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法学上の発見と民法  新刊

解釈論への接続を意図した学説史

法学上の発見と民法

19世紀から20世紀の法学者の事跡を通じて私法の、特に民法の概念の発展を検討。主要学者125人を中心に解説。

著者 小野 秀誠
ジャンル 法律 > 法制史
法律 > 民法
出版年月日 2016/12/28
ISBN 9784797227611
判型・ページ数 A5変・566ページ
定価 本体14,000円+税
在庫 在庫あり
 

目次

 『法学上の発展と民法』

  小野秀誠(獨協大学法学部教授)著


【目 次】

はじめに

◇第1部 法学上の発見と民法◇ ----------------

◆第1篇 法学上の発見と民法
 第1章 はじめに
  1 本稿の目的
  2 全体的な動向
 第2章 重要概念の形成
  1 キップ(Theodor Kipp, 1862.4.10-1931.4.2)と二重効
  2 ゼッケル(Emil Seckel, 1864.1.10-1924.4.26)と形成権
   (1)ゼッケル
   (2)レーヴィ(Ernst Levy, 1881.12.23-1968.9.14)とローマ法学
   (3)クンケル(Wolfgang Kunkel, 1902.11.20-1981.5.8)
   (4)コシャカー(Paul Koschaker, 1879.4.19-1951.6.1)
   (5)L・ミッタイス(Ludwig Mitteis, 1859.3.17-1921.12.26)
  3 新たな給付障害の体系 ――F・モムゼン,シュタウプ,ラーベル
   (1)シュタウプ(Samuel Hermann Staub, 1856.3.21-1904.9.2)と積極的契約侵害論
   (2)F・モムゼン(Friedrich Mommsen, 1818.1.3-1892.2.1)とパンデクテン体系の不能論
  4 イェーリング(Rudolf von Jhering, 1818.8.22-1892.9.17)と概念法学批判,契約締結上の過失理論(culpa in contrahendo)
   (1)イェーリング
   (2)ヘック(Philipp Heck, 1858.7.22-1943.6.28)と利益法学
  5 エルトマン(Paul Oertmann, 1865.7.3-1938.5.22)と行為基礎論
   (1)ヴィントシャイト(Bernhard Joseph Hubert Windscheid, 1817.6.26-1892.10.26)
   (2)エルトマン
   (3)ケーゲル(Gerhard Kegel, 1912.6.26-2006.2.16)
  6 補遺 ライプチッヒ大学の変貌とキール学派
   (1)ハウプト(Günter Haupt, 1904.9.11-1946.7.14)と事実的契約関係論
   (2)ミハエリス(Karl Michaelis, 1900.12.21-2001.8.14)
   (3)ジーバー(Heinrich Bethmann Siber, 1870.4.10-1951.6.23)

◆第2篇 ユダヤ系法学者の系譜,亡命法学者
 第1章 総論,ユダヤ系法学者の概観
  1 はじめに
   (1)その位置づけ
   (2)時代区分
   (3)地域区分
  2 その他の背景と迫害
   (1)裁判官と検察官
   (2)大 学
   (3)授権法と独裁
 第2章 各  論
  1 各論1(初期)
   (1)デルンブルク(Heinrich Dernburg, 1829.3.3-1907.11.23)
   (2)L・ゴールトシュミット(Levin Goldschmidt, 1829.5.30-1897.7.16)
   (3)ラーバント(Paul Laband, 1838.5.24-1918,3,23)
   (4)ウンガー(Josef Unger, 1828.7.2-1913.5.2)とABGB
   (5)シムソン(Eduard Sigismud(Martin)von Simson, 1810.11.10-1899.5.2)とライヒ大審院
  2 各論2(中期)
   (1)レーネル(Otto Lenel, 1849.12.13-1935.2.7)
   (2)ロートマール(Philipp Lotmar, 1850-1922.5.29)
   (3)エールリッヒ(Eugen Ehrlich, 1862.9.14-1922.5.2)と法社会学
   (4)フックス(Ernst Fuchs, 1859.10.15-1929.4.10)
  3 各論3(後期)
   (1)プリングスハイム(Fritz Robert Pringsheim, 1882.10.7-1967.4.24)
   (2)M・ヴォルフ(Martin Wolff, 1872.9.26-1953.7.20)
   (3)シュルツ(Fritz Schulz, 1879.6.16-1957.11.12)
   (4)カントロヴィッチ(Hermann Ullrich Kantorowicz, 1877.11.18-1940.2.12)
   (5)ラインシュタイン(Max Rheinstein, 1899.7.5-1977.7.9)
   (6)J・ゴールトシュミット(James Goldschmidt, 1874.12.17-1940.6.28)
   (7)ハイマン(Franz Karl Abraham Samuel Haymann, 1874.8.25-1947.8.26)
   (8)ライヒ大審院判事(Bumke, David)
 第3章 むすび,日本との関係
  1 法典編纂期
   (1)はじめに
   (2)グナイスト(Heinrich Rudolf Hermann Friedrich von Gneist, 1816.8.13-1895.7.22)
   (3)モッセ (Isaac Albert Mosse, 1846.10.1-1925.5.31)
  2 亡命期
   (1)亡 命
   (2)日 本
  3 その他
   (1)学問的影響
   (2)若干の例

