ブリッジブック国際法(第3版)
説明の仕方に工夫を凝らした導入教材
著者 |
植木 俊哉
編 尾﨑 久仁子 著 河野 真理子 著 坂本 一也 著 山本 良 著 |
---|---|
ジャンル |
法律
> 国際法/国際関係/国際私法 |
シリーズ |
法律・政治
> ブリッジブックシリーズ |
出版年月日 | 2016/04/28 |
ISBN | 9784797223545 |
判型・ページ数 | 四六変・320ページ |
定価 | 2,750円(税込) |
在庫 | 在庫あり |
ブリッジブック・シリーズは、本格的教科書を読むための初学者向け導入教材として企図されている。①学習の幹づくりに徹した項目の選定、②思考の過程を丁寧に見せる叙述、③興味喚起から専門基礎までカバー、をその特長とする。この国際法第3版では、初学者向けの説明手法に磨きをかけるとともに、捕鯨事件をはじめとする、2016年に至る過去7年間での国際法の動きをフォローする。国際法学習の最初の一冊に好個の入門書。
『ブリッジブック国際法(第3版)』
植木俊哉(東北大学理事、東北大学大学院法学研究科教授) 編
- - -
【執筆者紹介】(五十音順)
植木俊哉:東北大学理事,大学院法学研究科教授(第3講義,第4講義,第6講義,第10講義)
尾﨑久仁子:国際刑事裁判所(ICC)副所長,判事(第9講義,第14講義,第16講義)
河野真理子:早稲田大学法学学術院教授(第8講義,第11講義,第12講義)
坂本一也:岐阜大学教育学部准教授(第5講義,第7講義,第15講義)
山本 良:埼玉大学大学院人文社会科学研究科教授(第1講義,第2講義,第13講義)
- - -
【目 次】
第3版へのはしがき
はしがき
◆第1講義 国際社会におけるルールのかたちとはたらき――大国も小国も法に従う
1 「条約集」に掲載されているものだけが国際法ではない
2 国際社会にもある「慣習」――国際慣習法の意義と限界
3 国際法がますます目に見えるようになる――国際法の法典化の意義と展望
4 各国家による条約の締結と強行規範(Jus Cogens)の形成――国家の併存と国際社会の一元化
5 どう考える国際法と国内法の関係――国際人権条約を素材として
◆第2講義 国家も約束をする――条約とはいかなるものか
1 条約は単なる口約束か
2 さまざまな手続を経て条約は結ばれる――条約の締結と国会の役割
3 条約は一括して受け入れる必要がある?――条約に対する留保
4 条約の締結と第三国の利害――条約の第三国に対する効力
◆第3講義 国家を軸に国際法は動いている――国際法主体としての国家
1 国際社会に存在する「国家」の現実――膨大な格差の存在
2 国際法は「国家」をどうとらえてきたか――その歴史的展開
3 すべての国家には同じ法的権利が認められる?――国家の「基本権」
4 国家の主権は,どこまで及ぶのか?――国家の領域主権が及ぶ空間
5 国家の「平等」とは何か――国家平等権と主権平等原則
6 国家は“永遠に不滅”ではないのか――承認(国家承認・政府承認)と承認をめぐる問題
◆第4講義 外国の中に「母国」がある?――外交官と領事官
1 生身の人間が担う国家の対外的活動――「外交官」と「領事官」
2 外交官と領事官の役割と任務――その異同
3 なぜ認められる外交特権と領事特権――その根拠と具体的内容
4 亡命希望者の保護と外交使節・領事機関の公館――「外交的庇護権」
5 国家元首・政府高官の国際法上の特権免除――個人の国際法上の刑事責任の追及
◆第5講義 国際法に違反すれば責任を負う――国家の国際責任(国家責任)について
1 国際法も「法」であるから――「国家責任」という一つの結果
2 誰の行為が国際法に違反したというのか?――国家責任の発生要件について
3 被害を受けた国が責任を追及する
4 被害国も納得する責任の果たし方――国家責任の解除の方法
◆第6講義 地球規模でスタンダードを形成する――国際組織の発展とその役割
1 なぜ国際組織は生まれたのか――国際組織の登場
2 国際組織はどのように発展を遂げてきたのか――国際組織の歴史的発展
3 国際組織とは何か――国際組織の定義と要件
4 現在ではどのような国際組織が存在するのか――国際組織の類型
5 グローバル化の中で国際組織は?――国際組織の今後の課題と展望
◆第7講義 人が住まないところには,“利害”が棲む――海と宇宙についての国際法
1 陸地以外の空間にも利益が隠されている
2 海に関するルールとはどのようなものか――国連海洋法条約について
3 船舶の航行はどこまでも認められる――旗国主義と無害通航権
4 海の資源をめぐって国家は対立する――資源をめぐる日本と世界
5 宇宙にもルールが存在する
◆第8講義 国際環境を法が守る――環境問題と国際環境法
1 環境問題は変化し拡大している――国際的な環境保護と法
2 環境保護のために有効な規則を作るには――条約と「ソフト・ロー」
3 環境をめぐる争いを予防し解決する――国際的な環境問題の解決システム
4 「環境」と「経済」は切り離せない――環境保護と経済発展
◆第9講義 国際法がヒトを守る――人権の国際的保障
1 国際法は国家だけのものではない
2 国家と人
3 国際社会はなぜ人権を国際的に保障することにしたのか――第二次大戦からウィーン会議まで
4 人権の国際的保障の仕組み――国連と人権
5 地域的人権保障と今後の展望――ヨーロッパとアジア
◆第10講義 国際社会の構造変革はまたヨーロッパから?――ヨーロッパの統合
1 「ヨーロッパ統合」――その歴史的な背景と意義
2 「ヨーロッパ統合」半世紀の歩み――ECとEUの発展
3 21世紀における「ヨーロッパ統合」の次なる段階――その将来像の模索
4 「EU」とは何であるのか――「EU法」の法的性質
5 ウエストファリアからマーストリヒトへ,そしてどこへ?
