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在外被爆者裁判

在外被爆者裁判

被爆者援護法制定から「空白の58年」、在外被爆者の険しかった道のりを辿る。原告弁護団による貴重な裁判闘争の記録。

著者 田村 和之
ジャンル 法律 > 司法/裁判制度/弁護士論
法律 > 労働法/社会保障法
法律 > 国際法/国際関係/国際私法
シリーズ 法律・政治 > 信山社ブックス
出版年月日 2016/11/29
ISBN 9784797231830
判型・ページ数 A5変・312ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
 

目次

『在外被爆者裁判』

  田村和之(広島大学名誉教授)編


【目  次】

はしがき

序  論
 1 2015年9月8日最高裁判決
 2 被爆者に対する援護
 3 在外被爆者を除外した被爆者援護
 4 在外被爆者問題の胎動
 5 本書の構成在外被爆者裁判一覧表

◇第1編 在外被爆者裁判 総説 〔田村和之〕◇

第1章 在外被爆者裁判の萌芽―孫振斗裁判,三菱重工広島・元徴用工被爆者裁判
 1 孫振斗被爆者健康手帳裁判,402号通達
 2 孫振斗裁判の影響
 3 控訴審福岡高裁判決
 4 孫振斗裁判最高裁判決―複合的性格の原爆医療法
 5 原爆被爆者対策基本問題懇談会(基本懇)
 6 渡日治療
 7 韓国への40 億円支援
 8 被爆者援護法の制定
 9 三菱重工広島・元徴用工被爆者裁判の提起

第2章 被爆者援護法の国外適用へ―郭貴勲裁判を中心に
 1 郭貴勲裁判へ至る過程
 2 郭貴勲裁判の提起
 3 大阪地裁判決の影響
 4 郭貴勲裁判大阪高裁

第3章 国外からの手当等支給申請を認めさせる裁判
 1 在外被爆者支援団体の要望
 2 新たな裁判の提起の検討
 3 国外からの手当等支給申請却下処分取消訴訟
 4 崔李澈関係裁判長崎地裁判決
 5 広島地裁判決
 6 崔李澈裁判福岡高裁判決
 7 被爆者援護法施行令・施行規則の改正

第4章 在ブラジル被爆者健康管理手当裁判
 1 継続された在ブラジル被爆者健康管理手当請求裁判
 2 勝訴つづく在外被爆者裁判
 3 広島高裁で逆転勝訴―在ブラジル被爆者健康管理手当裁判
 4 最高裁判決
 5 最高裁判決をめぐる国会質疑
 6 未払いの被爆者手当の支給

第5章 三菱重工広島・元徴用工被爆者裁判最高裁判決
 1 広島高裁判決
 2 最高裁判決
 3 違法性の判断についての従前の判決との違い
 4 精神的損害
 5 被爆者健康手帳を所持しない者へも損害賠償を命じる
 6 裁判上の和解による損害賠償の支払い

第6章 被爆者健康手帳裁判と被爆者援護法の改正
 1 在外被爆者に対し被爆者援護法の適用を求める認識の拡大
 2 被爆者健康手帳交付請求裁判の提起
 3 被爆者健康手帳裁判と原告の死亡
 4 被爆者健康手帳裁判(本案)における当事者の主張
 5 広島地裁判決
 6 長崎地裁判決
 7 大阪地裁判決
 8 3判決の特徴
 9 被爆者援護法の改正
 10 被爆者援護法改正法附則2 条
 11 国外からの原爆症認定申請
 12 被爆者健康手帳裁判の終結

第7章 医療費裁判
 1 はじめに
 2 医療費裁判の提起
 3 大阪地裁における当事者の主張
 4 大阪地裁判決
 5 大阪高裁判決
 6 広島地裁判決
 7 最高裁2015年9月8日判決
 8 政府・厚生労働省の動き
 9 医療援護規定の在外被爆者への適用

第8章 小  括

◇第2編 在外被爆者裁判 各説◇

第1章 在韓被爆者・郭貴勲裁判〔永嶋靖久〕
 1 郭貴勲裁判提訴以前の状況
 2 郭貴勲裁判提訴の経緯
 3 郭貴勲裁判が目指したもの
 4 どこで手当打切りの違法性を確信できたか
 5 裁判における双方の主張
 6 大阪地裁判決
 7 大阪高裁判決
 8 上告断念
 9 郭貴勲裁判の意義と残された課題

