失……280
     Ⅱ 合理人の類型化……282
     Ⅲ 合理人の能力・特性を超えた行為者の場合……284
  第7項 過失判断に際しての事前的判断と事後的判断……284
  第8項 過失(行為義務違反)の判断規準……286
     Ⅰ 緒  論……286
     Ⅱ ハンドの公式……287
     Ⅲ ハンドの公式に対する批判……288
     Ⅳ ハンドの公式の修正・転換……291
  第9項 結果発生の予見可能性……293
     Ⅰ 予見可能性の要否……293
     Ⅱ 予見の対象・回避の対象としての「結果」……295
     Ⅲ 予見可能性の前提――行為者の事理弁識能力……296
     Ⅳ 予見可能性の規範化……296
     Ⅴ 予見義務の「行為義務」(結果回避義務)化
       ――「事前の思慮」への拡張……297
  第10項 保護法規違反と過失……299
     Ⅰ 保護法規……299
     Ⅱ 保護法規違反と過失……302
  第11項 重 過 失……304
     Ⅰ 緒  論……304
     Ⅱ 初期の議論……304
     Ⅲ 議論の転回……305
     Ⅳ 近時の理論状況……306
     Ⅴ 小 括――重過失概念の多様性……307
  第12項 過失の主体をめぐる問題……309
     Ⅰ 法人の直接侵害行為と民法709条に基づく損害賠償責任……309
     Ⅱ 組織過失(システム構築義務違反および監視義務・監督義務違反)……313
  第13項 過失の主張・立証責任……316
     Ⅰ 規範的要件としての過失……316
     Ⅱ 主張・立証責任の負担者としての被害者……316
     Ⅲ 過失責任の原則の動揺と,過失の主張・立証面への影響……318
 第4節 過 失――各論(人身侵害について)……324
  第1項 緒 論――とりあつかう対象の限定とその理由…………324
  第2項 交通事故……325
     Ⅰ 前 注――運行供用者責任と民法709条の損害賠償責任……325
     Ⅱ 交通事故における過失責任……326
  第3項 公害・薬害……329
     Ⅰ 「相当の設備」論とその意義……329
     Ⅱ 予見可能性判断の緩和
       ――予見義務(調査研究義務・情報収集義務)を介した予見可能性判断……330
     Ⅲ 過失の対象となる行為の拡張
       ――究極的損害回避義務としての結果回避義務……331
  第4項 医療過誤……331
     Ⅰ 診療上の過失……331
     Ⅱ 転送義務・転送指示義務……335
     Ⅲ 説明義務……336

