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2015/02/25
法と哲学 第8号
◆法と哲学のシナジーによる〈面白き学知〉の創発を目指す、研究雑誌。本号は、【◆特集◆ COVID-19という問題】として、第一線の執筆陣が一堂に集い、〈面白き学知〉を創発◆
巻頭言「我々は何処に行くのか(Ⅱ)ウクライナ戦争の実相と教訓」が突きつける、井上からの緊急のメッセージ。特集「COVID-19という問題」は、若松の企画趣旨と5論文(若松、蔵田、稲原、竹内、米村)。一般論説2編(福家、阿部=石田=宮本)、「書評と応答」欄も充実した3編(児玉、山崎、山田)。法と哲学のシナジーによる〈面白き学知〉の創発を目指す。
『法と哲学 第8号』
井上達夫(東京大学名誉教授) 責任編集
【目 次】
【巻頭言】 我々は何処へ行くのか(Ⅱ)―ウクライナ戦争の実相と教訓〔井上達夫〕
◇特集 COVID-19という問題◇
〈企画趣旨〉若松良樹
◆ 1 マスクの下で〔若松良樹〕
Ⅰ 全てはマスクから始まった
Ⅱ 公共的討論の再構築
Ⅲ 常識の再検討
Ⅳ 規制の手法
Ⅴ おわりに
◆2 コロナウイルス禍の中での科学的知識と倫理―合理的な行政的意思決定と理性的自律のための試論〔蔵田伸雄〕
Ⅰ それは支配と抑圧ではない
Ⅱ 専門家の知識と科学的不確実性
Ⅲ 専門家とメディア
Ⅳ 行政と専門家
Ⅴ 医療資源の分配
Ⅵ 「生命か経済か」という問題なのか
Ⅶ エッセンシャルワーク
Ⅷ 理性的な自律のために
◆3 コロナ禍で見えてきたもの―ニューノーマルと障害者についての哲学的考察〔稲原美苗〕
はじめに
Ⅰ コロナ禍と障害者
Ⅱ コロナ禍の優生思想
Ⅲ コロナ禍の健康格差
Ⅳ ニューノーマル(新しい生活様式)と障害
Ⅴ ニューノーマル下の「従順な身体」とは?
Ⅵ コロナ禍が浮き彫りにした新自由主義の問題点
Ⅶ 新自由主義の落とし穴 ~差別と排除~
Ⅷ コロナ禍のケアリングとケアの倫理
Ⅸ 結びに代えて―コロナ禍での「ケアの倫理」を使った提言
◆4 パターナリズムはそこにあるのか―先延ばし行動の経済モデルで考える〔竹内 幹〕
Ⅰ コロナ対策とナッジ
Ⅱ 真の選好と「合理性」のあやうさ
Ⅲ 経済学における「合理性」
Ⅳ 顕示選好理論にみる道具としての選好や効用概念
Ⅴ 時間選好をめぐる「合理性」
Ⅵ 先延ばし行動の数理モデル
Ⅶ 合理性や真の選好にまつわる恣意性
Ⅷ 展 望
◆5 感染症対策と権利制約―プライバシー制限の問題を中心に〔米村滋人〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 予備的考察と従来の学説
Ⅲ 判例の展開と分析
Ⅳ プライバシーと公衆衛生
Ⅴ おわりに
【一般論説】
◆1 共和主義的自由の消極的自由への還元可能性について〔福家佑亮〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 消極的自由と積極的自由
Ⅲ 共和主義的自由の基本構造
Ⅳ 共和主義的自由の不可能性
Ⅴ 恣意性テーゼの妥当性
Ⅵ 結 論
◆2 関係論的平等主義の再出発―「分配か社会関係か」を越えて〔阿部崇史・石田柊・宮本雅也〕
Ⅰ 序 論
Ⅱ 実体レベル関係論と正当化レベル関係論との区別
Ⅲ 関係論的な平等の理念に依拠した正当化
Ⅳ 正当化レベル関係論から導かれる正義構想の魅力
結 論
【書評と応答】
◆1 米村幸太郎「「許容できるエゴイズム」を超えて」への応答〔児玉 聡〕
Ⅰ 「本書の基本的性格」について
Ⅱ 「法と道徳,そして善行義務」について
Ⅲ 「喫煙規制」について
◆2 民主主義の危機と可能性―宇野重規『民主主義とは何か』をめぐって〔山崎 望〕
Ⅰ 民主主義の危機?
