知的財産権保護の国際規範─孤児著作物問題への視座
知的財産研究叢書 8
孤児著作物問題を巡る国際規範の検討
著者 |
菱沼 剛
著 |
---|---|
ジャンル |
法律
> 国際法/国際関係/国際私法 |
シリーズ |
法律・政治
> 知的財産研究叢書 |
出版年月日 | 2009/07/28 |
ISBN | 9784797224948 |
判型・ページ数 | A5変・224ページ |
定価 | 7,480円(税込) |
在庫 | 在庫あり |
本書は、著作権者の居場所を探知し、利用許諾を得ることが不可能ないし著しく困難となっている孤児著作物問題の解決に際して、国際規範である無方式主義やスリー・ステップ・テストがいかなる意義や限界を有するかについて考察する。とりわけ無方式主義に関して、国際法の準則に従い条約法の解釈を通じて静態的分析をおこなうとともに、インターネット時代における国際規範の射程範囲を明確にする必要性から、他の解決策との関係も視野に入れて動態的分析をおこなっている。
はしがき
参考文献・引用判例 …ⅶ
◇第1章 序 論 …1
◇第2章 無方式主義の静態的分析 …5
第1節 意義および歴史的背景 …5
Ⅰ 意 義 …5
Ⅱ 著作権哲学と無方式主義との関係の経緯 …7
Ⅲ 方式の意義に関する問題意識 …10
第2節 条約解釈の一般論からみた静態的分析 …11
Ⅰ 「方式」 …13
Ⅱ 「権利の享受及び行使」 …22
1 権利の種類 …22
2 権利の享有 …31
3 権利の行使 …33
第3節 国際規範として確立した無方式主義 …42
Ⅰ ベルヌ条約上の規定 …42
Ⅱ 新条約による国際的規範の変更 …43
Ⅲ 国際慣習法 …44
◇第3章 無方式主義の動態的分析 …57
第1節 動態的分析の理論的許容性 …57
Ⅰ 無方式主義に関する目的論的解釈 …57
1 条約解釈における目的論的解釈 …57
2 判断要素――条約の制度趣旨への合致 …58
Ⅱ 著作権制度の趣旨との整合性 …58
1 迅速な権利行使の促進 …58
2 利用者保護 …59
第2節 インターネット時代における動態的分析の必要性 …62
Ⅰ 困難化した権利帰属の確認 …62
Ⅱ 権利帰属の明確化による意義 …64
第3節 各国法の現状・限界と動態的分析による可能性 …66
Ⅰ 権利帰属の認定 …66
1 権利帰属の決定要素 …66
2 権利行使手続における権利帰属の認定 …71
3 ISPに対する差止請求における権利帰属の確認 …85
Ⅱ 権利帰属の公示 …92
1 登録制度 …92
2 権利者による自発的な登録以外の「方式」 …96
Ⅲ 登録による効果 …107
1 各国著作権登録による国内的な推定効 …107
2 各国著作権登録による国際的な効果 …117
3 限定的な権利公示機能と無方式主義との関係 …120
Ⅳ 権利行使が遅延する場面 …121
Ⅴ 動態的分析による可能性と限界 …122
Ⅵ 権利帰属以外の諸要件との関係 …124
第4節 国際社会における検討 …128
◇第4章 孤児著作物問題と国際規範 …131
第1節 孤児著作物問題について …131
Ⅰ 意義と現状 …131
Ⅱ 発生の背景 …134
Ⅲ 孤児著作物を放置することに伴う問題点 …137
第2節 諸外国における検討 …138
Ⅰ 既存の解決方法 …138
Ⅱ 主な論点と各国における検討の状況 …147
1 米 国 …149
2 欧 州 …161
3 日 本 …166
4 各対応策への評価 …166
第3節 著作権の制限・例外との関係 …168
Ⅰ 体系的位置付けと国際規範 …168
Ⅱ スリー・ステップ・テスト …170
Ⅲ 国内法化の形態 …176
Ⅳ 対応策への考察 …177
第4節 無方式主義の動態的分析による解決 …180
Ⅰ 孤児著作物問題以外の課題解決への意義 …180