◆第5章 責任設定の因果関係(故意・過失行為と権利・法益侵害との間の因果関係)……337
 第1節 責任設定の因果関係と賠償範囲の因果関係
     ――因果関係をめぐる1個説と2個説……337
     Ⅰ 緒  論……337
     Ⅱ 因果関係1個説……337
     Ⅲ 因果関係2個説……338
     Ⅳ 因果関係要件の規律内容……338
 第2節 因果関係の起点としての「行為」……340
  第1項 伝統的立場……340
     Ⅰ 因果関係=自然科学的意味または社会的意味における因果系列……340
     Ⅱ 不作為不法行為における因果関係……340
  第2項 伝統的立場に対する批判……342
     Ⅰ 不作為の「行為」性の否定――目的的行為論……342
     Ⅱ 不作為不法行為における因果関係理解への疑問
       ――作為不法行為と不作為不法行為の異質性……342
     Ⅲ 因果関係=自然科学的意味または社会的意味における因果系列とみることへの疑問
       ――作為不法行為と不作為不法行為の同質性……343
  第3項 小  括……346
     Ⅰ 因果関係の起点――規範違反の行為:法的無価値(反価値)評価を経た「不作為」・「作為」……346
     Ⅱ 不作為不法行為における作為義務
       ――過失における行為義務(結果回避義務)との同質性……347
     Ⅲ 因果関係判断における作為不法行為と不作為不法行為の同質性
       ――因果関係判断に対する過失判断の先行……347
 第3節 「行為」と結果との因果関係(その1):伝統的立場
     ――相当因果関係……348
  第1項 総  論……348
  第2項 条件関係……348
     Ⅰ 不可欠条件公式……348
     Ⅱ 不可欠条件公式に対する批判と合法則的条件公式……349
     Ⅲ 条件関係における法則性
       ――「自然的因果関係」との異同……351
  第3項 因果関係の「相当性」……351
     Ⅰ 法的因果関係としての相当因果関係……351
     Ⅱ 法的相当性の内実
       ――結果の「異常性」か,法的価値判断か?……352
     Ⅲ 責任限定のための「相当性」判断……353
     Ⅳ 責任拡張のための「相当性」判断……355
     Ⅴ 相当性判断の規準……356
 第4節 「行為」と結果との因果関係(その2):相当因果関係説批判
     ――事実的因果関係説……356
     Ⅰ 事実的因果関係の理論
       ――過去に生じた事実の復元としての因果関係判断……356
     Ⅱ 賠償範囲の確定問題の位置づけ
       ――因果関係と帰責判断との分離……357
     Ⅲ 客観的帰属論との共通性……358
 第5節 事実的因果関係説批判――因果関係のなかの評価的要素……359
     Ⅰ 緒  論……359
     Ⅱ アメリカと日本の裁判制度・訴訟手続の相違からみた事実的因果関係説批判……359
     Ⅲ 事実的因果関係を先行判断することに対する批判……360
     Ⅳ 「事実」と「規範的評価」(「政策」)との区分に対する批判
       ――因果関係概念の規範的・評価的性質……361
 第6節 本書の立場……362
     Ⅰ 承 前――事実的因果関係と相当因果関係における「因果関係」
  概念の異同……362
     Ⅱ 因果関係判断における評価的要素
       ――「危険の現実化」に対する評価と,「帰責」を内容とする法的評価の異質性……362
     Ⅲ 合法則的条件公式による因果関係判断……364
 第7節 因果関係の判断規準時および判断対象……364
     Ⅰ 事実審口頭弁論終結時説――事後的・回顧的観点での特定の行為と特定の結果の連結……364
     Ⅱ 行為時説
       ――事前的観点での類型的行為と類型的結果との連結……365
 第8節 原因競合と因果関係……366
     Ⅰ 緒  論……366
     Ⅱ 必要的競合……366
     Ⅲ 重畳的競合……366
     Ⅳ 択一的競合……368
     Ⅴ 関連問題――自然力の関与と因果関係……369
 第9節 因果関係の立証責任……371
  第1項 高度の蓋然性……371
  第2項 因果関係の立証責任の緩和・軽減……372
     Ⅰ 緒  論……372
     Ⅱ 蓋然性説……372
     Ⅲ 確率的心証の理論……373
     Ⅳ 因果関係の立証責任の転換……374
     Ⅴ 因果関係についての事実上の推定(間接反証説)……375
     Ⅵ 疫学的因果関係……377
  第3項 医療における延命利益と因果関係
      ――権利・法益の拡張と因果関係の証明度の軽減……381
     Ⅰ 議論の出発点――権利・法益侵害と因果関係……381
     Ⅱ 判例の展開――独自の法益としての「延命利益」……382

◆第6章 規範の保護目的
    ――権利・法益侵害と故意・過失行為との関連づけ……386
 第1節 規範の保護目的説――基本的考え方……386
     Ⅰ 基本的な考え方……386
     Ⅱ 規範の保護目的の対象……387
     Ⅲ 規範の保護目的論と相当因果関係論……388
 第2節 権利・法益侵害と規範の保護目的……390
     Ⅰ 第1次侵害の対象となった権利・法益と規範の保護目的
       ――故意・過失からの義務射程……390
     Ⅱ 後続侵害の対象となった権利・法益と規範の保護目的
       ――危険性関連……392

