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フランス民法

フランス民法

フランス民法研究の伝統と日本民法学の可能性

著者 大村 敦志
ジャンル 法律  > 民法
シリーズ 法律・政治  > 法律学の森
出版年月日 2010/08/26
ISBN 9784797223910
判型・ページ数 A5変・350ページ
定価 本体3,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

大村敦志(東京大学大学院法学政治学研究科教授)著

〈目 次〉

◆ 序 章 回 顧 【Leçon 01】……3

   Ⅰ 本書の端緒  日本とフランス民法の関係 3
    1 一般的な関係(3)/2 法をめぐる関係(5)
   Ⅱ 本書の前提  日本におけるフランス民法の研究史 6
    1 19世紀(7)/2 20世紀(8)/3 21世紀(9)
   Ⅲ 本書の視点  日本から見たフランス民法 10
    1 検討の方法(10)/2 検討の対象(11)/3 検討の意味(12)
   Ⅳ 本書の経緯  日本とフランスの環境の変化 14
    1 2004年(14)/2 2007年(15)/3 2009年(17)
    【コラム1】(18)

◆第1編 人と家族の法 21--------------------------------

◆第1章 一般原則 23
  第1節 法 【Leçon 02】……23
   Ⅰ 序  民法典の関連規定 23
   Ⅱ 「法律」と「判例」の関係 24
    1 民法教科書による概観(24)/2 杉山直治郎『法源と解釈』(25)
    /3 大村敦志『法源・解釈・民法学』(27)
   Ⅲ 「法典」の存在意義 30
    【コラム2】(31)
  第2節 権 利 【Leçon 03】……32
   Ⅰ 序  権利論の位置づけ 32
   Ⅱ 権利論の動向 33
    1 権利の本質(33)/2 権利の濫用(33)
   Ⅲ 権利濫用論の導入 34
    1 末川博『権利濫用の研究』(34)/2 大塚直「生活妨害の差止に関する基礎的考察(1-8)」(37)
   Ⅳ 補論  「一般利益」論 39
    【コラム3】(40)

◆第2章 人 41
  第1節 同 定 【Leçon 04】……41
   Ⅰ 序 41
    1 民法典の構成(41)/2 検討の方法(42)
   Ⅱ 同定の方法  民事身分 43
    1 手続  民事身分簿(43)/2 実体  民事身分の構成要素(44)
   Ⅲ 同定の対象  国籍 46
    1 手続  国籍の取得(46)/2 実体  国籍の位置づけ(47)/3 補論  試金石としての外国人法(49)
    【コラム4】(49)
  第2節 法 人 【Leçon 05】……50
   Ⅰ 序 50
    1 前 提(50)/2 前 史(51)
   Ⅱ 中心的な研究系譜 52
    1 山本桂一『フランス企業法序説』(52)/2 星野英一「いわゆる『権利能力なき社団』について」(54)
   Ⅲ 周辺的な研究系譜 56
    1 財産の分離(56)/2 団体の組織(58)
    【コラム5】(58)
  第3節 人 格 権 【Leçon 06】……60
   Ⅰ 序 60
    1 民法典の規定(60)/2 民法学の対応(61)
   Ⅱ 具体的な紹介・検討の存在 64
    1 北村一郎「私生活の尊重を求める権利」(64)/2 大村敦志「フランスにおける人工生殖論議」(66)
   Ⅲ より一般的な考察の不在 68
    1 技術的な考察(68)/2 価値的な考察(68)/3 むすびに代えて 「人の法」へ?(69)
    【コラム6】(69)

◆第3章 家 族 70
  第1節 婚 姻 【Leçon 07】……70
   Ⅰ 序 70
    1 検討の前提  民法典の規定(70)/2 検討の視点  公共性と私事性(71)
   Ⅱ 婚姻による共同体 72
    1 成 立(72)/2 効 果(75)
   Ⅲ 婚姻外の共同体 76
    1 回避から(76)/2 承 認 へ(78)
    【コラム7】(79)
  第2節 離 婚 【Leçon 08】……80
   Ⅰ 序  離婚法改革の歴史 80
   Ⅱ カルボニエ改革 81
    1 離婚原因(82)/2 離婚給付(84)
   Ⅲ その後の改革 85
    1 改革の過程(86)/2 改革への視線(87)
   Ⅳ 小括  子ども中心主義とポストモダン家族法 88
    【コラム8】(89)
  第3節 親 子 【Leçon 09】……90
   Ⅰ 序 90
    1 親子法の構成(90)/2 親子法の展開(92)/3 親子法の研究(93)
   Ⅱ 実 親 子 94
    1 水野紀子「実親子関係と血縁主義に関する一考察」(94)
    /2 伊藤昌司「フランス親子法における身分占有」(96)
   Ⅲ その他の親子 97
    1 養親子  民法典の規定(97)/2 生殖補助医療による親子(98)
    【コラム9】(99)
  第4節 未成年者・被保護成年者 【Leçon 10】……100
   Ⅰ 序 100
   Ⅱ これまでの研究状況 101
    1 未成年者(101)/2 被保護成年者(102)
   Ⅲ 残された研究課題 104
    1 歴史の研究(104)/2 実態の研究(105)/3 観念の研究(106)
   Ⅳ おわりに  親族扶養をめぐって 107
    【コラム10】(107)

