『18世紀フランスの憲法思想とその実践』学術選書59
  畑 安次 著
(金沢大学大学院法務研究科教授)

【目  次】
 
はしがき
序 18世紀フランスの憲法思想考察の今日的意義………………………………………………………………………………… 1
   1 フランス革命と憲法思想(1)/2 ピューリタン革命とフランス革命(1)/3 ブルジョア革命期におけるイギリスとフランスの
   憲法思想(3)/4 18 世紀フランスの憲法思想考察の今日的意義(13)

◆第Ⅰ部 啓蒙期の憲法思想◆

第1章 自由主義的貴族の憲法思想――Montesquieu ……………………………………………………………………………… 19
  はじめに(19)
  第1節 モンテスキューの政体分類論(22)
  第2節 モンテスキューのイギリス克制分析(28)
  第3節 モンテスキュー憲法思想とパルルマン(36)
   第1項 18世紀初頭のパルルマン(36)
   第2項 パルルマンの諸建白(39)
   第3項モンテスキューの統治機構論とパルルマン(46)
  おわりに(51)

第2章 ブルジョワの憲法思想 …………………………………………………………………………………………………………54
  第1節 フィジオクラートの憲法思想―― F.Quesnay, Mercier de la Rivière(54)
   はじめに(54)
   第1項 フィジオクラートの人権思想―― 自由・平等・所有の観念(57)
   第2項 フィジオクラートの統治機構論=合法的専制主義(63)
  第2節 アンシクロペディストの憲法思想論―― D. Diderot, Le Chevalier de Jaucour(69)
   はじめに(69)
   第1項 憲法思想の原点としての自然法論(69)
   第2項 アンシクロペディストの人権思想(72)
    1  人権思想の諸潮流(72)/2  所有権「労働による所有権」論(74)/3  フィジオクラート批判「公共善」論(77)
   第3項 アンシクロペディストの主権思想(81)
    1 主権思想の原点としての人民主権論(81)/2  立憲君主制と民主制(85)
   おわりに(88)

第3章 「民衆」の憲法思想―― J.-J.Rousseau…………………………………………………………………………………………90
  はじめに(90)
  第1節 ルソーの政治社会構想(90)
   第1項 政治・法思想の原点としての『学問芸術論』(90)
   第2項 『人間不平等起源論』における自然状態・人間不平等の起源と歴史(94)
  第2節 『社会契約論』における政治社会構想と「一般意思」(101)  
   第1項 人民主権論(101)
   第2項 「一般意思」(104)
   第3項 人権思想(106)
   第4項 若干の検討(109)
  おわりに(114)

第4章 コミュニストの憲法思想―― Morelly, Mably …………………………………………………………………………………115
  第1節 モレリの憲法思想(115)
   はじめに(115)
   第1項 「バブーフの陰謀」とモレリ(116)
   第2項 『君主論』における憲法思想(117)
     1  主権の淵源と君主の権力(118)/ 最良の政治形態(120)
   第3項 『自然の法典』における憲法思想(122)
     1  発想の原点人間観(122)/2  諸悪の根源としての私有財産制度(124)/3  自然の意図にかなった政治社会構想(125)
   第4項 2つの憲法思想の関係(130)
   おわりに(132)
  第2節 マブリの憲法思想(133)
   第1項 発想の原点(136)
     1  自然権としての平等と自由(136)/2 政治社会の目的(138)/3 諸悪の根源としての土地所有(140)
   第2項 ユートピア=空想的共産主義(141)
     1  所有権批判と「財産共有の社会」(141)/2  ユートピアに向けての諸法律(143)
   第3項 憲法思想(147)
     1  人権思想(147)/2  政治社会構想(155)
   おわりに(161)

◆第Ⅱ部 革命期の憲法思想とその実践◆ 

第1章 アンシャン・レジーム末期におけるパルルマンの憲法思想とその実践………………………………………………… 165
  はじめに(165)
  第1節 パルルマンの歴史と権限(166)
   第1項 パルルマンの起源と発展(166)
   第2項 パルルマンの権限(169)
  第2節 パルルマンの憲法思想とその実践 
   第1項 考察の前提(173)
     1  法律の保管者としてのパルルマン(173)/2  国王の上位にある法律(175)
   第2項 人権論(177)
     1  自 由(177)/2  所 有(183)/3  平 等(186)
   第3項 主権論(188)
     1  統治契約論と国民代表論(189)/2  課税に関する国民の同意(190)
   おわりに(195)

第2章 ブルジョワの憲法思想とその実践―― Siéyès ………………………………………………………………………………197
  はじめに(197)
  第1節 憲法制定国民議会(197)
     1 憲法とは何か(198)/2 社会の目的と憲法・人権宣言(199)
  第2節 シエースの人権宣言草案(200)
  第3節 1789年人権宣言の憲法思想(205)
  おわりに(209) 

第3章 「民衆」の憲法思想とその実践――Robespierre………………………………………………………………………………212
  はじめに(212)
  第1節 人権思想(215)
   第1項 平等理念と生存権(215)
   第2項 所有権の制限(216)
  第2節 主権思想および統治機構論(217)
   第1項 国民主権論と人民主権論(217)
   第2項 立法権優位の統治機構論(219)
   第3項 選挙制度論(220)
  第3節 ルソー、ロベスピエールと1793憲法(221)
   第1項 1793 年憲法の憲法史上の評価をめぐる問題(221)
   第2項 1793 年憲法に対するドウサンシエル・フェランディエールの評価(222)
    1  民主主義的性格(224)/2 反自由主義的性格(225)/3 反議会主義的性格(227)
   第3項 1793 年憲法に対するブリモの評価(229)
    1  1793 年憲法は反自由主義的憲法か(230)/2 1793 年憲法における権力分立原理の否定(233)/3 1793 年憲法
    における統治者と被治者の同一性(234)
   第4項 若干の検討(237)
    1 ルソーの一般意思論(237)/2 1791 年憲法と1793 年憲法(243)/3 ロベスピエールと1793 年憲法(247)
  おわりに(251)
   
第4章 コミュニストの憲法思想とその実践―― Babeuf………………………………………………………………………………254
  はじめに(254)
  第1節 「テルミドールの反動」前後の憲法問題(255)
   第1項 ルソー,ロベスピエールの憲法思想と1793 憲法(255)
   第2項 ロベスピエールと「革命政府」の諸原理(258)
   第3項 「テルミドールの反動」と1795 年月22 日の憲法(260)
  第2節 バブーヴィストの憲法思想(262)
   第1項 人権思想を貫く平等主義(262)
     1  「公安秘密総裁府設立趣意書」(262)/2  「バブーフの教義の概要」における1793 年憲法の評価(270)
   第2項 「平等派の宣言」(274)
   第3項 教育を受ける権利(275)
  第3節 統治機構構想(277)
  おわりに(280)

結  18世紀フランスの憲法思想とその実践に学ぶもの ……………………………………………………………………………283

あとがき(287)

人名索引/事項索引(巻末)