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刑事法学の系譜

刑事法学の系譜

現在の刑事法理論の到達点を総括・再検証した刑事法学の体系的系譜。個別の学理・判例等の史的発展を客観的に叙述、その課題を論究。

著者 浅田 和茂
井田 良
白取 祐司
長井 圓
丸山 雅夫
吉田 敏雄
ジャンル 法律  > 刑事法  > 刑法
出版年月日 2022/02/28
ISBN 9784797281255
判型・ページ数 A5変・912ページ
定価 本体16,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

『刑事法学の系譜』

  浅田和茂・井田 良・白取祐司・長井 圓・丸山雅夫・吉田敏雄 編集

【目 次】

・はしがき

◆1 被害感情と責任非難〔井田 良〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 被害感情と刑罰
  1 被害感情は科刑の駆動力となりうるのか
  2 被害感情とその量刑における考慮
  3 被害感情は死刑制度の根拠になるか
 Ⅲ 責任非難と犯罪予防
  1 「二元的刑罰理論」の基本的考え方
  2 再考―刑法は何のためにあるのか
  3 刑法による行動制御のメカニズム
  4 刑法は何を保護するのか
  5 実害対応型の応報刑論から規範保護型の応報刑論へ
 Ⅳ おわりに―二元的な刑罰理論を克服するために

◆2 責任主義の系譜〔浅田和茂〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 結果責任と責任主義
  1 ローマ法からザクセンシュピーゲルまで
  2 中世イタリア法学からカロリナ刑法典まで
  3 カルプツォフ,ボェーマーとその後
 Ⅲ 責任論と責任主義
  1 帰属論から責任論へ
  2 心理的責任論と責任主義
  3 規範的責任論と責任主義
 Ⅳ 保安処分と責任主義
  1 保安処分論
  2 二元主義と責任主義
 Ⅴ 責任主義の現状と課題
  1 結果責任の残滓
  2 予防と責任
 Ⅵ おわりに

◆3 今日における刑罰の体系と刑罰論についての覚え書き〔松宮孝明〕
 Ⅰ 問題の所在
 Ⅱ 今日の刑罰体系と「二元主義」
  1 今日の刑罰体系
  2 「二元主義」
 Ⅲ 今日の刑罰論
  1 「応報刑」と「目的刑」の二項対立?
  2 刑罰の弊害回避としての執行猶予
  3 刑罰正当化根拠としての「特別予防」の不適格性
  4 執行猶予の限界を画すもの
  5 刑罰正当化根拠としての威嚇・抑止的一般予防の不適格性
  6 「応報の目的」
 Ⅳ 「自由刑の単一化」
  1 「拡大された懲役刑」
  2 「国連被拘禁者処遇最低基準規則」
  3 「刑罰の目的」と「処遇の目的」の分離
 Ⅴ 若年受刑者に対する刑事政策
  1 若年受刑者を対象とする処遇原則の明確化と処遇内容の充実
  2 若年受刑者と処遇の強制
 Ⅵ 展望

◆4 因果的決定論の系譜―原因なき意志に未来はあるか―〔長井 圓〕
 Ⅰ 序―問題の提起
  1 人間の尊厳と自由な意思(意志)
  2 コロナ禍と自由主義・民主主義の危機(因果律による不法抑止)
  3 自由主義と意思の自由
 Ⅱ 内田文昭先生の意思自由論(1977年,1999年)
  1 「ささやかな意思の自由」と「やわらかな決定論」
  2 「経験的自由意思論」と非決定論・決定論の止揚
 Ⅲ 非決定論と決定論との対立―争点の検討
  1 今日の問題状況
  2 今日の論争点
 Ⅳ 刑法の基礎理論との関係
  1 個別行為責任論の破綻
  2 性格責任論への批判
 Ⅴ 決定論をめぐる系譜―哲学・科学の基礎
  1 多元的世界観の意志自由論
  2 B.スピノザの「神即自然」必然論(1675年)
  3 形而上学から経験科学へ(啓蒙主義)
  4 D.ヒュームの必然的結合論(1739年)
  5 I.カントの二元的意志自由論(1787年)
  6 J. S.ミルの柔らかな決定論(1847年)
  7 現代の科学・哲学での決定論
 Ⅵ 決定論をめぐる系譜―結びに代えて
  1 西欧刑法学の継受
  2 決定論を巡る論証の作法(一般論)
  3 刑法学での論証の加重(具体論)
  4 決定論をめぐる系譜―日本刑法学の基礎(未完)

