家族と憲法 ― 国家・社会・個人と法(辻村みよ子著作集 第5巻)

家族と憲法 ― 国家・社会・個人と法(辻村みよ子著作集 第5巻)

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第5巻は、選択的夫婦別姓、自己決定権、生殖補助医療等、現代の家族の変容がもたらす「家族法の憲法化」を追究。

著者 辻村 みよ子
ジャンル 法律  > 憲法
シリーズ 法律・政治  > 著作集・全集
出版年月日 2022/08/17
ISBN 9784797213652
判型・ページ数 A5変・588ページ
定価 11,000円(税込)
在庫 在庫あり

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辻村みよ子著作集 ― 憲法・比較憲法・ジェンダー法学など広範な著作をテーマ別に編集

憲法学の基層から、根源的な権利を追求し続けた、憲法研究者としての50年にわたる軌跡の集大成。憲法・比較憲法・ジェンダー法学など広範な著作をテーマ別に編集。

第5巻は、選択的夫婦別姓、自己決定権、生殖補助医療等、現代の家族の変容がもたらす「家族法の憲法化」を追究。

 

   

【著作集 刊行予定】
第1巻 フランス憲法史と立憲主義 ─ 主権論・人権論研究の源流
第2巻 人権の歴史と理論 ─「普遍性」の史的起源と課題
第3巻 国民主権と選挙権 ─「市民主権」への展望
第4巻 憲法とジェンダー法学 ─ 男女共同参画の課題
第5巻 家族と憲法 ─ 個人・国家・家族と法
第6巻 比較憲法の課題 ─ 憲法の普遍性と多様性
第7巻 日本国憲法解釈と平和 ─ 法解釈の課題と展望
第8巻
日本と世界の学際交流 国際・国内学会報告と研究者の歩み

『家族と憲法―国家・社会・個人と法(辻村みよ子著作集第5巻)』

  辻村みよ子(東北大学名誉教授) 著

【目 次】

◆第1章 現代家族の変容と憲法◆

◆1 日本国憲法24条と「現代家族」

 Ⅰ はじめに―夫婦の平等と同等の権利
 Ⅱ 憲法24条と「近代家族」の克服
 Ⅲ 夫婦の同等の権利と別姓(氏)制
 Ⅳ 家族をめぐる憲法問題―婚姻の自由と夫婦の同権の視点から
〔補 遺〕

◆2 憲法24条からみた戦後の家族

 はじめに―家族問題と憲法学的アプローチ
 Ⅰ 憲法制定過程に示された家族像
 Ⅱ 戦後の家族と憲法24条論の展開
 Ⅲ 「現代家族」と24条をめぐる理論的課題
 Ⅳ 個人の自己決定権と憲法24条
〔補 遺〕

◆3 家族をめぐる憲法規定の比較憲法的考察

 Ⅰ 家族についての比較憲法的・ジェンダー法学的研究の必要性
 Ⅱ 条約・憲法における家族規定
〔補 遺〕

◆4 現代家族と国家・ジェンダー―男女共同参画社会の家族像

 Ⅰ はじめに―国家・個人と現代家族
 Ⅱ 比較憲法的視座からみた家族モデル
 Ⅲ 日本国憲法下の家族モデル
 Ⅳ 現代家族をめぐる課題
〔補 遺〕

◆5 個人・家族・国家と法

 Ⅰ 21世紀家族のゆくえとジェンダー社会科学
 Ⅱ 女性の人権をめぐる理論の進化と課題
 Ⅲ 人権保障と国家の役割
 Ⅳ 本シリーズ『ジェンダー社会科学の可能性』第1巻について
 Ⅴ まとめにかえて
〔補 遺〕

◆6 フランス憲法下の家族の変容

 Ⅰ フランス憲法下の家族モデル
 Ⅱ 現代家族における課題の拡大
〔補 遺〕

◆第2章 家族モデルと日本の課題◆

◆7 家族モデルと日本の課題
 
 Ⅰ 三つの現代家族モデル
 Ⅱ 日本の現代家族の特徴
〔補 遺〕

◆8 憲法24条の制定過程・改憲論と民法改正の展望

 Ⅰ 日本国憲法24条の制定と改憲論の動向
 Ⅱ 民法改正動向
〔補 遺〕

◆9 日本国憲法下の家族像と憲法規定

 Ⅰ 日本国憲法下の家族像
 Ⅱ 憲法13条・14条・24条の内容と射程
〔補 遺〕

◆10 「個人の尊重」と家族―憲法13条論と24条論の交錯

 Ⅰ はじめに―13条・24条をめぐる問題状況
 Ⅱ 憲法13条,24条をめぐる学説・判例の展開
 Ⅲ 家族に関する憲法上の権利
 Ⅳ 改憲論の動向と家族
 Ⅴ 今後の課題―まとめにかえて
〔補 遺〕