Ⅱ 無方式主義との関係 …180
Ⅲ 立法上の手法 …181
◇第5章 日本法への示唆 …184
第1節 孤児著作物問題への解決 …184
Ⅰ 利用者への示唆 …184
Ⅱ 裁定制度との関係 …184
Ⅲ 権利の制限・例外との関係 …185
Ⅳ 登録制度の改善のあり方 …186
第2節 登録制度に伴う問題との関係 …190
Ⅰ 事務負担 …190
Ⅱ 不実登録 …190
結 語 …192
事項索引 …194
参考文献・引用判例 …ⅶ
◇第1章 序 論 …1
◇第2章 無方式主義の静態的分析 …5
第1節 意義および歴史的背景 …5
Ⅰ 意 義 …5
Ⅱ 著作権哲学と無方式主義との関係の経緯 …7
Ⅲ 方式の意義に関する問題意識 …10
第2節 条約解釈の一般論からみた静態的分析 …11
Ⅰ 「方式」 …13
Ⅱ 「権利の享受及び行使」 …22
1 権利の種類 …22
2 権利の享有 …31
3 権利の行使 …33
第3節 国際規範として確立した無方式主義 …42
Ⅰ ベルヌ条約上の規定 …42
Ⅱ 新条約による国際的規範の変更 …43
Ⅲ 国際慣習法 …44
◇第3章 無方式主義の動態的分析 …57
第1節 動態的分析の理論的許容性 …57
Ⅰ 無方式主義に関する目的論的解釈 …57
1 条約解釈における目的論的解釈 …57
2 判断要素――条約の制度趣旨への合致 …58
Ⅱ 著作権制度の趣旨との整合性 …58
1 迅速な権利行使の促進 …58
2 利用者保護 …59
第2節 インターネット時代における動態的分析の必要性 …62
Ⅰ 困難化した権利帰属の確認 …62
Ⅱ 権利帰属の明確化による意義 …64
第3節 各国法の現状・限界と動態的分析による可能性 …66
Ⅰ 権利帰属の認定 …66
1 権利帰属の決定要素 …66
2 権利行使手続における権利帰属の認定 …71
3 ISPに対する差止請求における権利帰属の確認 …85
Ⅱ 権利帰属の公示 …92
1 登録制度 …92
2 権利者による自発的な登録以外の「方式」 …96
Ⅲ 登録による効果 …107
1 各国著作権登録による国内的な推定効 …107
2 各国著作権登録による国際的な効果 …117
3 限定的な権利公示機能と無方式主義との関係 …120
Ⅳ 権利行使が遅延する場面 …121
Ⅴ 動態的分析による可能性と限界 …122
Ⅵ 権利帰属以外の諸要件との関係 …124
第4節 国際社会における検討 …128
◇第4章 孤児著作物問題と国際規範 …131
第1節 孤児著作物問題について …131
Ⅰ 意義と現状 …131
Ⅱ 発生の背景 …134
Ⅲ 孤児著作物を放置することに伴う問題点 …137
第2節 諸外国における検討 …138
Ⅰ 既存の解決方法 …138
Ⅱ 主な論点と各国における検討の状況 …147
1 米 国 …149
2 欧 州 …161
3 日 本 …166
4 各対応策への評価 …166
第3節 著作権の制限・例外との関係 …168
Ⅰ 体系的位置付けと国際規範 …168
Ⅱ スリー・ステップ・テスト …170
Ⅲ 国内法化の形態 …176
Ⅳ 対応策への考察 …177
第4節 無方式主義の動態的分析による解決 …180
Ⅰ 孤児著作物問題以外の課題解決への意義 …180
Ⅱ 無方式主義との関係 …180
Ⅲ 立法上の手法 …181
◇第5章 日本法への示唆 …184
第1節 孤児著作物問題への解決 …184
Ⅰ 利用者への示唆 …184
Ⅱ 裁定制度との関係 …184
Ⅲ 権利の制限・例外との関係 …185
Ⅳ 登録制度の改善のあり方 …186
第2節 登録制度に伴う問題との関係 …190
Ⅰ 事務負担 …190
Ⅱ 不実登録 …190
結 語 …192
事項索引 …194
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