◆第3篇 郵政民営化と民法 ――無記名債権とコーラー
 第1章 はじめに
  1 郵便事業の民営化
  2 民営化と郵便切手
 第2章 郵便切手の法的性質
  1 公営下の切手と民営化
  2 連邦裁判所2005年10月11日判決
  3 判決の前提と諸見解
 第3章 コーラーと新領域の開拓
  1 生涯と業績
  2 無体財産法と新領域の開拓
 第4章 むすび ――無記名債権と金券
  1 86条3項の系譜
  2 86条3項の位置づけ

◇第2部 大学と法学者◇ ----------------

◆第1篇 19世紀の大学と法学者(付・20世紀の変遷)
 第1章 はじめに
  1 序
   (1)概 観
   (2)ベルリン大学とボン大学
   (3)その創設
  2 大学と法学者の社会的地位
   (1)給与の比較
   (2)平均値
   (3)変 動
 第2章 サヴィニーとその関係者(Savigny, Puchta, Thibaut)
  1 サヴィニー(Friedrich Carl von Savigny, 1779.2.21-1861.10.25)
  2 プフタ(Georg Friedrich Puchta, 1798.8.31-1846.1.8)
  3 ティボー(Anton Friedrich Justus Thibaut, 1772.1.4-1840.3.28)
 第3章 法学者の系譜 ――19世紀の初頭(Hugo, Weiß, Gans, Goschenほか)
  1 序
  2 ヘプナー(Ludwig Julius Friedrich Höpfner, 1743.11.3-1797.4.2)
  3 フゴー(Gustav von Hugo, 1764.11.23-1844.9.15)
  4 ヴァイス(Philipp Friedrich Weiß, 1766.4.15-1808.11.23)
  5 ガンス(Eduard Gans, 1798.3.22-1839.5.5)
  6 ゲッシェン(Göschen)親子
  7 ハッセ(Johann Christian Hasse, 1779.7.24-1830.11.18)
  8 ベッチュ(August Böckh, 1785.11.24-1867.8.3)
  9 ベッキング(Eduard Böcking, 1802.5.20-1870.5.3)
  10 ルドルフ(Adolf August Friedrich Rudorff, 1803.3.21-1873.2.14)
  11 ブルンス(Karl Eduard Georg Bruns, 1816.2.16-1880.9.10)
  12 ペルニス(Lothar Anton Alfred Pernice, 1841.8.18-1901.9.23)
  13 ウベローデ(August Ubbelohde, 1833.11.18-1898.9.30)
 第4章 ベルリン大学の変遷と法学者(19世紀の後半から,Eck, Titze, Heymann, Hedemann, Siebert)
  1 序
  2 エック,ティツェ,ハイマン,ヘーデマン,ジーベルト
  3 人的構成と学問領域の変遷
  4 学生数の変遷
  5 文献に対する支出
 第5章 諸大学のロマニステン(ゲッチンゲン,ライプチッヒなど)
  1 序(19世紀前半の法学者)
  2 ヴェヒター(Karl Joseph Georg Sigismund Wächter, 1797.12.24-1880.1.15)
  3 リッペントロップ(Georg Julius Ribbentrop, 1798.5.2-1874.4.13)
  4 フランケ(Wilhelm Franz Gottfried Franke, 1803.7.26-1873.4.12)
  5 ファンゲロー(Karl Adolph von Vangerow, 1808.6.15-1870.10.11)とパンデクテン・テキスト,私講師
  6 アルブレヒト(Wilhelm Eduard Albrecht, 1800.3.4-1876.5.22)
  7 レーゲルスベルガー(Ferdinand Regelsberger, 1831.9.10-1911.2.28)
  8 ハルトマン(Gustav Hartmann, 1835.3.31-1894.11.16)
