ブリッジブック行政法 宇賀克也 編
〔執筆者〕木村琢麿・桑原勇進・中原茂樹・横田光平
ISBN:9784797223231
目 次
は し が き
第1部 行政法の基礎
第1講義 行政のフィールドは広い …2
―行政活動の類型
1 運転免許を取る,ラーメン店を開く(2)
―規制行政
2 生活保護を受ける,学校教育を受ける(5)
―給付行政
3 税金を払う,宝くじを買う(7)
―調達行政
4 エコカーを買う,太陽光発電を導入する(9)
―誘導行政
5 広いフィールドを見渡し,共通点をみつける(10)
―行政法の考え方
第2講義 法律は行政のエンジンでありブレーキである …13
―法律による行政の原理
1 なぜ行政活動は法律に基づく必要があるのか(13)
―憲法と行政法
2 どのような行政活動にどのような法律の根拠が必要か(18)
―法律の留保原則の具体的内容
3 実は行政独自のハンドルテクニックもある(24)
―行政の裁量
第3講義 行政法は民法に似ている? …34
―公法と私法
1 行政法と民法は水と油?(34)
―伝統的な公法・私法二元論
2 裁判制度が行政法と民法を仲違いさせた(41)
―行政裁判所と公法・私法二元論
3 補完しあう関係へ(43)
―公法と私法の相対化
第2部 行政の作用
第4講義 市民より行政の判断のほうがとりあえず上 …56
―行政行為
1 否が応でも一方的に決められる(56)
―行政行為とは
2 違法だと思って放置したら大変なことになる(58)
―行政行為の効力
3 違法なのに裁判所も取り消さない?(63)
―違法な行政行為の取扱い
4 違法なのに取り消せないこともある(70)
―職権による取消し・撤回
第5講義 行政活動の潤滑油 …75
―行政指導
1 「命令」せずに「お願い」・「おススメ」(75)
―行政指導とは
2 ソフトでスムーズ(78)
―行政指導が多用される理由
3 公正な行政指導をめざして(80)
―行政手続法による規律
4 「説得」と「強制」の間(85)
―行政指導はどこまで許されるか
第6講義 実は行政が自らルールを作ることもある …91
―行政立法
1 世界史未履修問題(91)
―国会は“国の唯一の立法機関”のはずでは?
2 信号機の色を決める(92)
―法規命令
3 児童虐待は何故増えたのか(96)
―行政規則
第7講義 行政活動は計画的に …101
―行政計画
1 目標達成のための方策を定める(101)
―行政計画とは?
2 行政計画をどうコントロールするか(104)
―行政計画の法的統制
3 計画が変わって損をした(107)
―計画担保責任
4 計画をやめさせたい(108)
―行政計画争訟
第8講義 行政が市民と対等の場合もある …111
―行政契約
1 市民病院を建設するために契約する(111)
―調達契約
2 マンションに入居して水道を使うには(115)
―給付契約
3 民間企業に公害防止措置をとらせる(118)
―規制契約
4 商店街にアーケードをつけるには(121)
―建築協定などの新しい契約
第9講義 行政の実効性を確保するための工夫 …124
―義務履行確保の手法等
1 行政自ら義務履行を実現(124)
―行政上の強制執行
2 義務に違反すると痛い目にあう(133)
―義務違反に対する制裁
3 義務を課さずに実力行使(140)
―即時強制
第10講義 行政活動のプロセスを点検する …143
―行政手続
1 結果だけでなくプロセスも大事(143)
―行政手続法の背景
2 行政手続法のインパクト(147)
―内容上の特色
3 最初に住民の声に耳を傾ける(159)
―住民参加
第11講義 情報社会における行政法 …163
―行政調査・情報公開・個人情報保護
1 行政決定に必要な情報を集める(163)
―行政調査
2 行政の情報はみんなのもの(168)
―情報公開
3 わたしの情報はわたしのもの(173)
―個人情報保護
第3部 国民の救済
第12講義 手軽で便利で迅速(?)な権利救済 …178
―行政上の不服申立て
1 行政自身が紛争を裁く(178)
―行政上の不服申立ての意義とメリット
2 不服申立ての仕方がわからない(183)
―教示制度
3 行政機関が裁判所代わり?(186)
―行政審判
第13講義 市民の権利救済最後の砦 …191
―行政訴訟
1 違法行政から裁判所に守ってもらう(191)
―行政訴訟の意義と種類
2 だれでも何でもは訴えられない(204)
―抗告訴訟の共通的な訴訟要件
3 人事を尽くして天命を待つ?(211)
―判決
4 判決まで待っていられないときは?(212)
―仮の救済
第14講義 国の責任を問う …216
―国家賠償
1 国が責任を負う(216)
―国家賠償法の位置づけ
2 教師個人の責任は問えない(219)
―国家賠償法1条
3 道路と河川は異なる(224)
―国家賠償法2条
第15講義 負担を分かち合う …228
―損失補償
1 みんなのためにガマンしろ?(228)
―損失補償の意義
2 どのような場合に損失補償が必要か(230)
―憲法と損失補償
3 国家賠償でも損失補償でも救済されない?(234)
―国家補償の谷間
第4部 行政の組織
第16講義 縦割り行政の弊害は克服されたか …240
―中央省庁等改革と行政組織法
1 行政組織法は,行政作用法・行政救済法と三位
一体である(240)
―行政法における行政組織の意義
2 行政組織を定めるのはだれか(241)
3 行政事務を行うのは国と地方公共団体だけではない(243)
4 縦割り行政と総合調整(248)
第17講義 地方分権はどこまで進んだか …257
―「地方の時代」と行政法
1 地方公共団体は,都道府県・市町村だけではない(257)
2 「平成の大合併」は何をもたらしたか(258)
3 知事・市町村長は大統領か(260)
4 地方公共団体の組織はだれが決めるか(262)
5 国の下級組織扱いされてきた地方公共団体(263)
6 地方分権一括法で地方分権の橋頭堡が築かれた(265)
7 国の関与は制限され,関与のルールも明確化された(268)
8 中立的な紛争処理の仕組みも設けられた(270)
9 地方分権改革第2弾が望まれる(272)
第18講義 行政の仕事とは何だろう? …275
―民間との役割分担
1 結婚相手を探すのも行政の仕事?(275)
―行政の守備範囲
2 行政もシェイプアップしている(281)
―民間委託
3 市民病院を民間のお金とノウハウで建設する(285)
―行政と民間のパートナーシップ
第5部 行政法の課題
第19講義 行政法はどのように変化してきたか …294
―行政法の課題
1 近代行政法は権力の濫用防止を最大の任務とした(294)
2 近代行政法は修正を迫られた(295)
3 わが国の行政法の将来(298)
4 行政法学習の次のステップへ(304)
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