第2章 三菱重工広島・元徴用工被爆者裁判〔在間秀和〕
 1 はじめに
 2 提訴に至る経過
 3 訴訟の概要と広島地裁判決
 4 広島高裁の一部逆転勝訴判決
 5 高裁判決は何をどう認定したか?
 6 高裁判決は何故に画期的であるか?
 7 最高裁で確定
 8 最高裁判決その後
 9 容易ではない在外被爆者全てに対する救済
 10 韓国に引き継がれた日本の闘い
 11 おわりに

第3章 在ブラジル被爆者裁判〔足立修一〕
 1 在ブラジル被爆者訴訟(手帳・手当訴訟)とは
 2 在ブラジル被爆者の置かれてきた状況
 3 原告のとの出会い
 4 提訴に至るまで
 5 裁判がはじまってから,郭貴勲裁判高裁判決により一定の解決を見た
 6 一審判決では時効によって権利は消滅するとして敗訴した
 7 控訴審では逆転勝訴した
 8 上告審判決はどんな判決だったのか
 9 おわりに

第4章 崔季澈裁判―身動きできない在韓被爆者救済訴訟〔中鋪美香〕
 1 はじめに
 2 健康管理手当認定申請却下処分取消訴訟
 3 葬祭料支給申請却下処分取消請求訴訟
 4 不支給健康管理手当支給等請求訴訟

第5章 在韓被爆者医療費裁判〔永嶋靖久〕
 1 被爆者援護の根幹としての医療費支給
 2 提訴に至る経緯
 3 一般疾病医療費支給申請の却下と医療費裁判の提訴
 4 大阪地裁における双方の主張と判決
 5 大阪高裁における双方の主張と判決
 6 最高裁判決
 7 最高裁判決の意義
 8 医療費裁判の困難
 9 一連の訴訟を終えて·

◇第3編 在外被爆者支援と裁判◇

第1章 在韓被爆者の闘いにおける在外被爆者裁判の意義〔市場淳子〕
 1 在韓被爆者問題とは何か
 2 在韓被爆者の裁判闘争史Ⅰ―戦後補償裁判期―
 3 援護法と在外被爆者―在外被爆者裁判前史―
 4 在韓被爆者の裁判闘争史Ⅱ―在外被爆者裁判期―
 5 在韓被爆者の裁判闘争史Ⅲ―韓国裁判期
 6 韓国で原爆被害者法が制定
 7 アメリカ政府に対する補償要求
 8 在韓被爆者支援運動の方向性

第2章 長崎における在韓被爆者(在外被爆者)の支援活動〔平野伸人〕
 1 長崎原爆の被害者と在外被爆者
 2 在韓被爆者支援の活動のきっかけ
 3 韓国の被爆者調査
 4 長崎における支援活動の内容
 5 金順吉(キム・スンギル)徴用日記の存在と金順吉裁判
 6 その後の長崎における裁判の取り組み
 7 台湾の被爆者
 8 捕虜の被爆者たち(オランダ・オーストラリア)
 9 おわりに

第3章 三菱重工広島・元徴用工被爆者裁判支援活動〔夏原信幸〕
 1 裁判提訴と支援する会の結成
 2 地裁での闘いと支援運動
 3 高裁での闘いと支援運動
 4 国と三菱を解決に向かわせること
 5 最高裁判決とその後

第4章 在ブラジル・在アメリカ被爆者裁判支援活動〔田村和之〕
 1 はじめに
 2 在ブラジル被爆者裁判(健康管理手当)の提起
 3 在アメリカ被爆者裁判(国外からの手当等支給申請)
 4 在ブラジル被爆者件被爆者健康手帳交付請求裁判
 5 国家賠償請求・和解の取組み
 6 在米被爆者医療費裁判
 7 おわりに

補 論 在外被爆者に援護法適用を実現させる議員懇談会〔金子哲夫〕

おわりに ― 残された問題〔田村和之〕

あとがき

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内容説明

◆2015年9月8日 全面勝訴◆最高裁判決がもたらしたもの。被爆者援護法制定から「空白の58年」、在外被爆者の険しかった道のりを辿る。原告弁護団による貴重な裁判闘争の記録。

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