  9 ミューレンブルッフ(Christian Friedrich Mühlenbruch, 1785.10.3-1843.7.17)
  10 バローン(Julius Baron, 1834-1898)
  11 ベッヒマン(August Bechmann, 1834.8.16-1907.7.11)
  12 ショイル(Scheurl von Defersdorf, Christoph Gottlieb Adolf Freiherr(bayerischer Freiherr 1884), 1811.1.7-1893.1.24)
  13 ウンターホルツナー(Karl August Dominikus Unterholzner, 1787.2,3-1838.3.25)
  14 シュヴァネルト(Hermann Schwanert, 1823.10.22-1886.8.18)
  15 フィティング(Heinrich Hermann Fitting, 1831.8.27-1918.12.3)
  16 マダイ(Karl Otto von Madai, 1809.5.29-1850.6.4)
  17 ジルタナー(Wilhelm Girtanner, 1823-1861.7.28)
  18 ベッカー(Ernst Immanuel Bekker, 1827.8.16-1916.6.29)
  19 カルロヴァ(Otto Karlowa, 1836.2.11-1904.1.8)
  20 ヘルダー(Eduard Otto Hölder, 1847.11.27-1911.4.14)
  21 モール(Robert von Mohl, 1799.8.17-1875,11,5)
  22 マンドリー(Johann Gustav Karl von Mandry, 1832.1.31-1902.5.30)
  23 フェーリング(Friedrich Heinrich Theodor Hubert Vering, 1833-1896)
  24 フォイクト(Moritz Voigt, 1826.9.10-1905.11.6)
  25 ストローハル(Emil August Strohal, 1844.12.31-1912.6.6)
  26 ウェーバー
  27 フィッシャー(Otto Fischer, 1853.3.30-1929.12.1)
  28 ゾイフェルト
 第6章 むすび ――20世紀のボン大学の変遷・ユダヤ系法学者の補遺――
  1 ボン大学の法学者
   (1)ボン大学とその位置づけ
   (2)キップ(Karl Theodor Kipp, 1896-1963)
   (3)デレ(Hans Dölle, 1893.8.25-1980.5.15)
   (4)クンケル(Wolfgang Kunkel, 1902.11.20-1981.5.8)
   (5)その他の者
   (6)ナチス法律家
  2 ボン大学の変遷
   (1)一般的な政治状況の変化
   (2)ボン大学におけるナチス加入者の割合
   (3)19世紀末からのユダヤ系法曹の変遷
   (4)法曹の亡命
  3 ユダヤ系法学者の補遺ほか
   (1)シュタール(Friedrich Julius Stahl, 1802.1.16-1861.8.10)
   (2)グレーザー(Julius Anton Glaser, 1831.3.19-1885.12.26)
   (3)フリードベルク(Emil Albert Friedberg, 1837.12.22-1910.9.7)
   (4)グラデンヴィッツ(Otto Gradenwitz, 1860.5.16-1935.7.7)
   (5)ランズベルク(Ernst Landsberg, 1860.10.12-1927.9.29)
   (6)プロイス(Hugo Preuss, 1860.10.28-1925.10.9)
   (7)ヤコビ(Erwin Jacobi, 1884.1.15-1965.4.5)
   (8)エングレンダー(Konrad Engländer, 1880.1.25-1933.1.8)
   (9)メンデルスゾーン(Albrecht Mendelssohn Bartholdy, 1874.10.25-1936.11.29)
   (10)チーテルマン(Ernst Otto Konrad Zitelmann, 1852.8.7-1923.11.28)

