長銀最高裁無罪事件 下
日本裁判資料全集 4
金融事件で無罪判決を得た、貴重な訴訟記録
著者 |
更田 義彦
他編 |
---|---|
ジャンル |
法律
> 司法/裁判制度/弁護士論 |
シリーズ |
法律・政治
> 日本裁判資料全集 |
出版年月日 | 2011/07/22 |
ISBN | 9784797260205 |
判型・ページ数 | 菊判変・968ページ |
定価 | 31,900円(税込) |
在庫 | 在庫あり |
私達の生きる社会と司法との関係や報道のあり方など、より良い司法社会の展望を拓く、生きた裁判ドキュメンタリー。頭取、副頭取の弁護資料を中心に、裁判がいかになされ、どのように無罪判決を勝ち取ったのか。裁判過程での問題点を照らし出すとともに、上下巻とも、各部には新たな【解説】が付され、行政通達が処罰根拠となるか、ためらいをみせた控訴審判決、関連資料等をわかりやすく編集・収載。法実践の方法論を学習するために、実務家、研究者、法科大学院生必読の書。
『長銀最高裁無罪事件 下巻』日本裁判資料全集4 新堂幸司・松尾浩也 監修
更田義彦(弁護士)・倉科直文(弁護士)・國廣 正(弁護士)
坂井 眞(弁護士)・五味祐子(弁護士) 編集
はしがき
◇第5部 行政の通達は、処罰根拠になるか ――第一審判決に対する不服申し立て◇
[解説]
1 一審判決
(1) 判決の宣告
(2) 本件の本質
(3) 判決謄本交付の遅れ
(4) 判決理由の検討
ⅰ 会計基準 ――公正なる会計慣行についての判断/ⅱ 判決の認定と論旨/ⅲ なぜ法規範性を有するのか/
ⅳ 長銀の自己査定基準、関連ノンバンク支援、償却引当に関する判断/ⅴ 机上の空論/
ⅵ 故意、共謀、退任取締役の責任
2 控訴審の審理1(控訴趣意と検察官の答弁)
(1) 控訴趣意書提出に至る経過
(2) 弁護人の控訴趣意
(3) 検察官の答弁
3 控訴審の審理2(弁護人の主張立証活動)
(1) 第1回公判
(2) 証拠開示請求
ⅰ 弁護人の請求/ⅱ 検察官の回答/ⅲ 弁護人の補充意見等
(3) 事実の取調請求等
(4) 弁論、弁論の再開
Ⅰ 一審判決
○判 決
Ⅱ 控訴趣意と答弁
① 大野木弁護団
② 須田弁護団
③ 鈴木弁護団
④ 検察官答弁書
Ⅲ 控訴審の審理
第1回公判調書
(1) 弁 論
① 大野木弁護団
(2) 証拠開示請求等
① 証拠開示請求書
② 証拠開示請求書(補充)
③ 検察庁連絡文書
④ 証拠開示請求に関する補充意見
⑤ 証拠開示命令申出書
⑥ 証拠開示命令申立に対する意見書
第2回公判調書
(3) 一巡目の被告人質問
○大野木克信供述調書(第2回公判)
【添付資料】①控弁128、②控弁129、③控弁130、④乙7資料3、⑤甲29資料3、⑥甲29資料4、⑦控弁16、⑧控弁19
○須田正己供述調書(第2回公判)
第3回公判調書
(4) 証人尋問
① 西崎哲郎証人尋問調書(第3回公判)
第4回公判調書
② 倉田 勲証人尋問調書(第4回公判)
第5回公判調書
③ 中井 省証人尋問調書(第5回公判)
(5) 二巡目の被告人質問
○鈴木克治供述調書(第5回公判)
【添付資料】甲16資料1
第6回公判調書
○大野木克信供述調書(第6回公判)
【添付資料】①乙2資料21、②~④控訴趣意書添付別表1~3、⑤乙5資料5、⑥控弁3、⑦控弁115、⑧控弁3
○須田正己供述調書(第6回公判)
第7回公判調書
○大野木克信供述調書(第7回公判)
○鈴木克治供述調書(第7回公判)
(6) 尋問調書、陳述書等
① 中井 省陳述書(控弁第135号証)
② 児島 隆意見書(控弁第139号証)
③ 岡田明重尋問調書(控弁第145号証)
④ 山谷耕平尋問調書(控弁第149号証)
(7) 民事配当事件一審判決判決謄本
