『法律学・法社会学・比較法』 山田卓生著作選集第1巻

山田卓生 著


【目  次】

はしがき

◆Ⅰ 法解釈 法源論

1 法解釈の主観性……5

一 はじめに(5)
二 法の解釈――裁判・学説・当事者の主張(7)
 (1) 裁  判(8) (2) 学  説(9) (3) 当事者の主張(11)
三 法の解釈と創造性(13)
 (1) 法の欠缺(14) (2) 不都合な法の回避――悪法論(15) (3) 不明確な法――一般条項(15)
四 法の解釈と主観性(16)
 (1) 客 観 説(17) (2) 主観説――利益衡量論(18) (3) 法の価値観を優先する考え方(19)
五 法解釈の主観性と正義の保障(27)

2 法的ルールの個別的適用……29
一 はじめに(29)
二 判決・法解釈の妥当性(34)
 (1) 事案解決の妥当性(34) (2) ルールの妥当性(35)
三 判例の先例的価値(37)
 (1) 判例の拘束力(38) (2) 判例と法的ルール(38) (3) 先例価値――結論か理由か(39)
 (4) ルールの一般化(40) (5) 事案との関係(42) (6) 一般条項・不確定概念と判例(42)
 (7) 因果関係の先例性(43) (8) 矛盾する判例(44) (9) 否定的結論とルール(44)
 (10) 偶然的事情の評価(45) (11) 先例の意義の事後的確定(46)
四 個別化的判断(50)
五 む す び(56)

3 公法と私法……57
一 はじめに(57)
二 公法と私法に関する学説(61)
 (1) 公法と私法の歴史的展開(61) (2) 公法と私法の区別の基準と目的(65)
 (3) 民法学者による公法・私法論(72)
三 公法関係と私法の適用――具体的事例(78)
四 むすび――公法と私法論の現在(88)

4 日本における判例拘束性……93
一 はじめに(93)
二 判例法主義――判例拘束性(95)
 (1) 制定法主義と判例法主義(95) (2) 判例拘束性(95)
三 日本における判例拘束性(97)
 (1) 判例拘束性の沿革(98) (2) 上告理由としての判例違反(100) (3) 法領域による差異(101)
 (4) 判例拘束性の正当化(102)
四 アメリカ合衆国における判例拘束性(107)
 (1) イギリスとの対比(107) (2) 連邦裁判所における判例(108)
 (3) 連邦控訴裁判所における判決の矛盾(109)
五 日本の特色とその評価(113)
 (1) 日本の特色(113)  (2) 強い先例拘束性はどう説明されるか(113) (4) 先例拘束性の評価(115)

5 民事法の正義と刑事法の正義……119
一 はじめに(119)
二 裁判と正義(121)
三 民刑事法の比較(124)
 (1) 法的判断基準(125) (2) イニシアチブ(127) (3) 目 的(130) (4) 責任要件(132)
四 交錯と相克(139)
 (1) 交 錯(139) (2) 損害復元と刑事責任(140) (3) 中間的な責任(141)  
五 む す び(143)

◆Ⅱ 法社会学

6 日本における法社会学研究の現状……149
一 はじめに(149)
二 これまでの法社会学研究(151)
三 法社会学における方法論の意味(153)
四 法社会学は法解釈学のためのものか(154)
五 今後の方向(156)

7 法社会学と法解釈学……163
一 はじめに(163)
二 法の解釈(164)
 (1) 客観的に定めうるとする考え方(164) (2) 主観的な決定とする考え方(165)
 (3) 法の解釈における争い(165) (4) 結論の妥当性のもつ意味―いわゆる利益衡量論について(167)
 (5) 結論と理由の関係(168)
三 ブランダイス・ブリーフ(169)
四 法社会学の貢献(172)

8 私法の法社会学――法社会学会三〇年―― ……177

9 法社会学―― 一九六〇年の出発……187

10 アメリカにおける法社会学の展開……191
一 はじめに(191)
二 社会学的法学(192)
三 リーガル・リアリズム(194)
四 「法と社会」研究(196)
五 リーガル・ヒストリー(199)
六 批判的法学研究(CLS)(200)
七 むすび――まとめに代えて(202)

11 アンガー自由主義法批判と社会変革――石田眞報告へのコメント(日本法社会学会)……211

12 〔書評〕石村善助『法社会学序説』(岩波書店、一九八三年五月)……215

13 〔書評〕六本佳平『法社会学』(有斐閣、一九八六年二月)……223

◆Ⅲ 比 較 法

14 法文化の比較――講演……229
一 はじめに(229)
二 社会における法(233)
三 法と法文化――何を比較するか(238)
四 比較の対象――どことの比較か(243)
五 比較の目的――何のための比較か(246)
六 「違い」の受け取り方――Taking Difference Seriously(249)
七 日本人の眼(250)

15 開発と法――開発途上国の法の研究のために……257
一 はじめに(257)
二 法と社会――基本的視点(258)
 (1) 法と社会の相互関係(258) (2) 法と法文化(259) (3) 社会における法の位置(260)
 公法と私法――政治制度と私法(260)
三 開発をめぐるいくつかの問題(261)
 (1) 開発研究(Development Study)(261) (2) 旧植民地と新興国家(263)
 (3) 日本をどのように理解するか(264)
四 研究状況(266)
五 む す び(270)

16 ジェニーの新しい研究 Jaro mayda:François Gny and Modern Jurisprudence……281

17 〔書評〕オッコー・ベーレンツ著 河上正二訳著『歴史の中の民法――ローマ法との対話』
    (日本評論社、二〇〇一年一〇月)
……291
一 はじめに(291)
二 本書の内容(292)
三 本書の特色(293)
四 本書からさらに学ぶ人々への三冊(294)
五 ロー・スクールとローマ法を学ぶ意義(296)

18 アメリカ憲法の200年……299
一 憲法制定会議(299)
二 変わらぬ憲法(301)
三 憲法学の隆盛(302)
四 憲法上の論点――平等、言論、プライバシー(304)

19 二人の州裁判所判事 トレイナーとシェイファー……309
一 連邦裁判所と州裁判所(309)
二 トレイナー裁判官(310)
三 製造物責任法(312)
四 シェーファー裁判官(316)
五 州裁判官の重要性(317)

20 法の世界の女性……319
一 法を学ぶ女性(319)
二 ロー・スクールの女性教授(320)
三 シャーリー・マクレーンの損害(323)
四 女性裁判官(325)
五 フェミニズム法学(327)

21 一〇〇年を迎えたハーバード・ロー・レビュー
……329
一 百以上のLaw Review(329)
二 ロー・レビューの特色――学生の編集(331)
三 最多引用論文(334)
四 論文の評価(336)

◆Ⅳ そ の 他

22 「法と経済」研究についての覚書……341
一 はじめに(341)
二 前  史(345)
 (1) ロー・スクールと経済学者(346)
三 批判的法律学研究(CLS)との関係(347)
四 法律論における効率性(349)
五 制約条件としての法(353)
六 む す び(355)

23 〔書評〕平井宜雄『法政策学』(有斐閣、一九八八年)
……365
一 はじめに(365)
二 内容の概観(365)
三 特  色(366)
四 感  想(367)

24 〔書評〕加藤新太郎『弁護士役割論』(弘文堂、一九九二年)
……369

25 〔書評〕小杉丈夫『アメリカ社会と法律』(商事法務研究会、一九九五年)
……379

 初出一覧