◆第2篇 南ドイツの大学と法学者 付・オーストリア
 第1章 はじめに
  1 ローマ法継受と南ドイツ
  2 大学の設立
  3 ドイツ統一と抵抗勢力
 第2章 バイエルン民法典と法学者
  1 バイエルン民法典の沿革と展開
  2 クライトマイール(Wiguläus Xaverius Aloysius Kreittmayr, Kreittmayr, 1705.12.14-1790.10.27)
 第3章 法学者の系譜(オーストリア,バイエルン)
  1 序
  2 本稿で扱われる法学者
  3 各論 ――人と業績――
   (1)ブラウアー(Brauer, Johan Nikokaus Friedrich, 1754.2.14-1813.11.17)
   (2)ダベロー(Christoph Christian Dabelow, 1768.7.19-1830.4.27)
   (3)ミッターマイエール(Mittermaier, Karl Joseph Anton, 1787.8.5-1867.8.28)
   (4)ジンテニス(Karl Friedrich Ferdinand Sintenis, 1804.6.25-1868.8.2)
   (5)オットー(Karl Eduard von Otto, 1795.8.14-1869.4.20)
   (6)シリング(Bruno Schilling, 1798.5.20-1871.11.28)
   (7)アルント(Karl Ludwig Arndts, 1803.8.19-1878.3.1)
   (8)マルクァルト(Hans Marquardt, 1812.4.19-1882.11.30)
   (9)ブリンツ(Aloysius von Brinz, 1820.2.25-1887.9.13)
   (10)ブントチャルト(Valentin Puntschart, 1825.2.7-1904.4.7; Paul Puntschart, 1867.8.13-1945.5.9)
   (11)ジーゲル(Heinrich Joseph Siegel, 1830.4.13-1899.6.4)
   (12)ハナウゼック(Gustav Hanausek, 1855.9.4-1927.9.11)
   (13)ノイマイヤー(Karl Neumeyer, 1869.9.19-1941.7.26)
   (14)ホフマン(Franz Hofmann, 1845.6.20-1897.10.25)
   (15)コサック(Konrad Cosack, 1855.3.12-1933.12.27)
 第4章 む す び
  1 南ドイツの発展
  2 勉学期間短縮の動きと新たなモデル

◆第3篇 グリュックとパンデクテン・コンメンタール

◇第3部 現代化のプロセス◇ ----------------

◆第1篇 比較法(国際的統一法)の系譜と民法 ――ラーベルとケメラー
 第1章 はじめに
 第2章 ラーベルと国際動産統一売買法
  1 その生涯
  2 業 績
  3 給付障害法,損害賠償法,ウィーン国際動産統一売買法
 第3章 ケメラーと不当利得類型論
  1 生涯と業績
  2 不当利得の類型論
 第4章 む す び

◆第2篇 ウィーン条約と日本民法
 第1章 総  論
 第2章 各  論
   (1)契約の総則
   (2)契約の成立
   (3)現実の履行
   (4)給付障害と救済
 第3章 むすび ――共通法形成の可能性――
 第4章 近代法の変遷 ――契約から地位へ――

◆第3篇 キール学派と民法 ――ラーレンツとヴィアッカー
 第1章 はじめに ――キール学派の民法上の位置づけ
 第2章 ラーレンツと行為基礎論
  1 はじめに
  2 キール大学
  3 業 績
  4 戦 後
 第3章 ヴィアッカーと近世私法史
  1 はじめに
  2 近世私法史と民法
 第4章 むすび
  1 戦後の評価
  2 戦後の影響
  3 私講師
  4 論 文

◆第4篇 フルーメとドイツ民法学の発展

◆第5篇 シュトルと比較私法学の系譜

◆第6篇 ビドリンスキーとオーストリア民法学の発展


主要人名索引
事項索引

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内容説明

★解釈論への接続を意識した、圧巻の学説史が待望の登場!★

本書は、19世紀から20世紀の法学者の事跡を通じて私法とくに民法の概念の発展を検討しようとするものである。従来から解釈論的な論文ではその導入として概念の沿革や比較法が語られた。しかし、法の沿革が解釈論に結合するためには、思想がもっと技術の次元まで降りてくる必要がある。大思想家以外の法学者をも検討しなければならないゆえんである。主要学者125人を中心に解説する。

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