Ⅱ 民主主義の多義性
Ⅲ 民主主義批判の歴史的展開~少数者支配と暴力をめぐって
Ⅳ 国内政治の次元
Ⅴ 国際政治の次元
Ⅵ 市場の次元
Ⅶ 家族の次元
Ⅷ オルタナティヴの枯渇と,民主主義の選び直し
◆3 法哲学は面白いのか―誰にとって,そして如何に―住吉雅美『あぶない法哲学―常識に盾突く思考のレッスン』(講談社現代新書,2020年)&森村進『法哲学はこんなに面白い』(信山社,2020年)〔山田八千子〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 住吉雅美『あぶない法哲学―常識に盾突く思考のレッスン』の面白さについて
Ⅲ 森村進『法哲学はこんなに面白い』の面白さについて
Ⅳ 結びに代えて
井上達夫(東京大学名誉教授) 責任編集
【目 次】
【巻頭言】 我々は何処へ行くのか(Ⅱ)―ウクライナ戦争の実相と教訓〔井上達夫〕
◇特集 COVID-19という問題◇
〈企画趣旨〉若松良樹
◆ 1 マスクの下で〔若松良樹〕
Ⅰ 全てはマスクから始まった
Ⅱ 公共的討論の再構築
Ⅲ 常識の再検討
Ⅳ 規制の手法
Ⅴ おわりに
◆2 コロナウイルス禍の中での科学的知識と倫理―合理的な行政的意思決定と理性的自律のための試論〔蔵田伸雄〕
Ⅰ それは支配と抑圧ではない
Ⅱ 専門家の知識と科学的不確実性
Ⅲ 専門家とメディア
Ⅳ 行政と専門家
Ⅴ 医療資源の分配
Ⅵ 「生命か経済か」という問題なのか
Ⅶ エッセンシャルワーク
Ⅷ 理性的な自律のために
◆3 コロナ禍で見えてきたもの―ニューノーマルと障害者についての哲学的考察〔稲原美苗〕
はじめに
Ⅰ コロナ禍と障害者
Ⅱ コロナ禍の優生思想
Ⅲ コロナ禍の健康格差
Ⅳ ニューノーマル(新しい生活様式)と障害
Ⅴ ニューノーマル下の「従順な身体」とは?
Ⅵ コロナ禍が浮き彫りにした新自由主義の問題点
Ⅶ 新自由主義の落とし穴 ~差別と排除~
Ⅷ コロナ禍のケアリングとケアの倫理
Ⅸ 結びに代えて―コロナ禍での「ケアの倫理」を使った提言
◆4 パターナリズムはそこにあるのか―先延ばし行動の経済モデルで考える〔竹内 幹〕
Ⅰ コロナ対策とナッジ
Ⅱ 真の選好と「合理性」のあやうさ
Ⅲ 経済学における「合理性」
Ⅳ 顕示選好理論にみる道具としての選好や効用概念
Ⅴ 時間選好をめぐる「合理性」
Ⅵ 先延ばし行動の数理モデル
Ⅶ 合理性や真の選好にまつわる恣意性
Ⅷ 展 望
◆5 感染症対策と権利制約―プライバシー制限の問題を中心に〔米村滋人〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 予備的考察と従来の学説
Ⅲ 判例の展開と分析
Ⅳ プライバシーと公衆衛生
Ⅴ おわりに
【一般論説】
◆1 共和主義的自由の消極的自由への還元可能性について〔福家佑亮〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 消極的自由と積極的自由
Ⅲ 共和主義的自由の基本構造
Ⅳ 共和主義的自由の不可能性
Ⅴ 恣意性テーゼの妥当性
Ⅵ 結 論
◆2 関係論的平等主義の再出発―「分配か社会関係か」を越えて〔阿部崇史・石田柊・宮本雅也〕
Ⅰ 序 論
Ⅱ 実体レベル関係論と正当化レベル関係論との区別
Ⅲ 関係論的な平等の理念に依拠した正当化
Ⅳ 正当化レベル関係論から導かれる正義構想の魅力
結 論
【書評と応答】
◆1 米村幸太郎「「許容できるエゴイズム」を超えて」への応答〔児玉 聡〕
Ⅰ 「本書の基本的性格」について
Ⅱ 「法と道徳,そして善行義務」について
Ⅲ 「喫煙規制」について
◆2 民主主義の危機と可能性―宇野重規『民主主義とは何か』をめぐって〔山崎 望〕
Ⅰ 民主主義の危機?
Ⅱ 民主主義の多義性
Ⅲ 民主主義批判の歴史的展開~少数者支配と暴力をめぐって
Ⅳ 国内政治の次元
Ⅴ 国際政治の次元
Ⅵ 市場の次元
Ⅶ 家族の次元
Ⅷ オルタナティヴの枯渇と,民主主義の選び直し
◆3 法哲学は面白いのか―誰にとって,そして如何に―住吉雅美『あぶない法哲学―常識に盾突く思考のレッスン』(講談社現代新書,2020年)&森村進『法哲学はこんなに面白い』(信山社,2020年)〔山田八千子〕
Ⅰ はじめに
Ⅱ 住吉雅美『あぶない法哲学―常識に盾突く思考のレッスン』の面白さについて
Ⅲ 森村進『法哲学はこんなに面白い』の面白さについて
Ⅳ 結びに代えて
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