――「ヨーロッパ統合」の国際法上の意義とわたしたち
◆第11講義 武力を用いずに紛争を解決する――紛争の平和的解決
1 武力を必要とする前に解決する――国際社会と紛争
2 国際紛争を裁判で解決する――国際的な裁判制度
3 実際にあった国際紛争とその解決プロセス
第12講義 戦争違法化は安全保障につながるか――国際社会と安全保障
1 かつて戦争は正当な行為だった――武力行使の禁止の実現への道のり
2 集団的安全保障とはどのようなものか
3 集団的安全保障体制の限界を補完する――安全保障と総会,地域的機関,PKO
◆第13講義 食卓は世界につながる――自由貿易体制と国際法
1 貿易なしでは立ちゆかない
2 貴重な役割を果たしたGATT――その歴史的展開
3 ようやくできあがったWTO
4 日本とWTO
◆第14講義 国際法は人類の幸せに寄与するか――難民・犯罪・インターネット・テロリズム・NGO
1 国際社会が変われば国際法も変わるのか
2 人は国境を越える
3 犯罪も国境を越える
4 テロとの闘い
5 個人も国際法に寄与できる
◆第15講義 戦争であっても許されないことがある――国際人道法というルール
1 禁止されても戦争はなくならない――1990年代以降の新しい戦争
2 「人道」が残虐な行為の防波堤となる――国際人道法の基本原則
3 国際人道法とはどのようなルールか――兵器の使用の禁止と犠牲者の保護
4 国際人道法を守らせるためには――履行確保と国際刑事裁判所
◆第16講義 日本と国際法
1 戦後は国際法とともに始まった
2 日本の領土問題
3 日本が条約を結ぶには
4 日本の中で国際法を使う
欧文略語一覧
事項索引
植木俊哉(東北大学理事、東北大学大学院法学研究科教授) 編
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【執筆者紹介】(五十音順)
植木俊哉:東北大学理事,大学院法学研究科教授(第3講義,第4講義,第6講義,第10講義)
尾﨑久仁子:国際刑事裁判所(ICC)副所長,判事(第9講義,第14講義,第16講義)
河野真理子:早稲田大学法学学術院教授(第8講義,第11講義,第12講義)
坂本一也:岐阜大学教育学部准教授(第5講義,第7講義,第15講義)
山本 良:埼玉大学大学院人文社会科学研究科教授(第1講義,第2講義,第13講義)
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【目 次】
第3版へのはしがき
はしがき
◆第1講義 国際社会におけるルールのかたちとはたらき――大国も小国も法に従う
1 「条約集」に掲載されているものだけが国際法ではない
2 国際社会にもある「慣習」――国際慣習法の意義と限界
3 国際法がますます目に見えるようになる――国際法の法典化の意義と展望
4 各国家による条約の締結と強行規範(Jus Cogens)の形成――国家の併存と国際社会の一元化
5 どう考える国際法と国内法の関係――国際人権条約を素材として
◆第2講義 国家も約束をする――条約とはいかなるものか
1 条約は単なる口約束か
2 さまざまな手続を経て条約は結ばれる――条約の締結と国会の役割
3 条約は一括して受け入れる必要がある?――条約に対する留保
4 条約の締結と第三国の利害――条約の第三国に対する効力
◆第3講義 国家を軸に国際法は動いている――国際法主体としての国家
1 国際社会に存在する「国家」の現実――膨大な格差の存在
2 国際法は「国家」をどうとらえてきたか――その歴史的展開
3 すべての国家には同じ法的権利が認められる?――国家の「基本権」
4 国家の主権は,どこまで及ぶのか?――国家の領域主権が及ぶ空間
5 国家の「平等」とは何か――国家平等権と主権平等原則
6 国家は“永遠に不滅”ではないのか――承認(国家承認・政府承認)と承認をめぐる問題
◆第4講義 外国の中に「母国」がある?――外交官と領事官
1 生身の人間が担う国家の対外的活動――「外交官」と「領事官」
2 外交官と領事官の役割と任務――その異同
3 なぜ認められる外交特権と領事特権――その根拠と具体的内容
4 亡命希望者の保護と外交使節・領事機関の公館――「外交的庇護権」