◆11 ドメスティック・ヴァイオレンス

 Ⅰ ドメスティック・ヴァイオレンス(DV)の法理
 Ⅱ DV防止法(2001年制定,2004年・2007年・2013年改正)の内容
 Ⅲ 今後の課題
〔補 遺〕

◆第3章 婚姻をめぐる近年の判例と法改正◆

◆12 民法733条違憲訴訟(再婚禁止期間)―2015(平成27)年12月16日最高裁判決

 Ⅰ はじめに―婚姻の自由と夫婦の同権
 Ⅱ 再婚禁止期間違憲訴訟
〔補 遺〕

◆13 民法750条違憲訴訟(第一次夫婦別姓訴訟)―2015(平成27)年12月16日最高裁判決

 Ⅰ 1989(平元)年6月23日岐阜家裁判決
 Ⅱ 最高裁大法廷2015(平成27)年国家賠償請求事件
〔補 遺〕

◆14 「憲法と家族」をめぐる理論的課題―2015(平成27)年12月16日最高裁判決後の動向
 
 Ⅰ はじめに―「憲法と家族」をめぐる問題状況
 Ⅱ 民法改正の動向
 Ⅲ 2015(平成27)年12月16日判決に関する判例評釈
 Ⅳ 憲法学の理論的課題
 Ⅴ 制度と権利の関係―むすびにかえて
〔補 遺〕

◆15 第二次夫婦別姓訴訟,最高裁判所提出意見書

 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 2015(平成27)年最高裁判決後の動向
 Ⅲ 2015(平成27)年12月16日最高裁判決後の憲法学からの評価
 Ⅳ 憲法学の理論的課題(私見)
 V おわりに
〔補 遺〕

◆16 憲法と姓:民法750条違憲論の諸相―2021年(令和3)年6月23日最高裁決定

 Ⅰ 問題の所在―民法750条の合憲性をめぐる理論的課題
 Ⅱ 第一次夫婦別姓訴訟と憲法学説の展開
 Ⅲ 第二次夫婦別姓訴訟最高裁決定(2021(令和3)年6月23日)
 Ⅳ おわりに
〔補 遺〕

◆第4章 親子をめぐる近年の判例と法改正◆

◆17 国籍法違憲判決―2008(平成20)年6月4日最高裁大法廷判決

 Ⅰ 国際婚外子をめぐる問題
 Ⅱ 最高裁大法廷2008(平成20)年6月4日判決
〔補 遺〕

◆18 民法900条違憲訴訟(婚外子相続分差別訴訟)―2013(平成25)年9月4日最高裁大法廷決定
 
 Ⅰ 最高裁大法廷1995(平成7)年7月5日決定
 Ⅱ 最高裁大法廷2013(平成25)年9月4日決定
 Ⅲ 学説状況
〔補 遺〕

◆19 戸籍法合憲判決―2013(平成25)年9月26日最高裁第一小法廷判決

 Ⅰ 最高裁第一小法廷2013(平成25)年9月26日判決
 Ⅱ 検  討
〔補 遺〕

◆20 性別変更審判後の嫡出推定―2013(平成25)年12月10日最高裁第三小法廷決定

 Ⅰ 性同一性障害特例法の問題点
 Ⅱ 性別変更後の親子関係
 Ⅲ 検  討
〔補 遺〕

◆21 DNA鑑定に基づく親子関係不存在確認訴訟―2014(平成26)年7月17日最高裁第一小法廷判決

 Ⅰ 最高裁第一小法廷2014(平成26)年7月17日判決
 Ⅱ 検  討
〔補 遺〕

◆22 認知者による認知無効請求事件―2014(平成26)年1月14日最高裁第三小法廷判決

 Ⅰ 最高裁第三小法廷2014(平成26)年1月14日判決
 Ⅱ 検  討
〔補 遺〕

◆第5章 現代家族とリプロダクティヴ・ライツ◆

◆23 現代家族と自己決定権

 Ⅰ 憲法13条と現代家族
 Ⅱ リプロダクティヴ・ライツの構造
 Ⅲ 人工妊娠中絶と自己決定権
 Ⅳ 人工生殖(生殖補助医療)と法規制
〔補 遺〕

◆24 リプロダクティヴ・ライツと国家の関与

 Ⅰ はじめに―問題の所在
 Ⅱ リプロダクティヴ・ライツの生成と展開
 Ⅲ 代理懐胎をめぐる国家の関与
 Ⅳ 日本の憲法理論的課題
〔補 遺〕

◆25 『代理母問題を考える』〔抄〕

 Ⅰ 法律上の問題点
 Ⅱ 代理出産をどう考えるのか
 Ⅲ おわりに―迷路から脱するために
〔補 遺〕

【資料篇】
(1) 日本学術会議対外報告「代理懐胎を中心とする生殖補助医療の課題―社会的合意に向けて」2008(平成20)年4月8日〔生殖補助医療の在り方検討委員会〕(抄)
(2) 法務省法制審議会親子関係部会提出「民法(親子法制)等の改正に関する要綱案」2022年2月1日 
(3) 関連条文一覧(本著作集第5巻関係)
(4) 主要参考文献(本著作集第5巻関係)
(5) 著作集第5巻(家族と憲法)に関連する著作一覧

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