ディベート憲法

14の論題で憲法の知識と議論の仕方を学び。当事者の立場に立った対立する議論展開から、論証力・説得力・プレゼンテーション能力が身につく。憲法問題に生じる「せめぎ合い」を通して、憲法問題の「今」知る。

　　新井 誠（広島大学大学院法務研究科教授）　編著

はしがき
　凡　　　例

Ⅰ　『ディベート憲法』の使い方 〔新井 誠〕
　1　「ディベート」の意義／2　ディベートと（憲）法学／3　ディベートのやり方／4　本書の使い方

Ⅱ　おさえておきたい裁判／訴訟のルール〔寺井昭仁〕
　1　事件の種類
　　1　はじめに／2　刑事事件について／3　民事事件について／4　行政事件について
　2　裁判の分類
　　1　裁判とは／2　判決・決定・命令／3　本案判決／4　訴訟判決
　3　文面審査と適用審査

Ⅲ　実践編
【人　権】
 プライバシー ――Nシステムの合憲性〔寺井昭仁〕
 自己決定 ――薬物規制 〔山本龍彦〕
 平　　等 ――嫡出事項を戸籍に記載することの合憲性 〔大林啓吾〕
 思想・良心の自由 ――「日の丸・君が代」訴訟〔栗田佳泰〕
 表現の自由① ――わいせつ物頒布罪〔西土彰一郎〕
 表現の自由② ――メディア規制法 〔西土彰一郎〕
 信教の自由・政教分離 ――被災地域での宗教施設への援助 〔栗田佳泰〕
 経済的自由 ――ダンスさせ営業規制 〔新井誠〕
 生存権 ――生活保護費削減の合憲性〔大林啓吾〕
 選挙権 ――禁錮刑以上の受刑者の選挙権〔新井誠〕
【統　治】
 国　　会 ――参議院不要論 〔徳永貴志〕
 内　　閣 ――首相公選制 〔徳永貴志〕
 裁判所 ――抽象的違憲審査制の是非〔黒澤修一郎〕
 地方自治 ――道州制の採用 〔黒澤修一郎〕

（資料）日本国憲法

判例索引