◆第3部 不法行為による損害賠償
    ――責任障害要件(および関連する制度)

◆第1章 責任能力……396

 第1節 責任能力制度……396
     Ⅰ 制度全体の鳥瞰……396
     Ⅱ 責任能力制度と責任無能力者の不法行為・行為適格……396
 第2節 責任能力の意義……397
     Ⅰ 立法当初の理解……397
     Ⅱ 「行為の責任を弁識するに足りる知能」の意義……398
     Ⅲ 過失要件との関係……399
     Ⅳ 責任能力の判断方法……402
     Ⅴ 責任能力と主張・立証責任……403
     Ⅵ 責任能力制度の限界……403
 第3節 責任能力のない者……405
     Ⅰ 未成年者の責任能力……405
     Ⅱ 精神上の障害により行為をした者の責任能力……406
 第4節 監督義務者および代理監督者の責任……407
  第1項 監督義務者の責任の性質……407
     Ⅰ 支配的立場――自己責任説……407
     Ⅱ 代位責任構成……410
  第2項 監督義務者の責任の成立要件……413
     Ⅰ 加害者の不法行為……413
     Ⅱ 行為当時に,加害者に責任能力がなかったこと……415
     Ⅲ 行為者の監督義務者……415
     Ⅳ 民法709条訴訟と民法714条訴訟の関係
       ――同時審判申出共同訴訟……415
  第3項 免責立証(監督義務者の場合)……417
     Ⅰ 監督義務者が「義務」を怠らなかったことによる免責……417
     Ⅱ 因果関係不存在による免責……419
  第4項 責任負担者――監督義務者・代理監督者……419
     Ⅰ 「責任無能力者を監督する法定の義務を負う者」(法定の監督義務者)……419
     Ⅱ 代理監督者……424
  第5項 失火責任法と監督義務者の損害賠償責任
      ――「重過失」の対象となる者……426
 第5節 責任能力者の行為と監督義務者の不法行為責任……428
  第1項 問題の所在……428
  第2項 監督義務違反を理由とする未成年者の監督義務者の損害賠償責任……429
     Ⅰ 学説と判例の状況
       ――民法709条による処理(監督義務違反〔監督過失〕)……429
     Ⅱ 責任能力者の監督義務者の責任と民法709条……430
     Ⅲ 責任能力者の監督義務者の責任の限界……432
     Ⅳ 主張・立証責任……434
  第3項 監督義務違反を理由とする精神障害者等の監督義務者の損害賠償責任……434

◆第2章 被害者による権利の処分……435
 第1節 危険の自己招致(自己の危険に基づく行為)……435
     Ⅰ 危険の自己招致(自己の危険に基づく行為)の意義……435
     Ⅱ 危険の自己招致(自己の危険に基づく行為)の体系的位置……437
 第2節 被害者の承諾……438
  第1項 責任阻却事由としての被害者の承諾……438
  第2項 自己決定権の行使としての同意――「自己決定権」侵害という観点からみた被害者の同意・承諾……438
     Ⅰ 問題の所在――責任阻却事由(違法性阻却事由)としての承諾から,自己決定権行使としての承諾へ……438
     Ⅱ 医療における患者の自己決定権と医師の説明義務……439

◆第3章 防衛目的での不法行為………451
 第1節 正当防衛……451
 第2節 緊急避難(対物防衛)……453
 第3節 自力救済……454

◆第4章 法令または正当業務に基づく行為と責任阻却……456

 事項索引
 判例索引

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内容説明

基礎法学的・先端理論的研究に基づく理解から、不法行為制度を憲法により保障された「個人の権利」保護を目的とした体系(権利保障の体系)として捉え、不法行為法学の理論的到達点を体系的に提示する。本書では、不法行為制度の意義・目的から一般不法行為責任の要件までを論じる。成立要件の一つである権利・法益侵害については類型ごとに詳細な検討を加えている。改訂第1分冊(全3冊)。

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