◆5 規範論の系譜〔山中敬一〕
 Ⅰ 刑法における行為規範と制裁規範
  1 両概念の意義と近代法の原理
  2 罪刑法定主義と行為規範
  3 両概念の詳細な区別
 Ⅱ 三段階犯罪論と構成要件論の展開
  1 18世紀までの犯罪論
  2 ビンディングの犯罪論
  3 ベーリングの構成要件論の登場
  4 構成要件論の犯罪論展開における意義
 Ⅲ 現代における行為規範論と制裁規範論の展開
  1 犯罪論における行為規範と制裁規範
  2 宮本英脩の犯罪論と鈴木茂嗣の犯罪論体系
 Ⅳ 構成要件の規範的意味
  1 わが国における構成要件論の位置づけ
  2 規範論の観点からの学説の分析・批判
  3 構成要件と行為規範・制裁規範論の課題
  4 「構成要件該当行為」と「結果および因果関係」の分離論の登場
 Ⅴ 犯罪論における行為規範と制裁規範(私見)
  1 犯罪論構想と構成要件
  2 違法論と許容規範
  3 責任論と決定規範
 Ⅵ まとめ

◆6 構成要件論の系譜〔丸山雅夫〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 学派の対立と構成要件論
 Ⅲ ドイツにおける構成要件論の展開
  1 構成要件論の萌芽
  2 ベーリングの構成要件論
  3 M・Eマイヤーの構成要件論
  4 メツガーの構成要件論とその後の展開
 Ⅳ わが国における構成要件論の継受と発展
  1 構成要件論の自覚的な展開まで
  2 小野清一郎博士の構成要件論
  3 瀧川幸辰博士の構成要件論
  4 その後の展開
 Ⅴ 構成要件の機能をめぐる議論
  1 構成要件論と構成要件の機能
  2 構成要件の推定機能
 Ⅵ むすびに代えて

◆7 違法論の系譜〔曽根威彦〕
 Ⅰ はじめに―違法論変遷の概観
 Ⅱ 違法性の実質―実質的違法性論
  1 形式的違法性と実質的違法性
  2 規範違反説と法益侵害説
 Ⅲ 主観的違法論と客観的違法論
  1 犯罪論体系における違法と責任の関係
  2 主観的違法要素の理論
 Ⅳ 行為無価値論と結果無価値論
  1 行為無価値論の登場と結果無価値論の復活
  2 行為無価値論の展開と結果無価値論の再評価
  3 犯罪論の新動向と違法論の現状
 Ⅴ おわりに―刑法は法益保護法か法益侵害法か

◆8 不作為犯論の系譜―「作為と不作為の区別」を中心に―〔松尾誠紀〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 保障人的地位(作為義務)
  1 これまでの議論の展開
  2 近時の学説の動向
 Ⅲ 作為と不作為の区別
  1 問題の所在
  2 作為と不作為の区別基準
  3 作為犯優先処罰原則
  4 作為と不作為の区別をめぐる議論にある課題
 Ⅳ おわりに

◆9 法人処罰論の系譜―戦後から今日までの動向を中心に―〔川崎友巳〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 立法
  1 戦後昭和期
  2 平成期
 Ⅲ 判例
  1 戦後昭和期
  2 平成期
 Ⅳ 学説
  1 戦後昭和期
  2 平成期
 Ⅴ むすび

◆10 客観的帰属論の系譜〔松原芳博〕
 Ⅰ 意義
 Ⅱ 客観的帰属論の日本への導入・展開―規範的考慮と類型論
 Ⅲ 広範な問題領域における客観的帰属論の展開―正犯性,自己答責性,社会的役割
 Ⅳ 因果関係をめぐる判例と客観的帰属論
 Ⅴ 客観的帰属論に対する批判
 Ⅵ 若干のコメント

