グローバル化と法〜〈日本におけるドイツ年〉法学研究集会〜 ハンス・ペーター・マルチュケ=村上淳一
編
目 次
編者はしがき
第1部 基調講演 1
グローバル化時代における法の役割変化
―各種のグローバルな法レジームの分立化・民間憲法化
・ネット化―
…グンター・トイブナー(村上淳一訳) 3
T グローバルな法の分立化(Fragmentierung)(3)
U 社会理論から見た法衝突(6)
V 衝突する諸レジームを結ぶネット化(12)
W 法の統一性から諸レジームの規範的な両立可能性へ(22)
基調講演へのコメント
歴史的意味論の文脈におけるグローバル化と法
・…村上淳一 25
T 近代の法理解(25)
U 非国家法の復権と「国家なき世界法」(27)
V 非同時的なものの同時性(29)
第2部 民法部会 33
ヨーロッパ共通の私法
―必要性、発展の軌道、各国の寄与―
…ユルゲン・バーゼドウ(相澤啓一訳) 35
日本民法学に対するドイツ民法学の影響
―個人的研究関心を寄せる3つのテーマを素材に―
・…松岡久和 47
はじめに(47)
T 不動産物権変動(48)
U 不当利得(50)
V 物権と債権の峻別体系(51)
おわりに(53)
第3部 公法部会 59
ヨーロッパにおける法の現今の動向
―単一経済圏から憲法を有する政治連合へ?―
…ユルゲン・シュヴァルツェ(松原敬之訳) 61
ヨーロッパにおける最近の法的発展方向
―統一市場から政治的連合へ? :特に制度間競合の中における
基本権の意義を中心に―
・…西原博史 73
T 自由、民主制、基本権の価値を目指して(73)
U 基本的人権の様々な機能(75)
V 基本的人権を保障する最終的責任の担い手(76)
W 展 望(79)
第4部 経済法部会 83
Lex mercatoria
―万能薬か、謎か、キメラか―
・…カルステン・シュミット(松原敬之訳) 85
T まず、議論の対象の検証から(85)
U Lex mercatoriaの「現実」について―現実と法(90)
V Lex mercatoriaを法理論に照らしてみれば(92)
W 国家法と自治法―国家には立法の独占権があるのか?(97)
X 方向性を見いだす試み(99)
ソフトローとしてのlex mercatoria
…神作裕之 105
T はじめに(105)
U Lex mercatoriaの法源性(106)
V ソフトローとしてのlex mercatoria;機能と構造(107)
W 結びに代えて(110)
第5部 国際法部会 117
世界住民の法へと変貌する国際法
…フィリップ・クーニヒ(三島憲一訳) 119
T 概念と現実(119)
U 現代の国際法秩序の内容的欠陥(122)
V 欠陥の原因(124)
W 国際法の将来への道(125)
グローバル化・法制度化・国際法
―国際法はグローバリゼーションを生き残れるか―
…奥脇直也 137
第6部 刑法部会 149
刑法の国際化
―ドイツと日本における国際刑法の受容を中心に―
…フィリップ・オステン 151
T はじめに(151)
U 国際刑法の発展(152)
V 現行国際刑法の概要(154)
W 国際刑法の受容(157)
X おわりに―刑法学の課題(161)
越境犯罪と刑法の国際化
―問題の素描―
…井 田 良 165
T はじめに(165)
U 日本刑法の国際化―概観(167)
V 刑法の国際化に伴う諸問題(170)
W 要約にかえて―刑法学の任務(175)
第7部 法曹養成部会 179
グローバル化が法曹養成に及ぼす影響
…ハンス・プリュッティング(桑折千恵子訳) 181
T はじめに(181)
U 法曹養成におけるグローバル化?(183)
V 日独共通の歴史(186)
W 20世紀におけるドイツの法曹養成と2003年改革(188)
X ヨーロッパ各国の動向(190)
Y ヨーロッパ化とグローバル化:ボローニャ・プロセス(193)
Z 教育目標と成果(195)
カンボジアの法曹教育に対する日本の貢献
…相澤恵一 197
T はじめに(197)
U 法務省法務総合研究所と法整備支援(197)
V カンボジアに対する法整備支援の取組み(199)
W カンボジアにおける法曹養成の重要性(200)
X 王立司法官職養成校の制度の概要(201)
Y 養成校の抱える問題点(202)
Z 養成校に対する支援方針と支援体制(203)
[ 具体的な支援内容(204)
\ 今後の課題と展望(205)
第8部 After Dinner Speech 209
Global Governanceか、Good Global Governanceか?
…ゲジーネ・シュヴァーン(松原敬之訳) 211
T Good Governanceと人間の尊厳(211)
U 民主主義にとって危険な、グローバルな経済の越境化(214)
V 市場が政治の代わりとなるのか?(215)