Ⅳ 弁 論
第8回公判調書
① 大野木弁護団(第8回公判)
② 須田弁護団(第8回公判)
③ 鈴木弁護団(第8回公判)
④ 検察官弁論(第8回公判)
第9回公判調書
① 検察官意見(第9回公判)
② 鈴木弁護団意見(第9回公判)
第10回公判調書
Ⅴ 証 拠(取調請求と採否)
証拠等関係カード
◇第6部 ためらいを見せた控訴審判決◇
[解説]
1 控訴審判決の宣告と対応
2 本件裁判の主題
(1) 公正なる会計慣行
(2) 新しい「公正なる会計慣行」の成立の有無
3 控訴審判決は、一審判決の「公正なる会計慣行」論に沿った判断をさらに推し進めた
(1) 検察官の筋立て
(2) 一審判決の「唯一」の公正なる会計慣行論
(3) 控訴審判決は、「唯一」論を踏襲しつつ、一審判決の欠点を補正しようとしたもの
4 控訴審判決が見せた「ためらい」
(1) ためらいの痕跡
(2) ためらいによる矛盾
5 刑事判決と民事判決
(1) 争点は「公正なる会計慣行」で同一
(2) 刑事一審判決と対決する民事一審判決
(3) 民事一審判決と対決する刑事控訴審判決
6 上告審へ
(1) 上告と調査官面接
(2) 上告受理申立書
(3) 上告趣意書
(4) 民事控訴審判決
7 弁論及び最高裁判決
(1) 弁 論
(2) 最高裁での弁論を巡る2つの事象
(3) 判 決
Ⅰ 控訴審判決
Ⅱ 上告及び上告受理申立
① 上告受理申立書
② 上告決定がなかったことの通知書
Ⅲ 上告趣意
① 大野木弁護団
② 須田弁護団
③ 鈴木弁護団
Ⅳ 上告趣意の補充
(1) 岸田雅雄意見書
(2) 民事配当事件控訴審判決
(3) 上告趣意補充書
① 大野木弁護団
② 鈴木弁護団
Ⅴ 最高裁弁論
① 大野木弁護団
② 大野木弁護団(2)
③ 須田弁護団(1)
④ 鈴木弁護団(2)
⑤ 検察官弁論要旨
Ⅵ 民事事件の決着
○民事配当事件最高裁決定
◇長銀事件関係資料◇
1 関係法令
① 商 法
② 証券取引法
③ 金融機能の再生のための緊急措置に関する法律
2 通 達 等
① 資産査定通達(検甲151資料2)
② 4号実務指針(検甲151資料5)
③ 9年事務連絡(検甲151資料3)
④ 追加Q&A(検甲151資料4)
⑤ 「基本事項等通達」の一部改正(一審弁181)
⑥ 「基本事項等通達」の廃止(一審弁194)
⑦ 決算経理基準関係通達
更田義彦(弁護士)・倉科直文(弁護士)・國廣 正(弁護士)
坂井 眞(弁護士)・五味祐子(弁護士) 編集
はしがき
◇第5部 行政の通達は、処罰根拠になるか ――第一審判決に対する不服申し立て◇
[解説]
1 一審判決
(1) 判決の宣告
(2) 本件の本質
(3) 判決謄本交付の遅れ
(4) 判決理由の検討
ⅰ 会計基準 ――公正なる会計慣行についての判断/ⅱ 判決の認定と論旨/ⅲ なぜ法規範性を有するのか/
ⅳ 長銀の自己査定基準、関連ノンバンク支援、償却引当に関する判断/ⅴ 机上の空論/
ⅵ 故意、共謀、退任取締役の責任
2 控訴審の審理1(控訴趣意と検察官の答弁)
(1) 控訴趣意書提出に至る経過
(2) 弁護人の控訴趣意
(3) 検察官の答弁
3 控訴審の審理2(弁護人の主張立証活動)
(1) 第1回公判
(2) 証拠開示請求
ⅰ 弁護人の請求/ⅱ 検察官の回答/ⅲ 弁護人の補充意見等
(3) 事実の取調請求等
(4) 弁論、弁論の再開
Ⅰ 一審判決
○判 決
Ⅱ 控訴趣意と答弁
① 大野木弁護団
② 須田弁護団
③ 鈴木弁護団
④ 検察官答弁書
Ⅲ 控訴審の審理
第1回公判調書
(1) 弁 論
① 大野木弁護団
(2) 証拠開示請求等
① 証拠開示請求書
② 証拠開示請求書(補充)
③ 検察庁連絡文書
④ 証拠開示請求に関する補充意見