◆補 章 家 産 109
  第1節 夫婦財産制 【Leçon 11】……109
   Ⅰ 序 109
    1 概 観(109)/2 改正の経緯(111)
   Ⅱ これまでの主要な研究 113
    1 稲本洋之助『フランスの家族法』〔第2部〕(113)/2 高橋朋子『近代家族団体論の形成と展開』(115)
   Ⅲ これからの研究 117
    1 実定法の中で(117)/2 実定法の外で(117)
    【コラム11】(118)
  第2節 相 続 【Leçon 12】……119
   Ⅰ 序 119
   Ⅱ 従来の研究 120
    1 稲本洋之助『近代相続法の研究』(120)/2 伊藤昌司『相続法の基礎的諸問題』(122)
   Ⅲ 最近の研究 124
    1 実 作(124)/2 方 法 論 (124)
   Ⅳ 今後の研究 124
    1 遺 言 へ(124)/2 家族財産法へ(125)
   ◇第1編の結語に代えて(126)
    【コラム12】(127)

◆第2編 物と債権債務の法 129-----------------------------

◆第1章 財 産 131
  第1節 分 類 【Leçon 13】……131
   Ⅰ 概 観 131
    1 民法典の編成(131)/2 講学上の編成(132)
   Ⅱ 対 比 133
    1 分類への執着(133)/2 分類に見る特色(134)
    【コラム13】(136)
  第2節 所 有 権 【Leçon 14】……137
   Ⅰ 序  フランス民法544条 137
   Ⅱ 所有権の実質 138
    1 利用の優越  原田純孝『近代土地賃貸借法の研究』(138)
    /2 住居の確保  吉田克己『フランス住宅法の形成』(140)
   Ⅲ 所有権の絶対 141
    1 意思による制限の排除(141)/2 性質による制限の承認(143)
    【コラム14】(144)
  第3節 登記制度 【Leçon 15】……146
   Ⅰ 序  フランス民法研究の実験場 146
   Ⅱ フランス法主義の認識 147
    1 先駆者としての末弘厳太郎(147)/2 紹介者としての星野英一(148)
   Ⅲ フランス法主義の理解 149
    1 フランス対抗要件主義の理解(149)/2 フランス意思主義の理解(152)
   Ⅳ フランス法主義の評価 153
    1 内在的・自律的な評価(153)/2 外在的・関係的な評価(154)
    【コラム15】(155)

◆第2章 契約一般 156
  第1節 意思  合意・錯誤 【Leçon 16】……156
   Ⅰ 序 156
    1 民法典の編成と講学上の編成(156)
    /2 債権法改正とヨーロッパ契約法(158)/3 最近の研究と本書の視点(159)
   Ⅱ 合意の形成 160
    1 錯誤論の内部  方法論との関係(160)
    /2 錯誤論の周辺  情報提供義務論の理解(163)/3 錯誤論の展望(165)
   Ⅲ 合意の周辺 166
    1 合意の領分  附合契約(166)/2 合意の前段階  申込と予約(166)
    【コラム16】(167)
  第2節 世界  公序・コーズ 【Leçon 17】……168
   Ⅰ 序  二重の仕組み 168
   Ⅱ 外的な仕組み 169
    1 価値の側面から  大村敦志『公序良俗と契約正義』(169)/2 観念の側面へ(170)
   Ⅲ 内的な仕組み 172
    1 機序の側面から  小粥太郎「フランス法におけるコーズの理論」(172)/2 連関の側面へ(175)
    【コラム17】(177)
  第3節 意味  解釈・性質決定 【Leçon 18】……178
   Ⅰ 序  関連の規定と研究の文脈 178
   Ⅱ 契約の解釈 179
    1 研究の内容(179)/2 研究の視点(181)
   Ⅲ 契約の性質決定 182
    1 研究の内容(182)/2 研究の視点(185)
    【コラム18】(187)
  第4節 射程  契約の拘束力 【Leçon 19】……188
   Ⅰ 総論  フランス民法1134条 188
    1 前提  古典的な理解(188)/2 展開  現代的な理解(189)/3 将来  重層的な理解へ(190)
   Ⅱ 各 論 191
    1 時間的射程  不予見理論の不採用(191)/2 構造的射程(192)/3 対人的射程  相対効とその例外(194)
    【コラム19】(196)