◆11 わが国の承諾論とゲールズの二元説―なぜわが国においてゲールズの二元説は受け入れられなかったのか―〔佐藤陽子〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ わが国における二元的理解とゲールズの二元説
  1 わが国における二元的理解
  2 わが国におけるゲールズの二元説
  3 わが国におけるゲールズの二元説への批判
 Ⅲ ゲールズの二元説
  1 議論の開始点
  2 同意と合意の法的性質
  3 合意の本質
  4 合意に分類される犯罪類型
  5 要件論(欺罔に基づく承諾)
 Ⅳ なぜゲールズの二元説は受け入れられなかったのか
 Ⅴ おわりに

◆12 「故意は主観的違法要素か」という問いについて―主観的違法要素論の系譜学的考察―〔松澤 伸〕
 Ⅰ 方法論
 Ⅱ 初期の言説
 Ⅲ 戦後の言説
 Ⅳ 結果無価値論と主観的違法要素
 Ⅴ 主観的違法要素としての故意についての言説
  1 一般的主観的違法要素であるとするもの
  2 一般的主観的違法要素ではないとするもの
 Ⅵ 言説の細分化
  1 言説①からの発展
  2 言説②からの発展
  3 言説③からの発展
  4 その後の状況
 Ⅶ 補論―裏の言説
 Ⅷ 主観的違法要素論の帰趨
 Ⅸ 2つのエピソードと3つの最高裁判例―近時の実務を眺めつつ
 Ⅹ おわりに―「読み」としての刑法学?

◆13 「原因において自由な行為」をめぐる日本の刑法学説の50年―構成要件モデル・責任モデル・例外モデルの「三国志」―〔杉本一敏〕
 Ⅰ はじめに 
  1 検討の前提
  2 3つの理論的モデル
 Ⅱ 理論モデルの萌芽(1960年前後~1970年代)
  1 構成要件モデルの萌芽―間接正犯モデル(定型的道具理論)
  2 全体観察説
  3 責任モデルの萌芽―意思決定の実現過程としての行為
  4 刑法改正準備草案,改正刑法草案の「みずから招いた精神の障害」規定
  5 理論構成の「併存」アプローチの先駆け
  6 小括
 Ⅲ 理論モデルの分化(1980年代~2000年代)
  1 構成要件モデルの純化
  2 例外モデルの登場
  3 責任モデルの純化
  4 小括
 Ⅳ 結びにかえて

◆14 故意論の系譜〔長井長信〕
 Ⅰ はじめに
  1 故意をめぐる議論の概要
  2 本稿の課題
 Ⅱ 故意の体系的地位
  1 問題の所在
  2 判例
  3 学説
  4 小括
 Ⅲ 違法性の意識
  1 問題の所在
  2 判例
  3 学説
  4 小括
 Ⅳ 未必の故意
  1 問題の所在
  2 判例
  3 学説
  4 故意の認定
  5 小括
 Ⅴ おわりに

◆15 過失論の系譜〔本間一也〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 戦前の状況
  1 モノグラフィーの公刊
  2 学説の状況
 Ⅲ 戦後の状況①(1945年~1959年)
  1 井上正治の問題提起
  2 井上vs.秋山・平野論争
  3 沢登佳人の研究
  4 目的的行為論に基づく人的不法論からの応答
  5 藤木英雄の「新過失犯論」
  6 小括
 Ⅳ 戦後の状況②(1960年~1969年)
  1 福田平の「人的不法論を基礎とした過失犯論」
  2 大塚仁の「注意義務の判断基準に関する折衷説からの基礎づけ」
  3 内田文昭の「過失犯の実行行為論」
  4 「人的不法論に基づく過失論」に対する平野の批判
  5 伝統的過失論に基づく井上祐司の「新過失論批判」
  6 「信頼の原則」の浸透
  7 小括
 Ⅴ 戦後の状況③(1970年~1979年)
  1 「新・新過失論」
  2 平野の「実質的に危険な行為論
  3 小括
 Ⅵ 戦後の状況④(1980年~1989年)
  1 新旧過失論争の展開
  2 「新旧過失論争」の意義
  3 小  括
 Ⅶ 戦後の状況⑤(1990年~1999年)
  1 「行為無価値論型過失論」の動向
  2 「結果無価値論型過失論」の動向
  3 小括
 Ⅷ 戦後の状況⑥(2000年~2010年)
  1 「行為無価値論型過失論」の動向
  2 「結果無価値論型過失論」の動向
  3 小括
 Ⅸ おわりに
  1 過失犯の構造をめぐる議論の現状とその評価
  2 今後の課題

