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危機の時代と国会 ― 前例主義の呪縛を問う

危機の時代と国会 ― 前例主義の呪縛を問う

国会が、まさに混迷を呈する諸相の根本的な要因として根深い、130年の議会制度の連続線上の前例主義を問う。

著者 白井 誠
ジャンル 法律  > 憲法
政治・経済  > 政治学
シリーズ 一般  > 信山社新書
出版年月日 2021/04/30
ISBN 9784797281088
判型・ページ数 新書・184ページ
定価 本体900円+税
在庫 在庫あり
 

目次

 『危機の時代と国会 ― 前例主義の呪縛を問う』(信山社新書)

  白井 誠(元衆議院事務局議事部長) 著

【目  次】

・は じ め に

◆第一章 イントロダクション
 1 帝国議会制度と国会制度―その断線と連続線をめぐる二つの盲点
 2 前例主義に基づく審議システムの連続線
 3 外部化による協働の基盤の喪失
 (1) 何をもたらしてきたか
 (2) どのように行われたか

◆第二章 帝国議会制度の始まり―超然主義の審議システム
 1 藩閥政府が用意した「衆貴各議院規則成案」
 2 読会制度と議員間の討論―議院としての過半数意思の形成プロセス
 3 議員間の討論がつなぐ、「委員」の審査と逐条審議の連関
 4 明治衆議院規則の議決と民党の入り込み―「大体の質疑応答」規定の挿入
 5 貴族院の場合

◆第三章 政党政治の展開と先例による変革(1)
 1 帝国議会の時代区分
 2 「大体の質疑応答」の全部化
 (1) 初期議会の現実と「大体の質疑応答」
 (2) 「大体の質疑応答」の機能
 (3) 「委員」の審査から「委員会」の審査へ
 (4) 読会制度の実質的な第一読会化 
 (5) 逐条審議の消滅
 (6) 「官民調和体制」の審議システム―政府与党による過半数意思の完徹システム
 3 政党会派による運営の制度化 ⅰ
 (1) 政党会派を基礎的構成単位とする運営―特別委員、常任委員、両院協議会協議委員
 (2) 各派協議会による政党間協議の公式化

◆第四章 政党政治の展開と先例による変革(2)
 1 国務大臣の演説に対する質疑の制度化
 2 政党会派による運営の制度化 ⅱ
 (1) 政党会派内の管理・統制の強化
 (2) 各派協議会の協議との一体化
 3 政党会派(と政府)による「大体の質疑応答」の分断・囲込み
 (1) 本 会 議
 (2) 委 員 会
 4 政党会派による審議システムの確立
 (1) 国会の審議システムの原型
 (2) 「過半数意思の形成プロセス」解体と外部への同期的派生―質疑応答の構造
 5 大正衆議院規則の議決
 6 政党政治の法構造
 7 政党内閣制崩壊の後
 8 敗戦後―国会法案起草の前段

◆第五章 国会制度への転換と前例主義
 1 「帝国憲法との法的継続性」の確保と巻き戻し
 2 「議院法伝統」の形成と憲法補則
 3 衆参同時スタートの仕組み
 (1) 憲法補則
 (2) 国会法附則・暫定衆議院規則本則
 4 制度規範の転換と継承
 (1) 国会法附則・暫定衆議院規則附則
 (2) 先 例 等
 (3) 参議院制度スタートの歪み
 5 小  括

◆第六章 国会制度と前例主義
 1 被占領期―準自然状態
 2 独立回復後のリバランス
 3 五五年体制
 (1) 総 論―国会制度の運用をめぐる行動変容
 (2) 国対政治―前史
 (3) 国対政治―国会制度と政治的かけ引きの結合
 4 ポスト五五年体制の国対政治
 5 平成期の英国流がもたらしたもの

◆第七章 危機の時代に
 1 政治主導の危うさと国会の責務
 2 協働の基盤としての議員間の討論
 (1) 国会制度運用の拘束を解く鍵
 (2) 政府を交えた委員間の討論
 (3) 国会審議の場における与党議員の役割
 (4) 一連の慣行と国会審議のリモート化
 3 採決の前提をめぐって
 (1) 委員間の討論の視点から
 (2) 臨時会召集要求からの逃避
 4 国政調査権権の「土着化」―国対政治との関わり
 5 委員会提出法案を素材に
 6 国政調査の一般化
 (1) 委員会活動の空洞化
 (2) 国対政治による包括的な制御
 7 憲法六二条の閉鎖的運用とその開放
 8 小 括―打破すべき前例主義は

・お わ り に

◇主要参考文献

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内容説明

◆日本政治そのものをめぐる前例主義の呪縛とは ― 新書のスタイルで、幅広い読者に国会の構造的機能不全を問う◆

 

危機に直面しても危機を直視し得ない、日本政治そのものをめぐる前例主義の呪縛。国会の構造的機能不全を衝く。質疑応答・党派的分断・協働の基盤の喪失。国会が、まさに混迷を呈する諸相の根本的な要因として根深い、130年の議会制度の連続線上の前例主義を問う。

 

 

〈著者紹介〉

白井 誠(しらい まこと)

1951年生まれ

元衆議院事務局議事部長

議事部議案課,議事部議事課,委員調査課等を経て,議事課長,議事部副部長,庶務部副部長,秘書課長(議事部副部長兼務),議事部長,調査局総務調査室長(2011年退職)

〈著書・主要論文〉
『国会法』(信山社,2013年)
『政党政治の法構造―明治・大正期憲法改革の地下水流』(信山社,2017年)
『政党政治を考える―「議会の制度化」と質疑応答』(信山社,2019年)
「憲法政治の循環性をめぐって」『憲法改革の理念と展開(大石眞先生還暦記念)上巻』(曽我部真裕・赤坂幸一編,信山社,2012年)所収

 

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