◆第3章 民事責任 198
  第1節 契約責任 【Leçon 20】……198
   Ⅰ 序  規定の配置など 198
   Ⅱ 本 論 198
    1 契約責任の内容  森田宏樹『契約責任の帰責構造』(198)
    /2 契約責任の外延(200)/3 契約責任の位置づけ  森田修『契約責任の法学的構造』(204)
   Ⅲ 補論  解除等について 205
    1 解 除(205)/2 その他(205)
    【コラム20】(207)
  第2節 不法行為責任 【Leçon 21】……208
   Ⅰ 序  規定の配置と研究の文脈 208
   Ⅱ フォート 209
    1 1382条に基づく責任  野田第1論文から野田第3論文へ(209)
    /2 その他の責任  野田第2論文から北村論文へ(211)
    /3 社会法との関係  野田第1論文から山口論文へ(212)
   Ⅲ 損 害 213
    1 要件としての損害(213)/2 効果における損害(216)
   Ⅳ 因果関係 216
   Ⅴ 補 論 217
    1 ヴィネー草案(217)/2 ベルエポックのフランスと高度成長期の日本,そして現在…(217)
    【コラム21】(217)

◆補 章 取 引 219
  第1節 債権債務関係 【Leçon 22】……219
   Ⅰ 序  関連の規定 219
   Ⅱ 債権の当事者 220
    1 多数当事者の債権債務関係(220)/2 債権債務関係の移転(221)
   Ⅲ 債権の効力 223
    1 強制履行(223)/2 債権財産の保全(225)
   Ⅳ 今後の方向 226
    1 立法との関係で(226)/2 学説との関係で(227)
    【コラム22】(227)
  第2節 各種契約 【Leçon 23】……229
   Ⅰ 序  売買とその他の契約 229
   Ⅱ 継続的売買をめぐる議論 230
    1 中田裕康『継続的売買の解消』(230)/2 中田裕康『継続的取引の研究』〔第1章〕(231)
   Ⅲ その他の議論 233
    1 売買について(233)/2 その他の契約類型について(235)
   Ⅳ 今後の方向  どのように立法するか? 236
    1 類型の設定方法(236)/2 類型の所在(236)
    【コラム23】(237)
  第3節 担保及び時効 【Leçon 24】……239
   Ⅰ 担 保 239
    1 序  規定の対比(239)/2 各論的な検討―道垣内弘人『買主の倒産における動産売主の保護』(240)
    /3 総論的な検討  山野目論文(241)
   Ⅱ 時 効 242
1 序  規定の対比(242)/2 各論的な検討―星野英一「時効に関する覚書(1-4)」(243)
    /3 総論的な検討  金山直樹論文(244)
   ◇第2編の結語に代えて(245)
    【コラム24】(246)

◆ 結 章 展 望 【Leçon 25】――247
   Ⅰ 序  フランス民法・研究・展望 247
   Ⅱ 民法・民法典の解釈・立法のために 249
    1 基層を発掘する(249)/2 革新を導入する(250)
   Ⅲ 民法・民法典の思想と民法学の理論のために 251
    1 観念を抽出する(251)/2 枠組を構築する(252)
   Ⅳ 結語  フランス学の系譜の中で/司法制度改革の先に 254
    【コラム25】(255)

  あとがき(257)

    参考文献(巻末)
    事項索引(巻末)
    人名索引(巻末)


【コラム】
  
 1 フランス民法の教科書 (18)
 2 フランス民法典100周年と200周年 (31)
 3 フランス民法典の制定とナポレオン,ポルタリス (40)
 4 フランス家族法改革とド=ゴール・カルボニエ (49)
 5 EU統合とフランス民法典の改正 (58)
 6 フランス法とアメリカ,イスラム (69)
 7 ボワソナードと旧民法典 (79)
 8 富井政章と梅謙次郎 (89)
 9 星野英一とフランス民法研究 (99)
 10 日仏会館と日仏法学会 (107)
 11 全国の大学におけるフランス法教育 (118)
 12 日本におけるフランス法学文献の翻訳 (127)
 13 フランスにおける博士学位論文と教授資格試験 (136)
 14 フランスにおける日本人研究者 (144)
 15 フランス公法・刑法と民法学 (155)
 16 フランス裁判法・社会法と民法学 (167)
 17 フランス民法学の歴史  19世紀末まで (177)
 18 フランス民法学の歴史  20世紀以降 (187)
 19 フランス法と辞典・事典 (196)
 20 civilの意味  commercial, économiqueとの対比 (207)
 21 civilの意味  naturelreligieux, publicpolitiqueとの対比 (217)
 22 フランスにおける法学者の著作 (227)
 23 フランスにおける法教育 (237)
 24 フランス文学とフランス民法 (246)
 25 フランス学の系譜 (255)

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内容説明

明治以来、日本人は、様々な領域において、メイン・ストリームとなったドイツ流・アメリカ式とは異なる見方を求めてきた。沿革的関連にせよ、民法典の存在にせよ、日仏民法の間にも、特別なつながりと、日本民法を相対化するための異質な要素が存在している。自らの姿をより精密に知るために、フランス民法研究の伝統と日本民法学の可能性を説く、待望の書。

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