⑤ 証拠開示命令申出書
⑥ 証拠開示命令申立に対する意見書
第2回公判調書
(3) 一巡目の被告人質問
○大野木克信供述調書(第2回公判)
【添付資料】①控弁128、②控弁129、③控弁130、④乙7資料3、⑤甲29資料3、⑥甲29資料4、⑦控弁16、⑧控弁19
○須田正己供述調書(第2回公判)
第3回公判調書
(4) 証人尋問
① 西崎哲郎証人尋問調書(第3回公判)
第4回公判調書
② 倉田 勲証人尋問調書(第4回公判)
第5回公判調書
③ 中井 省証人尋問調書(第5回公判)
(5) 二巡目の被告人質問
○鈴木克治供述調書(第5回公判)
【添付資料】甲16資料1
第6回公判調書
○大野木克信供述調書(第6回公判)
【添付資料】①乙2資料21、②~④控訴趣意書添付別表1~3、⑤乙5資料5、⑥控弁3、⑦控弁115、⑧控弁3
○須田正己供述調書(第6回公判)
第7回公判調書
○大野木克信供述調書(第7回公判)
○鈴木克治供述調書(第7回公判)
(6) 尋問調書、陳述書等
① 中井 省陳述書(控弁第135号証)
② 児島 隆意見書(控弁第139号証)
③ 岡田明重尋問調書(控弁第145号証)
④ 山谷耕平尋問調書(控弁第149号証)
(7) 民事配当事件一審判決判決謄本
Ⅳ 弁 論
第8回公判調書
① 大野木弁護団(第8回公判)
② 須田弁護団(第8回公判)
③ 鈴木弁護団(第8回公判)
④ 検察官弁論(第8回公判)
第9回公判調書
① 検察官意見(第9回公判)
② 鈴木弁護団意見(第9回公判)
第10回公判調書
Ⅴ 証 拠(取調請求と採否)
証拠等関係カード
◇第6部 ためらいを見せた控訴審判決◇
[解説]
1 控訴審判決の宣告と対応
2 本件裁判の主題
(1) 公正なる会計慣行
(2) 新しい「公正なる会計慣行」の成立の有無
3 控訴審判決は、一審判決の「公正なる会計慣行」論に沿った判断をさらに推し進めた
(1) 検察官の筋立て
(2) 一審判決の「唯一」の公正なる会計慣行論
(3) 控訴審判決は、「唯一」論を踏襲しつつ、一審判決の欠点を補正しようとしたもの
4 控訴審判決が見せた「ためらい」
(1) ためらいの痕跡
(2) ためらいによる矛盾
5 刑事判決と民事判決
(1) 争点は「公正なる会計慣行」で同一
(2) 刑事一審判決と対決する民事一審判決
(3) 民事一審判決と対決する刑事控訴審判決
6 上告審へ
(1) 上告と調査官面接
(2) 上告受理申立書
(3) 上告趣意書
(4) 民事控訴審判決
7 弁論及び最高裁判決
(1) 弁 論
(2) 最高裁での弁論を巡る2つの事象
(3) 判 決
Ⅰ 控訴審判決
Ⅱ 上告及び上告受理申立
① 上告受理申立書
② 上告決定がなかったことの通知書
Ⅲ 上告趣意
① 大野木弁護団
② 須田弁護団
③ 鈴木弁護団
Ⅳ 上告趣意の補充
(1) 岸田雅雄意見書
(2) 民事配当事件控訴審判決
(3) 上告趣意補充書
① 大野木弁護団
② 鈴木弁護団
Ⅴ 最高裁弁論
① 大野木弁護団
② 大野木弁護団(2)
③ 須田弁護団(1)
④ 鈴木弁護団(2)
⑤ 検察官弁論要旨
Ⅵ 民事事件の決着
○民事配当事件最高裁決定
◇長銀事件関係資料◇
1 関係法令
① 商 法
② 証券取引法
③ 金融機能の再生のための緊急措置に関する法律
2 通 達 等
① 資産査定通達(検甲151資料2)
② 4号実務指針(検甲151資料5)
③ 9年事務連絡(検甲151資料3)
④ 追加Q&A(検甲151資料4)
⑤ 「基本事項等通達」の一部改正(一審弁181)
⑥ 「基本事項等通達」の廃止(一審弁194)
⑦ 決算経理基準関係通達
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