◆16 過失不作為犯の系譜〔山本紘之〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 過失犯における作為と不作為
 Ⅲ 管理監督過失と不作為犯論(1990年台半ばまで)
  1 作為義務と注意義務の関連
  2 主体の選定
  3 進言義務
  4 小括
 Ⅳ 回収義務をめぐる議論(1990年代後半以降)
  1 作為義務と注意義務の関連
  2 主体の選定
  3 進言義務
  4 小括
 Ⅴ まとめと展望

◆17 責任能力論の系譜―わが国における限定責任能力概念(刑法39 条2項)についての史的考察―〔箭野章五郎〕
 Ⅰ はじめに
  1 今日広く受け入れられていると解される理解
  2 限定責任能力(39条2項)
  3 本稿の対象・方法
 Ⅱ 責任能力をめぐる言説
  1 旧刑法下での諸見解―前史:明治20年代までの諸見解
  2 明治34年頃から昭和6年頃
 Ⅲ 限定責任能力の程度
  1 現行刑法制定過程の議論と「程度」に関する可能な解釈
  2 限定責任能力と精神障害者の処遇

◆18 未遂犯論の系譜〔城下裕二〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 現行刑法典制定直後まで
 Ⅲ 昭和期以降の議論
  1 各学説の基本的立場
  2 客観説の内部での展開
  3 若干の考察
 Ⅳ 近時の理論動向
  1 「犯行の進捗度」説の展開
  2 若干の考察
 Ⅴ おわりに

◆19 不能犯論の系譜―明治期における不能犯論の展開―〔原口伸夫〕
 Ⅰ 本稿の問題意識
 Ⅱ 旧刑法の制定とその制定過程における草案の不能犯規定
 Ⅲ 旧刑法下における学説1 ―明治前期の不能犯学説
 Ⅳ 旧刑法下における学説2 ―新派刑法学の影響と不能犯学説
 Ⅴ 旧刑法下における学説3 ―ドイツ刑法学の影響と不能犯論
 Ⅵ 旧刑法から現行刑法へ
 Ⅶ 不能犯に関する旧刑法下の判例
 Ⅷ おわりに―今後の課題

◆20 わが国における正犯論とその現代的課題〔照沼亮介〕
 Ⅰ 本稿の目的
 Ⅱ 正犯と「実行行為」をめぐる混乱
 Ⅲ 介在者・被利用者の状態「のみ」を基準とする見解とその問題点
  1 規範的障碍説
  2 遡及禁止論
  3 小括
 Ⅳ 正犯論における個別の問題
  1 「正犯概念」の意義
  2 過失犯
  3 不作為犯
  4 身分犯
 Ⅴ おわりに

◆21 共犯(教唆犯と幇助犯)の処罰根拠〔吉田敏雄〕
 Ⅰ 共犯の概念
 Ⅱ ドイツ語圏刑法学における共犯の処罰根拠論
  1 責任共犯理論(堕落理論)
  2 修正責任共犯理論(=不法共犯理論=脱一体化理論)
  3 惹起(因果)理論
 Ⅲ 日本刑法学にける処罰根拠論
  1 責任共犯理論
  2 修正責任共犯理論
  3 純粋惹起理論
  4 従属性本位の惹起理論
  5 混合惹起理論
 Ⅳ 混合的惹起理論とその若干の帰結
  1 正犯者の不法と共犯者の不法の関係
  2 共犯者の独自の行為不法

◆22 共同正犯論の系譜〔内海朋子〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 共同正犯一般
  1 犯罪共同説と行為共同説
  2 刑事未成年者との共同正犯関係
  3 共謀共同正犯―黙示の意思連絡
 Ⅲ 共同正犯成立の時間的限界
  1 承継的共同正犯
  2 共同正犯関係からの離脱
  3 正当防衛の共謀と共同正犯関係からの離脱
 Ⅳ 過失共同正犯

