内容説明
わが国の不法行為責任法における民事過失の帰責構造について研究。過失の本質論と称され重視されているが実際には袋小路にあるといってもいい今日の過失学説に対して、心理主義的過失理解から結果回避義務違反としての過失理解へという過失の重点移動の中で抜け落ちていった問題に焦点を当てることにより、帰責事由としての過失の意義と限界を明らかにするともに、過失の存否を判断するに当たっての思考過程を示すことを通じて、将来の過失論に向けての展望を企図。
わが国の不法行為責任法における民事過失の帰責構造について研究。過失の本質論と称され重視されているが実際には袋小路にあるといってもいい今日の過失学説に対して、心理主義的過失理解から結果回避義務違反としての過失理解へという過失の重点移動の中で抜け落ちていった問題に焦点を当てることにより、帰責事由としての過失の意義と限界を明らかにするともに、過失の存否を判断するに当たっての思考過程を示すことを通じて、将来の過失論に向けての展望を企図。