5 国家元首・政府高官の国際法上の特権免除――個人の国際法上の刑事責任の追及
◆第5講義 国際法に違反すれば責任を負う――国家の国際責任(国家責任)について
1 国際法も「法」であるから――「国家責任」という一つの結果
2 誰の行為が国際法に違反したというのか?――国家責任の発生要件について
3 被害を受けた国が責任を追及する
4 被害国も納得する責任の果たし方――国家責任の解除の方法
◆第6講義 地球規模でスタンダードを形成する――国際組織の発展とその役割
1 なぜ国際組織は生まれたのか――国際組織の登場
2 国際組織はどのように発展を遂げてきたのか――国際組織の歴史的発展
3 国際組織とは何か――国際組織の定義と要件
4 現在ではどのような国際組織が存在するのか――国際組織の類型
5 グローバル化の中で国際組織は?――国際組織の今後の課題と展望
◆第7講義 人が住まないところには,“利害”が棲む――海と宇宙についての国際法
1 陸地以外の空間にも利益が隠されている
2 海に関するルールとはどのようなものか――国連海洋法条約について
3 船舶の航行はどこまでも認められる――旗国主義と無害通航権
4 海の資源をめぐって国家は対立する――資源をめぐる日本と世界
5 宇宙にもルールが存在する
◆第8講義 国際環境を法が守る――環境問題と国際環境法
1 環境問題は変化し拡大している――国際的な環境保護と法
2 環境保護のために有効な規則を作るには――条約と「ソフト・ロー」
3 環境をめぐる争いを予防し解決する――国際的な環境問題の解決システム
4 「環境」と「経済」は切り離せない――環境保護と経済発展
◆第9講義 国際法がヒトを守る――人権の国際的保障
1 国際法は国家だけのものではない
2 国家と人
3 国際社会はなぜ人権を国際的に保障することにしたのか――第二次大戦からウィーン会議まで
4 人権の国際的保障の仕組み――国連と人権
5 地域的人権保障と今後の展望――ヨーロッパとアジア
◆第10講義 国際社会の構造変革はまたヨーロッパから?――ヨーロッパの統合
1 「ヨーロッパ統合」――その歴史的な背景と意義
2 「ヨーロッパ統合」半世紀の歩み――ECとEUの発展
3 21世紀における「ヨーロッパ統合」の次なる段階――その将来像の模索
4 「EU」とは何であるのか――「EU法」の法的性質
5 ウエストファリアからマーストリヒトへ,そしてどこへ?
――「ヨーロッパ統合」の国際法上の意義とわたしたち
◆第11講義 武力を用いずに紛争を解決する――紛争の平和的解決
1 武力を必要とする前に解決する――国際社会と紛争
2 国際紛争を裁判で解決する――国際的な裁判制度
3 実際にあった国際紛争とその解決プロセス
第12講義 戦争違法化は安全保障につながるか――国際社会と安全保障
1 かつて戦争は正当な行為だった――武力行使の禁止の実現への道のり
2 集団的安全保障とはどのようなものか
3 集団的安全保障体制の限界を補完する――安全保障と総会,地域的機関,PKO
◆第13講義 食卓は世界につながる――自由貿易体制と国際法
1 貿易なしでは立ちゆかない
2 貴重な役割を果たしたGATT――その歴史的展開
3 ようやくできあがったWTO
4 日本とWTO
◆第14講義 国際法は人類の幸せに寄与するか――難民・犯罪・インターネット・テロリズム・NGO
1 国際社会が変われば国際法も変わるのか
2 人は国境を越える
3 犯罪も国境を越える
4 テロとの闘い
5 個人も国際法に寄与できる
◆第15講義 戦争であっても許されないことがある――国際人道法というルール
1 禁止されても戦争はなくならない――1990年代以降の新しい戦争
2 「人道」が残虐な行為の防波堤となる――国際人道法の基本原則
3 国際人道法とはどのようなルールか――兵器の使用の禁止と犠牲者の保護
4 国際人道法を守らせるためには――履行確保と国際刑事裁判所
◆第16講義 日本と国際法
1 戦後は国際法とともに始まった
2 日本の領土問題
3 日本が条約を結ぶには
4 日本の中で国際法を使う
欧文略語一覧
事項索引
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