憲法研究 第8号

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憲法学研究総合誌第8号。特集「地方自治の憲法理論」として、日本におけるその成立可能性を問う/インタビュー:杉原泰雄教授に聞く

著者 辻村 みよ子 責任編集・著
杉原 泰雄 インタビュー
糠塚 康江 聞き手
大津 浩 聞き手・著
林 知更
芦田 淳
北村 喜宣
上代 庸平
倉持 孝司
木下 昌彦
新村 とわ
川鍋 健
吉原 裕樹
佐々木 弘通
ジャンル 法律  > 憲法
シリーズ 法律・政治  > 研究雑誌
出版年月日 2021/05/31
ISBN 9784797265286
判型・ページ数 菊判変・212ページ
定価 3,520円(税込)
在庫 在庫あり

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第8号特集:【地方自治の憲法理論】―第一線の執筆陣が集って益々充実
 
特集は「地方自治の憲法理論」として、日本におけるその成立可能性を問う。企画趣旨(辻村)に続く、杉原泰雄教授に聞くインタビュー(聞き手:糠塚・大津)は、杉原憲法学における主権論と地方自治論を論究し、8論文(大津、林、芦田、北村、上代、倉持、木下、新村)で、諸課題を問う。投稿に2論文(川鍋、吉原)、加えて書評(佐々木)論文を掲載。憲法年表など資料も充実。

 

『憲法研究 第8号』

  辻村みよ子 責任編集


【目 次】

◇特集 地方自治の憲法理論◇

◆企画趣旨:分権改革の進展と「自治体憲法学」の課題〔辻村みよ子〕
 Ⅰ 「地方自治の憲法理論」確立のために―特集テーマの趣旨
 Ⅱ 杉原憲法学における主権論と地方自治論
 Ⅲ 地方自治憲法理論の諸課題
 Ⅳ コロナ禍における憲法学と地方自治論の課題
 Ⅴ 「憲法研究」公募論文について

◆インタビュー 日本国憲法の地方自治論の基本視座・再考
〔杉原泰雄:(聞き手)糠塚康江・大津 浩〕

◆1 現代分権改革における自治体憲法理論の課題〔大津 浩〕
 はじめに
 Ⅰ 防御権的理論構成から規範抵触関係的理論構成へ
 Ⅱ 憲法原理論上の自治体憲法理論の意義
 Ⅲ 憲法解釈論としての対話型立法権分有説
 Ⅳ おわりに

◆2 連邦・自治・両院制〔林 知更〕
 Ⅰ 自治と連邦
 Ⅱ ドイツの連邦国家
 Ⅲ 自律と参加:連邦制の二側面
 Ⅳ 連邦制型上院を持たない連邦国家?
 Ⅴ 若干の考察

◆3 「地域国家」から見た日本の道州制論議〔芦田 淳〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 地域国家の概要
 Ⅲ 道州制との比較検討
 Ⅳ おわりに

◆4 分権改革後の憲法第8章に関する行政法学からの質問〔北村喜宣〕
 Ⅰ 憲法学の門をたたく
 Ⅱ 分権改革の統治機構法的意味
 Ⅲ 基本的人権の保障における「国と自治体の適切な役割分担」
 Ⅳ 憲法92条の法規範力
 Ⅴ 法律実施条例の適法性
 Ⅵ 地方自治法14条3項の合理性
 Ⅶ 自治体の行政能力と住民の自治的権利保障
 Ⅷ 第8章論の今後

◆5 財政憲法による自治体財政の保障―財政憲法規範と財政憲法原則の関係性を中心に〔上代庸平〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 憲法における「財政」観
 Ⅲ 財政憲法原則としての「持続可能性」と自治体財政
 Ⅳ 財政憲法原則としての持続可能性の具体化の態様
 Ⅴ まとめに代えて―若干の示唆

◆6 「沖縄問題」における地域の自治と自己決定―研究のための序説〔倉持孝司〕
 はじめに
 Ⅰ 「スコットランド問題」と「沖縄問題」
 Ⅱ 日本国憲法における「地方公共団体」
 Ⅲ 「構造的沖縄差別」と「地方自治特別法」
 おわりに

◆7 国の立法裁量と地方公共団体の立法裁量―ブランダイスの実験室理論を示唆として〔木下昌彦〕
 Ⅰ はじめに―薬事法判決が論じなかったもの
 Ⅱ ブランダイスの実験室理論
 Ⅲ 実験室理論の日本法への示唆
 Ⅳ おわりに―実験室理論の限界

◆8 自治の革新・今昔―あるいは「武蔵野」〔新村とわ〕
 Ⅰ 要綱行政
 Ⅱ 戦後地方自治改革
 Ⅲ 松下圭一:自治の革新的理論家
 Ⅳ 西尾勝:自治・分権改革の実践者
 Ⅴ 自治基本条例
 Ⅵ 武 蔵 野

〈投稿論文〉
◆1 アメリカ憲法学における人民主権論と日本憲法学への示唆〔川鍋 健〕
 序 本稿の目的
 1 人民主権:ブルース・アッカマンの問題意識
 2 人民主権と憲法:なぜ,アキル・リード・アマールか
 3 人民主権と違憲審査制:チャールズ・ブラックの憲法論
 結 人民主権と立憲主義:日本憲法学への示唆としての「立ちあがる主権者人民」

◆2 裁判の公開原則の意義と実現〔吉原裕樹〕
 Ⅰ はじめに
 Ⅱ 公開原則の意義の再検討
 Ⅲ 民事訴訟手続における裁判の公開原則の実現
 Ⅳ 民事訴訟法学の問題提起に対して
 Ⅴ 終わりに

◆〈書 評〉渡辺康行『「内心の自由」の法理』(岩波書店,2019年)〔佐々木弘通〕

■ 憲法年表(2020年10月1日~2021年3月31日)
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