◆23 罪数論の系譜〔只木 誠〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 競合論の起源と刑罰思想
 Ⅲ 最高裁判所時代における競合形式の議論
  1 牽連犯
  2 連続犯
  3 観念的競合
  4 混合的包括一罪
  5 連続的包括一罪
 Ⅳ 今日的課題
  1 かすがい理論
  2 共犯の罪数
  3 競合論の明示機能
  4 罪数判断は「法理」か
  5 罪数論と手続法
 Ⅴ おわりに

◆24 量刑論の系譜〔岡上雅美〕
 Ⅰ 問題の所在
 Ⅱ ドイツにおける量刑論の系譜―フォイエルバッハ,カントおよびリストの量刑論
  1 フォイエルバッハの心理強制説と量刑論
  2 カントの刑罰正当化論と量刑論
  3 リストの量刑論
 Ⅲ 結びに代えて

◆25 行刑論の系譜〔中島広樹〕
 Ⅰ 行刑の意義
 Ⅱ 小原行刑論の基本的思想
 Ⅲ ゼーバッハの行刑論
 Ⅳ 小河滋次郎の行刑論
 Ⅴ 正木行刑学の時代へ
 Ⅵ 小河監獄学と正木行刑学との比較
  1 分房制と累進制
  2 賃金制と作業賞与金制など
  3 受刑者の人権
 Ⅶ 戦中戦後の矯正行刑(行刑の迷走と科学化)
 Ⅷ 行刑の法律関係化
 Ⅸ 行刑の人道化
 Ⅹ 行刑の社会化
 Ⅺ おわりに

◆26 財産犯論の系譜〔伊藤 渉〕
 Ⅰ 財産犯をめぐる刑法学の課題
  1 財産犯の行為客体に関する問題点
  2 財産犯の行為態様に関する問題点
  3 財産犯としての実質的被害に関する問題点
  4 財産の法的要保護性に関する問題点
 Ⅱ 財産犯の保護法益をめぐる全般的な議論
 Ⅲ 財産的損害の実質をめぐる議論
  1 総説
  2 財物の価値
  3 財産上の利益の具体性
  4 詐欺罪における財産的損害
  5 横領罪・背任罪における財産的損害
 Ⅳ 財産の法的要保護性をめぐる議論
  1 総説
2 違法な取引と財産犯の成否
  3 刑法242条の適用の限界
  4 権利行使と財産犯の成否
 Ⅴ 結語

◆27 領得罪論の系譜〔穴沢大輔〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ これまでの領得
  1 Unterschlagung(基本的領得行為)の形成過程と領得
  2 利欲意思(die gewinnsüchtige Absicht)と領得
  3 領得の意義―元来の意味における領得―
  4 領得の機能
 Ⅲ これからの領得
  1 利益の領得
  2 営業秘密侵害罪における領得
 Ⅳ おわりに

◆28 詐欺罪・背任罪論の系譜〔品田智史〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 詐欺罪論の系譜
  1 財産犯総論分野における詐欺罪固有の議論
  2 詐欺罪における財産的損害
  3 欺く行為
  4 交付行為
  5 三角詐欺の問題
  6 詐欺罪の諸事例類型について
 Ⅲ 背任罪論の系譜
  1 背任罪の本質論
  2 背任罪の主体(事務処理者)の確定
  3 図利加害目的
  4 その他の背任罪に関する議論
 Ⅳ むすびにかえて

◆29 詐欺罪の規範論的構造〔高橋則夫〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 間接正犯類型としての詐欺罪
 Ⅲ 詐欺罪における「行為と結果」
  1 詐欺罪における「結果」
  2 詐欺罪における「行為」
 Ⅳ 詐欺罪における「行為規範と制裁規範の結合」
  1 行為規範と刑罰法規の関係
  2 詐欺罪における規範内容
 Ⅴ おわりに

