ドイツ労働法判例50選 ― 裁判官が描く労働法の歴史

ドイツ労働法判例50選 ― 裁判官が描く労働法の歴史

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重要50判例の歴史的背景とその後の判例・立法の展開を解説。各判例が現在と将来にもたらす先例的価値が分かり易く理解できる。

著者 ミヒャエル・キットナー
橋本 陽子
ジャンル 法律  > 労働法/社会保障法
法律  > 外国法/比較法
出版年月日 2023/01/30
ISBN 9784797270365
判型・ページ数 A5変・348ページ
定価 5,720円(税込)
在庫 在庫あり

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労働法判例の面白さと、日本の解釈論・立法論への重要な示唆―訳者による解説、キットナー教授へのインタビューも付した充実の書

  

ドイツ労働法生成以来、約120年間に及ぶ膨大な判決のうち、特に重要な50判例を選び、歴史的背景とその後の判例・立法の展開を解説。各判例が現在と将来にもたらす先例的価値が分かり易く理解でき、日本の実務家や研究者等に広く有用の書。巻末にキットナー教授への訳者によるインタビューや、訳者解説も付す。(原著:50 Urteile: Arbeitsgerichte schreiben Rechtsgeschichte, 3. Aufl. By Michael Kittner)

  

『ドイツ労働法判例50選 ― 裁判官が描く労働法の歴史』

  ミヒャエル・キットナー 著/橋本陽子 訳


【目 次】

・序文

◆序 章

◆ライヒ時代
  1 争議行為の威嚇は脅迫である
  2 キールのパン屋のボイコット
  3 アルトナの木材労働者のストライキ:労働協約

◆ワイマール共和国
  4 キール路面鉄道事件:経営リスク
  5 鉄道員のストライキ:官吏のストの禁止
  6 「ルール鉱山ストライキ」
  7 労働者概念
  8 任意性の留保

◆連邦共和国

◆個別的労働法
  9  同一賃金
  10 独身条項
  11 労働者の責任
  12 客観的事由の不要な期間の定め
  13 償還条項
  14 事業所年金:期待権の不喪失
  15 現業労働者と職員
  16 継続就労請求権
  17 教会の労働者
  18 「ビルカ」事件:間接差別
  19 「企業決定」と解雇
  20 「代理商」事件:損なわれた契約対等性
  21 深夜労働の禁止
  22 「クリステル・シュミット」事件:事業移転
  23 「マンゴルド」事件:年齢差別
  24 「ハイニッシュ」事件:公益通報

◆共同決定
  25 効力要件としての共同決定権
  26 「鍋理論(Topftheorie)」
  27 共同決定法は合憲である
  28 「企業決定」と共同決定
  29 「技術者報告システム」事件:コンピュータによる監視
  30 操業短縮における提案権
  31 協約外給付への算入
  32 事業所委員会の差止請求権
  33 「ブルダ」事件:労働組合の差止請求権
  34 団結の自由と「中核領域」
  35 協約単一性
  36 労働組合の概念
  37 差異化条項
  38 算入禁止条項
  39 ドイツ労働総同盟の仲裁裁判所

◆争議行為
  40 新聞スト
  41 大法廷1955年判決
  42 シュレスヴィッヒホルシュタイン州のストライキ
  43 エアヴィッテのザイベル社における職場占拠
  44 ロックアウト
  45 「冷たいロックアウト」:争議行為リスクと共同決定
  46 警告スト
  47 「冷たいロックアウト」:雇用促進法116条
  48 機関士のストライキ
  49 「バイキング」事件/「ラヴァル」事件
  50 「フラッシュモブ」

◆エピローグ―法の継続形成(判例法理)の限界

    ―  ―  ―

◇ミヒャエル・キットナー教授インタビュー

◇訳者解説

・索 引

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