◆30 横領罪論の系譜―横領罪の罪質,不法領得の意思及び保護法益―〔伊藤 司〕
 Ⅰ はじめに
  1 旧刑法典と現行刑法典の横領罪の条文
  2 現行刑法典への立法理由
 Ⅱ 旧刑法典の横領罪の判例・学説
  1 旧刑法典の判例
  2 旧刑法典の学説
 Ⅲ 現行刑法典の横領罪の判例・学説
  1 現行刑法典の判例
  2 現行刑法典の学説
 Ⅳ おわりに
  1 所有権(及び占有)の侵害と不法領得の意思
  2 刑法の独自性と共罰的事後行為説
  3 結びにかえて

◆31 公共危険犯論の系譜〔星周一郎〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 旧刑法における公共危険犯論
  1 概説
  2 旧刑法典における公共危険犯と放火罪規定
  3 旧刑法期の放火罪論の学説における展開と大審院判例
 Ⅲ 現行刑法典の制定と公共危険犯論
  1 現行刑法制定期における公共危険犯論
  2 公共の危険をめぐる学説における議論の推移
  3 抽象的危険犯論と具体的危険犯論
  4 放火罪における公共の危険と公共危険犯の現代的展開
 Ⅳ 犯罪体系論と公共危険犯論―構成要件論と違法性論
  1 構成要件と違法性の機能分担―形式的構成要件論における公共危険犯論の展開
  2 構成要件要素危険内在説の展開―実質的構成要件論の意義
 Ⅴ 公共危険犯論のこれから―むすびに代えて

◆32 変死者密葬罪の系譜―証拠隠滅罪との関係で―〔京藤哲久〕
 Ⅰ 検討の対象
  1 変死者密葬罪理解の現在
  2 変死者密葬罪の必要性
 Ⅱ 変死者とは
  1 変死者概念と証拠隠滅罪との関係
  2 行政検視を含む考え方の問題点
  3 検視を経ない罪か変死者を密葬する罪か
 Ⅲ 変死者密葬罪の沿革
  1 変死者密葬罪は違警罪の横滑りの規定か
  2 旧刑法の制定まで
  3 現行刑法の制定まで
  4 小括
 Ⅳ フランス刑法典
  1 当時のフランス刑法
  2 現在のフランス刑法
 Ⅴ 死体を隠匿する罪
  1 「死体を隠匿する罪」の沿革
  2 「死体を隠匿する罪」とTatbestandの概念
  3 最後に

◆33 公訴・公判法理論の系譜〔藤本幸二〕
 Ⅰ ドイツ法における公訴概念の確立と日本の継受
  1 古代ローマ
  2 中世ドイツ
  3 近世から近代
  4 日本における刑事手続の近代化
 Ⅱ 公訴法の理論史
  1 治罪法期の公訴法理論
  2 明治刑事訴訟法期の公訴法理論
  3 大正刑事訴訟法期の公訴法理論
  4 現行刑事訴訟法下の公訴法理論
 Ⅲ 公判法の歴史
  1 治罪法期の公判法理論
  2 明治刑事訴訟法期の公判法理論
  3 大正刑事訴訟法期の公判法理論
  4 現行刑事訴訟法下の公判法理論
 Ⅳ おわりに

◆34 裁判員法の系譜〔安村 勉〕
 Ⅰ 視点の設定
  1 戦前の陪審制
  2 裁判員法の制定過程のその目的
 Ⅱ 最高裁の立場 
  1 被告人の権利としてではない裁判員制度
  2 裁判員裁判における評議のあり方
 Ⅲ 民主主義的基盤としての裁判員制度
  1 トクヴィルの陪審制論
  2 アメリカ合衆国最高裁判所判例に見るトクヴィル
  3 熟議民主主義・討議民主主義と多数決主義
 Ⅳ 民主主義教育の場としての裁判員制度
  1 参政権との関係
  2 最高裁のいう「良識ある結論」
  3 控訴審と裁判員裁判
 Ⅴ おわりに

内田文昭先生 略歴
内田文昭先生 主要著作目録

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内容説明

内田文昭先生に捧ぐ、珠玉の34編
 
現在の刑事法理論の到達点を総括・再検証した渾身の刑事法学の体系的系譜。個別の学理・判例等の史的発展を客観的に叙述し、その課題を論究する。第一線の刑法学者が集結し、刑法学の来し方行く末を鳥瞰し、いま歴史を画す。内田文昭先生に捧ぐ、珠玉の34編。

 

 

 

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